2013年2月28日木曜日

Jリーグ 第1節 vsアルビレックス新潟 プレビュー


2013年3月2日14時:大阪長居スタジアム
予想スタメン
20周年を迎えたJリーグを関西唯一のJ1クラブとして迎える2013シーズンの記念すべき開幕戦はホーム長居スタジアムにアルビレックス新潟を迎える。

注目のスターティングメンバーは、オフシーズンには主力選手の移籍も無く、またいつになく積極的な補強を進めたが、2列目では楠神がまだ完全にチームにはフィットしておらず、またブランコも連携面で課題が残る為に山口と南野、右SBにもタイでは椋原、宮崎では新井場がポジションを掴みかけたが、新井場の離脱により2/27の大阪体育大学とのトレーニングマッチで主力組に入った酒本という、柿谷と共に2トップに入るエジノ以外は2012シーズン終盤のメンバーがベースになる模様。

一方の新潟は、東口が昨シーズンの負傷から戻ってきていないのでGKに黒河、鈴木大輔と石川直樹が抜けたCBには昨シーズン鳥栖でプレーしたキムクナンと新潟で2シーズン目となる大井、右SBにはキャンプで離脱した村上に代わり藤田、左SBには1列前の田中亜土夢と好連携を築いているとの報道も出ているキムジンスという4人が入り、中盤は成岡・三門・レオシルバ・田中亜土夢、FWはブルーノロペスと田中達也という清水とのプレシーズンマッチで1-4と快勝したメンバーになるものと思われる。

主力組が出場した2/27のトレーニングマッチの前半は、ボランチに入るボールを徹底的に狙われCKからのオウンゴールながら大学生相手に先制を許すという苦しい展開になってしまったが、新潟も同じ様に清水戦で見せた様な三門を中心としたプレッシングを仕掛けてくる事が予想されるので、同じ試合でペースを取り戻した前半を終盤の様に山口螢が下りてきてボールに絡む事で横山とシンプリシオのボランチコンビをどれだけ助ける事ができるかがポイントになりそう。

また新潟は快勝した清水戦で、セレッソと同じくゾーンで守る清水に対しセットプレーから2ゴール(1つはオウンゴール)を決めている。そのセットプレーの守備では、高さという武器で2012シーズン終盤にレギュラーポジションを掴み、最終節では歓喜の2ゴールを決めた横山に期待がかかる。

セレッソはボランチの所で新潟のプレスをかわす事ができれば、得意とするSBを起点にした相手のDFとMFの間のスペースを使う魅力的なアタッキングフットボールで2009年以来となる開幕戦の勝利を掴む事ができるはずだ。

2013年2月19日火曜日

2012シーズンのまとめ

■2012シーズン
14位11勝(HOME6 / AWAY5)9分(HOME3 / AWAY6)14敗(HOME8 / AWAY6)
47得点(HOME26 / AWAY21)リーグ8位(2011より -20得点/HOME-15/AWAY-5)
53失点(HOME28 / AWAY25)リーグ15位(2011より+0失点/HOME-2/AWAY+2)

■2012シーズンフォーメーション
フォーメーション
開幕から9節までは2列目に清武、キムボギョン、ブランキーニョを置いた4-2-3-1を取っていたが10節の神戸戦からはそれまで途中交代で入っていた柿谷をブランキーニョと入れ替え4-4-2の布陣になる。
ただ、4-2-3-1だったときも守備の時はブランキーニョが前に出て4-4-2の考え方になっていたし、清武が別メニュー、山口、扇原とキムボギョンがそれぞれU-23で不在だった宮崎キャンプでもケンペス・村田の2トップで右にブランキーニョ、左に柿谷という4-4-2でやっていたのでベースは4-4-2だった。
そして2012シーズンは選手の出入りが激しいシーズンだった。
清武・キムボギョンのダブルエースが移籍しブランキーニョがシーズン途中でレンタル放出があり、オリンピック組の山口、扇原、杉本はリーグ戦3試合を欠場している。(杉本は3/28〜7/17にヴェルディにレンタル移籍している。)
また夏にシンプリシオ・ヘベルチ・枝村を獲得している。
この点を除いて出場試合数という面で大きかったと思われるのが両SBのポジション。
2010シーズンの中断期間から左SBに完全に固定されていた丸橋がケガや戦術変更の影響で2011シーズンの32試合/2728分から2012シーズンは24試合/1869分と8試合/859分も減らし、また右SBも高橋大輔がシーズン途中のケガで苦しんだ2011シーズンの17試合/1435分から2012シーズンの13試合/867分とさらに減ってしまう事となった。

■ソアレスに託された「規律とバランス」
2012シーズンを語る上で欠かせないのが監督交代。
4年半に渡って率いたレヴィー・クルピが退任し、新監督として迎え入れたのがセルジオ・ソアレス。
ソアレスに託されたのは「規律とバランスによる失点減」だったと思われるが実際の結果は失点はそのままで得点だけが下がってしまうという結果になった。

2011シーズンまでのセレッソは2バックとも言われたぐらいに両SBが同時にあがっていたし、3シャドーという呼び名の通り2列目の3人には幅を作る為のSHが存在せずに同サイドに2列目の3人が集まっている事もよくあった。
要するにポジションをグチャグチャにしていた。
グチャグチャにする事で相手の守備組織を混乱させ、局面で数的有利を作り、攻撃を行っていた。
だけどその反面、ボールを奪われてしまうとその瞬間の形もグチャグチャになっている。
局面で数的有利を作っていたという事は、別の局面では数的不利になっているっていう事でもある。
その状況を2010年は攻撃の時に相手を押し込んでしまって相手の形もグチャグチャに巻き込んでしまう事で相手に精度の高い攻撃をさせない様にし、茂庭と上本という対人守備のスペシャリストでカバーしていたが、2011年には攻撃がスピードアップした分相手を押し込む時間が少なくなり、自分はグチャグチャになっているのにも関わらず相手をグチャグチャにまで出来なくなり、CBは茂庭と上本と同じメンバーだったにも関わらずSBの裏のスペースを使ったカウンターなどで失点が増える結果となった。

そこでソアレスが取り入れたのはポジションを崩さない事。
2トップと両SHの前線の4人にはある程度の自由は与えられたものの原則はポジションを崩さない事を求めた。
ポジションを崩さなければボールを奪われた時に守備の為の正しいポジションに素早く戻る事ができる。また合わせて両SBを同時に上げる事も止めたので例えカウンターを受けたとしても去年より確実に1人以上は多い状況を作る様にしていた。

■攻撃の仕組み
ポジションを崩さないという事はポジショニングで相手の守備組織を動かす事は出来ない。
なので攻守の切り替えのスピードが重要になってくる。
相手の組織が出来上がってしまう前に攻め込んでしまう必要があるという事で、
攻撃の仕組み1
ボールを奪うとボランチは素早くサイドに展開し、ボールサイドSB、SHでボールを縦に速く運ぶ。
またその時にボールと逆サイドのSBは最終ラインに戻り、ボールと逆サイドのSHは中央に入ってくる。
攻撃の仕組み2
そこで詰まる、もしくは相手の組織が出来上がってしまっていたら、ボランチから逆サイドに素早くグラウンダーのパスを繋いで逆サイドで同じ事をする。

この形でサイドでボールを運びそこからクロスもしくは中央に入ってきたSHを使うというのが基本的な攻撃の形になっていた。

■守備の仕組み
守備のやり方は大きく分けて2種類、前線からの積極的なプレッシングと自陣でブロックを作る方法を使い分けていた。
シーズン前のキャンプでは特にプレッシングの方に力を入れて練習を行っていたが、実際シーズンが始まると使い分けていたのは序盤だけで、7節に鹿島のフォーメーション変更についていけずに後半に逆転負けしてからは前線からのプレッシングがあまり見られなくなり、14節に広島のボトムチェンジの対策を間違えてからは、相手の人数が少なくなった時などよほど条件が揃ってない限りほとんど見られなくなった。
前線からのプレッシング
前線からのプレッシングはFWがCBを捕まえる事から始まる。
狙いはサイドに追い込む事で、SBにボールが渡ると同サイドのSHが一気にプレッシャーをかけ、同時に全体をボールサイドにスライドさせる。
そしてSBから出る苦し紛れのボールをボランチ・SBの所で奪うという形。
守備ブロックを作る
もう1つの守備ブロックを作る形は、
相手にボールを奪われると先ずFWをハーフウェイ付近まで戻して4-4-2の形を作る。
守備の開始位置はハーフウェイより少し相手サイドのセンターサークル辺りで、それより前はは捨てる。
押し込まれた状態
相手に押し込まれてしまった時はもちろん全体のブロックを下げて守るんだけど、特徴的なのはボールサイドのボランチがサイドのサポートに頻繁に出て行く事。
ボランチがサイドのサポートに出て行くと逆サイドのボランチとSHは中央に絞る形を取っていた。

■データに現れている変化
ここまであきらかにやり方が変わったので、改めて比較する必要もあまり無いかもしれませんが、2011シーズンでもやったので2012シーズンものエルゴライヤーブックで出てた数字で比較してみます。

パスの主要ルートでは、2011シーズンでは左SBの丸橋からシャドーやボランチへのパスが3〜5位までを占めたパスルートですが、2012シーズンでは丸橋からのパスは5位までには入らず、代わりにボランチ間でのパスと右ボランチから右SBへのパスが増えています。 また、プレーエリア比較でも右サイドのハーフウェイ辺りの比率が増えたけど、全体的なプレー回数そのものは減っています。
そして攻撃時間比較では2010シーズンよりも1.5秒も速くなった2011シーズンよりもさらに0.8秒も速くなっている。
この数字を見ても攻撃の仕組みの所で書いた様に、
・ボランチから素早くパスをサイドに展開してボールを運ぶ
・だめならボランチから素早くグラウンダーのパスを逆サイドに展開する
という形を取っていたからですね。
そしてタックルライン比較では、FWのラインにはそれほど変化は無いもののMFのタックルラインが2.9mも低くなっている。 これはブロックを作る守備を多用していたからでしょう。

■大き過ぎた変化
ここまで書いた内容は、昨シーズンの「2011シーズンのまとめ」と比べるまでもなくかなり大きな変化があった。

監督が代わったのだから変化があるのは当然だし、「規律とバランス」という事ならやろうとした事に間違い無い部分もあるんだけど、変化の幅が大き過ぎた。
2011シーズンと2012シーズンの開幕時点では選手の入れ替えはあったものの、選手のキャラクターから見たチームのストロングポイントはそれほど大きな変化は無い。
にも関わらず全体的なコンセプトから大きく変えてしまった事が一番の原因ではないかと思われます。

極端な言い方ですが、「規律とバランス」は「ボールの後ろの人数を確保し、均等に選手を配置する事」でした。
なので、ボールを持った時に人数をかけて作っていた状態は当然ながら作る事ができなくなります。
またその「ボールの後ろの人数を確保し、均等に選手を配置する形」をつくっていたのは、倉田・マルチネス・上本は抜けたものの、ほとんどが彼らの代わりに入っていた選手達、もっといえばレヴィクルピと4年半かけて積み上げてきた形にあった選手達でした。
2011シーズンは、彼の持っている能力から考えるとどうもピタッとハマる事の少なかったキム・ボギョンが、この新しいやり方にハマっていたのは皮肉な所です。

■その他
今回はほとんど全てセルジオソアレスのやっていたサッカーについて書きました。
シーズン序盤から何度も書いてきましたがやっていたのは、良く言われる言葉を使うなら堅守速攻、ポジションを崩さないサッカーでした。
ポジションを崩さないという事は、相手の形を踏まえて準備する。
そしてそれが外れた、また試合の途中で対応されて変化すると次の手が打てない試合もありました。

先日のサポーターズコンベンションで梶野氏も半ば認めていますが、この監督交代は失敗でしたね。
セルジ・オソアレスがダメな監督かどうかという問題ではなく、セレッソがこの段階で必要としていた監督はセルジオ・ソアレスでは無かったという事です。

今シーズンは8月に戻ってきたレヴィクルピが引き続き指揮を取ります。
また夏に獲得したシンプリシオ、枝村、に合わせ新井場、楠神、椋原というここ数年ではほとんど見られなかった補強を行いました。
昨シーズン終盤には2種登録ながらエース級のプレーを見せていた南野もトップに昇格させました。

現段階では、ビルドアップの所、前線でのタメ、相手の幅を広げる方法、SBの裏のスペース、ゲームをコントロールするやり方など不安だったりまだまだ見えない部分はありますが、昨シーズンの様に途中からでは無くキャンプから作り上げたチームでどういうやり方をとるのかを楽しみにしたいと思います。

覚悟を決めた8番と共に。

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