2013年5月13日月曜日

5/11 Jリーグ第11節 VS 川崎フロンターレ @ 等々力陸上競技場

川崎フロンターレ20前半22セレッソ大阪
2後半0
延長前半
延長後半
PK戦
フォーメーション
川崎フロンターレセレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
西部 洋平21GK00GK21キム ジンヒョン
田中 裕介3DF10DF3茂庭 照幸
實藤 友紀15DF10DF4藤本 康太
ジェシ5DF20DF14丸橋 祐介
登里 享平23DF00DF17酒本 憲幸
山本 真希6MF00MF2扇原 貴宏
中村 憲剛14MF20MF6山口 螢
小林 悠11MF11MF16枝村 匠馬
大島 僚太16MF32MF30シンプリシオ
矢島 卓郎9FW12FW8柿谷 曜一朗
大久保 嘉人13FW52FW20杉本 健勇
杉山 力裕1GKGK22多田 大介
中澤 聡太7DFDF7新井場 徹
福森 晃斗22DF0DF23山下 達也
稲本 潤一20MF0MF10楠神 順平
森谷 賢太郎19MFMF18横山 知伸
パトリック18FWFW11播戸 竜二
レナト10FW31FW13南野 拓実
19シュート8
7GK14
13CK2
13直接FK10
2間接FK0
2オフサイド0
1PK0
川崎フロンターレセレッソ大阪
大久保(73')
大久保(83')
得点枝村(8')
シンプリシオ(31')
矢島→レナト(61')
登里→福森(83')
交代杉本→南野(74')
枝村→楠神(79')
大久保(44')
山本(78')
警告藤本(39')
杉本(64')
楠神(86')
キム ジンヒョン(90'+3)
退場

ミッドウィークにナビスコカップが入る5連戦の初戦となるアウェイでの川崎フロンターレ戦。

川崎は前節途中出場で復帰したレナトはベンチスタートとなったが、同じくケガからの復帰となる登里はスタメン。というのも前節まで左SBで出場していた伊藤が前々日の練習でケガ(試合終了後にリリースが出たが右足関節後突起骨折)との事。

セレッソのスタメンは前節と全く同じながら、ベンチにはケガから復帰の新井場と播戸が入り椋原とエジノが外れた。リリースはありませんがエジノはケガかもしれません。

■マッチアップ
マッチアップ
大分・湘南・浦和と3バック系のチームとの対戦が続いていた中久しぶりの4-4-2同士の対戦。って事なのでマッチアップはバッチリ噛み合うはずでした。

■上手く噛み合わない
4-4-2同士という事で前から捕まえに行くセレッソ
実は川崎は少し前から縦に速いサッカーをしているんだけど、ベースはパスを繋いでくるチームという考えなのか、立ち上がりからセレッソは前から捕まえに行く守備をしてくる。
4-4-2同士なので目の前の相手を捕まえればという考えだったのかも知れない。
大島が中央に入ってくる
しかしこれはあまり上手くいきませんでした。
そうなったのは川崎の左サイドに入った大島のポジショニング。
大島が中央の酒本が捕まえにくい位置にどんどん入ってくる。
こうなると、前線2トップとSHはCBとSBのところに行けるんだけど中盤でボランチの2人が中村と山本に行っちゃうとその側で大島を空けてしまう事になる。
前からでは無くしっかりとブロックを作る事になればマークの受け渡しなどで対応する事ができるんだけど、なまじ前から捕まえに行ってしまってるばっかりにこの大島のポジショング、さらに中央に入った大島と入れ替わりに中村がサイドに出てきたりするポジショニングに立ち上がりからセレッソは少し手こずる事になっていた。
ただ、大島が中央に入るということはボールを奪えば酒本がフリーになっているという事でもあるのでそこを使って攻撃を始める事が出来る。
逆サイドの小林はサイドに張ったポジショニングをしていたので、立ち上がりは丸橋よりも酒本の所から形を作れそうな気配はあった。

■川崎の守備
川崎の守備
川崎は4-4-2でセットして守備をする。
特徴は全体をかなりボールサイドによせて守備をすることで、さっきの川崎の攻撃の所でも書いたけど攻撃でも大島が中央に入ってくるのでセレッソの左サイドでボールを奪えば逆サイドの酒本の前には大きくスペースが空いている事が多かった。
セレッソの先制点
という事でそこからセレッソが先制する。
前半8分、左サイドのパス交換のこぼれ球からボールを持つ扇原にプレッシャーがかかっていない状態になったので大久保が守備に参加しようと中央のシンプリシオの所へ下がろうとした中、扇原が選択したのはそこを超えて一番外の酒本へ大きなサイドチェンジ。
完全にフリーになっていた酒本はそこから狙いすましたアーリークロスをあげ、ニアに飛び込んだ杉本は合わせきれなかったものの大外に飛び込んだ枝村が合わせて0-1。
このアーリークロスはいつもやる形なので特に目新しさは無いですが、この試合に向けて川崎はクロスの対応でミスが起こる事が多いので、アーリークロスに対していつものニアだけでなくファーサイドに詰める事を意識していた様で、それが早速結果につながった。

■カウンター一発
セレッソが先制したものの、噛み合っていない所から守備がハマっていない危うさがあったのでセレッソがどの様に修正するかと見ていたが特に修正はなし。
そんな中、柿谷が前から行きすぎて簡単に外されてしまい、それに対応する為に前に出てしまわざるを得なくなった丸橋の裏を使われるなどでどんどん川崎のペースになっていく。
大久保と小林の動き
川崎は大島のポジショニングから生まれる中盤のズレ以外にも、大久保が中盤に引いてそこに小林が斜めに飛び出してくる形などを使ってセレッソを押し込んでくる。
FWの1枚が中盤の守備に参加する
セレッソは中盤のズレに関しては柿谷や杉本のFWが中盤に落ちて守備をする事で空いたスペースをなんとかカバーしようとしてくるが、最初に中盤にボールを入れられてから戻るという形だったので押し込まれてしまっていた。

しかし川崎が得た6本目のCKからのカウンター。
キムジンヒョンがキャッチした瞬間にニアポストとファーサイドにいた両SBが一気に両サイドに、そのほかの選手も一気に前線に走りだす。
キムジンヒョンのスローがハーフウェイ辺りで丸橋に繋がった時にすでに4対4
さらに丸橋は枝村とのワンツーで抜け出して上げたクロスをシンプリシオが決めて0-2。
ペースを握られていたセレッソがCKのカウンターから追加点を上げる。
この形は今週の練習でもやっており、キムジンヒョンがキャッチした時の切り替えはクルピ監督が声を荒げながら指示していた形だったのでまさにしてやったりの追加点となった。

■セレッソの守備の変化
前半は川崎のゲームながらもカウンターで0-2。ただ守備の修正は必要な状況。
という事で、セレッソは守備のやり方を変える。
逆サイドにボールがある時は山口が下がる
押し込まれながらもブロックになってしまった方が安定しそうな感じだったので、セレッソは前から捕まえに行くのを止め、SHがボランチの横に下がる形で早めにブロックを作る様になる。
サイドチェンジにはスライドで対応する
こうなると川崎も前半の様に簡単に中盤にパスを入れられなくなり、またサイドを代えられてもスライドして対応するので、川崎はボールを持っているものの攻めあぐねているという状況。
ボールを持つ川崎とカウンターを狙うセレッソという図式になり、ここからしばらくの時間帯はこの試合の中で一番チームが機能していた時間帯だと思う。ただ、ここで決める事ができなかったのが後々響いてしまいます。
61分〜
61分川崎は矢島に代えてレナト。大久保と小林の2トップと右に大島左にレナトという形にする。風間監督のインタビューによれば15分間ゲームが動かなければ個人で勝負できるレナトを投入しようと決めていた様です。
ただ、レナトが入ってもしばらくはゲームは動きませんでした。セレッソの守備は機能していたしチャンスも作れていた。特にこのレナトが入って丸橋の前が小林から大島になってからはボールを奪ってからの攻撃の時に丸橋がボールを受けやすくなった事で丸橋を起点に攻める事ができる様になってくる。ただ、この時間帯ぐらいから少しミスが増えてきていたのがもったいなかった。

そんな中73分レナトの突破で得たPKを大久保が決めて1-2。
これはレナトの個人技でチャンスを作った形なんだけど、この川崎の攻撃は実はもったいないボールロストから始まってるんですよね。
74分〜
直後の74分にセレッソは杉本に代えて南野を投入。
1点差に追いつかれたものの前半よりも守備が機能する様になっていたのでここまで交代が非常に難しい展開だったんですが、杉本は10分前にイエローも受け、さらにその後注意も受けていたので代えるならココしか無かったんでしょう。
そしてセレッソはこれで柿谷と南野の2トップにする。
南野は前線で守備ができるのでそこにも期待したかったのかもしれません。
ただ、この交代の後しばらくもセレッソの守備は安定していました。
79分〜
79分にセレッソは枝村に代えて古巣対戦となる楠神を投入。
枝村は良いプレーを見せていたが少し疲れてきたか。

ゲームが動き出したのはここから。
80分を越えた辺りから試合はオープンになり両チームカウンターの応酬という展開になっていきます。
セレッソもキムジンヒョンの素早い展開から柿谷が収めて南野のシュートや山口のクロスなどチャンスは作っており、この2つの内の1つでも決まれば試合を決める事はできたんでしょうが決められない。結果論ですが、このオープンな試合はセレッソにとって得策ではありませんでした。

83分〜
83分川崎が登里に代えて福森を投入。

その直後にここでもミスで失ったボールから始まった川崎の攻撃で、レナトのドリブルから斜めに入ってくる大久保と小林にへパス。先に動き出した大久保には丸橋が、後で動き出した小林には藤本がついていたが、小林に対して藤本は少し遅れてしまっていた。
さらにそのパスに対して小林が自分より前に入っている事に気がついた大久保は途中でストップ。
だけど丸橋は藤本が少し遅れ気味だった事もあって止まるわけにはいかないという状況になり、前でさわった小林のこぼれ球がちょうどフリーの大久保の前に転がりそのままシュート2-2の同点に追いつかれてしまう。

その後もオープンな展開が続き、楠神が1発赤でもおかしくなかった場面もあったがそのまま試合終了。川崎にとってもセレッソにとっても勿体ない試合でした。

■その他
ハマってなかった前半に2点取ってリードして、上手く守れる様になった後半に2点失うという何だかよくわからない試合になってしまいました。
1失点目は仕方ないにしても、問題は最後80分以降のオープンになってしまった所からですね。1点差になったのでより追加点が欲しくなったのでしょうけど、リードしてるのに急いで攻める必要は、オープンな展開につきあう必要はありませんでした。
今シーズンは速い展開からゴールする事が多くそれが1つの特徴になっていますが、カウンターだけのチームではなくしっかりボールを持つ事もできるチームです。
ただ、その使い分けがまだ上手く無い。
若さといえばそういう事なんでしょうけど、勝ち点を落としている試合はほぼ同じパターンになってしまっています。
扇原が結構チャレンジのパスを入れるタイプなのでそうなってしまうんでしょうけど、扇原だけでなくチーム全体でもう少しゲーム全体をコントロール出来る様にならないといけないんでしょう。となると新井場なんですかね。この試合の酒本は全く悪く無かったですけど。

2 件のコメント :

  1. セレッソファンです。
    初めて当ブログ読ませて頂きましたが、セレッソサッカーというか、サッカー自体の勉強になりました・・
    さらに楽しく観戦できそうです。

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      公式戦は全試合、リーグ戦はプレビューも書くつもりですので良ければまた見てください。

      削除

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