2011年12月30日金曜日

12/29 天皇杯 準決勝 VSFC東京 @長居スタジアム


■FC東京 1 - 0 セレッソ大阪
FC東京:谷澤(77')
セレッソ大阪:なし

フォーメーション
■FC東京
GK:20 権田修一
DF:2 徳永悠平 3 森重真人 6 今野泰幸 33 椋原健太
MF:4 高橋秀人 10 梶山陽平 18 石川直宏 39 谷澤達也
FW:22 羽生直剛 49 ルーカス
SUB:1 塩田仁史 14 中村北斗 27 田邊草民 32 上里一将 35 下田光平 9 ロベルト セザー 11 鈴木達也
交代:羽生→鈴木(75') 谷澤→下田(87') 石川→中村(90'+3)

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 13 清武弘嗣 16 キムボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二 15 小松塁
交代:杉本→小松(45'HT) 扇原→村田(62') 山口→播戸(81')

天皇杯準決勝のFC東京戦。
長居スタジアムでの試合だがトーナメント表上でセレッソがアウェー扱い。
なので長居なのにベンチもスタンドも南側で、ユニフォームも2ndの白という珍しい試合。
セレッソは扇原が出場停止から、茂庭がウイルス性の体調不良から復帰。
FC東京は羽生がFW登録ながら中盤の位置に入る。というより前の4人はかなり流動的。

■マッチアップ
FC東京の仕組み
FC東京は一応4-2-3-1になるのだけど前線の4人はかなり流動的。なのでルーカスが下がってきたりサイド出ていたりして他の前線の選手が1トップの位置に居ることもあるし、さらに2トップになっている事もある。
ただセレッソのように2列目が全員同サイドに集まることはなく、両サイドのバランスは担保されている。

ただ前線は流動的とはいえここまでボールが来なければ意味が無いわけで、その最初の仕組みとしてあったのが2CB+ボランチの高橋。
そもそも東京の両CBは国内屈指のCBで2人とも足下の技術がある。この2人+ボランチの高橋がポジションを入れ替えながらパス交換することでプレスを回避。
セレッソはできるだけ前から抑えたかった所だけど、これでゾーンを下げて守らざるを得なくなっていた。

CBではなくボランチとSBを抑えに来る
また守備の時は素早い切り替えでボランチの所にハイプレスをかけてくる。
まあこれはセレッソのやり方〜ボランチでボールを落ち着ける〜によるもの何だけど、CBは無視してボランチと両SBに前線の4枚をぶつけてくる。

セレッソは、東京がハイペースで入ってくる事は予想できていた事なので、その対策として早めに縦を狙うという事だったのだろうけど、杉本が前線でポイントになれずなのでシャドーが突っ込んでいくしか無く攻撃の形が作れていない。

CBとボランチの関係
またこの守備の場面でも2CB+高橋の関係は素晴らしく、セレッソは1トップの杉本でボールが収まらないのでその1つ下のシャドーに縦パスを入れるが、ココには今野が激しくチェックに行き今野が空けたスペースは高橋が入るという連携がきちんとできていた。

こうやって攻撃の形が作れていないのでボールの周りに選手がいない。なので守備も後手を踏んで前から抑えられない。という状態になっていた。

■シャドーを下げる
シャドーが下りてくる
ということでセレッソはシャドーの倉田・キム・ボギョンがボランチの近く下がってボールを受けるようになる。
これでやっと東京のプレスを回避できるようになりボランチの所でボールが落ち着けられるようになった。
ただ、シャドーが下がると前線の人数が少なくなるので、前線でタメを作るか落ち着けた扇原の所で変化をつけて時間を作りたい所なんだけど、やっぱり前ではタメを作れず扇原も何もできていないのでなかなか継続して良い形を作れない。

このまま前半は0-0で終了。
立ち上がりからは東京ペースで終盤にセレッソが盛り返すという展開。

■後半
後半のマッチアップ
HTでセレッソは杉本を下げて小松を投入。
また山口をCBの前に固定して扇原・キム・ボギョンをその前に並べるような配置に変える。
前半の終盤からボランチの近くでボールを落ち着けたように、シャドーがボランチの近くでプレーすることでボールを落ち着けて攻めていく。

相手を押し込めない
ただ、交代で入った小松も前線でポイントになれず、扇原の所で変化をつけられないのも相変わらずなので、シャドーが中央に寄った分、攻撃は中央突破とSBのアーリークロスだけという状態。
シャドーがなかなかSBと絡んだりサイドチェンジしてどうこうって事が出来ない。
なので相手を押し込んでコンビネーションを使うという所、本来セレッソがやっていきたい所まで行き切れない。
この試合前半の終盤からボールを持てるようになったのだけど、サイドにシャドーが絡んだ幅をつかった攻撃ができずサイドバックからのアーリークロスだけなのでボールロストも多く相手を押し込めない。

ただ、攻撃でボールを落ち着けられてはいるのでボールを失っても近くに選手が居る事ができており、速いプレッシャーで流動的な4人にボールが入る前に抑えてしまう事で東京があまり攻撃できない状況にすることはできていた。


■村田投入
村田投入後のマッチアップ
セレッソは62分にボランチでポイントになれてなかった扇原に代え清水戦で活躍した村田を投入して2列目に。
村田は裏を狙うように指示されていたようで高い位置にポジショニングを取るので扇原のいた時よりも前線での選択肢がふえるのだけど、ただ今までの状態と同じく中央突破とアーリークロスのみという状態は変わらず。

村田をサイドに
幅を使って相手を押し込めていないのだから清水戦の後半のように村田を右サイドに張らせて酒本との縦関係と、左サイドはSBとシャドー、ボランチの1枚という形にして相手を押し込めることを優先した方が良かったんじゃないかとも感じたけど、強引な中央突破でもチャンスはある程度は作れていた。

■試合の結末
ただ、やっぱりボールロストが多すぎた。
攻めこむ機会自体は多いもののゲームをコントロールは出来ていなかったので、ルーカスのポストプレーから矢沢にゴールを決められて失点。
前半は杉本、後半から小松とセレッソはCFを入れ替えても収まらなかったポストを、東京からきっちり収め続けたルーカスが落としたボールを谷澤に決められて失点。

播戸投入後
その後セレッソは山口を下げてキム・ボギョン・倉田のボランチに播戸・小松の2トップのスクランブル体制に持って行き、終盤に同じ様な形小松のポストからボギョンのシュートもヒットせず、さらに後半の猛攻もゴールを上げることができず試合終了となってしまった。

■その他
残念ながらレヴィー・クルピの5年半は12/29で終了となってしまった。
チャンスはあったんだけど勝てなかった。来年はACLに出れない事が決定した。タイトルに手が届かなかった。
タイトルへの道はなかなか遠い。

今シーズンはずっとそうだった様に、やっぱり播戸以外のCFで決め手になる選手がいなかった事(その播戸は途中で出した方が活きる事)、ボランチの所でコントロールできるかどうかが相手次第になってしまう所が最後までどうする事もできなかった。
HTでFWを交代させずに済めば、結果的にだけどボランチを2枚とも代える必要がなければもうちょっと交代カードを有効に使えたのだろうけど。

今シーズンはいろいろあったけど、ちゃんとしたまとめは改めてやる事にします。

2011年12月25日日曜日

12/24 天皇杯 準々決勝 VS清水エスパルス @長居スタジアム


■セレッソ大阪 2 - 2 清水エスパルス
セレッソ大阪:キム ボギョン(11') 清武(93')
清水エスパルス:小野(23') 高木(104')
■PK
セレッソ大阪:13◯ 16◯ 23◯ 14◯ 11☓ 6◯ 15◯
清水エスパルス:11◯ 30◯ 14◯ 5☓ 17◯ 13◯ 1☓

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:6 山口螢 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋 26 村田和哉
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 24 金聖基 5 中後雅喜 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 11 播戸竜二 15 小松塁
交代:杉本→小松(60') 村田→播戸(109')

■清水エスパルス
GK:1 山本海人
DF:3 平岡康裕 5 岩下敬輔 17 ボスナー 4 太田宏介
MF:6 杉山浩太 30 アレックス 21 フレドリック ユングベリ
FW:11 大前元紀 14 伊藤翔 19 高原直泰
SUB:29 磯井健平 26 村松大輔 7 山本真希 8 枝村匠馬 18 小野伸二 13 高木俊幸 27 鍋田亜人夢
交代:ユングベリ→小野(19') 杉山→高木(83') 小野→枝村(90'延長開始)

クリスマスイブの天皇杯準決勝は清水エスパルス戦。
セレッソは、扇原がサスペンションの為キム・ボギョンがボランチに下りて4回戦で同点ゴールを決めた村田が公式戦初先発。また茂庭が体調不良という事でここ数試合右SBでプレーしていた藤本がCBに周り酒本がキャプテンマークをつけて先発に復帰。
清水は先発が実際生で見るのは02年W杯日韓大会神戸ウイングスタジアムのナイジェリアースウェーデン戦以来となるリュングベリ。また左のアウトサイドに伊藤翔、アンカーは杉山がはいる布陣。

■セレッソの攻撃と清水の守備
セレッソポゼッションの形
4-3-3の清水の守り方は両サイドが下がって4-1-4-1になる。
高原が1枚出てセレッソのボランチに当たる形になり、リーグ戦ではボランチがボールを持っていると中盤から1枚出てきてプレッシャーをかけに来ることが多かったのだけど、この日の清水はそれはほとんどない。
なので2CBと山口がトライアングルを作りボールを落ち着けボギョンがシャドーに近い位置でプレーする事ができていた。
もしかしたらリュングベリとアレックスと杉山の三角形のところ、特にリュングベリの守備に不安があって、あまり前から行ってしまうと杉山の両サイドや杉山が動かされた時にスペースができてしまうからなのかな?と思っていたら正にその形でセレッソが先制する。

バイタルエリアを空けてしまう清水
丸橋からのロングボールで杉本がサイドに流れて起点を作りそこに清武、倉田が寄った時に杉山が引っ張られた後のCBの前にアレックス、リュングベリが戻りきれず、ここで清武からのパスを受けたボギョンが詰めに来る太田を交わしてセレッソが先制する。

前半15分にハムストリングを痛めた様な感じでリュングベリから小野に交代するが、小野に交代してからもここのプレスバックがルーズなのでセレッソは何度かチャンスを作る事ができていた。

■清水の攻撃とセレッソの守備
マッチアップ
清水の4-3-3に対してセレッソは主にボギョンがリュングベリ(小野)に当たりに行くのでのマッチアップは図のような山口のアンカーの様な形になる。
フォーメーション図ではいつもの4-2-3-1で書いたけど、先ほど書いたように攻撃でも山口が両CBの前に入るので山口のアンカーにしてもいいぐらいの形になることが多かった。
エスパルスポゼッション
また清水は攻撃の時に両サイドが大きく広がり選手間の距離を広くしてボールをまわしてくる。その起点となるのは小野と岩下で、セレッソはCBの1枚とその前の山口の2枚が浮いている形になる分、1トップの杉本はボスナー・岩下・杉山の3人を見る事になっており、そこにさらに小野がCBの近くに引く事で清水の後ろでは楽にボールを持つことができていた。
ただもうちょっとアンカーの杉山がボールをさばくともっと小野や岩下が楽にプレーできるのになとも感じたけど。

■前半の展開
セレッソが早い段階で清水のポッカリ空いたスペースを使って先制するも、清水も上本のハンドで得たPKを小野が決めて同点にする。
スローインからのボールロストがルーズな対応で、大前から伊藤にボールが出る瞬間藤本は目線をきってしまっており、酒本がなんとかクリアするも高原の足下へという勿体無い失点だった。
ただ、清水の中盤の守備があまり機能していなかったのでセレッソの方がチャンスを多く作っていた。

■サイドアタッカー村田
右サイドに村田を固定
後半に入ってセレッソは村田をシャドーから右のアウトサイドに固定する。
ここで役割のハッキリした村田が躍動。マッチアップ相手の太田に対してドンドン勝負を仕掛けサイドを切り裂く。
また逆サイドではボギョンがボランチよりも少し前目にポジションを取れるのでそこで倉田・清武と誓い距離感でボールを繋いでくる事でペースを握り、チャンスを数多く作るもゴールが決まらない。

■後半から延長
83分以降の布陣
さらに両チームともに中盤の守備が機能しなくなりオープンな展開になっていく中清水も杉山に代えて高木を投入し高原を少し下がった位置で使うなど前線に厚みをもたせるも、どちらも決められず延長へ突入する。

延長立ち上がりに空いたバイタルからDFラインをドリブルで抜けて決めるも、清水もドリブルで持ち込んだ高木に対して中盤では守備ができずズルズル下がってしまい、そのまま決められて再び同点にされてしまう。

■PK
PKは前回同様セレッソサポが陣取る方で。
清水は岩下がセーブされ、セレッソは播戸がクロスバーに当ててで7人目まで突入したPKは7人目で早くも出てきたGK山本のシュートがポストに当たりセレッソが準決勝進出を決めた。

■その他
前回同様この試合もPKにまでもつれたが試合自体はセレッソペースで、前半からあった数あるチャンスを決めることができていればもう少し楽に勝てるゲームだった。
ただ準決勝進出は決めた。そして前向きに考えれば良い内容のサッカーができている事は間違いない。
このまま12/29のFC東京戦を勝ちきり是非天皇杯をとりたい。

この日も安定したプレーを見せていた山口螢。
前回同様CBの前に陣取り攻撃の起点となり、守備でも強い当たりで自由にやらせなかった。
清水がCBと山口の3人に対してCFの高原1枚だった事もあるけど、ここに付けられる形になった場合でもこの日ぐらいしっかりとしたポジショニングを取れていればスムーズにプレーできるのでは無いかと思う。

この試合ではなんといっても村田。
村田が1対1で太田に勝てるという計算で成り立っていた、後半の右サイドは村田・左サイドはボギョン・倉田・清武・丸橋での流動性、という組み合わせは新しい形で面白かった。
セレッソには純粋なサイドアタッカーはしばらくはいないので新しい可能性を感じさせたかなと思う。

2011年12月18日日曜日

12/17 天皇杯 4回戦 VSベガルタ仙台 @キンチョウスタジアム


■ベガルタ仙台 1 - 1 セレッソ大阪
ベガルタ仙台:武藤(98')
セレッソ大阪:村田(115')
■PK
ベガルタ仙台:2◯ 24☓ 19☓ 8◯
セレッソ大阪:13◯ 16◯ 14◯ 2◯

フォーメーション
■ベガルタ仙台
GK:16 林卓人
DF:25 菅井直樹 5 チョ ビョングク 2 鎌田次郎 23 田村直也
MF:17 富田晋吾 6 角田誠 11 関口訓充 10 梁 勇基
FW:15 太田吉彰 24 赤嶺真吾
SUB:1 桜井繁 3 渡辺広大 14 高橋義希 8 松下年宏 19 武藤雄樹 13 中島裕希 9 中原貴之
交代:太田→武藤(68') 梁→松下(85') チョ ビョングク→渡辺(90'延長開始)

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 17 酒本憲幸 5 中後雅喜 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:杉本→播戸(74') 倉田→村田(87') 山口→大竹(104')

天皇杯4回戦の相手はリーグ戦を4位で終えたベガルタ仙台。
今シーズンは2戦ともACLのアウェー戦直後の試合で、ホームが引き分け、アウェーが負けと勝っていない。
仙台は、守備ブロックを作るのが速くさらにコンパクトにしてシャドーのスペースを消してくるので、そこをどうやって広げるか。ボランチのポジショニングと裏のスペースがポイントになるかと。
丸橋からシャドーへ斜めのパスを入れれるような形に持っていきたい所。
この試合はキンチョウスタジアムで開催されたけど、トーナメント上は仙台がホームになるのでその順で書いています。

■マッチアップ
仙台の守備ブロックはやはりハーフウェイあたりから2トップも含めた10人で作る4-4-2。
立ち上がりは少し前から捕まえに来るような素振りを見せたもののセレッソはGKのキムジンヒョンを使って繋いでいったりしたのでスグにハーフウェイからのブロックに変わる。
仙台の守備ブロック
ただこの日の仙台は守備のブロックの形成が遅い。
例えば仙台が勝利した前回ならきっちり守備ブロックを素早く作りそこからボランチに向かって2トップや中盤の選手が出ていって自由にさせない形を作っていたんだけど、この日は特に2トップの切り替えが遅いので山口と扇原の単純な動きやCBと山口とのパス交換だけで扇原などが比較的自由にボールを受ける事ができていた。
ボランチがフリーになる仕組み1
ボランチがフリーになる仕組み2
■セレッソペース
セレッソはボランチが自由に受けれるといろいろできる。シャドーが引いたりしながら相手の中盤のラインを引っ張り出して狭くしたい2ラインの間を広げ、最初に書いた丸橋からシャドーへの斜めのパスが通るようになる。
相手のラインを広げて丸橋からシャドーへ
なので結局仙台はブロック全体を下げる事になり何とか最終ラインで跳ね返すという状態に。
セレッソは何度か決定機をつくるものの決められず、前半は0-0で終了。
0-0ながらペースはセレッソなので、ミスと不安定な審判にさえ注意してこのまま続けていけばという状況だった。

そして後半立ち上がりも展開は変わらずセレッソがボールを繋いで攻めこむ。
仙台は攻めこまれてのブロックも下がっているのでなかなか持ち味の速いカウンターを見せることもほとんどない。
ただ徐々にセレッソも足が止まり始めスペースが出来てくる。

■膠着状態
セレッソが攻めきれず足も止まり始めた事で膠着状態に。
後半に仙台は太田→武藤(68') 梁→松下(85')、セレッソは杉本→播戸(74') 倉田→村田(87')と選手交代。
後半の布陣
仙台の武藤は終盤にチャンスを得たというルーキーらしく初めて見た選手なんだけど、スピードがあって思い切りよく仕掛けてくるのでこの試合の仙台で最も可能性を感じる選手だった。

で、試合は0-0のまま90分を終了。延長になる。

■延長
延長の布陣
後半に武藤が入った事でカウンターの可能性も見せるようになった仙台ながらやっぱりいつもほどの怖さは無い。怖いのはミスと審判だな…という展開の中、延長前半にミスから失点してしまう。
前線で不用意に奪われたボールを一気にはこばれて、さらに後ろでもミスをしてしまった。
流石に2度ミスが続くと厳しい。

しかしセレッソの流れは悪くはない。115分に交代で入った大竹から播戸、村田とつなぎ同点に追いつく。
大竹はきっと自分で打とうと思ってカットインしたんだけど中央に播戸がいたのでシュートが打てなかった、播戸のワンタッチのスルーパスはきっとその裏で走っていた丸橋へのパスだったんだと思う。けどそのパスを受けた村田のシュートは当たりそこねながらネットを揺らせた。
あれだけ支配してチャンスを作ってた前半には決められなかったのに、こういうので決まってしまうんだって感じはあるが、何にせよ同点に追いつく。

■PK
PKはセレッソサポが陣取る方で。
先行の仙台は2人目と3人目の赤嶺と武藤が外したがセレッソは4人全員が決めて準々決勝進出を決めた。

■その他
実は仙台には去年も勝っていない(2引き分け)ので厳しい試合になると思われたこの試合を、公式記録は引き分けのPKながら何とか乗り越えた。
タイトルが欲しい。天皇杯を取って来年もACLに出たい。クルピと少しでもサッカーをするためにも。

あと本文中では触れなかったけど、この試合の健勇と螢は光るプレーを今まで以上に見せていたのが少し嬉しい所。

2011年12月4日日曜日

12/3 Jリーグ第34節 VSアビスパ福岡 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 7 - 1 アビスパ福岡
セレッソ大阪:藤本(10') 清武(35') キム ボギョン(40') 倉田(45+1') 倉田(50') 杉本(52') 村田(76')
アビスパ福岡:城後(32')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 13 清武弘嗣 16 キムボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 24 金 聖基 33 高橋祐太郎 9 ファビオ ロペス 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:扇原→黒木(67') 倉田→村田(67') 杉本→播戸(81')

■アビスパ福岡
GK:1 神山竜一
DF:3 山形辰徳 5 田中誠 17 山口和樹 2 キム ミンジェ
MF:8 鈴木惇 7 中町公祐 19 成岡翔 14 松浦拓弥
FW:10 城後寿 16 岡本英也
SUB:23 六反勇治 6 丹羽大輝 20 宮路洋輔 28 牛之濱拓 24 重松健太郎 9 高橋泰 39 ハマゾッチ
交代:松浦→重松(52') 鈴木→牛之濱(61') 城後→ハマゾッチ(77')

いろんなことがあった2011シーズンリーグ最終戦。
セレッソは左SBにサスペンションから丸橋が戻り、酒本が肩を痛めたということで藤本が右SB、マルチネスがベンチ外でボランチが山口と扇原、シャドーには8/17のアウェー鹿島戦以来の清武・ボギョン・倉田の3人が入る。
一方のJ2降格が既に決まっている福岡は前回対戦時から監督、CB、ボランチが代わっている。またこの日もCBに入った田中誠は今シーズン限りの引退を発表しており既に天皇杯でも敗退しているのでこの日が現役最後の試合となる。

■マッチアップ
福岡は2トップがCBを捨ててボランチを見るという柏が取ってきたのと同じような形で、中盤のシャドーのスペースはDFラインを上げる事で消しにかかるという方法。
福岡の基本守備陣形
福岡の2トップは2人でセットになってボランチを見てくるようなので、セレッソのボランチはDFラインに下りたり、SBを押し上げて両サイドに開いたりなどといった動きでFWから逃げる動きを見せるものの中盤のブロックがコンパクトなのでボランチからのパスが引っかかり開始直後はそれほどいい形でボールは運べない。
プレス回避のポジショニング
しかし開始5分ぐらいから清武を始めシャドーが福岡の弱点に気がつく。
福岡はボールホルダーにプレスがかかってようが、かかってまいが関係なく中盤のブロックをコンパクトにするためにDFラインをあげようとしてくる。
多分福岡はセレッソ対策としてシャドーのスペースを消す事ってのを一生懸命にやってきたんだとは思うが、ボールにプレスがかかってない状態でラインを上げるのは自殺行為。
なので、シャドーと杉本や丸橋が裏を狙いそこにサイドやDFラインに下がったボランチからドンドン長いボールを入れてくる。
裏狙い

もうここからは完全にセレッソペース。
簡単に裏を狙えるしそのプレーで一気に相手を押し込めるので、今シーズンなかなかできなかった前からのプレッシングもできるようになる。
前からのプレッシング

■試合展開
ということで5分以降は完全にセレッソペースとなり、裏をついたチャンスで得たCKからのこぼれ球を藤本が強烈なミドルを決め先制。
その後、前プレの判断ミスでかなり距離ある相手1人対してボギョンと扇原が2人で行ってしまい、そこのズレからセレッソの右サイドのスペースを使われて失点してしまうが、直後に清武のスーパーミドルで突き放し、さらにまた裏からキム・ボギョン、倉田のPKとゴールを重ねて前半の時点で4-1となる。

■後半
福岡は後半どうしてくるのかな?と思っていたら積極的に前からプレッシングをしようということになったらしい。基本は前半と同じような2トップはボランチの前から始めるもののそこにアタックに行ってボールをCBに戻せばCBにも行くようになる。
福岡のプレッシング
が、しかし福岡のプレッシングはボールを奪われた瞬間の切り替えはとてもプレッシングを狙うレベルにはなっていない。まあ前半4-1なんで仕方がない部分もあるんだろうけど、ボールホルダーにプレスがかかってない状態がやっぱり頻繁に起こってしまっており、そこでもまだラインを上げて来てしまう。

当たり前だけど、ボールホルダーにプレスがかかってない状態ってのはスルーパスを全く自分のタイミングで出せるって事なんで、50分に倉田、52分に杉本が簡単に裏に抜け出し6-1。
さらに交代で出た村田にも清武からのスルーパスからプロ初ゴールが飛び出し7-1。

その後も播戸や村田が何度かチャンスを掴むなど福岡を圧倒して完勝となった。
クルピのリーグ最終戦はらしさを感じさせる大勝だった。

■その他
福岡のディフェンスは全く意味不明だった。
もしかしたら本来なら最初からもっと前からいくのがこのチームのやり方なのかなとも感じたけど、ラインを上げるのとボールホルダーへのプレッシャーがセットだってのは基本中の基本なのにそれが出来ていないのだからこの結果になっても仕方ないかなと。

この試合で今シーズンのリーグ戦は終了。
今シーズンの順位は12位
得点67点はガンバに次いで名古屋と並ぶ2位タイ
失点53点は降格した3チームに次ぐ後ろから4番目タイ
得失点差+14はACL出場の3チームに次ぐ4位タイ
まあ出入りの激しいシーズンでした。

今シーズンのまとめは天皇杯が終わってからでもやることにします。

2011年11月28日月曜日

11/26 Jリーグ第33節 VS柏レイソル @日立柏サッカー場


■柏レイソル 1 - 1 セレッソ大阪
柏レイソル:レアンドロ・ドミンゲス(65')
セレッソ大阪:上本(48')

フォーメーション
■柏レイソル
GK:21 菅野孝憲
DF:5 増嶋竜也 6 パク ドンヒョク 3 近藤直也 22 橋本和
MF:10 レアンドロ ドミンゲス 28 栗澤僚一 7 大谷秀和 15 ジョルジ ワグネル
FW:19 工藤壮人 9 北嶋秀朗
SUB:16 稲田康志 17 安英学 20 茨田陽生 8 澤昌克 29 水野晃樹 11 林陵平 18 田中順也
交代:北嶋→田中(HT46') パク→水野(54') 栗澤→茨田(66')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 17 酒本憲幸 22 上本大海 32 尾亦弘友希
MF:10 マルチネス 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二 31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 6 中後雅喜 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 26 村田和哉 19 永井龍
交代:播戸→ファビオ ロペス(HT46') 尾亦→藤本(76') 杉本→村田(78')

この試合で優勝が決まる可能性のある首位柏とのアウェーでの対戦。
ホームでは5-0と大勝したが、その後さらに調子を落としているセレッソと調子を上げている柏。両チームともU-22が抜けている中、柏は北嶋と工藤の2トップで右SBは増島。一方のセレッソは久しぶりの4-1-2-2-1でアンカーの位置にマルチネスでその前に倉田とボギョン。さらにでファビオではなく播戸がシャドーに入る。また丸橋がサスペンションの為尾亦が左SB。
柏は綿密なスカウティングで相手のビルドアップをきっちり抑えににかかってくる。
前回はマルチネスと丸橋の所を阻止しようとしてきたが…

■マルチネスのアンカー
柏はセレッソのCBを捨ててボランチ、特にマルチネスをFW、両SBはOH、中央のMFはボランチの1枚である栗澤が見ることでやはりビルドアップの起点を抑えにかかってくる。
マッチアップ
セレッソのCBはビルドアップの能力がそれほど無いので、ボランチを抑えることで手詰まりになり前に蹴らせればOKだという狙いだったのだろう。
CBをわざと空ける
しかしセレッソはほぼ半年ぶりぐらいの4-1-2-2-1。以前はアンカーの位置に中後を置いてその前にマルチネスとボギョンを並べていたが、今回はアンカーにマルチネスという形。
なのでマルチネスがよくあるようにCBのラインにまで下がってボールを受けるとFWもついていってしまうためボランチとFWの間にスペースが出来る。
最初に書いたように栗澤がこの位置を見ることにはなっていたんだろうけど、ボランチの2枚及び清武が下りてきてここでボールを受ける事で前半の立ち上がりからセレッソが比較的狙い通りの形に持っていくことが出来ていた。
ボランチの前のスペースを使える

■セレッソの守備・守備からのカウンター
柏は攻撃の時にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルは中央に入ってくる。
しかしセレッソが4-1-2-2-1の布陣で最初からボギョンと倉田が中央にいるのでボールを奪われても簡単にバイタルエリアは使えないようになっていた。
柏の攻撃時の動き
なので柏はボールを落ち着ける。そうなると普段の形とほぼ同じ。4-4のラインを作って守る。一応播戸がその前、杉本がもう一つ前の4-4-1-1の形になるのが基本だが、状況に合わせて播戸もその中にヘルプに入る。
2ラインを作る守備
またボールを奪えば2ラインのサイドにいる清武にボールを預ける。清武の得意のボール運ぶドリブルからのカウンターも出来ていた。
清武にボールを運ばせる

■セレッソが先制
前半は0-0で終了。シュート数などのスタッツとしては柏が上だったのだけど、内容的にはセレッソが優勢。そしてその流れが後半開始早々にみのる。
カウンターから得たCKを清武がフリックしてファーの上本が決めて先制する。
ゾーンで守る柏に対して、同じくゾーンで守るセレッソがやられて困ること、尾亦の左足からアウトスイングのボール・ニアで清武がフリック・ファーで上本が詰める、が詰まったゴールだった。

■柏の対策
後半から柏は北嶋に代えて田中、セレッソは播戸に代えてファビオロペスを投入。
北嶋は前半にタッチラインにボールを追いかけてた時に少し足を痛めてた可能性もあるが、FWにボランチを見るという守備のタスクをもたせてるのでより動ける田中という判断もあったのかもしれない。
播戸はイエローをもらっていたが、立ち上がりは気合の入ったプレーを見せていたが途中からその気合は空回りになっていたのがあったのだと思う。
さらに柏は後半立ち上がりに先制されたことで、パク・ドンヒョクに代えて水野を入れて増嶋をCB、水野を右SBにいれ前にかかってくる。

柏は前半使われたボランチの前を消すために、全体のブロックをプッシュアップしボールを持つ時間を増やしてくる・
後半のマッチアップ
セレッソはリードを得たこともあり、ブロック全体を後ろに下げて守る。
しかしさすが首位にいるチームだけあって柏の圧力は強烈で、もうカウンターもできないほど完全に押しこまれてしまう。
押しこまれる
何度かはキム・ジンヒョンのビッグセーブで防いだもののスローインからの流れでレアンドロ・ドミンゲスに決められてしまい同点に追いつかれる。

そしてここからは両チーム共中盤にスペースができえしまいオープンな戦いに。
柏は茨田、セレッソは足をつらせた尾亦を唯一SBができるベンチメンバーの藤本への交代はあったものの疲れで反応が鈍くなっていた杉本に代えて村田と、両チーム共に前への意識を感じる交代を見せるがそのまま1-1で終了となった。

■その他
セレッソは最後の交代でファビオのワントップになったんだけど、ファビオは全くボールを収める事ができなかったのでこの流れの中ではあまり効果的では無かった。
後半の立ち上がりに播戸に代えて投入してたので他に選択肢はなかったんだけど例えばこんな感じにした方が面白かったかなと
バルサを意識した形なんだけど、相手のSBも牽制できるし清武にボールを運ばせる事もできるので…
偽3トップ

またこの日とったマルチネスをアンカーに入れた4-1-2-2-1のフォーメーションは可能性は感じられた。
最初からマルチネスの近くに2枚いる形はシャドーが下りてきた時など流れの中では時々ある形なんだけど、相手を押し込めればスペインのクアトロフゴーネス(Quattro Jugones)みたいな感じで言ってみれば4シャドーにもなれる。
アンカーに守備選じゃなくってビルドアップの起点、配給役を置くのは非常に楽しそうだなと

2011年11月23日水曜日

11/20 Jリーグ第32節 VSヴィッセル神戸 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 0 - 3 ヴィッセル神戸
セレッソ大阪:なし
ヴィッセル神戸:吉田(11') 北本(53') 大久保(90+5')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 5 中後雅喜 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:キム ボギョン→播戸(56') ファビオ ロペス→村田(75')

■ヴィッセル神戸
GK:30 徳重健太
DF:2 近藤岳登 4 北本久仁衛 5 河本裕之 3 相馬崇人
MF:24 三原雅俊 18 田中英雄 10 ボッティ 13 大久保嘉人
FW:17 吉田孝行 11 ポポ
SUB:1 紀氏隆秀 14 宮本恒靖 21 茂木弘人 9 ホジェリーニョ 20 森岡亮太 27 都倉賢 31 小川慶治朗
交代:吉田→森岡(65') ボッティ→小川(85') ポポ→都倉(90+4')

クルピ退任発表後初めてのリーグ戦はホームでの神戸戦。
セレッソは扇原・山口がU-22で抜けたがボギョンがあの全北戦以来の復帰でマルチネスのダブルボランチを組みトップには杉本。
一方の神戸は天皇杯でパクカンジョが負傷したのでボッティが右サイドで大久保が左サイドのアタッカーに入る。
アウェーでの対戦では前プレで面白いようにはめられてしまい4-1と完敗となったが…

■プレッシング回避
セレッソが広島に対してそうする様に、後ろからボールを繋いでいくチームを止める方法として高い位置からのプレッシングをかけるというのはよくある方法の1つ。
神戸が前回対戦時と同じく前からプレッシングに来る事はあきらかだったので、神戸の前プレに対してセレッソが回避できるのかどうかがまず最初のポイントとなる。

そもそも前プレはフリーの選手にボールを受けられてしまうと成立しなくなる。
もちろんフリーの選手にボールを受けられても続けてその選手にプレッシングに行く事もできるんだけど、元々その選手が見ていた相手をあける事になってしまうのでそうなれば長居での広島戦の前半の様に悲惨な状況になってしまう。
なので、3バックにしてマッチアップの齟齬を作ってボールを受けられる位置でフリーの選手を作ったりするチームが出て来ているわけで・・・

■プレッシング回避ステップ1
神戸は前プレにかかる前に先ず高い位置で4-4-2のブロックを作る。2トップはセレッソのボランチの前にいる。
この形を作ればCBやGKからの最初のパスを合図に一気にボールを受けたボランチやSB、もう1人CBを前プレで狙って来る。
神戸4-4-2のブロック
それを回避する為にセレッソがとった方法は神戸の右SBの裏のスペースを狙う事。
図の様にこのスペースに下がってボールを受ける動きを見せる1トップの杉本と入れ替わる様にファビオロペスが飛び出した所や、またはそのまま杉本が飛び出した所に、いつもより早いタイミングでマルチネスや丸橋から縦パスを狙う。
SBの裏へ1
SBの裏へ2
この形は実は一定の効果は上げていた。
神戸は最初のパスで一気にボールを受けたボランチやSB、CBを狙いたいんだけど、そのタイミングで立ち上がりからSBの裏のスペースを狙うのでなかなか行けなくなっていた。
まあただこの時点で前半5分、まだまだ神戸は行く気マンマンの状態。

■プレッシング回避ステップ2
次にセレッソはシャドーが降りる事で後ろに人数をかけてくる。
CB・SB・ボランチ・下りて来たシャドーの1人+GKで相手のプレッシングをかわしてボールを繋いでしまおうっていう狙い。
平たく言えばプレッシングに来てもアップの時にやってるボール回し(ロンド)のような感じでかわしてしまえという事で、しかもステップ1のSBの裏があるので神戸もそうそう行けなくなる。
シャドーが下がって来て受ける
こうやって後ろでボールを落ち着けてセレッソの形にもって行きたいところだったんだけど・・・
前半11分に酒本から下りた倉田へのパスがミスになりそのままの勢いでカウンターを受け失点してしまう。
やりたい事、やろうとしている事は見えているのに本当につまらないパスミスで失点してしまった。
それが上手くできるかどうかの前に。

■リスクを冒す必要が無くなった神戸
早い時間でミスからビハインドを追ってしまったセレッソはもう1度最初からやり直し。
でも神戸の状況は変わっている。神戸はリードしてるんだからわざわざリスクを冒す事は無いよね、って事で最初の4-4-2ブロックを徹底。さらに時々押し込まれてしまっても両SHはきっちり下がり4-4の2ラインでバイタルエリアは消す。そしてセレッソが押し込んだ時にボール回しの保険になっているボランチには2トップの内の1枚が必ず付いており、ここでチャンスと見るやボランチの1枚がアタックに行く。
神戸 ゾーンを下げられたときの対応

■つなぎのミス
最初の失点もつなぎのミスからだった様に、この日のセレッソはどうもつなぎのミスが多い。いや、今さらながらこの日じゃなくって今シーズンのセレッソはつなぎのミスが最初からずっと多かったですね。
以前、「今シーズンの守備について」というエントリーで「ボールを持った時に相手を崩せていない事が多いから今シーズンは守備が安定していない事が多い」という事を書いたけど、もう1つ今シーズン良い内容の試合と悪い内容の試合との差が激しい理由はこのつなぎのミスにある。
開幕直後のどこかの試合でも書いた様な気がするが、今シーズンはつなぎのミスで自滅する試合が多い。それはシーズン当初は「連携」って言葉に隠されていたりもしたけど、それだけじゃなくって判断の部分。

語弊があるかもしれないけど、今シーズンセレッソのパス(特にシャドーのパス)は昨シーズンに比べて少しリスクをかけ過ぎている。具体的に言えば、通ればチャンスになるけど確率は低いというパスが増えている。
最後の局面でならまだわかるけど、組み立ての部分でも「通る確率は低いけど通れば展開が楽になる」ってパスを結構使う。だから今シーズンはつなぎのミスが増えている。
実はこれって実は損得勘定で考えるとトータル的には損。世界的にパスを細かく繋ぐチームはどうしてるかと言うと、リスクが高かったらやり直してもう1度作り直しをするんですよね。作り直せばまたチャンスが作れるけど、ボールを失えばチャンスを作る可能性は0になるので。

セレッソにはこの意識がまだまだ低い。清武にしても倉田にしてもボギョンもファビオも大竹も扇原も螢も。
若さが理由なのかも知れないけど、セレッソがボールを繋ぐスタイルで今以上を求めるならこの「やり直しの徹底」がポイントだと思う。後ろにマルチネスがいるんだから。

■結果
かなり脱線してしまったけど、結果はセットプレーからオフサイドかどうかというシュートとミスからのカウンターで0-3と完敗でした。

■その他
この日も先発フル出場となった杉本健勇
はっきり言えばこの日もまだ先発フル出場できるレベルには無い。
そもそもボールを受ける準備が全くできていない。
クロスのように今から行くよって感じで出て来たボールにはしっかり入ろうとするんだけど、流動的な中ではボールを受ける準備が全くできていない。なので来てからあわてて反応する。なので相手より遅れる。
この前の天皇杯岡山戦でも終了間際にゴールをあげたものの同じ状態なのに90分。今回も90分。
想像だけど、多分クルピが退任を決めた事に関係しているんだろう。
クルピが辞める前に何とか健勇を使える状態に育てたいと思ってるんだろう。
それだけクルピは健勇をかっているって事なので後は彼次第。

2011年11月19日土曜日

11/16 天皇杯 3回戦 VSファジアーノ岡山 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 3 - 0 ファジアーノ岡山
セレッソ大阪:播戸(52') 杉本(90+2') 播戸(90+3')
ファジアーノ岡山:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:1 松井謙弥
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:30 荻野賢次郎 4 藤本康太 32 尾亦弘友希 6 山口螢 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:大竹→村田(HT46') ファビオ・ロペス→播戸(HT46') マルチネス→山口(74')

■ファジアーノ岡山
GK:21 真子秀徳
DF:30 一柳夢吾 3 後藤圭太 23 植田龍仁朗
MF:8 千明聖典 28 仙石廉 2 澤口雅彦 7 妹尾隆佑 26 金 民均 25 田所諒
FW:35 久木田紳吾
SUB:41 椎名一馬 4 近藤徹志 40 篠原弘次郎 18 竹田忠嗣 45 石原崇兆 9 岸田裕樹 10 チアゴ
交代:久木田→チアゴ(58') 金→石原(72') 田所→岸田(82')

クルピの退任騒動で揺れる中での天皇杯3回戦はJ2のファジアーノ岡山戦。
岡山はセレッソが昇格した09年にJ2に加入しているので09年の1年間で3回対戦し全て勝利しているのだけど、その時は4-4-2でソリッドなサッカーをしていたが今は広島の影響を色濃く感じる3バックになっている。
セレッソは清武とキム・ジンヒョンが代表招集、高橋は手術でキム・ボギョンはあのACLの顔面骨折から復帰予定だったのだけど直前のトレーニングマッチで足を痛めたのでメンバー外。

■岡山とのマッチアップ
岡山の守備組織
3バックの岡山。現在3バックはピッチの横幅を3人でカバーするのがほぼ不可能という結論がでているので両サイドの守備がポイントになる。やり方としてはザッケローニの3-4-3の様にボールサイドと逆サイドのWBが下りて3バックがボールサイドにスライドする方法と、広島の様に両サイドは両WBに任せて5バックになる方法が代表的で、岡山は後者を取る。

なので岡山の最終ラインの3人は相手ボールの時は原則ペナルティエリアの幅から出ずに中央を固めて、両サイドはWBに任せる。なので守備の時はほぼ5バック。さらにその3バックの前にはボランチの2枚がいるので中央を固めてという感じ。そして前線の1トップ2シャドーの3人がセレッソのボランチとCBをケアする。

ボランチの前にスペースができる
セレッソのビルドアップはマルチネスが低い位置(DFライン)に下がった所からはじまる。
そしてさっきの岡山のやり方を合わせると必然的に岡山2ボランチの前にスペースが出来る。
サイドにいる丸橋を使った場合はWBの澤口が前に出てくるんだけど中央の3バック+2ボランチの5枚のユニットは崩さないのでシャドーが下りてきたりするとココでは簡単にボールを受けることができる。

立ち上がりの5分ぐらいでこの岡山ボランチの前のスペースが使えるようになったんだけど、この5分ほどで相手との力関係・個々の技術力の差を感じたんだろう。で、「あ、勝てる」って感じちゃったんじゃないかなと思う。
前半の5分以降は岡山が3バックと2ボランチで固める中央のブロックに、何の工夫もなくボールを入れては引っ掛けられてというのを繰り返す。
杉本はブロックの中でつったっているだけ、ファビオロペスは突っ込んでいくだけ、大竹は右サイドから動かないという感じでブロックを固める相手に剥がしていくドリブルやパスをする事もほとんど無かった。まあ実際それぐらいの差はあったんだけど。

力の差があるとはいえ、セレッソはブロックに突っ込んでは引っ掛けられての繰り返しなので引っ掛け方が上手く行けば岡山もカウンターができる事もある。

岡山の攻撃
岡山は攻撃の時に両WBは一気に前線にまで出る。
広島の様にDFラインから繋ぐ事で両サイドを上げる時間を作るとまでは出来ていないので間に合っていない場面も多々あるんだけど、時間を作ることができれば必ず両サイドがあがる。そして3バックの内ボールサイドのCBはSBの様な動きを見せる。守備の時は原則ペナの外にはでないんだけどボールを持っている時は広がる。
で、チャンスを作ってたのは逆サイドのWBへの大きなサイドチェンジ。
主に右サイドのWB、シャドー(CB)でボールを運んで左サイドへのサイドチェンジで絞ったポジションをとっている酒本の裏や外を効果的につかっていた。

なので、きっとやりたいことが出来ていたのは岡山だったんだろうけど、0-0のスコアレスで前半が終了。

■播戸のシャドー
シャドーに入る播戸
セレッソは後半開始からファビオロペスと大竹に代えて播戸と村田を投入。
力の差があるので2トップにして前線にもっと早めにボールを入れるか、杉本を2列目として使うかのどちらかかなと思ってたらなんと播戸がシャドー。
播戸がさっき書いた岡山ボランチの前のスペースへ下りてきてボールをさばいてから前線に飛び出していくというプレーを見せていた。
まあ本職ではなく普段と違うプレーエリアなのでミスもあったし、清武や倉田、ボギョンのレギュラーのシャドーに比べると、引いてボールを受けて前を向いて運ぶというプレーまではできないんだけど、前半のファビオロペスの様にむやみに突っ掛ける事もなく、大竹の様にポジションにとどまったままという訳でもなく、前線でのポストプレーの様にシンプルにボールをさばいて前線に飛び出していくので、これでセレッソのリズムが良くなった。

結果、丸橋から村田へのロングパスからだったけど52分に村田のクロスに播戸が飛び込んで先制。ロスタイムには杉本、再び播戸が決めて3-0の勝利となった。

■その他
前半で退いた大竹
途中でも書いたように、大竹は右サイドのポジションからほとんど動く事は無かった。
本人的にはバランスをとってそこにとどまっているつもりで、ほとんどの他のチームではそのやり方で問題ないのだろうけど、セレッソではそれではダメ。
セレッソではあのポジションが3シャドーと呼ばれているようにあのポジションは右SHでは無い。
なのでもっと自分主導で動いて良い。それによって相手の形を崩すのだから。
それが出来ないとちょっと厳しいかなあ…もう後3試合しかないけど…

■クルピの退任
この試合後に発表すると話していたクルピの去就問題は、やはり正式に退任という事に決まった。
クルピの件については別に書くことにします。

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