2015年4月17日金曜日

明治安田生命J2リーグ 第8節 vs ザスパクサツ群馬 プレビュー

2015年4月19日 16時00分:ヤンマースタジアム長居

ホーム連戦の2試合目となる8節はヤンマースタジアム長居でのザスパクサツ群馬戦。
公式戦としては名前がザスパ草津だった2009年11月8日乾の4得点とマルチネスのミドルでセレッソが昇格を決めた試合以来。ただ宮崎キャンプで対戦しています。

予想スタメン


■ザスパクサツ群馬
今シーズンを迎えるにあたって、昨シーズン14得点でチーム得点王だったダニエル・ロビーニョは京都へ、7得点で2位の平繁は熊本へ、6得点で3位の青木、3得点で4位のエデルは退団、ボランチの加藤は北九州、永田は讃岐、DFではクォン・ハンジンが熊本、瀬川は山形へとチームを去り、加入・獲得は、ブラジル人3人、07年〜12年までプレーした松下を横浜から、11年めのベテラン小林亮を山形から、12月終盤に入ってインカレの得点王だった流経大の江坂、キャンプに練習生として参加する形から昨年は和歌山でプレーしていた永井。そして監督を代え、いわば今シーズンの群馬はチーム総入れ替えといってもいいぐらいの状況でスタート。
開幕するとその開幕戦は敗れましたが、2節3節と熊本と大分に引き分け4節では北九州に勝利した事でひょっとしたらと思わせましたが、その後は3連敗と苦しんでいます。

期待のブラジル人3人は、その内の1人オリベイラは途中出場がいくつかあるもののチームとして使えておらず、もう1人ボランチのアクレイソンは宮崎で見た時に松下が2人いるのかと思わせたルックスとエルゴラ名鑑の今年の目標の欄が「契約延長」と書いてあったのでかなり気になる選手の1人だったんですが、最初はスタメンで起用していたものの日本のプレーのリズムにまだまだ順応できていないので徐々にベンチを温める機会が増えてきておりと2人は期待したほどの戦力になれていません。そしてそんな中で唯一なんとかなりそうだったCFのタンケは3節の大分戦で前十字靭帯断裂で長期離脱となってしまいました。

タンケ離脱後は、2節3節とそのタンケとのコンビで先発したセレッソU-18から直接群馬入りした大津がもう1人の長身FW小牟田とのツインタワー2トップで連続で起用されましたが、ゴールも無く前線でボールが収まらずで6節の金沢戦で小牟田と野崎の2トップに。
しかしそれも上手くいかず前節は野崎を1トップにした4-2-3-1でスタートしています。
ただ前節の愛媛戦で4-2-3-1にして良くなったかと言えばそれも微妙で、前半40分に退場者を出してしまいそこでゲームプランは崩れてしまいましたが、それまでの40分間も中盤に人数を増やした事でもう少しゲームをコントロールしたかったのだと思いますし右SHの永井とトップ下の小林竜樹のポジションチェンジで何とかしようとしているんですが、人に積極的にアプローチしてくる愛媛の戦い方でボランチに圧力をかけられてカウンターを受ける場面も多々見られたり、愛媛は3-4-2-1なので4-2-3-1だとミスマッチが起こってるにもかかわらず前から取りに行くので「シャドーとWBの両方をSBが見ないといけなくなってしまう」という典型的なミスマッチによるシステムのズレを利用されて何度もピンチを迎えていました。
退場者が出てからは4-4-1にして守備位置を後ろに下げたことで守るべき場所も狭くなり人数をかける分ミスマッチを活かされる場面は少なくなっていましたが、愛媛もリードしている中でブロックを落としてカウンターを狙ってる相手に無理をする必要はないからという点もあったでしょう。

現時点で群馬の攻撃は流経大からルーキーの江坂が最も可能性を感じさせる選手という感じで、これまでは左SHを務めていましたが愛媛戦の終盤に1トップでもプレーしており意外にと言ったら失礼ですが、試合終盤とは言え1トップとしてはそれまでの時間よりも機能していたので、前線にボールが収まっていない現状だと今後はFWでの起用もあるかもしれません。
ただそうなると、ゴールに背を向けてプレーする時間が増えてしまうのでどうなるかというところでしょうか。

最後にセットプレーの守備はマンツー+1or2。
ニアにゾーンで入るのはFWの選手にしているようです。

■プレビュー
セレッソは、カカウが左臀部の違和感という事で今週の練習を休んでいますので前線にはフォルラン・玉田の2トップ+トップ下にパブロ、中盤より後ろは3センターで最終ライン+キム・ジンヒョンといういつものメンバーになりそうです。
また昨日の練習でCBの控えとしてここまでベンチ入りを続けている茂庭が2週間の離脱となりましたが、CBの控えとしてはガンバとの練習試合でも90分プレーしたルーキーの池田に合わせて藤本と中澤がすでに練習には復帰していますので大きな問題では無さそう。
藤本・中澤は今週復帰組でまだ練習試合などの実戦は積んでいないという不安はありますが、経験のある選手なので短い時間であれば問題はないでしょう。
また、少し前にこの試合にむけて調整をという話があった田代ですが、ちょっともう少し時間がかかりそうなのでこの試合でのベンチ入りは見送られる可能性が高そうです。

一方の群馬は、前節退場した有薗が務めるCBですが、有薗自体が前節初スタメンだったので普通にそれまでの小柳が復帰するものと思われます。
また中盤から前は前節の思い半ばで代えざるを得なくなった野崎の1トップに右サイド永井を続けるのかどうかというところですが、ワントップに関してはもう1度野崎でいくのではないかと。
右サイドの選択肢としては永井か吉濱かというところですが、前節やった野崎に代えて吉濱を入れて江坂をワントップにした形もあるので、永井が入りそうか。
セレッソ関連でいうと、2節〜5節の4試合続けて先発だった大津は6節7節と2節続けてベンチ外となりちょっと今は厳しい状況。そしてもう1名セレッソU-18出身の夛田は開幕から3試合先発したものの現状は久富の控えという立場で、開幕前には一部左でもという情報もあったようですが左は山形から加入の小林亮が基本でCBの小柳も左SBをやりますからこちらも大阪入りはちょっと厳しそうでしょうか。

試合展開としては、群馬が普段やろうとしてくる前からボールを取りに行く形をセレッソ相手でもやってくるかどうかというところでしょうが、もし前から取りに来れば逆に後ろにスペースができるのでセレッソに取ってはかなりやりやすい状況になります。
後ろで守る形をとると今度こそ金沢戦の前半に見せたサイドチェンジの形を実らせるときです。
どうしても結果に目がいってしまいがちですが、金沢戦の前半は決して悪い状況ではなくむしろ積極的に取りにこない相手に対して自分たちから能動的におこなった崩す形としては最もポジティブなものだったと思います。

前節の1敗は「仕方ない」でいいですが、続けて勝ち点を落とすとなるとそうも言ってられません。
この試合は確実に勝ち点3を取らないといけません。

8 件のコメント :

  1. マ、負けた・・・。 脱力。

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    1. コメントありがとうございます。
      負けてしまいましたね・・・

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  2. よし!!負けた!!よかったよかった。
    これで監督もこの毎試合失点するバランスの悪いメンバーを入れ替えようと思うだろうね。
    今のメンバーでジュビロに勝てるとは思えないのでこれを機にスタメンをいじくりまくってくれ。

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    1. コメントありがとうございます。
      このメンバーのバランスはどこが悪くて、どこをどうすれば磐田に勝てると思いますか?

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  3. 私は上の人ではないですが、クロスにしろ縦にしろ、出し手も受け手も可能性を広く見すぎて候補が多すぎて合わないですね。決してコントロールが悪いんじゃなく、ここに来ると思ったら別のところに来る。ここに走ると思ったら別のところに走る。そうなると迷いが出るから選択が遅れ、相手のマークをはがせない悪循環。無駄に攻撃意識が高すぎる。

    今年のフォルランは2トップ専用機というわけでもないので、2列目シャドーが十分できそうで、抜け出すタイミングも合います。解決法としてはターゲットになる1トップにパブロもしくはカカウないし田代なんかを置いて3シャドー(玉田 フォルラン 関口 楠神 長谷川など)で攻める。第一選択肢はパブロを狙って、落としたり戻したりこぼしたりしたやつや、パブロにマークが集まるスキなどをシャドーがかっさらうというクルピ時代のサッカーですが、できるようになれば、こんどは今のサッカーに戻してもそれは0トップとしてイキナリ合うチーム連携パターンというのができてくるんじゃないかと思います。どうでしょう?

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    1. コメントありがとうございます。
      参加してもらえて嬉しいです。

      まず最初に書かれている部分ですが、ビルドアップの徹底については僕も同意見で、現状アバウトなまま放置されている部分がかなりあると感じているのでもっともっと整備しないといけないと思っています。ここが整備されていないからおっしゃるような状況がおこってるわけですし。またCBとインサイドの距離感の悪さというのも根本的には同じですしね。ここがいっこうに改善されていないですから早急に手を打って欲しいと僕も思います。

      あとメンバー的については、書かれているのは4-2-3-1で1トップにパブロ・カカウ・田代の1枚で、2列目に玉田・フォルラン・関口・楠神・アーリア、蛍とタカのダブルボランチという感じでしょうか。

      これで行くと2列目のサイドは守備の時に4-4の中盤の両サイドに入る形になり、ここは相手SBに対応して自陣に下がらないといけなくなりますのでそこをどうするかですね。
      両サイドに例えば関口と楠神・アーリアあたりなら普通にガンガン戻してトップ下が前に出て4-4-2で守ればいいと思いますが、そうなるとフォルランか玉田が入れるのはトップ下のみとなって2人の内1人は使えなくなってしまいます。
      もし両方使うとしたら1人はサイドになって例えばフォルランをサイドに置くとなると、彼には数多くゴールを取れるという特殊能力があるので、チームとしてはそれを存分に活かしてもらうためにできるだけ守備で疲弊してほしくないという考えはあるでしょうから、となると2列目のサイドに置いた時には攻め残りをチームがどこまで許容できるか(本当は毎回帰ってきて欲しいけど3回に1回でいいよ的な事ですね)になってきますね。
      4-2-3-1のサイドは守備の負担が大きいので、結構この問題は出てくるんですよね。
      ザッケローニの時の日本代表でも真司がいろいろ言われましたしね。またサイドで守備に係る分絶対にゴールは減りますし。あと柏時代のレアンドロ・ドミンゲスもチームを去った直接の原因ではありませんでしたが、右サイドの守備でチームの許容範囲を超えたから厳しくなっていきましたしね。
      なので今のところは個人的には今の4-3-1-2はそのままで、高さはもう捨ててしまってトップ下は守備意識に問題があるパブロはそこが解決するまでは使わずにFWの控え。トップ下は関口かアーリアでいいかなと考えたりしています。

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    2. メンバー的にはそうです。ご指摘の2列目サイドという疲れるポジションが増えるデメリットについては、ここ数試合でも中盤の外側の部分に戻ってきていることが多いわけで肉体的披露という面で大差ない気がするんです。最初からセットして守るほうが楽なケースもありますし、考え方としては、一番うまくいってなかった4-2-1-3の形の1-3を入れ替えることで一気に解決するんじゃないかということです。
      なにより1年間プレイすることができ、落としと収めの技術がありながらも信じられないロストもしてしまう、パブロの使い道がワントップだと思うんですよね。

      2列目については玉田関口フォルランでも守備は緩く見えますが今よりずっといいと思いますよ。誰がトップ下に入るかは頻繁に入れ替えていってもいいと思います。流動的というよりは、試合中にきっちりポジションチェンジしていけばいいんじゃないかと思います。誰とマッチアップするかによって変わりますし、それこそ頻繁に目を合わせる機会もできます。ザック就任間際に原さんが指揮をとった長居の本田と香川と乾のような感じで試しながらやればいいと思います。
      フォルランと玉田が両外でのやるとなっても、押され気味の時の1列目の外と同じ感覚でいいと思います。見る人によっては1列目がワイドの4-3-3と言われるかもしれませんが、基本的には量サイドバックが丸橋酒本ならコーナー付近まで切り込んでナンボの選手なので4-2-3-1という感じ。
      とにかく守備ができないパブロがトップ下にいるのに2トップがその前にいたらぜんぜん守れないわけです。関口がそこをやったところで、中央のターゲットにはなれないです。そこらを一気に解決したいです。

      それから余談ですが、コーナーキックからの得点パターンが少なすぎるように思います。ここも連携として誰がおとになる動きをして空けるからというパターンも欲しいと思います。

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    3. お返事ありがとうございます。
      なるほど、おっしゃってる内容がかなり理解出来ました。
      ただ、それで点の取れる選手をわざわざゴールから遠ざけて、しかも守備で疲弊させてまで得れるメリットってパブロの高さ以外にありますか?。
      またパブロは使いドコロとしてはやっぱり前だと思いますけどなぜ1トップなんでしょう?どうしても真ん中に高さがいるならパブロとフォルランまたは玉田の2トップでいいんじゃないですか?
      というのが率直な感想ですかね。

      それだと個人的には4-3-1-2のままで
      トップ下にアーリアまたは関口で右のインサイドに橋本か安藤
      もしくは
      トップ下にアーリアまたは関口で右のインサイドに蛍、アンカーに橋本か安藤
      の方がトータルのバランスが良さそうに感じます

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