2016年9月19日月曜日

9/18 明治安田生命J2リーグ第32節 VS ギラヴァンツ北九州 @ 北九州市立本城陸上競技場

第32節
2016年9月18日(日)14:00KO 本城

スタジアム北九州市立本城陸上競技場主審岡 宏道
入場者数2,434人副審山際 将史、鈴木 規志
天候 / 気温 / 湿度雨 / 24.7℃ / 90%第4の審判員内田 康博
スターティングメンバー
ギラヴァンツ北九州北九州
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 柱谷 幸一
 
  • 監督
  • 大熊 清
ギラヴァンツ北九州北九州
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目ギラヴァンツ北九州セレッソ大阪ギラヴァンツ北九州セレッソ大阪
FK16151314
CK4545
PK0000
シュート710713
警告/退場0/02/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
ギラヴァンツ北九州 柱谷幸一監督

セレッソ大阪 杉本選手、山口選手、ソウザ選手、藤本選手
ギラヴァンツ北九州 井上選手、小松選手
ギラヴァンツ北九州 小手川選手、福田選手、井上選手、星原選手、新井選手

明治安田生命J2リーグ第32節、セレッソにとってアウェイ3連戦の初戦となる敵地北九州市立本城陸上競技場でのギラヴァンツ北九州戦は、負傷からわずか2週間で復帰してきた途中出場の杉本のゴールでセレッソが勝利、この日2位松本山雅FCが引分けたのでセレッソは2位と勝ち点差1にまで迫る事となった。

■メンバー

セレッソは山口戦から採用した3-4-2-1を継続し先発メンバーは前節と全く同じ。負傷離脱していた清原も復帰しているがベンチスタート、天皇杯2回戦で負傷した杉本は全治3週間との診断だったがわずか2週間でベンチに復帰、また茂庭もベンチに復帰している。

一方の北九州は前節セレッソと同じ3-4-2-1を敷く徳島との戦いで手応えを得た4-2-3-1を継続。1トップには原、トップ下に本山、左SHに井上が入る前節と全く同じ先発メンバーとなり、離脱していた小松もベンチに復帰している。

■リトリートを選択した北九州

前節の徳島戦では特に立ち上がりに両SHを前に出し3バックに対してCFとSHの3人で高い位置からプレッシングをかけるような戦い方を選択していた北九州。
個人的には北九州はその前節の戦い方でセレッソに対して十分勝負できるのではないかと考えていましたが、セレッソの選手は徳島の選手よりも技術が高くプレッシングを外される可能性も高く、そうなると高い位置から守備をする分背後にリスクを抱える事、また高い位置からプレッシャーをかける事で逆にセレッソが縦に速い攻撃をみせる(正確にはせざるを得ない状態になる)可能性がありそちらのほうがリスクが高い事を考慮してなのか、1トップの原もしくはその原とトップ下の本山はセレッソに縦に速いカウンターをさせない事だけに専念し、攻撃を遅らせる事ができれば、全体が自陣にリトリートしてブロックを作る戦い方を選択してきました。
北九州の守備
リトリートした時の北九州の守備は4-4-1-1。4-4でブロックを作ってその前にいる本山はセレッソのボランチを見る形。CB3人に対して原が1人なのでCBはほぼ放置状態で、時折プレスバックして本山と原の2枚でボランチを捕まえる事もある。
前節の徳島戦は高い位置からのプレッシングもそうですがこの4-4-1-1の守備が機能、3-4-2-1の相手に対して4-4-2だと最終ラインのセンターでCB2人と1トップ2シャドゥという関係になってしまうのでボランチがどうしても後ろに引っ張られる。となると相手のボランチに対してアプローチをかけられなくなり、フリーのボランチから自由に展開されてしまう事になる。
それをやらせない為の4-4-1-1。2013年のセレッソがナビスコカップ1stレグで浦和にボコボコにされたあと2ndレグで修正した時の形、そしてこの修正がリーグ最終戦で前半杉本をトップ下に入れた4-2-3-1が機能せず、途中で南野と入れ替えて最後は快勝した時の形と同じ考え方です。
ただ、これだと前線が1枚なのでそもまま1人で高い位置からプレッシャーをかけようとすると、1人で何度追いもしなきゃいけない。前回の徳島戦ではその為にSHを前に出して高い位置から守備をしていましたが、今回は高い位置での守備を捨てリトリートしてブロックを作っています。

■攻めあぐねるセレッソ

立ち上がりの6分に下がってきた玉田のサイドチェンジから丸橋のクロスを入れ替わりで前線に飛び出した山村がヒールで流しこもうとする場面や、21分には丸橋からのボールをソウザが頭で落として玉田が右足ボレーで合わせる場面は作ったものの、全般的には立ち上がりからボールを支配するものの攻めあぐねる場面が続きます。
そうなったのは北九州の守備の狙いがハマっていた事が1つ。北九州がその狙いの通りボランチをトップ下と1トップのプレスバックで抑えに来るので素早くサイドを変えるような形をほとんど作らせてもらえない。またほとんどの場面でボールの前に4-4のブロックがあるのでただボールを持っているだけで喰い付いてスペースを空けてくれるような事もない。なので本来ならセレッソはチームとして相手をどう広げて、どう引き出して、例えばどこに縦パスを入れるのかという事を準備しておくべきなのですが、それもない。
となると玉田が引いてきてボールを受ける形を見せるようになりますが、引いてきてもそのスペースを使ってくれるような選手がシャドゥで起用されていないのでただただ前線の人数が減るばかり。
また相手が1トップという事で最終ラインに3枚いる必要は無いと判断した田中がこの日は早い時間からSBの様に右サイドを上がっていく形を見せますが、サイドを限定されてしまっているので右サイドの攻撃はノッキング状態に陥っていました。
先に上げたセレッソが作ったチャンスの内最初の1つは北九州がやらせたくないとしているサイドチェンジを使ったもの。ただ、それをする為の準備がセレッソには無かったのでチャンスになったのはその1回きり。2つめのものは、クロスを上げた丸橋がこぼれ球を拾ったときに星原がポジショニングをミスしていた事で起こったものでした。

■カウンターの形を見せ始める北九州

立ち上がりはボールを失っても敵陣で、そこから守備に入る事で北九州に攻撃の形すら作らせていなかったセレッソですが、20分頃から北九州は中盤でひっかけてカウンターを狙う場面を作り始めます。
北九州のカウンター
北九州がカウンターで狙っていたのはWBの裏、3バックの両脇にあるスペース。対3バックとしては定番の場所です。その狙い方としては、北九州の選手がボールを奪うとSHは一目散にこのスペースに飛び出していき、ボールを奪った選手がセンターの原や本山にパス。ここでポストプレーでフリックで基点を作り飛び出していくSHにボールを出すという形。
最初にこの形を見せた場面では原から井上へのパスがズレたので田中がボールを奪い返しますが、この形を見せる事でセレッソは高い位置からの守備がやりにくくなり、北九州がセレッソの最初のプレスを外す場面が続出。セレッソ陣内へボールを運ぶ場面を作れるようになります。
こうなってしまうのは、前提条件としてシステムのかみ合わせ上セレッソの3-4-2-1はサイドにWBの1枚しかいない事に対して北九州はSBとSHの2枚いる事でそもそもこのWBの裏・3バックの両脇は空きやすいという状態になっているのですが、それに対してセレッソは守備の切り替え時にセレッソはシャドゥが中央に絞って対応する中で、高い位置から守備をようさせているのでWBはSBに行く事になりよりWBの裏・3バックの両脇にスペースを空けてしまうというからです。

これでチャンスを作ったのが27分。左SBの川島の折り返しを本山がニアで潰れた所で最初のタイミングで前線にでてきていた右SBの星原がこぼれ球をシュート。シュートは枠を外れますが決定的な場面でした。
セレッソ戦ではリトリートする事が多い北九州ですが起用している選手からもわかるように本来はポゼッション型のチーム。両SBも高い位置に出してくるのでそれがそのままシュートに繋がりました。

この後も北九州がカウンターでボールを運ぶ場面が続出。前半は立ち上がりこそ北九州に攻撃の形作らせていませんでしたが、前半終了頃にはセレッソがボールを持つ時間が長くはなっているものの攻撃の形を作れない、むしろ狙い通りの形を作っているのは北九州、という状態になっていました。

■清原投入

後半開始〜
後半開始からセレッソは山村に代えて清原を投入。清原は左シャドゥに入り、ソウザが左ボランチに、山口は右ボランチに移動します。
この清原の投入は北九州の守備に徐々に変化をもたらせます。
清原が見せていたのは、前半ほとんど出来ていなかった玉田が引いた後のスペースに入っていく事、そしてボランチやCBがボールを持ったときに中間ポジションで顔をだし、そこから縦に飛び出す事。
53分に山口からのクロスを外側から飛び込む丸橋があわそうかという場面は、小手川がきっちりカバーしクリアされてしまいましたが、引いていく玉田の裏に入った清原がボールを受けた所が基点となっていました。
またこの辺りの時間帯からボランチやボランチの近くに引いてきた玉田から左右のWBに長いボールを入れる左右に振る展開が出来るようになります。
これも清原の動きがポイント。
清原が中間ポジションからCBとSBの裏へ出ていく動きや玉田と入れ替わって出ていく事でその動きを気にした北九州の最終ラインが押し上げる事ができなくなり、最終ラインが押し上げられないと2列目も押し上げられない、すると4-4-1-1の1-1と4-4の間が広がり、4-4の前にスペースができ始めていたから。そしてそれによって北九州の守備ブロックが前半に比べてあきらかに下がりすぎている場面が見られるようになります。
65分に松田が深くまで入って低くて速いクロスを入れた場面は誰もニアに入る事ができなかったので合わせられませんでしたが、松田がここでクロスを入れる事ができたのは田中がボールを持ったときに清原がSBとCBの間に抜ける動きを見せているのでSBが引っ張られ、松田と田中に対応できるのは井上1人という状態になっていたからです。
そしてもう1つはカウンターのスピードが上がった事。
北九州は20分頃からカウンターの形を見せた事でセレッソは高い位置からの守備ができなくなり(というよりもやらない方が安全だと選手が判断してやらない場面が増えた)、北九州にボールを運ばれる回数が増えていましたが、そこでボールを奪ったときに見せていたカウンターは、前半スペースに最初に飛び出して行くのがWBなのでスタートポジションが低いWBぐらいで、ほぼカウンターでスピードアップする事が出来ない状態でしたが、そこにシャドゥのポジションに入る清原も飛び出していく様になった為、カウンターの場面が作れるようになり、58分にままさに飛び出した清原から大外に出てきた松田が折り返した場面はシュートまでは持っていけませんでしたが、前半よりも良くなっていると言える場面でした。

ただ、これはあくまでも前半よりも良くなっているレベルの話し。
北九州の組織で狙いを持ってブロックを作って守る守備に対して個人で対抗しているに過ぎず、例えば清原の出来る事を組織でどういう狙いを持って活かそうとしているのかが全く見えない、その場その場で個々に判断している行き当たりばったりの状態。
なので、ボールを受ける側の選手のタイミングがボールを出す側の選手にとってのタイミングとは異なる場面も多いし、それに対するアクションも見て確認してから行われるのでイチイチ遅い。まるで昨日今日メンバーが集まって行われている様な状態がほとんど。
選手間の連携は試合を重ねていく内に自然に出来るものと理解されている方がおられるかもしれませんが、時間をかけて連携をあわせていく必要があるのは微調整の部分。チームの狙いという幹があって初めて調整する連携という部分が出て来る。しかしこのチームにはその幹があいまいなのでリーグ戦で32試合目、天皇杯も入れたら34試合目にもかかわらずまるでこの試合が初戦の様な関係でしかないチームになってしまっています。

それは守備でも同じ事で、結局どこから守備をしてどうやって守るかが曖昧なので、59分に小手川に抜け出された様にWBが前に出た3バック脇のスペースは狙われる。
セレッソを始めとして札幌や松本、岡山も3バック(5バック)を採用し、その理由の1つとして最終ラインから前に喰い付いたときに残りが4枚いるのでその4枚が絞ってカバー出来る、なのでそれを前提にして守備を作るという考え方がありますが、セレッソの5バックは1人が出たときにどうするかという形が「周囲の選手個々が臨機応変に対応する」というものでしかないので、そのレベルにも達していない。単純に最終ラインの人数が増えた=最終ラインの前の選手が減っただけのものになってしまっています。

■杉本の投入

67分〜
セレッソは60分に酒本に代え杉本を投入。清原が右シャドゥに移動。
北九州も67分に原に代え小松を投入。システムはそのまま4-2-3-1。
両チームとも怪我明けの両選手を投入します。

杉本はボールを運べるのでドリブルでボールを運んだ所から、小松は前線でサイドのスペースにでてボールを受けドリブルで仕掛けれるのでその動きをみせて、両チームともシュートまでは至らないが相手陣内にボールを運んでという展開になっていきます。

セレッソは72分に自陣の丸橋から斜めの楔が玉田に入ったところから飛び出した山口に決定的なパスを送りますが惜しくもシュートまでは至らりません。
72分〜
このプレーが切れた72分、セレッソは玉田に代えてリカルド・サントスを投入。北九州は本山に代えて内藤を投入。
セレッソはオープンになってきた事でパワーのあるリカルド・サントスを前線にという事なのでしょうか。北九州はあくまで4-2-3-1です。

セレッソはボールを動かすもののそこから先へいけない、北九州は狙いを感じる動きは見せるものの途中でミスをしてしまいボールを失うというなかなか両者いい状況を作れない展開でしたが、79分ソウザが一旦ボールを奪われたものの田中がカバーして奪い返すと、その一連の動きがあった分北九州の守備組織のバランスが一旦崩れる。
しかしすぐさま4-4の形に修正しますが、修正したタイミングで山口から修正した事でフリーになった杉本へパス。杉本がボールを受けると慌てて寄せてきたCB西嶋をカットインでかわしてファーに流し込みゴール。
杉本が個人技でゴールを奪いました。
ただ、この時杉本がボールを受けるだけの時間とスペースがあったこと、そして慌ててCBの西嶋が飛び出さないといけなかった事からもわかるように北九州のディフェンスは少しバランスを崩していました。
まずこの時CBの西嶋が飛び出していったことからもわかるように北九州はCBとSBのポジションが入れ替わっています。そうなったのはこの直前、ソウザにボールを出したときに丸橋は中央に向かって斜めに大きく入っていく動きを見せ、それに右SBの星原はついていった。なので星原と西嶋のポジションが入れ替わっていました。そして杉本は北九州のディフェンスがソウザが失ったボールを田中がカバーし山口が拾った4-4に戻したときに空く事になったのですが、その前の丸橋の動きで星原がついていった時、杉本を見なきゃいけない空いた右SBのポジションを埋めていたのは右SHの小手川でした。しかしボールロストからの守備組織を整え直す一連の動きの中で右SHの小手川はSHのポジションに戻ってしまったからです。
おそらくセレッソにとっても意図的な形では無かったと思いますが、結果的には丸橋の動きが相手を動かした事が大きく影響しました。ただ一番はここでスペースと時間を与えると確実に決めてしまう杉本が素晴らしかったという事になりますが。
また北九州にとってはかなり悔しい失点だと思います。前は風間がスライドしてSBのポジションは小手川が埋めるべきだったのに行ってしまったとも言えない事もないですが、普通にパスが繋がっていれば出来たかもしれないですが、一旦井上がソウザからボールを奪ってそれを田中がカバーして山口にというトランジションが連続して起こるイレギュラーな状況だっただけにそれは難しいですね。

■2トップにして反撃を狙う

81分〜
失点をしてしまった北九州は81分に井上に代えてロドリゴを投入4-4-2にします。
ビハインドとなった北九州は一応2トップですが、守備のときに3バックに行くのは小松とSHでロドリゴはそれまでのトップ下同様ボランチ、攻撃になると小手川と内藤は中に入ってSHを上げる形にし、リスクをかけて攻撃的な形をとり、アディショナルタイムには左サイド川島からのクロスが流れ、右サイドから星原折り返したボールを小手川が右足ボレーで合わせる決定機を作りますが、シュートはキム・ジンヒョンがキャッチ。事なきを得ました。
この場面ではズルズル下がってしまったところでSBの川島がボールを持ったときにWBの松田が前に出る、そしてその松田の元いたスペースに内藤が飛び出し、そこに田中が引っ張られ逆サイドが空くという3バックの意味を為していない状態でした。

試合はこのままセレッソが逃げ切り終了。0-1で勝利となりました。

■その他

相変わらずの試合でしたが杉本の一発で何とか勝利に結びつける事が出来ました。
スカパー中継では解説の方の辛口が話題になっていましたが、残念ながらおっしゃる通りで何も言い返す事が出来ません(苦笑)。




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