2011年4月30日土曜日

4/29 Jリーグ第8節 VSアルビレックス新潟 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 1 - 1 アルビレックス新潟
セレッソ大阪:乾(42')
アルビレックス新潟:ブルーノ ロペス(3')

フォーメーション

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:20 高橋大輔 3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介
MF:5 中後雅喜 10 マルチネス 7 乾貴士 13 清武弘嗣 23 倉田秋
FW:ホドリゴ ピンパォン
SUB:1 松井謙弥 2 扇原貴宏 17 酒本憲幸 32 尾亦弘友希 6 山口螢 15 小松塁 19 永井龍
交代:高橋→酒本(66') 倉田→小松(66') 中後→山口(85')

■アルビレックス新潟
GK:21 東口順昭
DF:14 藤田征也 4 鈴木大輔 3 千葉和彦 24 酒井高徳
MF:36 菊地直哉 15 本間勲 6 三門雄大 9 曺永哲
FW:11 ブルーノロペス 10 ミシェウ
SUB:22 渡辺泰広 2 大野和成 19 長谷部彩翔 32 小林慶行 8木暮郁哉 23田中亜土夢 18 川又堅碁
交代:菊地→小林(29') 三門→川又(68') 酒井→大野(84')

Jリーグがキンチョウスタジアムに帰ってきた。
実際はまだ1年経っていないけどもうずっと昔から使ってたように感じるし、新しさも快適さもとなりの長居の方が上なのになぜか居心地の良いココに帰ってきた。そしてココでは一度も負けた事が無い。新潟はセレッソにとって決してやりやすいチームではないが、ここはきっちりと勝ってリーグ初勝利をあげたい所。(平松市長が来た試合は勝った事がないけど(笑))

■新潟の守りと攻め
新潟のフォーメーションは4-4-2というか4-4-1-1
実際、開始直後に失点をしてしまうのだけど、新潟はセレッソを実に良く研究してきていた。
守備のときはDFとMFで4-4のブロックを作り2トップがボランチを見る。DFの4はペナルティエリアの幅でゾーンを作り、高い位置をとる両SBのケアはあくまで両SH。DFの4枚と中盤センターの2枚でシャドーのスペースを徹底的に消しにかかる。
そしてボールを奪えばセレッソの右サイドを徹底的に突くのだけど、そのメカニズムもかなり良く整理されていた。

新潟の攻撃


位置関係上11番のブルーノロペスが茂庭、10番のミシェウが藤本とマッチアップする状況になっている事が多いのだけど、ボールを奪うとミシェウがボールを受けに下がり、同時にブルーノロペスが茂庭と一緒にサイドに流れて行く。
この状態で藤本がミシェウについて行ってしまうと最終ラインの中央にスペースを作ってしまう事になるので完全に着いて行く事ができずミシェウをフリーにしてしまう。
だけど実はこのミシェウは新潟の攻撃の優先順位1位ではなく、あくまで最初に狙うのはサイドに流れて行ったブルーノロペスでダメならミシェウという順番になっている。
ブルーノロペスにボールを入れられる状況だと、ここにボールをいれて新潟のストロングポイントでもある左サイド曺永哲と酒井がサポートに入り崩しにかかる。
実際開始3分の先制点もこの形でボールを奪った酒井がサイドに流れるブルーノロペスにパスを入れ猛然とオーバーラップ。ボールを受けたブルーノロペスがポイントとなり上がって来た酒井との壁パスで抜け出して簡単に決められてしまった。
またこのやり方が非常に効果的だったのは、もしブルーノロペスがダメならミシェウを使ってにボールを繋いでくるという選択肢も2番目に残されていた事。これが非常に効果的で前半の立ち上がりから新潟にペースを握られる事となった。

しかしセレッソも前半途中から前回とうってかわってピンパォンがサイドに流れたり裏を狙ったりするプレーを徐々に見せはじめボールを保持しサイドを使ってチャンスを作れるようになってくる。
左SBの丸橋が多分チームで一番オフサイドにかかっていたのではないか?と思わせるセレッソらしいといえばセレッソらしいけど、SBだったら中央が全て見えてるのにそんなにオフサイドになったらいかんやろという状態でなかなか崩しきれる場面は少なかったのだけど、前半終了前にピンパォンが去年のアドリアーノを思わせるスーパードリブルで突破しスルーパスを受けた乾が実はキンチョウ初ゴールを決めて1-1の同点として前半終了。
スコアは1-1だけど新潟の方がやりたい事ができている印象だった。

後半もボールを持つセレッソとカウンターを狙う新潟と同じ様な展開で始まる。
勝ち点3が欲しいセレッソは66分にサイドの対応で苦労していた高橋→酒本、倉田→小松と同時投入し2トップにする。
ここから試合はカウンターの応酬といったどちらも縦に速くいったりきたりという展開になり小松が何度か見せ場をつくるものの両チームのGKがビッグセーブをみせ1-1のまま終了となった。

■ピンパォンとクルピのこだわり
この試合では前節よりも良くなっていたピンパォンだけど、そのプレーの特性や後半のチャンスの数から「ピンパォンの1トップは厳しい」「スタートから2トップにすればどうか」といった意見がTLなどでもさらによく見るようになってきた。
確かにピンパォンはまさにフットサル出身の選手という感じで、ボールは収まらないし、足下で欲しがるし、軽いプレーは多いし、動きは小さいのでオーソドックスな1トップでは厳しい。
そして、ここ2戦のクルピの発言を受けてクルピの意図がよくわからなくなっている人も多いのではないかと思う。

ただ、去年も同じ様な事をいわれていた時期があり、クルピ就任後のここ数年の流れまでを含めて総合的に考えると少し意図が見えるように思う。(インタビューなどではそこまで踏み込んでおらず噛み合ない会話になってしまっているので確証はないんだけど)

クルピがこだわっているのはきっとトップの枚数では無く2列目を含めたMFでゲームをコントロールするという事なのではないか。
その為、2列目を1枚削らざるを得ない2トップをスタートからする可能性はかなり低く、あくまでオプションの1つなのではないかと思う。
そもそも2トップにすると、この試合や前節の山形戦、昨年もの試合もそうなのだけど、基本的な守備のやり方が成立しずらくなりカウンターの応酬みたいな展開になってしまう事が多くなる。2トップにするという事は前に人を増やすという事で縦にボールが入るタイミングも早くなるのでこれは確実にそうなる。もし2トップにするなら攻撃/守備ともにSBだったりのやり方を変えなきゃいけない。
クルピはそれは全く考えていないんじゃないかと思っています。
だからこれまでもカウンターの応酬になっても良いぐらいゴールが欲しい時にしか2トップにしていないのではないかと。

で、クルピがピンパォンに求めているのはシューターとしての能力。
今までのプレーを見ても、つなぎとか収めるなどといったプレーはあまりパッとしていないけどシュートに関する意欲は非常に高いしシュートまでも速く、バリエーションも豊富っぽい。
香川真司がいなくなってからのセレッソの課題はシュートであり決定力が一番だと考え(実際にそうだと思う)ピンパォンにはその部分を求めているのではないかと思う。

がしかし、選手も含めてそのあたりの見極めがまだ出来ていないので、横から見てるとピンパォンの1トップに疑問を持ち、クルピはそうは思わないと答えるといった状況になっている。
実際どうなのかはもう少し様子を見てみるしかないのですが、クルピは後藤健生さんのいった「究極の0トップ」に近いものをイメージしてるのかも知れないなという事です。

具体的にそれならこんな感じかな?というイメージはあるけど、それを書き出すとココまで以上の長さになってしまいそうなのでまた別の機会にします。
ってかもしそうなら、一度登録だけでも、FW:乾、MF:ピンパォンとかにしてみたらどうなのだろう?

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