2016年6月5日日曜日

6/4 明治安田生命J2リーグ第16節 VS カマタマーレ讃岐 @ ヤンマースタジアム長居

第16節
2016年6月4日(土)16:00KO ヤンマー

スタジアムヤンマースタジアム長居主審窪田 陽輔
入場者数18,002人副審村田 裕介、大友 一平
天候 / 気温 / 湿度曇 / 24.1℃ / 63%第4の審判員大原 謙哉
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
カマタマーレ讃岐讃岐
 
  • 監督
  • 大熊 清
 
  • 監督
  • 北野 誠
セレッソ大阪C大阪
讃岐カマタマーレ讃岐
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪カマタマーレ讃岐セレッソ大阪カマタマーレ讃岐
FK18131313
CK3453
PK0000
シュート79138
警告/退場2/12/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
カマタマーレ讃岐 北野誠監督

セレッソ大阪 柿谷選手、松田選手、清原選手、ブルーノ・メネゲウ選手、橋本選手
カマタマーレ讃岐 馬場選手

明治安田生命J2リーグ第16節、ホーム連戦となるセレッソ大阪はヤンマースタジアム長居にカマタマーレ讃岐を迎え、アディショナルタイムに一旦は追いついたものの直後に再びゴールを許し2-3で敗戦。カマタマーレ讃岐はJリーグ100試合目のメモリアルゲームを劇的な形で9試合ぶりの勝利を決めた。

■メンバー

セレッソのメンバーですが、キム・ジンヒョンが韓国代表でチームを離れている事もあり、GKが丹野に代わっている以外は前節5分以降のメンバーと同じ。前節開始早々に負傷交代したソウザは練習にまだ合流出来ておらず、ボランチは扇原が入っています。

一方のカマタマーレ讃岐は、ここまで全試合フル出場だったエブソンをベンチにしてCBを藤井と岡村の日本人コンビを起用。セレッソが前節から柿谷の1トップを採用している事もあって、高さはあるが荒削りでポジショニングなどに不安があるエブソンよりも堅実な守備が計算出来る日本人選手でという事なのでしょう。
またこの試合では立ち上がりから4-1-4-1を採用、木島徹也の1トップの後ろに仲間、馬場、永田、高木の4人を並べDFラインとの間に山本をおいてきています。

■讃岐のプレッシングからサイドの守備

讃岐は試合開始から高い位置でのプレッシングを行ってきます。
そしてこの試合でとってきた4-1-4-1もそれを踏まえた形でした。
マッチアップ
<1>マッチアップ
セレッソの布陣は4-2-3-1、それに対して讃岐が獲ってきたのは4-1-4-1。
なのでセレッソの攻撃の起点となるSBとボランチには担当する人がきっちり決まっている形となっています。
そこで讃岐は立ち上がりからこのセレッソのSBとボランチに対してCBからボールが出た時に激しくプレッシャーをかける守備を徹底。前線の木島徹也の所はCBと2対1になっていますが、セレッソのCBは個人でビルドアップに参加するようなプレーはほとんどなく、そもそもセレッソにはチームとしてビルドアップの仕組みは全く無く個人任せなので、木島徹也が最初に追ってコースを決めさせ、そこからCBからSBやボランチに出た所に一気に寄せる。そして寄せたタイミングでSBや1枚残っているアンカーもSHやトップ下を捕まえ同サイドに一気に圧縮してくるという形で守ってきます。
セレッソは立ち上がりから個人技でプレスをかわして杉本がシュートまで運ぶ場面も作りますが、これを計算に入れるのは厳しいだろうなあという立ち上がりです。
3バック化にも付いて行く
というのもなかなかこちらのペースでボールを落ち着かせる時間を作らせてもらえなかったから。
例えばセレッソはボールを落ち着かせようと扇原が最終ラインに降りる動きも見せますが、その時にインサイドハーフの永田もかなり低い位置までついてくる。
そこの起点は徹底的に潰していこうという考え方です。
となるとボールを持っている選手と持っていない選手でどちらがミスが起こりやすいかといえば、当然ボールを持っている方。なので外して持っていく事はあったとしてもこのまま続けてOKという状況ではない事はあきらかでした。
ブルーノ・メネゲウの判断
そこでセレッソの選手で次にアクションを起こしたのがブルーノ・メネゲウ。
ボールが来ない事もあってかもしれませんが、ブルーノ・メネゲウはボランチを追い越して引いて受ける動きをみせます。
この動きに対して讃岐はアンカーの山本がボランチの時と同じように付いて行く動きを見せました。讃岐はセレッソがここで時間を作る事を徹底的に防ごうという考え方なのでしょう。
清原の判断
この状況を見て次にアクションを起こしたのが清原。
最初はサイドにいますがブルーノ・メネゲウが下がる動きを見せると清原はサイドからトップ下の位置に侵入していきます。
この動きを讃岐はかなり嫌がっている様でした。
またきっかけは杉本が左サイドで圧倒的なボールキープ力を起点にしてポイントを作った事でしたが、そこから丸橋、柿谷とボールを繋ぎ右サイドの松田にサイドチェンジという形も清原の動きで松田を完全に空けるというもの、そしてこのプレーはスローインに逃げられましたが、そこからの展開でブルーノ・メネゲウがドリブルで運ぼうとしたこぼれ球を柿谷が拾って1人、2人とかわし、詰められた所を少しずらしてシュートという個人技爆発でセレッソが10分に先制点を奪います。DFにとってはもうどうすることも出来ないゴールでした。
讃岐の対応
このブルーノ・メネゲウと清原の動きは讃岐は嫌がっていて、最終的にはボランチの1枚とブルーノ・メネゲウに対しては中盤の5枚から1人とトップの木島が降りてきて対応、出て行った中盤のスペースにはアンカーが入るという事になっているようですが、選手が何度かベンチに確認する姿が見られます。アクションから見ると清原がいるアンカーが出て行っていなくなったスペースは最終ラインを押し上げて圧縮して消そうとしていたんだと思われます。
ただ、それが決して上手くいっていた訳ではなかったのでセレッソとしてはもう少しここを徹底して狙ってもよさそうに思いましたが、中を使うよりも早い段階でサイドに運んでという事をさせたいらしく、「サイド!」という声と共にサイドに出して縦に運ぶという形の方が多かったです。
讃岐の守備
セレッソがサイドでボールを運ぶと讃岐は前線に木島徹也を残してDFラインと中盤はしっかりとブロックを落とす、4枚のDFラインと5枚の中盤がしっかりとボールよりも後ろにポジションを取ります。そしてこの時ボールがあるサイドにはSHが出て行く形になりますが、アンカーの山本は中盤のラインに入る。4-4の間に入るのではなく4-5の形になります。
讃岐の守備2
しかしここからさらに奥、MFのラインにボールを運ばれると今度はSBが出て行く事になりますが、その時にはアンカーの山本は最終ラインに入って5-4になります。4-4の守備だと4をそれぞれスライドさせてとなる事が多かったりするのですが、讃岐のやり方ではボールの位置によってアンカーの山本が中盤に入ったり最終ラインに入ったりしてスライドをあまりさせません。
もちろん山本が岡村と砂森の間に入るよりも岡村がスライドしたほうが速い場合はそこだけはスライドしますが、山本は藤井と岡村の間に入って逆サイドは固定5-4の形にします。
これはスライドによってマークがずれる事を嫌がっているのでしょう。
CKからの展開でしたが36分の杉本のシュートはサイドが変わるだけでなく、守備陣形もCKの守備から通常の形に変化する中での形でしたが、外側の杉本を完全に離していた、こういうのを避けたいという事なのでしょう。
ただ、これをするには中盤と最終ラインの間がコンパクトである必要があります。距離が広がっていると山本は移動出来なくなってしまいますから。その為にボールを運ばれた時は全体がしっかりと下がる事になっているのでしょう。ラインを上げてというよりも中盤が下がる形でコンパクトになることが多くありました。
MFとFWの間
ただとなると前に残っている1トップと中盤の間にはスペースがある事になります。
ここを上手く使ったのが29分の丸橋からのクロスを外に逃げた柿谷がボレーで合わせた場面。
シュートは枠をはずしてしまいましたが、右サイドからボランチ経由で丸橋に展開すると丸橋はフリー。そして中盤の選手も最終ラインの選手も全員が身体の向きが変わるのでそのタイミングで視線と逆方向に動く柿谷はマークを外す事ができていました。
おそらくこの形も讃岐にとっては凄く嫌だったはずです。そして何度もこれを繰り返すことで讃岐は木島徹也のポジションをもう少し下げて中盤の前をカバーするとかしだすと後で書く讃岐の攻撃面にとって大きなダメージを与える事ができたでしょう。
しかし、これも例にもれず個々の判断で行われているのでほぼこれっきりでした。

■讃岐の縦を狙う攻撃

讃岐は守備を固めますが前線にFWはほぼ張らせています。この選手が下がってくる事はほとんどありません。そしてプレビューでも書きましたが讃岐の攻撃はかなり縦への意識が高くなっています。
そしてもう1つのキーワードはスペース。
奪ったボールはどんな位置でもまず縦。それも1トップの足下というよりもスペースを狙って走らせて来ます。
縦にこだわる攻撃
そしてボールを受けたトップも縦に行く。その縦に行くのもスペースに向かって進んでいくのでSBの裏方向がメインとなっていました。
そしてその動きに合わせて2列目の4人も同時に動く。この時セレッソの守備陣は1トップに対してCB陣がまず対応するために動くので、他の場所にはスペースができる。なので2列目の4人はそこに対して入っていきます。
もしこの1トップにボールが入れば今度はその後ろからスペースに入ってきた2列目へパス。さっきの1トップへのボールを同じようなプレーを続ける。
攻撃は基本的にこの連続です。
なのでほとんど攻撃をやり直すこともしない。やり直すぐらいなら多少強引でも縦にパス、プレッシャーを受けそうになったら縦、またはシュート。そしてこの途中のどこかで奪われたらもう一度守備からです。
おそらくそれはカウンターを警戒しての事なのでしょう。
ただ少し讃岐の攻撃が変わってきたのは前半終了間際。
讃岐の縦へスペースに走り込む攻撃に対してセレッソは先にスペースを埋めるような守備をし始めると、讃岐は攻撃をやり直してSBをあげる形も見せはじめるようになります。
この時にセレッソの守備で厳しかったのは相変わらずの1列目の守備。
セレッソの守備はスタート地点がハッキリしておらずとても組織的とはいえないお粗末なもので個々の判断で勝手に守備を始めるので、複数の人数を使うと簡単に外す事ができる。なので讃岐はSBを上げて攻撃する形もできるようになっていました。

前半は1-0でセレッソリードながらもいつもどおり有利になりそうな場所を使えておらず、50/50ぐらいの展開だったでしょうか。

■後半の変化
後半になると讃岐は全体のブロックを前に上げてきました。
それに伴って守備のスタート位置も少し上がったかもしれません。がそれよりも全体のブロックを上げたという表現の方が近いでしょう。前半に清原に入られていた場所を最終ラインを押し上げて対応する形になっていました。
しかし、ブロックをあげるということは裏も空く。
なので柿谷だけでなく、丸橋がダイレクトで裏に抜ける清原に送りシーンや、杉本がSBの裏に走るシーン、山村から杉本へのロングパス等セレッソが讃岐の裏のスペースを狙った攻撃が増えます。
ただ、讃岐はこれでビビってラインを再び下げるという選択をしませんでした。
これが展開を分けていきます。
セレッソの守備
讃岐は全体のブロックを上げた事でボールを前半よりも高い位置で奪えるようになります。
そして前半の終了間際から讃岐が見せ始めたSBをあげる攻撃に対してセレッソは手を焼くことになりました。
セレッソの守備は俗にいうなんちゃってゾーン。
ゾーン風に4-4のブロックを作りますが人に付いて行きます。
なのでSBが上がるとSHは付いて行く。というか付いて行かないとしょうがないんですよね。セレッソは讃岐の2CBとアンカーに対して1列目の守備は曖昧だし、ボールホルダーがフリーだったりするから。そしてボランチは目の前に讃岐のインサイドハーフもいるからそこを動けませんし。
ボランチ脇のスペース
そしてそれで出来たボランチ脇のスペースにSHが降りてきて起点になります。
本来ここを埋めるはずだったSHはSBに引っ張られて後ろにいるし、ボランチはインサイドハーフがいるからどうしようもない。
なのであまりにフリーだとSBが頑張って出て行くしかない。
後半何度もSBとSHのポジションがおかしい様に見えたのはこれが原因です。
この形に対してセレッソはSHとSBがそれぞれ頑張るしか守る方法がありません。
なので後半になるとサイドを崩されるシーンが頻繁に出てくるようになりました。
となるとボランチも下がってスペースを埋めるしかなくなります

そしてこの状態になるとカウンターでSHが間に合わない、ボランチが起点になれない。なので柿谷とブルーノ・メネゲウの2人で何とかしてくれのみになります。これで何とかしかけたのが69分の柿谷とGK清水の1対1ですが、残念ながら股下を狙ったシュートは清水に防がれてしまいました。
あと、ちなみにこのシーンですが柿谷にボールが渡ったのは、関口の頑張りと丸橋のキック、さらに相手のミスも重なっての事。つまり何がいいたいかというとカウンターになりそうなときにブルーノ・メネゲウも柿谷も同時に同じスペースを狙ってしまっています。
セレッソがこの試合にかぎらずこういうカウンターのシーンを数多く作れないのはそれが原因です。チームとして何一つ整備されていない事がこういう所でもあきらかですね。
60分〜
このカウンターの前でしたが、セレッソは60分に清原に代えて関口を投入します。
守備の形を修正する事はできませんので、関口に頑張ってくれという事ですね。
なので同じことが繰り返されます。
66分〜
そしてさらに66分、讃岐は永田に代えてミゲルを投入。
ミゲルが1トップに入り木島徹也が右SH、高木がインサイドハーフにと動きます。

そして先ほどの柿谷のカウンターの少し前からベンチは橋本を準備、交代は扇原の予定でボランチの交代を準備します。
このカウンターで得たCKから讃岐にカウンターを受けた形はなんとか防ぎきりますが、その後のセットした攻撃では陣形が完全に間延び、そして人に喰い付いてできたスペースに入り込まれた西を扇原がスライディングで倒してしまいイエローカード、2枚目のイエローということで扇原は退場になってしまいます。
扇原のスライディングは確かに軽率でしたがそれ以前にボランチは広大なスペースを見なくてはいけなくなっていましたので、少しかわいそうな所です。
柿谷のカウンターは相手CKからでしたが、そのCKを与えたプレーの際に「和也!和也!」と大声で山村が名前を叫ばれていましたが、前にもいかないといけないし横にも、そして後ろにもと完全にタスクオーバーです。
守備の形は修正できないので橋本頑張ってくれという事だったんでしょうが、間に合いませんでした。
またこれは結果論ですが、柿谷のカウンターで得たCKの時に橋本は既に準備出来ていました。
これはCKだから見送ったんでしょうが、このCKはセレッソのCKでしたし、さらにここでの扇原は後ろで残る役割を担っていたのでここで交代させる事も可能でしたね。

■扇原の退場後

74分〜
結局橋本はブルーノ・メネゲウに代わって投入。
扇原は退場になったので4-4-1の形です。
さらに厳しくなった守備
扇原の退場後もその前から押し込まれていた基本的な全体の関係は変わりません。というかさらに問題が2つできています。
1つは当然扇原がいなくなった事で中盤の真ん中でさらにボランチが苦しい状況に置かれてしまっている事。常に3対2なので当然です。
そしてもう1つはミゲルの存在。
このミゲルという選手、これまでの15試合で8試合に出場し先発が3試合、途中出場が5試合とそこまでコンスタントに出場している選手ではありません。
しかし前回出場した14節の札幌戦などを見ると、身体も強く安定して中央でDFを背負ってポストプレーが出来る選手。今の讃岐のベースになっている縦への意識が高い攻撃ではできればFWにも縦に行ききる動きが求められるので少し使いづらいだけで、その能力はしっかりしており、札幌戦の様に背負ってプレーする事が求められる展開では比較的きっちり仕事をこなしていました。そのミゲルがCBの間でしっかりと陣取ってプレーするのでセレッソのCBも中央で守備をせざるを得なくなる。という事はSHとSBがごちゃごちゃになっている両サイドのスペースがさらに広がってしまうという事になっていきました。

ただでさえ2人でなんとかしてくれだったカウンターが1人になった事で攻め込まれる一方になったセレッソ。こうなると流石に決壊も時間の問題でした。
77分、讃岐がサイドチェンジで右SBの西にボールが渡るとマッチアップするのはSHの杉本。
ここでの1対1にかわされて上がったクロスは山村が最終ラインに入っていますが、讃岐の様にルールがあるわけではないので松田とポジションが少し重なってしまっており、大外で馬場がフリー。ボレーで合わせて讃岐が同点に追いつきます。

根本的な解決策は何一つない状態なのでその後もサイドでSHが相手のSBに攻撃を仕掛けられる、ボランチは下がるしか無い、カウンターが出来ない状態は続きます。
そこでポジションを入れ替えられると、人を捕まえて追い続けるのかそれとも受け渡すのか、それすらもぐちゃぐちゃになっていきます。79分に仲間に抜けだされたシーンは丹野が左足を伸ばしてセーブしますが、最終ラインに並んでいるのが右から松田・茂庭・山村・山下、そしてその前に同じく右から関口・橋本・杉本・丸橋という並び。完全に混乱しています。
そしてその直後のCK、おそらく最初のCKはイメージよりも後ろに行き過ぎたミスキックだったと思いますが、狙っていたのは大外からの折り返し。イメージよりもズレ過ぎたボールでしたが、逆サイドからの折り返す事には成功。左右に大きく振られてマークは混乱、藤井を完全に空けてしまい80分に頭で合わされてゴール。1-2と逆転を許します。
CKのこぼれ球はそもそもがマークがボケやすい難しい状況なのですが、5分以上混乱しっぱなしの状態が続くとこうなってしまうのは必然かもしれません。
81分〜
失点したセレッソは杉本に代えて澤上を投入。
サイド頑張れと共にゴールも求められているのでとんでもない距離を動かないといけない大変な役割です。

ただ、もう守っている場合じゃないセレッソは山村も捨て身で高い位置に進出。ボールを奪ったら失った時の事なんて考えずに柿谷の近くに山村と澤上は上がっていく、これでゴール前に迫っていきます。
そしてさらに山下も前線に、茂庭と橋本が後ろ、その1つ前に関口、サイドにはSBという形です。
そしてこれを実らせてしまいます。こぼれ球を拾った丸橋のクロスに外側から松田が合わせてゴール。91分にセレッソが2-2の同点に追いつきます。

この後も逆転ゴールを狙うセレッソ、山下は流石に下げますが、ベンチからも「(前にロングボールを)入れろ!」の大声です。
しかしそのロングボールが最も相手ゴールに迫った直後にカウンター、この時はFKからの流れだったので山下も前にいました。
茂庭、橋本、柿谷、丸橋がなんとか戻りますが、ボールを持つ砂森に寄せきれず、中央に上がってきた西に出され、それを西が放ったシュートが丹野の手を弾きゴール。再び讃岐がリードを広げるゴールを決められてしまいました。
茂庭と橋本の対応、どこかでチャレンジできたかだとか、柿谷が捕まえているミゲルは橋本がコース消してるのでそこは必要なくって前に行けたとかもありますが、全てが後手後手に回った結果なのでという感じでしょうか。
最終メンバー
そして最後に讃岐が仲間に代えて森川を投入した所で試合は終了。2-3で讃岐の勝利に終わりました。

■その他

負けてしまいました。やはり根本的な問題が一切改善されていないので、個人技爆発でといっても限界がありますね。前節も勝ったものの何とかという状態でしたから、今節の様にきっちり狙われるといくら柿谷が爆発しても厳しいものがあります。
毎回書いているように一切の改善、修正はありませんでしたね。
あと選手交代にしても基本的に「頑張れ」だけの交代なので、根本的な状況改善にはつながらないのも厳しい所です。
なので僕は選手個々にどうこうというのはなかなか言えません。
ブルーノ・メネゲウや清原もかなり頑張ってるのでもっと何とかしてあげたいし、この試合では退場になった扇原もそう、やはりその左足は魅力であり武器です。
彼の場合その武器を使うために顔をあげるのが速いのですがその分そこでミスもあります。なので個人としては足下のトラップに徹底してこだわるように促したいし、チームとしては彼に出来るだけそこを狙われにくい状態を作ってあげればいいんじゃないかなと思いますが…



http://www.j-league-store.jp/j-league/


8 件のコメント :

  1. いつもお疲れ様です。
    個人ももちろん課題があって扇原や丸橋は毎年課題と言われてる守備が改善しないのはもうしゃあないと諦めるべきなんですかね。
    それ以上にチームとして酷い。
    去年よりも悪くなってる点を挙げろと言われて
    ・試合ごとの上積みがない
    ・前の試合の修正がされない
    ・起用に戦術的な意図がない
    ・寄せの甘さ、ボールウォッチャーになる傾向が改善されていない
    ・悪いなりにも守れていた去年に比べ失点に繋がる機会が増えている
    ・攻撃の連動性がない
    etc.容易に挙げられる上一向に改善の兆しも見えないとなるともう去年以上の結果を見込むのは厳しいですかね。
    年パスでお金出してる分勿体無いですが、降格したシーズン同様どうせ勝てないなら見に行くだけ時間の無駄と思えてしまう。それぐらい酷い。
    讃岐も決してチームとして隙がなかったわけではない。オーガナイズされてないチームにすら勝てない個人技頼りのチームって…ダメでしょ。
    チーム戦術がある上での圧倒的な個(メッシのような)ならともかくただの烏合の衆では…

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    1. コメントありがとうございます。
      扇原や丸橋の守備が改善しないのは1つは個人の理由、もう1つは組織の理由ですね。
      そもそもクルピもこのSBの裏問題は解決できないままでしたから。

      まあ結果については相手があることですから何ともいえませんが、チームの戦い方の中身は昨シーズンよりもヒドいのは間違いないです。

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  2. いつも分析ありがとうございます。
    いっこうに問題点を改善しようとする意思の見えない監督。
    最近は読んでいて悲しくなって来ます。
    自動昇格なんて贅沢は言える状況ではありませんから、プレーオフ圏内になんとか留まってくれと祈るしかないです。

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    1. コメントありがとうございます。
      多分組織として改善しようとするつもりは一切無いと思います。
      インタビューなんかを読んでると、
      彼はチームの選手達が自分の力を出し切る事ができる選手になればいいと思ってて、
      それが問題を全て解決する方法だと考えているんだと思います。
      なのでその為にはチームとして何かをすることは逃げなんでしょう。

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  3. いつも読ませて頂いてます。
    長崎戦、勝ち点取って貰いたい反面、いっそ惨敗して監督交代に繋がればいいという気持ちも出てきてしまってます。
    チームの負けを願うという、なんとも寂しいー、情けない気持ちになってます……

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    1. コメントありがとうございます。
      負けを願うのは寂しいですね…
      試合の勝ち負けももちろん大切ですけど、監督についてはそれを基準にしていないので
      最近ツイッターでも毎試合言ってますけど、勝っても負けても即刻代えて欲しいです(笑)。
      クラブとしても、結果は大切ですけど普通に考えたら代えるべきだと思いますよ。

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  4. いつも楽しみに読ませて頂いています。
    個人的には去年のアウェー金沢戦の状況ぐらいの
    悲壮感を感じています。素人目ですがこの先
    現状を維持している事はチームとしてだけでなく
    グラブ運営や営業面から考えても何のメリットもないように感じるのですが…動こうにも動けないといった事情(後任がみつからない等)があるのでしょうかね?
    AKIさんから見て今のセレッソにはどの様な監督が合うように感じられますか?いきなり無茶な質問してしまってすいません。私は今季は上がれなかったとしてもしっかりと戦い方を持っている方にやってもらいたいです。引き継いだ状況が難しくあの時
    結果は出ませんでしたがペッツァイオリさんでもう一度見てみたいと思いました。


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    1. コメントありがとうございます。
      去年のアウェイ金沢戦は完全にもうチームが崩壊してしまっていましたね。
      なので個人的には今とその時はちょっと違う感じですかね。
      後任監督は普通にちゃんと論理的にサッカーしてくれる人であれば誰でも構いません。
      その中でもし誰でもいいなら一番来て欲しいのは現ビジャレアルの監督のマルセリーノ・ガルシア・トラルですかね(笑)。自分たちのサッカーをって人じゃないですけど。

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