2011年8月22日月曜日

8/20 Jリーグ第22節 VS清水エスパルス @アウトソーシングスタジアム日本平

■清水エスパルス 3 - 3 セレッソ大阪
清水エスパルス:小野(8') 高木(80') 高原(89')
セレッソ大阪:播戸(76') 播戸(77') 播戸(87')

フォーメーション

■清水エスパルス
GK:1 山本海人
DF:15 辻尾真二 3 平岡康裕 17 ボスナー 4 太田宏介 23 カルフィン ヨン ア ピン
MF:18 小野伸二 8 枝村匠馬
FW:11 大前元紀 19 高原直泰 13 高木俊幸
SUB:29 碓井健平 5 岩下敬輔 25 岡根直哉 6 杉山浩太 7 山本真希 9 永井雄一郎 30 アレックス
交代:枝村→アレックス(60') 小野→岩下(71') 平岡→永井(79')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:2 扇原貴宏 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:4 藤本康太 9 ファビオ ロペス 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 32 尾亦弘友希 5 中後雅喜 6 山口螢 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:杉本→播戸(73') キム ボギョン→山口(73') 清武→尾亦(90+5')

2週間で5試合でさらにアウェー3連戦という真夏の超強行日程のちょうど真ん中はアウェーエスパルス戦。約1ヶ月前にホームで対戦した時は4-0と快勝しているのだけど、茂庭のサスペンションとマルチネスのケガと強行日程でセレッソはメンバーを入れ替えてくる。
ちょっとメンバー表上はわかりにくかったけど、CBに扇原でボランチにボギョンと藤本。ファビオロペスはシャドーに入り杉本の1トップという形。
一方の清水は村松がサスペンションということでカルフィン ヨン ア ピンが登録はDFだけどアンカーの位置で初出場。あと、この1ヶ月間で清水もいろいろあったようで、前回対戦時に好印象だったGKが碓井から山本に、あとセットプレーの守備がゾーンからマンツーにかわっていた。

■前半
清水守備
4-3-3の清水は守備の時に両サイドが下がって4-1-4-1の2ラインを作る。
清水守備 小野が前に
ただ、ボギョンが下がってきてボールを受けるのでボギョンの正面にいる小野が前へ出てくる形になる事が多くなっていた。

CBに入った扇原とボランチに入った藤本は、鹿島戦で茂庭が退場するまではボランチでも良いプレーを見せていたので逆でも良かったんだろうけど、セレッソは低い位置からビルドアップを始めるのでそれなら最初から低い位置にいたほうが良いよねと言う事や、中後が連戦で少しコンディションを落としている事、ファビオロペスを使うならボギョンをボランチに下げるしか無いって事、あと清水は両サイドを基点にして攻撃してくるので最後中央で跳ね返せる人を置いておきたいって事で総合的に判断してこうなったのだろう。

セレッソはいつもよりボールを持てる人が後ろに揃っているので、後ろでボールを落ち着ける事ができていたし、さらにボールを失った時も鹿島戦でほとんど出来てなかった「高い位置からのプレッシング」も出来ていたので、立ち上がりはスムーズに入ることが出来ていた。
セレッソの守備
ただそんな中気になったのは、藤本のポジショニング。
最初に書いたようにセレッソがボールを持っている時は清水4-1-4-1から4-4-2の様な形になっており、CBと小野・高原が2対2の様な状況になっている。ボールを奪われた時に前でプレッシングをかけることが出来れば全く問題はないんだけど、プレスをかけられない状況ではこうなっていてはマズい。なのでその時は藤本がもっとCBの近くにポジションを取らなきゃいけないんだけど、前でプレスがかかってる時もそうでない時も同じように藤本はまず枝村をつかまえに行ってしまっていた。
セレッソの守備 藤本のポジショニング
で、そうなるとCBはラインを下げてしまう。
立ち上がりは比較的良い入り方をしたにもかかわらず、前半8分にクロスを小野に合わされて失点してしまった。
直接的には大海のマークミスで酒本が絞ってきていたんだけど、あの場面でボランチの2枚は前に釣り出されて閉まっていた。

で、ここからはボールを持った時はセレッソも形を作れているので前に運べるんだけど、失った時にDFラインが低いのでお互い行ったり来たりの展開になってしまう。

以前にも書いたけど、セレッソはポジションバランスを自ら崩して攻めるので行ったり来たりの展開は実はキツい。逆に清水はポジションバランスを重視してサッカーするのでこのあとどちらもチャンスを決められずに1-0のまま前半終了となるが、セレッソにとってはちょっとつらい前半だった。

■後半
後半のマッチアップ
って事でセレッソは藤本をCBに下げて扇原をボランチに入れ替える。
これでボランチの役割がはっきりしたので清武のスルーパスや倉田の惜しいシュートなど少しづつセレッソの攻撃も増えてくる。

73分〜
そこで清水は60分に枝村に代えてアレックスを入れポジションはそのまま、71分に小野に代えて岩下を入れ岩下をCBに、CBだった平岡を中盤にあげヨン ア ピンとのダブルボランチにと中盤を入れ替えて来る。
一方のセレッソは73分に前半に足を痛めていたボギョンと杉本に代えて山口と播戸を投入。
清水は中盤の守備強化と前半からDFラインはどうもギャップができていたのでそれを修正しようという狙いなんだろうと思っていたんだけど、結果DFラインのギャップは変わらなかった。

ここから一気に試合は加速する。
先ずファビオロペスが左サイドを突破して中央の播戸に渡ったところでボスナーが倒してしまいPK。そのPKを播戸が自ら決めて同点。
そしてその直後のキックオフからのプレーを前からプレッシングをかけて清水に攻めさせず、DFラインのギャップを抜けてきた倉田のクロスを播戸が頭であわせて2点目。

その直後のキックオフではまた積極的に前から行くものの、後ろでボールを落ち着けられてリードした事で徐々にブロックを下げる形になっていく。
そして播戸の逆転ゴールから4分後に高木に決められてしまい同点。
このシーンでは高木のシュートがブラインドになってしまってはいたが前節同様やっぱりブロックを下げ過ぎていた。

こうなると清水は勢いづくので引いてブロックを作るセレッソとどんどん前にボールを入れていく清水という状況に。
ただ、清水のDFラインはあいかわらずガタガタなのでセレッソもチャンスを作れる。
って事で全くオープンな行ったり来たりの展開に。

そして決めたのは三度播戸。
清武のスルーパスをDFラインの裏で受け、落ち着いてキーパーを外して11分間のハットトリック。
この時全く関係ない永井が清水の左サイドに戻ってきていた(直前に気づいて上げたけど間に合わず)ことでまた最終ラインにギャップを作ってしまっていた。

しかし、また同点に追いつかれる。
ロングボールのこぼれ球を大前に拾われてファーへ、それを落ち着いて高原が頭で合わせる。
この前のプレーからもはやプレッシャーがかけられなくなっており、それに対応してラインを下げていた上本と上本を視界に入れていた丸橋と、上本よりもボールサイドにいたのでそれに気がついていなかった藤本と酒本でギャップを作ってしまっていた。

その後も何度か行ったり来たりを繰り返すもののそのまま終了。
一気にバタバタした展開になった試合は3-3で終了となった。

■その他
後半途中からまるでアマチュアのようなオープンな試合になってしまったんだけど、何度か書いているようにその要因はゲームをコントロールできていないから。
まあポゼッションでもブロックを下げてカウンターでもどっちにしてもはっきりやりきらなきゃいけない。
そして今年失点が多いのも全く同じ理由。
まあいわば全て中途半端になってますよって事です。

単純に今までやってきたことを徹底するという意味なんだけど、具体的に言えば、
前からプレスをかける時間を増やす。そしてそれができるようにポゼッションを高める。ポゼッションを高めるという事は後ろでボールを落ち着けてなんどもやり直す事を徹底しなきゃいけない。
そしてプレスにいけない時はブロックを下げる。しかしその時にブロックを下げすぎない。
それを徹底しなきゃいけませんよということです。

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