2012年2月10日金曜日

セルジオ・ソアレス、丸橋、茂庭、柿谷


監督や選手と直接お話しさせていただける機会があったので、その時の内容です。
丸橋とマルチネスのポジションチェンジについてツイートしたら思いのほか反響があったので、丸橋に聞いた内容やその他の事などソアレス監督とまずは印象に残った話しを書きます。(チーム始動直後、キャンプ前での内容です。)

■セルジオ・ソアレス監督
ー理想のサッカーは?
「常にオフェンシブな姿勢を崩さないサッカーです」

ーボールを大切にするサッカーですか?
「ボールをグラウンダーでつなぐ事が大事だと思っています。そして常に前に行きたいです。」

ー守る時間よりも攻める時間を増やしたいという感じですか?
「そこはバランスです。攻める時間を増やす事だけを考えるとカウンターで失点してしまいます。後ろに引きすぎても点が取れない。そこのバランスを取る。しかしオフェンシブな姿勢を崩さない。それは攻撃の時はもちろん守備の時もです。」

ソアレス監督からは凄くパワーを感じました。キャンプレポートでも垣間見えますがトレーニングはかなりハードな様子。
印象に残ったのは「ボールをグラウンダーでつなぐ」と言った事と、ポゼッションについて聞いた答えが「バランス」だった事です。ブラジル人だなあと。

■14 丸橋祐介
ーエルゴラの名鑑みましたか?チーム内パスの上位ほとんどが丸橋さんでしたよ
「ホンマっすか!」

ー1位がマルチネスから丸橋さん、2位が上本選手からマルチネス、3位が丸橋さんからマルチネス、4位5位が丸橋さんから倉田選手、清武選手でした
「そんなん載ってるんですね」

ー自分が操ってるぞぐらいの感覚あったでしょ?(笑)
「いやいや全然ないっすよ(笑)」

ー丸橋さんがハーフウェイあたりでボールをもって斜めにシャドーへパスを出すのがセレッソの攻撃のスタートの合図だと言ってもいいと思うんですが
「あまり意識はしてないですけど(笑)でも前の選手が顔を出してくれるのでそこには出すようにしてますね。」

ーそういうのはクルピから言われたりしなかったんですか
「いや特に言われた事は無かったんですが、言われてみればそうっすよね。」

ーでも例えばホームの柏戦では丸橋さんの前に相手を立ててきましたよね?
「あーそうっすね。特に気にはならなかったですけどね(笑)」

ー丸橋さんが前に出てその後ろでマルチネスがフリーでボールを持つ形はどこのチームも嫌がってた様に思いますよ。
「あれはたまたまです。たまたま練習でそうなったらやりやすかったのでそのまま続けてたという感じです。そうっすね。ほんと言われてみればそうっすよね。」

ーそれもクルピからは・・・
「全くなかったですね(笑)上がれという事とアシストとゴールはよく言われましたけど(笑)」

丸橋に聞きたいことは沢山あった。
聞きたかった事の全てを聞けた訳ではないけど、一番聞きたかった「マルチネスとのポジションチェンジについて」は聞く事ができた。シーズン中に何度か指摘したように扇原ではあそこに行けなかったのでそんな気はしていたけど、やっぱり「偶然から生まれたもの」だった。しかも丸橋からシャドーへのパスも本人はさらっと「顔を出してくれるので」って言ってるので、これもきっと丸橋なら出てくるって事でシャドーが自分達で判断してボールを受けに来ているのだろう。
他の選手の話しも合わせてみると、クルピは方法論については予め明確に示すのではなくかなり選手の自主性に任せていて、よく見られていた現象もトレーニングやゲームの中で上手くいったものを制限したりせずにトレーニングやゲームを重ねる事で築きあげていったのだろう。そういえば連携には10試合必要だって言ってた(笑)。

■3 茂庭照幸
ー去年の最初の方は無防備な状態で相手の攻撃がCBに向かって来る場面が多くキツかったんじゃないでしょうか。
「そうでしたね。アマラウが結構効いてたってのがよくわかりましたね。アマラウはめちゃ良い外人でしたよ(笑)」

ーいなくなって初めてわかったって感じでしたか?
「2010年も6月以降からは結構あいつ(アマラウ)が良かったんですよね。マルチネスよりも。最初はちょっと、連携とかプレースタイルがちょっとわかんなくって結構文句ばかり言ってたんですけど、半年ぐらいたったらあいつがもう効いててって感じでしたからね。」

ー今年はもう大丈夫ですよね。
「今年は練習からめちゃキツいんで、ほんと。で新聞でみたらコレからまだ上げるとか言ってて、マジかよって。まあレヴィーがちょっと軽かったってのもあるんですけど、それにしても。ホントキツいです。」

茂庭に聞きたかったのはカウンターが増えた事について。
茂庭はアマラウの名前をスグに出した。前回の「2011シーズンのまとめ」で書いた様にビルドアップの時にマルチネスがボランチの場所からいなくなってしまうので、そこでカウンターを受けると実質ワンボランチ状態になっている。スピードは無かったので広範囲をカバーするといった事はできなかったけど、CBの前のスペースを確実に埋めて潰してくれるのはCBにとって心強かったんだろうなと感じました。茂庭や大海にはスピードがあるのでスペースに出た場合は自分で行ける訳だし。
本当はもう少し突っ込んで聞きたかったんだけど、残念ながらここまでしか聞けませんでした。

■13 柿谷曜一朗
ーお帰りなさいって言って良いですか。
「はい。ありがとうございます。」

ー戻ってきてくれる日を楽しみに待ってました
「はい、はいがんばります。」

ー今年は13です。僕達はまだ先にある8をつける日を待ってます
「いや僕はつけないです。8の重さは誰よりもわかってるんで簡単につけますとは言えないです。まあ○○さん(近くにいたスタッフの方)が土下座してくれるんやったら考えますけど(笑)。」


最後はごまかされてしまったけど、サッカーマガジンのインタビューでも答えていた様にセレッソの8番について熱い思いを話してくれた。文字ではなかなか上手く伝わらないかもわからないけど、8への思いとチームへの思いが伝わってきて危うく抱きしめてしまう所でした(笑)。


以上が監督と最も印象に残った3選手に聞かせていただいた内容です。
ちょっと今までに書いた事の無い内容なのでこれはどうなんだ?って気もしています。
他にも聞いた内容がありますが、今回の評判よければまた書きます。

3 件のコメント :

  1. いつも楽しみに読ませていただいています。ありがとうございます。シーズンの始まる後1カ月間のシーズンオフの情報の少なく飢えているときにこの記事は大変面白く読ませていただきました。ぜひ続きをよろしくお願いします。

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  2. いつも楽しませて頂いています。
    エルゴラのデータは興味深かったですね。
    Akiさんの考察通り丸橋とマルチネスのポジションチェンジは効果的だったなあと思い出されます。

    2011シーズン考察もとても面白かったです。
    家長とマルチネスのパス交換も確かに多かったように思います。
    2010シーズンは3シャドーがもっとPA前付近を混沌とさせていたのに、昨年は仕掛けがシンプルになっていた印象があります。
    家長がゲームメイクとキープが出来るタイプだったのも影響しているのではないかと。
    雑な印象ですが2010は前線4枚が重く、2011は軽くなった感じです。

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  3. 匿名さん
    コメントありがとうございます
    アクセスもかなりあったので他の選手の分も書こうとは思いますが、今回より内容はトーンダウンしてしまう感が否めません(笑)
    でも書くって言ったので書きます

    きじむーさん
    コメントありがとうございます。
    丸橋とマルチネスの所はビルドアップの大きなポイントだったんで絶対聞きたかった事でした。
    あとおっしゃるように2011シーズンは仕掛けがシンプルでしたね。
    シュートチャンスにムダにパスを回せって事では無いんですが、速い攻めってのは言い換えれば沢山ボールを失うって事ですからね。
    なので速い攻めの象徴とも言えるカウンターのチームは陣形を崩さずに攻めきってしまおうとするし、ブロック全体を上げてショートカウンターって話しにもなる訳で。。
    2011シーズンは、セレッソの様に前に人数をかけるチームが速い攻めを増やすと、そのデメリットもいっぱいでてきてしまうって事でしたね。

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