2016年12月3日土曜日

J1昇格プレーオフ 決勝  vs ファジアーノ岡山 プレビュー

2016年12月4日 15時35分:キンチョウスタジアム

予想スタメン

昇格へのラスト1枠をかけたJ1昇格プレーオフ。2年連続決勝進出となるセレッソは、リーグ戦6位でプレーオフ進出ながら準決勝ではリーグ戦3位の松本山雅FCを下したファジアーノ岡山と本拠地キンチョウスタジアムで対戦します。


■6勝2分0敗

今季の直接対決は2-1の逆転勝ち、1-1のドローと1勝1分に終わった両チームですが、過去の通算成績では天皇杯も含めセレッソの6勝2分0敗。岡山はセレッソに一度も勝ったことがありません。
Jクラブでセレッソに一度も勝ったことがないチームは栃木SC、ギラヴァンツ北九州とこのファジアーノ岡山の3チームとなりますが、その中でも最も試合数が多いのが岡山です。
またこの2つの引き分けもいずれも敵地シティライトスタジアムでの試合。ヤンマースタジアム長居、キンチョウスタジアム共に岡山はこれまで全ての試合に敗れています。

■ファジアーノ岡山を分析

システムは3-4-2-1。シーズン中は矢島をアンカーに置き前線を2トップにする3-1-4-2の布陣でスタートする事もありましたが、シーズン終盤は一応3-4-2-1の布陣となっています。
データ上でのチームの特徴としてはボールポゼッションが49%でボール保持にはこだわらない。
攻守ともにセットプレーに強く、セットプレーからの失点数はリーグ最少。またチーム内のアシスト王がセットプレーのキッカーも務める伊藤。
タックルラインはリーグで平均的な高さとなっていますが、最もタックルの多い選手がCB(通常はボランチである事が多い)といったところでしょうか。

岡山の特徴としてまず最初にあげられるのはディフェンスラインが深い事でしょう。
おそらくスピードに不安があるんだと思いますが、最終ラインの選手は裏を使われないように深めにポジショニングを取る傾向があります。
そしてこの3人のCBは基本的につなげる選手はいません。
その為相手が高い位置からプレッシングをかけてくると躊躇なくロングボールを蹴ります。
このロングボールに反応するのが前線の1トップ2シャドゥ。ターゲットは赤嶺で後の2人はセカンドボール回収部隊となっています。ただ、最初に「”一応”3-4-2-1の布陣」と一応を付けたことの1つとして長いボールに対する対応として押谷は裏、伊藤は間と役割が決まっている様で2トップ的な動きをする事も多くなっています。
ロングボール攻撃
このロングボール攻撃は、相手が高い位置から来る事が多い試合の立ち上がりに見せる事が多くなっていますが、岡山の攻撃はロングボール一辺倒という訳ではありません。
相手が立ち上がりに行うことの多い高い位置からのプレッシングが終われば、CBはボランチにボールを付けて矢島らを中心にボールを運びます。このときにも再びさきほどの”一応”の部分があって、このビルドアップにはシャドゥの伊藤も降りてきて積極的に絡んできます。また矢島はボランチでありながらサイドに流れたりとかなり自由なポジションを取ってくるのですが、この時も関戸と伊藤がバランスを取る動きを見せています。
後方からのビルドアップ
またボランチを使った攻撃でも狙っているのは深い位置から主にシャドゥの縦パス。1つ1つ間を使って相手のブロックを剥がしていくという形の攻撃はほとんどなく、このパスを狙うために相手のブロックの外側でボールを動かす。もしくはサイドからのクロスという形が多くなっています。
岡山が攻撃でペースを握る試合の流れはこのロングボールと後ろからボールを繋ぐという2段階で、この矢島らを中心としたボール運びはポジショニングやポジションチェンジで行うのではなく、ロングボールを蹴ることで相手を間延びさせボランチ回りにスペースを作るという流れ。最初に書いた様に基本的に岡山はディフェンスラインが深くなっている分前線との距離が間延び気味になっているのがデフォルトなので、相手をその状態に合わせさせて広げようという流れになっています。

一方の守備では5-2-3の形で前線3人での高い位置からのプレッシングが基調となっています。
ディフェンスラインが深いという事は前線と最終ラインの距離が長い状況になりやすい。その状況でより問題が起こりやすいのは守備面です。
岡山はこれをカバーするために高い位置からのプレッシングをします。
この狙いは高い位置で奪えれば最高ですが、それよりもロングボールを蹴らせる事。実際のところJ2では高い位置からプレッシャーをかけられて繋ぐことができるCBはほとんどいませんから、プレッシャーをかけられるとロングボールを蹴る場面が増えます。
それに対して岡山は準備万端。岩政を中心に跳ね返す能力の高い選手が揃っています。
また両サイドもしっかり戻して5バックになっている分、3バックはサイドに流れず中央を守る意識が高いので、もしセカンドボールを拾われても中央の最も危険な場所はしっかりとケア。そのためにシュートブロックをする場面も目立ちます。

■セレッソの狙い所

プロセスやディテール、強度は異なりますが、最終ラインが深く前線は高い位置から捕まえに行きたい3-4-2-1/5-2-3というのはつい先日までセレッソがとっていた形と結果的には近いものがあります。
その布陣で最も困ったのがSHを中に入れる形。千葉にも清水にも、そして天皇杯の京都にもやられ主導権を握られてしまいました。
SHが中に入るポジショニング
SHと本来マッチアップしているのはWB。しかしSHが中にポジションを取る事でWBはついて行くのかどうするのかという判断が求められます。
しかしこれでもし付いて行くと外側にスペースを作ってしまうためにSBの前には誰もいない状況になる。
なのでWBはついていかずに中央を守っているボランチに任せると、今度は相手のボランチが空いてしまう。
つまり元々のポジションでは捕まえきれない、常に状況によって臨機応変に対応しなければいけないという難しい状況に陥らせる事ができます。
サイドでのミスマッチ
唯一ハッキリさせられる方法としてはWBがSHについていって、その外側を上がっていくSBにはシャドゥが付いて行くという形。しかしこの言ってみれば7-2-1の様な形になるとそこでボールを奪ったとしても攻撃に結びつけるのはかなり厳しい状況となります。
シャドゥが押し込まれる形

3-4-2-1と4-4-2系のマッチアップで起こるミスマッチについては、3バック側からみたシャドゥやWBがマッチアップ的に捕まえにくい状況ばかりが語られる事が多いのですが、実際ミスマッチが片側に起こるという事はありえない事で、裏を返せば必ず逆側にもミスマッチが起こっています。
なのでセレッソが狙うのはそのミスマッチが起こる状況を作り出すこと。
岡山は間延びする布陣を消すために高い位置から積極的にプレスに来ます。
これに対して最終ラインの4人とボランチの2人で確実に数的有利をつくってボールを動かす事。
そして1列目の3人を越える事ができれば、杉本が引いてきてボールを受けた時に、WBが丸橋に引っ張られて3バックとWBの間にポッカリとスペースができそこにドリブルをしかける、という形をつくる事ができるはずです。
こんなチャンスが・・・

岡山の攻守における形は徹底し強みを発揮する事で弱みもカバーするという形になっているので、準決勝で松本を下した勢いをもってかなり強く徹底してくる事が予想されます。
しかしその強みを発揮させない方法はいくらでもあります。

この試合は十分勝利できるだけの条件は揃っています。


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