2014年6月8日日曜日

【特別編】6/7 日本代表VSザンビア代表 @ アメリカ/Raymond James Stadium


6月7日(土)

キックオフ:8時30分/ 試合会場:レイモンド ジェームス スタジアム / 主審:ジュリセビッチ
日本日本41(前半)2
3(後半)1
3ザンビアザンビア
試合終了
本田 圭佑(前半40分)
香川 真司(後半28分)
本田 圭佑(後半30分)
大久保 嘉人(後半46分)
得点クリストファー カトンゴ(前半9分)
ネイサン シンカラ(前半28分)
ルバンボ ムソンダ(後半44分)
大久保 嘉人(後半27分)
吉田 麻也(後半37分)
酒井 宏樹(後半41分)
警告・退場クリストファー カトンゴ(後半34分)
スターティングメンバー

出場メンバー

日本ザンビア
スターティングメンバー
位置背番名前交代位置背番名前交代
GK12西川 周作GK1トースター ヌサバタ
DF2内田 篤人後半22分DF2ジミー チセンガ後半43分
DF5長友 佑都DF13ストッピラ スンズ
DF15今野 泰幸後半14分DF18エマヌエル ムボラ後半49分
DF22吉田 麻也MF3チサンバ ルング後半29分
MF7遠藤 保仁後半46分MF8アイザック チャンサ
MF16山口 蛍MF10フェリックス カトンゴ後半45分
FW4本田 圭佑MF11クリストファー カトンゴ
FW9岡崎 慎司後半15分MF14コンドワニ ムトンガ
FW10香川 真司後半33分MF19ネイサン シンカラ
FW11柿谷 曜一朗後半0分FW20エマヌエル マユカ後半8分
日本ザンビア
ベンチ入り選手
位置背番名前交代位置背番名前交代
GK1川島 永嗣GK22ジョシュア ティティマ
GK23権田 修一DF5ヒチャニ ヒモンデ
DF3酒井 高徳DF6ジョージ チルフヤ
DF6森重 真人後半14分DF15アドリアン チャマ後半43分
DF19伊野波 雅彦MF4ジョセフ ムソンダ後半49分
DF21酒井 宏樹後半22分MF17ルバンボ ムソンダ後半29分
MF14青山 敏弘後半46分MF21ジャスティン ズル
MF17長谷部 誠MF23ケネディ ムデンバ
FW8清武 弘嗣FW7ジャコブ ムレンガ後半8分
FW13大久保 嘉人後半0分FW9モーゼス フィリ後半45分
FW18大迫 勇也後半15分FW12ジェームズ チャマンガ
FW20齋藤 学後半33分
本大会前の最後のテストマッチとなるのはアメリカでのザンビア戦。

日本のメンバーは長谷部がまだ戻っていないとの事で右ボランチに山口、ワントップに柿谷が入り、CBは吉田と今野の組み合わせというフィールドプレーヤーはこのままそっくり開幕戦のスタメンでも不思議ではない選手が並んでいますが、GKだけはここ2試合連続でスタメンだった川島から西川に変わっている。

一方のザンビア。ワールドカップ予選では4チーム毎に10のグループに別れグループ内の1位チームだけが最終予選にすすむという厳しいレギュレーションの2次予選をガーナについでの2位となり敗退したものの、2012年のアフリカネーションズカップで優勝している力のあるチーム。
昨シーズンサウサンプトンで吉田のチームメイトだった20番のマユカと13番のCBスンズ・19番のボランチシンカラはソショー、7番のムレンガはユトレヒトでプレーしている。

■試合内容
最終的には4-3という打ち合いとなったこの試合。決勝点はアディショナルタイムに青山のファーストプレーであるロングパスを注目の大久保が決めるという劇的なものでしたが、ここは落ち着いて試合内容を振り返ります。
ザンビアの守備1
ザンビアは守備の時にハーフウェイ辺りでブロックを作っていました。システムは攻撃の時は4-2-3-1ですが、日本のボランチにプレッシャーをかける為に4-1-4-1の形になってボランチの遠藤・山口とトップ下の本田に対してはキッチリマッチアップをつけてきてCBから入ってきたボールを自由にさせない形にしていました。
ザンビアの守備2
そうなると遠藤だったりの日本のボランチが最終ラインに下がって相手の中央を動かそうとしてきますが、そうなるとザンビアのトップ下の11番が前に出てきて4-4-2の様な形に変化していました。
前回のコスタリカ戦ではこのボランチの所を自由にプレーさせてくれていたのでボランチからトップの大迫への縦パスというプレーがよく見られていましたが、この試合ではボランチを抑えられていたのでそれもほとんど見られることがなく、本田・香川・岡崎らの2列目に出るボールはハイペースとも言えるぐらいのザンビアのプレスに苦しみ、またSBに逃げてもSHが素早く寄せてくるのでなかなか自由にボールを持たせてくれませんでした。
中継で前半からザッケローニが柿谷に裏を狙うように指示してるとのレポートがありましたが、ザンビアの最終ラインの裏にはスペースはあったので直接そこをという狙いよりも、柿谷が裏を狙う事で相手の最終ラインを下げさせて中盤との間で本田・香川・岡崎がボールを受けて前を向ける様にという狙いの方が強かったのでしょう。
ザンビアの攻撃
一方日本の守備は立ち上がり前線から追うシーンが見られました。
前から追う時は本田と柿谷が横並びになってCBにプレッシャーをかけSBはSHが捕まえにいき何度かボールを奪う事に成功していましたが、ボランチの19番がCBの間に下りて3バック化して両サイドのCBから逆サイドでSBと1対1になっているSHに向けて対角線に長いボールを入れ始めると状況がかわり始める。
4バックはスライドしてるのでどうしても逆サイドは1対1になり、またSHは前に捕まえに出てる分サポートに時間がかかってしまうのでサイドにポイントを作られてしまう事が増えていきました。
前半に2失点してしまいましたが、1失点目は最終的にはクロスのこぼれ球を内田と西川の間でちょっと迷った所をブラックアフリカ特有の身体能力で飛び込んできた形でしたがきっかけは内田のところに斜めに長いボールを入れられた所から、2失点目もCKからのトリックプレーでそれ自体はよくデザインされたものでしたが自陣にボールを運ばれたのは斜めに長尾ボールを内田のところに入れられた所からでした。

時間の経過と共にザンビアのプレスも緩まり、遠藤や山口が3バックの真ん中では無く両脇でボールを受けてSBをフリーにする事ができるようになったりすると裏を狙う柿谷へボールもださるようになると徐々にボールが運べるようになり、山口が裏に抜ける柿谷に出したパスはクリアされたもののそこからのプレスでボールを奪い香川がドリブルで運んでからのクロスがザンビアDFの手に当たりハンドとなりPK。それを本田が決めて1点差に。

ハーフタイムには柿谷を大久保に代えてワントップに入れますが、日本がゴールを決め始めたのは大迫が入ってワントップに大迫・右サイドに大久保になってからで、これも結局ザンビアの守備が緩まってきてからでした。

攻撃に関しては、前半のザンビアはオーバーペースだったのでアレを90分続ける事ができるチームはほとんど無いでしょうし、落ちてきたら十分ゴールを決める事ができるという事を証明できたかと思いますが、問題は守備の方ですね。
ザッケローニは対角に長いボール入れられてからもをあくまで前から抑えに行く事を指示していたようなのでボールの出処の抑え方がポイントになりそうですね。

失点シーンの残りの1つについては、その直前の失点シーンで森重にターン一発でかわされてしまった途中交代で左SHに入った17番の選手のミドルシュートが寄せが少し遅れてしまった山口の足にあたってゴールに吸い込まれたものでした。
あのシーンは確かに山口の寄せが遅れてしまっていて、試合中の解説でもそこに触れていましたが、その前に大久保が守備をサボってるのは見逃せません。
その少し前から大久保は前残りするシーンが増えていたんですけど、左サイドでドリブルでボールを運ばれた時にマッチアップの相手は大久保で途中までは追いかけるんですけど辞めてしまいます。それでフリーになったところで相手の17番がカットインしてきてあわてて山口が寄せるも間に合わずという状況なので、終了間際の厳しい時間帯ですが1点リードしてる中だったのでそこは最後までサボらずにやって欲しい所でした。
おそらくそれがあったので、その直後のキックオフで一気に相手の裏めがけて走って行ってそこに青山がパスを出すという流れになったのでしょうけど。

■テストマッチ3試合を終えて
これで本大会前のテストマッチ3試合が全て終了となりました。
1トップとそれに関する事については後に別に書きますのでそれ以外の所だけを。
この試合で西川を先発・残り15分の所で斎藤を投入した事で、この3試合で第3GKの権田とケガの酒井高徳以外は全員を起用しました。
という事でまず心配なのは酒井高徳の状態。
今日そのままブラジル入りしたのでおそらく間に合うのでしょうけど、ここ3試合で1分もプレーしていないですし、ミスマッチ相手だったとはいえ今野がちょっと不安定だったのは少し不安が残りますが。
あとはケガでここ2試合を使えなかった長谷部。
この3試合を見るとボランチの軸は山口でいくんじゃないかと思いますのでまだ余裕があると言えばあるし、この4年間はキャプテンとしてチームを引っ張ってきたので全くプレー出来ない状態じゃない限りチームから外す事はしないとは思いますが、遠藤の状態も去年から下降気味なのでなんとか間に合って欲しい所です。

一方キプロス戦では不安だらけだった本田は、まだ100%ではないでしょうが徐々にらしいプレーもできるようになってきているのでよかったですね。

■柿谷・大久保・大迫
ワントップ候補でこの日もそのポジションでプレーした3人。
誰がスタメンになるのかなど話題に上がっていますが、そもそもこの3人はそれぞれプレースタイルが違うという事を考えないといけません。
まずこの日スタメンだった柿谷。
元々は2列目でプレーしており典型的なボールプレーヤーだったのですが、セレッソに復帰してFWで起用されるようになり、さらに昨シーズン1トップでプレーした事でプレースタイルが代わりました。
柿谷は試合の中でボールに絡んでプレーする場面は3人の中で最も少ない選手です。
昨シーズンセレッソと対戦したチームのサポーターの方はおそらく同じような感想を持たれた方が多いと思いますが、ゴールを決められる前まで、例えば前半で0-0だったりするゲームのハーフタイムで「柿谷はほとんど出てこないから怖くない。南野とか山口の方が厄介だ。」という感想を持たれた方も多いでしょう。
しかし、そんな感想を持たれた方のほとんどが試合終了時点では「柿谷が出てきたと思ったらもうゴールを決められてた。」という感想に変わったと思います。
柿谷の特徴はまさにそれで、山口や南野の様に積極的にボールに絡んでいく訳ではなく、ほとんどの時間ボールの無い所、相手最終ラインの所で良い言い方をすれば駆け引きしている、悪く言えばふらふらしてます。
しかしそこで相手DFが離してしまうと一気に裏を取られて抜群のテクニックであっという間にゴールを決めてしまう事ができる選手なのです。
もちろんテクニックはおそらくチームNo1なのでポストプレーも出来ますし、ドリブルなんかも本当に上手い。だけどこの部分は日本の選手の中で唯一無二の能力です。(ポポヴィッチはその能力を全くわかってないという話しもしたい所ですが、今回は代表の事なので止めておきます(笑)。)

一方の大迫と大久保はもっとボールに絡む選手です。
2人とも裏へ抜けるプレーも上手い選手ですが、柿谷の様な特別な能力とまではいきません。
しかしこの2人もボールへの絡み方が少しちがっていて、大迫の場合はポストプレー。相手を背負ったりプレッシャーを受けながらでもボールをキープする能力は日本人トップクラスです。後ろから大迫にボールを入れることで2列目が前向きにボールを持つことができるようになりますし、上がってくるだけの時間も作ることが出来る。そしてそれだけでなく反転してシュートも打つことができます。
そして大久保は大迫よりもプレーエリアが広い選手です。
南アフリカではSHもやってたし川崎のボールを保持するというスタイルという事もありますが、真ん中にいるだけでなく中盤にもどんどんボールを求めて下がってきますし、サイドにも流れていきます。
昨シーズン得点王になって強烈なミドルシュートを決めていましたが、2ndトップを務めていたセレッソ時代からミドルシュートは得意としていました。

このプレースタイルの違いを考えると、ザッケローニは1トップの1stチョイスは柿谷だと考えているんじゃないかと思われます。
その理由は、このチームはクサビのパスが少ない事。
コスタリカ戦の様にボランチの所を自由にしてくれる相手ならどんどん縦パスを入れていましたが、ザンビア戦の様にボランチにプレッシャーがかかるとそのパスはかなり少なくなります。
そもそもザッケローニはフィジカルに劣る日本人がガッツリ相手を背負って四方からプレッシャーをかけられる中では攻撃の軸に考えるほどのポストプレーを続けるのは難しいと考えているのかもしれませんが、なによりFWに当てるパスがすくない理由は本田のプレースタイル。
キプロス戦で書きましたが、本田は日本代表にいる他の2列目の選手に比べるとあきらかにプレーが遅い選手です。2列目の選手の中では細かいタッチもありません。
しかしその分ボールを奪われない強さがあるので、そのプレーの遅さが「タメ」になるのです。このプレーができるのは日本人では本田だけです。
中村憲剛をはじめザッケローニはこのワールドカップまでの4年間で何度か本田のバックアップを探しましたが見つかりませんでした。だから23人のメンバーの中に本田のバックアップだけはいないというメンバー構成になったのです。
もし大会中に本田が使えない状況になると、香川がトップ下になって今とはまた違うサッカーをする事になるでしょう。
この本田の能力を活かすには、大迫よりも大久保よりも柿谷なんだと思います。
この3人の比較だと、大迫だと役割が重なってしまう部分もでてくるし、大久保だとプレーエリアが重なってしまう部分もでてくる、けど柿谷は一番重なる部分が少ないんですよね。
柿谷が最終ラインと駆け引きしてくれたら本田のプレーエリアも広がる、だからザッケローニは「裏」という指示を出しています。
柿谷は今シーズンセレッソで役割を変えられその唯一無二の能力を出しにくくされているので戸惑う部分もあるかもしれませんが、期待されてるのはまさにその唯一無二の能力の所だと思います。

スペースができれば大迫のポストプレーや大久保の広範囲に渡るプレーで日本はさらに相手を押し込んでいく事が出来るようになる。けど最初は柿谷でスペースを広げる、相手を牽制する。ザッケローニはそんな風に考えてるんじゃないでしょうか。

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