2014年12月1日月曜日

11/29 Jリーグ第33節 VS 鹿島アントラーズ @ ヤンマースタジアム長居

セレッソ大阪10前半14鹿島アントラーズ
1後半3
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
セレッソ大阪鹿島アントラーズ
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
キム ジンヒョン21GK00GK21曽ヶ端 準
染谷 悠太3DF00DF22西 大伍
丸橋 祐介14DF00DF23植田 直通
酒本 憲幸17DF00DF15昌子 源
山下 達也23DF00DF16山本 脩斗
扇原 貴宏2MF12MF20柴崎 岳
長谷川 アーリアジャスール5MF00MF40小笠原 満男
楠神 順平11MF02MF25遠藤 康
杉本 健勇20MF31MF33カイオ
永井 龍9FW33MF28土居 聖真
南野 拓実13FW05FW18赤﨑 秀平
丹野 研太27GKGK1佐藤 昭大
藤本 康太4DFDF4山村 和也
新井場 徹7DFDF5青木 剛
安藤 淳16DF2MF8ルイス アルベルト
キム ソンジュン25MF1MF13中村 充孝
秋山 大地26MF1FW19豊川 雄太
カカウ33FW30FW32杉本 太郎
11シュート16
7GK5
2CK3
13直接FK13
3間接FK3
2オフサイド3
0PK0
セレッソ大阪鹿島アントラーズ
永井(69')得点カイオ(33')
赤﨑(59')
赤﨑(67')
柴崎(80')
楠神→カカウ(HT46')
南野→キム ソンジュン(64')
交代カイオ→豊川(63')
土居→ルイス アルベルト(72')
赤崎→杉本(83')
酒本(72')
扇原(74')
カカウ(90'+1)
警告カイオ(28')
退場

ホーム最終戦となる33節は昨シーズンと同じく鹿島アントラーズとの対戦。
しかし昨シーズンは優勝の可能性がかすかに残るという状況でしたが、今シーズンは残留の可能性にかける対戦となっており状況は大きく異なります。
降格圏外の勝ち点35で並ぶ清水と仙台との勝ち点差は4でこの試合を含めて残り2試合なのでセレッソは今節少なくとも清水・仙台のどちらかよりも上回る結果を残さないと今節での降格が決定します。

セレッソのメンバーはベンチも含め前節の仙台戦と全く同じ。前節終盤に投入され、アディショナルタイムに素晴らしいゴールを決めたカカウの先発入りとの報道もありましたが、大熊監督の考え方からするとカカウはオプションでしかないのでやはりベンチスタート。フォルランについても同様で、大熊監督の考え方ではカカウとフォルランを同時にFWで起用するアイデアは無いので前節同様ベンチ外となっています。

一方の鹿島は、累積警告で出場停止だった植田が復帰した以外は前節と同じメンバー。ダヴィが故障離脱中なのでこれが現時点での鹿島のベストメンバーとなっています。

■立ち上がり
セレッソの前線から追いかけ回す守備
この日もセレッソはやっぱり前線から追いかけ回す守備でスタート。
前線の4枚が鹿島のDFラインに対してマンツー気味に捕まえようと追いかけ、それに合わせてセレッソの最終ラインも押し上げていきます。
セレッソの背後のスペースを狙う鹿島
それに対しての鹿島ですが、セレッソが全体を押し上げて前線から追っかけ回してくるって事は十分予想できた事。なので、鹿島はセレッソの浅いラインの裏をめがけて長いボールをどんどん入れてきます。
鹿島はボールを持ってサッカーをする事も、相手にボールを持たせてサッカーをする事もできるチームなので長いボールを蹴る事に迷いはありません。
セレッソにとってはその鹿島のやり方は前節の仙台が取った方法と同じで、しかもセレッソはその同じ方法での立ち上がりに2失点しているという事もあるので、勝たないといけないというチーム状況と相まってボランチの扇原と長谷川の2人も前に出る、後ろにカバーに行かせると守備への切り替えが速くかなり飛ばし気味に、またボールを奪ってからも攻撃の切り替えが速くドンドン前にでていくのでハイペースな展開となりました。

■試合を落ち着けて行く鹿島
ボールを落ち着ける鹿島
前半15分を過ぎた頃からでしょうか。鹿島は縦に送ったボールが収まると、それまではそこに選手を絡めたり追い越したりしようとしていましたが、セレッソの最終ラインを下げさせ、ボランチの2枚も下げさせると、一旦後ろに残っている鹿島のボランチにボールを戻す形を多用してペースを落としセレッソの勢いを殺しにきはじめます。
4-4-2でセットしようとする
そうなるとセレッソとしてはいくら2トップとSHの前線4人が前から追い回してもボランチがついていけなくなると全く意味がなくなってしまうので、状況が揃っていない時以外はボランチが2トップに声をかけ、前線から追いかけ回させずに一旦4-4-2でセットする様になっていきます。
人に引っぱられてしまう守備
しかし今のセレッソの守備の形は、どんな状況でも2トップは相手のボールホルダーを捕まえようと追いかけ回す(もしそこでで外されても戻って追いかけ回す)事が求められ、そこに2列目の両サイドとボランチが加担していくという「追いかけ回す守備」がベースになっているので、セットしてからどこからどうやって守備をしていってどこでボールを奪うのかという形は曖昧なものしかありませんでした。
またさらに後ろで4-4になっている中盤と最終ラインも「追いかける」と「捕まえる」事がベースになっているので、以前は徐々に手にしていたいわゆるゾーンのポジショニングもどんどん失っているのが現状で、この試合では中央に入ってくる遠藤とカイオにSBが引っぱられて中に絞り、その外を上がってくるSBにSHが引っぱられ、柴崎と小笠原からでてくるスルーパスを警戒してボランチ2枚が下がってと前半のうちから中盤が最終ラインに吸収されてしまうシーンも数多くみられました。
ただ、この状態だと中途半端にSHやSBをあけてしまうと柴崎からどんどんサイドの裏にボールを出されちゃうのでもうついていかないとしょうがないんですけど。

こうなってしまうと攻撃の時に両サイドはかなり長い距離をあがって行かないといけないのでかなり厳しくなるんですが、それでもなんとか時々は攻撃できていたのは右SHに入っていた杉本がしっかりボールを収めてくれていたからで、そこを起点にここ最近練習しているサイドにボールを収めてからのバリエーションの1つである斜めのクサビで扇原が上がってきてチャンスになりそうな場面もつくる事ができていました。(SBの西がキッチリ絞ってカバーリングしたのでシュートまでは行けませんでしたが。)
ただ、その他の場面では特に永井と南野の関係があまり良く無く、サイドに飛び出して行く以外は永井は南野の近くにい過ぎたり、動き出すタイミングが早過ぎたり遅過ぎたりして決定機までの形は全くありませんでした。
さらに、守備面ではどうしても杉本は元々FWの選手で前で攻撃に絡みたいので特に逆サイドから攻められた時にどうしても戻って来るのが遅い事があって、サイドチェンジをされて酒本が2対1を作られている事も時々ありました。

まさにそれでやられてしまったのが33分、カイオの得点シーンでセレッソの左サイドから攻め込まれ右SBの酒本が前を斜めに走る遠藤に引っぱられた外側にいたカイオは誰も見れておらず、完全にフリーな状態でやられてしまいました。
SHがボランチの横に下りてくる
そしてこの失点以降、チームとしておそらく立ち上がりの様にもう1回前から追っかけ回そうって事になったんだと思うんですが、セレッソに立ち上がりほどの強度も無く、鹿島としてもそれはもう知っている形なので、遠藤とカイオ、そして時に土居がマッチアップしているセレッソのSBが捕まえきれないボランチの横まで下りてくる事で扇原と長谷川が前に行けない様にして簡単にボランチのところでボールを持つ形を作り、前に追いかけてきた杉本と楠神の後ろのスペースをつかってボールを運びチャンスを作ろうと狙ってきました。

■後半
ハーフタイム〜
セレッソはハーフタイムに楠神を下げてカカウを投入。
勝たなきゃいけない状況で、前半の途中からは完全に鹿島のペースだったので早いタイミングでの投入という事なのでしょう。
交代が楠神だったのはまだ時間がかなりあったので前線のバランスを崩したく無かった事と、SHが前にでた後ろが鹿島の攻撃の起点になっていた事、あと楠神のドリブルが仙台戦ほど効果的ではなかったからだと思われます。

カカウが入ってセレッソはカカウが下がってくる動きを見せるのでSH以外のボールを入れる場所ができますが、鹿島はリードした事でしっかりと守備組織をつくってからのカウンター狙いというハッキリとした戦い方をとり数少ないセレッソの攻撃の形では攻めきれない、逆に鹿島がカウンターでセレッソゴールに迫る場面が続きます。

そして59分、小笠原からのふわっとしたクロスをカイオが折り返し、そのボールを山下とキムジンヒョンがもつれる中、赤崎が決めて0-2とリードを広げます。
64分〜
鹿島は63分にカイオに代えてそのままのポジションで豊川を、セレッソは64分に南野に代えてキムソンジュンをボランチに投入し長谷川を左サイドに出します。
この左サイドに楠神ではなく長谷川、ボランチにキムソンジュンという形はカカウを先発で使うかどうかよりもおそらく大熊監督の中では前節の仙台戦も含めて可能性のあった形(前節は楠神が練習中からキレキレだったのでそっちを採用したと思います)なので、中盤の圧力を増やしたいという事だったんでしょう。
ただ、チームとしてのやり方に変化や幅がある訳ではなく、ただ前掛かりになっただけなので、67分に赤崎に再び追加点。
69分にはカカウのドリブルから杉本が粘って永井が何とか1点を返すものの、72分に土居に代えてルイスアルベルトを投入し柴崎がトップ下に。
セレッソがどんどん前掛かりになる中その直後にあった丸橋のクロスを永井が合わせた場面はルイスアルベルトのポジショニングミスもあって完全に永井がフリーだったんですが決めきれず、結局80分に柴崎にカウンターから見事に決められ1-4。
最終メンバー
鹿島は最後83分に赤崎に代えて杉本を右サイドに投入し、遠藤が左、豊川がトップという形に代えて試合終了。
鹿島にとっては危なげない試合運びでセレッソに完勝。
この結果セレッソは他のチームの結果に関係なくJ2降格が決定しました。

■その他
この試合は前半立ち上がりにオーバーペース気味に入った時間帯も含めて何もかもが鹿島の方が1枚も2枚も上手で、終始鹿島ペースの試合となってしまいました。
前節は仙台の不安定な守備もあって何とか盛り返す事ができましたが、しっかり守れてカウンターもできる鹿島だとほとんど何も出来なかったという事でしょう。
厳しい結果ですが、今の力関係からすると妥当なものだったとも言えます。
シーズン開幕前にはこういう結果になろうとは予想していませんでしたが、カカウが言う様に降格が決まったのはこの試合に負けたからではないという事と同様に、チームが自分達で戦い方の幅を狭め、武器を捨て、効率を悪くしてしまっている状況にまで陥ったのは突然そうなった訳ではなく徐々に、そしてなるべくしてなっていきましたからね。

全てのゲームが終わった後にまたシーズンのまとめはやりますが、この試合は鹿島に完敗したという試合でした。

3 件のコメント :

  1. はじめまして、いつも初心者にも分かり易い解説ありがとうございます。
    大変勉強になります。

    さて、ぶっちゃけなんでこんなに守備が崩壊してしまったんでしょうか。
    ペッツァイオリ時代は、少なくてもこんなに失点してなかったと思うんです。
    残留争い直接対決、清水も甲府も仙台戦も3失点。
    前節は4失点。
    点を取るためにリスクを掛けて、とはいえ、なんでなんでしょう?
    カカウしか点とれないのにカカウが「オプション」って、「戦術」としてアリだったんでしょうか?

    なんだか愚痴を書き殴ってしまいましたが、来シーズンも(まだ1試合残ってますが)楽しみにしています。


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  2. じゅんせれ2014年12月2日 1:10

    はじめまして、いつも専門的な分析を開示してくだりありがとうございます。

    おとといの降格決定、どこかでほっとしている自分がいます。
    33節は初めてゴール真裏に移動し、試合直前は見知らぬ人と肩を組んで
    飛び跳ねてみたわけですが、どこかで「結果は悟ってるけど、サポを自負する以上、諦めたことにはしたくない」というジレンマから逃れるための行為だったように思えます。

    セレッソの瓦解を見るに、なんだか太平洋戦争末期の日本軍を見るような思いが。
    空母・巡洋艦時代なのに、大砲大鑑主義(フォルラン・カカウ)でむざむざ玉砕した感が。
    不幸なことに、予算の限りをつぎ込んだ超弩級戦艦は大熊体制になって出撃すらしなくなりましたね。

    フォルラン入団会見をスタジアムで見て、ACLユニ、タオマフ、リストバンドと例年になく
    特定選手に思いを注いだだけに、この結果は何とも言えません。

    昨年は機動力ある2列目・ワントップと、空母ともいうべきボランチの充実があっての成績。
    今季、蛍の怪我は予想外とはいえ、なぜ夏の補強が中途半端だったのでしょう。
    また、なぜ可能性を感じたアタッカーの吉野・平野は、ベンチ外はもとより
    離脱のニュースリリースすらなくホーム最終節のセレモニーにも来なかったのでしょう。

    とりとめもなくすみません。

    超弩級の戦艦をどう生かしたらよかったのか、
    また吉野・平野といった選手がフェードアウトしてしまった怪につき、
    ご意見いただけると幸いです。

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  3. セレッソがカメルーン元代表のエトーにオファーを出したって言う話が出てますが、仮にエトーが入団したとして岡野さんが言う一年での昇格は出来るんですか?この一報を報じてるイタリア人ジャーナリストは情報が速くて確かな人らしいので飛ばしでは無いって見方もできるそうです。

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