2017年8月6日日曜日

8/5 明治安田生命J1リーグ第20節 VS 北海道コンサドーレ札幌 @ キンチョウスタジアム

第20節
2017年8月5日(土)19:04KO 金鳥スタ

スタジアムキンチョウスタジアム主審高山 啓義
入場者数14,208人副審戸田 東吾、前之園 晴廣
天候 / 気温 / 湿度曇のち雨 / 30.7℃ / 66%第4の審判員西橋 勲
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
北海道コンサドーレ札幌札幌
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 四方田 修平
セレッソ大阪C大阪
札幌北海道コンサドーレ札幌
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪北海道コンサドーレ札幌セレッソ大阪北海道コンサドーレ札幌
FK12131213
CK8054
PK0000
シュート1371210
警告/退場2/01/01/02/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
北海道コンサドーレ札幌 四方田修平監督

セレッソ大阪 杉本選手、ソウザ選手、木本選手、田中選手、リカルド・サントス選手
北海道コンサドーレ札幌 菅選手

明治安田生命J1リーグ第20節、セレッソ大阪は本拠地キンチョウスタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎えての一戦は、開始26秒のゴールを含め前半に3点を奪ったセレッソが3-1で完勝。1試合消化が多い状況ではあるが、首位をキープした。

■メンバー

セレッソのメンバーは、山村が前節の大阪ダービーに引き続き、さらに山村が前節足首を痛めたとして攻守の主力2人を欠く形となるが、CBには前節に引き続き木本。そして前線にはリカルド・サントスが今シーズン初のリーグ戦先発メンバーに入った。
また右SBには今シーズンリーグ戦では2度目の先発となる田中を起用。こちらは札幌の前線には高さがあるのでその対策という一面もあるだろう。
ベンチにはいつものメンバーに加え秋山が入っている。

一方の札幌は、ク・ソンユンが累積警告で出場停止、3バックの中央に入る横山が前節の負傷で欠場となったため、GKにはルヴァンカップでも対戦した金山、3バックの右にキム・ミンテを起用し3バックの中央には菊地がスライドしている。
また前節は荒野が出場停止ということでチャナティップを左シャドゥに入れた3-4-2-1を採用してきたのだが、荒野が戻ってきた今節もそれは継続。ボランチには荒野と兵藤が入る形となっている。
また前節ゴールを決めたボスロイドは、コンディション不良ということでメンバー外となっている。

■開始26秒のゴール

札幌のキックオフから始まったこの試合。まずは菊地から長いボールを前線に蹴り込んできますが、それを跳ね返したセレッソがそのままリカルド・サントスが前を向き、そしてそのこぼれ球を杉本が蹴り込みわずか26秒でセレッソが先制する。

このプレーはリカルド・サントスがスルーして杉本からのパスを受け前を向いたところでセレッソは一気に優位な状況を作る事になる。リーグ戦初先発のリカルド・サントスのパワーが活きた場面、そしてリカルド・サントスが前に入る事により杉本が得意な形でボールを持つことができた。
前節にも少し書いたが、山村とのコンビでは山村がトップ下と言われていたりするので杉本がついに1トップで覚醒したと言われているが、そのプレーを分析すると実は杉本は1トップではない。
ボールを持った時には2トップ、そしてもっというなら山村がファーストトップで杉本はセカンドトップ。杉本の方が下がり目のFWとしてプレーしている。
この2人の関係だと山村はおそらく杉本の動きを見てから自分のポジションを決めているのだろう。
なので山村が欠場となったこの試合でも、杉本のプレーを活かすならトップ下に福満や柿谷ではなく、ファーストトップにリカルド・サントスというチョイスになる。(柿谷はファーストトップもできるのだが、尹晶煥監督はその役割では使わない)
これは杉本自身が前を向いた状態でボールを受けたいからなのだろう。
なのでこの得点シーンもちょうどその関係ができている。リカルド・サントスが前を向いたことでパワーで相手を押し下げる。そこでできたスペースに杉本が入って、こぼれてきたボールを前向きで受ける、そして見事に決めた。

■チャナティップの間受け

1分になる前の先制でリードした状態でほぼ1試合をスタートする事ができたセレッソ。
トレーラーゾーンを走るセレッソの攻撃
この後も、札幌のダブルボランチ脇のスペースの3-4-2-1相手のトレーラーゾーンをSHがスプリントすることで相手陣内にボールを運ぶ形でチャンスを作る。札幌はこのゾーンを埋める為に仕事ができるのはシャドゥと3バックの両サイドにあたるのだが、特にセレッソの左サイドでは都倉はマイボールの時に身体を張った仕事を求められているので、セレッソの守備から攻撃への素早い切り替えに間に合わない事も多く、また3バックの右に入るキム・ミンテは杉本に引っ張られるのでここを埋められない。なのでマセードが絞ってこようとするが、そうなるとそこに丸橋が出てくるので結局困るという場面がいくつか見られた。
札幌の攻撃
ただ、札幌が防戦一方だったということではない。失点後、積極的になるしかないという状況もあるのだろうが、札幌はシュートまで至る場面は少ないもののセレッソ陣内へは何度もボールを運んでいた。
その起点となっていたのは左サイド。特にチャナティップはゾーンの間に顔を出してボールを受けることができる。ここを起点に、フリーランニングができる菅、サポートに入る兵藤、その後ろでゾーンの外側からでも仕事ができる左足を持つ福森が絡むことで札幌は攻撃の形をつくっている。
特に厄介だったのはチャナティップ。ルヴァンカップで対戦したとはいえ、その時のメンバーでこの試合も出ているのは田中、木本、リカルド・サントスの3人。中盤の選手は初対戦だった事もあって、アジリティの高さとテクニックの高さもあって少し距離を空けて守備をしていたため、ちょっと掴みきれていなかった。
これによってボランチが動かされる場面も多く、20分すぎに修正は入るがそれまでは中盤にスペースを作ってしまったりと危なっかしい場面もいくつか見られた。

■セレッソの追加点

しかし24分にセレッソは左サイドから攻め込むと柿谷のクロスからの攻撃は跳ね返されたものの、そのこぼれ球を拾ったところからゴール前でリカルド・サントスが倒されてFKを獲得。
これそソウザが直接決めてセレッソが26分に2-0とリードを広げる。

このFKは完全に駆け引きで制した形。
札幌はかなりニアをケアしており、金山も蹴る時にニアに動いていたので同サイドのFKに反応できていない。
中村俊輔のFKを見ているといつも思うのだが、FKはコースや精度ももちろん大事だし、それが無いとそもそも枠には飛ばないのだが、決まるか決まらないかのポイントは駆け引きにある。
このFKではまさにその駆け引きを制してソウザが決めてみせた。

さらにその2分後の28分、ソウザのインターセプトから杉本を経由して柿谷がボールを運ぶと、一旦中のソウザを使って再びサイドの丸橋へ。その丸橋のクロスを杉本が頭で合わせてゴール試合を決める3点目を奪った。

このヘディングシュートも後ろから入っていくという杉本の良さが出せる形。
なので札幌ディフェンスは誰もついていけなかった。

その後守備でボランチが中央へ絞ってコースを消すことを徹底することでセレッソが修正を図ると、31分にはリカルド・サントスが抜け出すも、丁寧に行き過ぎて相手がブロック、34分には水沼のクロスを杉本が飛び込むも枠外。といくつかチャンスを作るがそのまま前半は3-0で終了する。

■後半の展開

後半開始〜
ハーフタイムに札幌はキム・ミンテに代えて河合を投入。菊地を普段の3バックの右にまわし、河合は3バックの中央に入る。
後半に入ると札幌はマセードが下がってボールを受ける場面が増えるが、一方で前半ちょっと手を焼いていたチャナティップに対しては45分間を経て距離を詰めた方が対応できることがわかったようでなかなか起点になれなくなる。

後半は札幌がボールを持つ時間を長くするものの、セレッソがしっかり中を締めて対応し、カウンターでチャンスを作るという展開が続く。
ただ、セレッソも3点リードしてる余裕もあってか少し雑なプレーも増えていった。
65分〜
65分、札幌はマセードに代えて小野を投入。荒野が右WBに出て小野はボランチに入る。
いろいろなところに顔を出してボールを受けて、さらにパスを出せる小野が中盤にはいったことでボールを動かせるようになる札幌。また福森があがってくる場面も多くなる。しかしその分守備面のリスクもあって、セレッソがカウンターを見せる場面も増える。
ただセレッソもさらに簡単にボールを失ってしまう場面も増えていった。
80分〜
セレッソは、74分に柿谷に代えて関口、80分にソウザに代えて秋山を投入。それぞれそのままのポジションに入った。

すると83分、菅が抜け出したところにチャナティップがスルーパスを出し、そのまま菅がゴール。札幌が1点を返し3-1となる。

この場面、逆サイドで抜け出そうと前へのパスを要求した菅をチャナティップを見逃さず、そこに見事なスルーパスを出したチャナティップのプレーは素晴らしいものだった。
が、しかしセレッソとしては、この場面でチャナティップとマッチアップしていた秋山のミスだとも言える。
秋山はこの3分前に入ったばかりという事もあって、後半にチーム全体で見せていたチャナティップを消すプレーが1人だけできていなかった。
具体的に言えば、距離を取りすぎていた。
プレビューでも書いたが、タイのテロ・サーサナでチャナティップとチームメイトだった岩政によると、チャナティップは驚くようなテクニックを持っていて、アジリティにも優れた選手だが、ゴール前に入っていく様なプレーをほとんどしない、パスを出した後に出ていったりしないので、ゴール数はかなり少ない。それが彼の弱点だとのことだそうだ。
その情報を踏まえて、ルヴァンカップのデビュー戦、そして前節の浦和戦でのチャナティップを見ると、それだけでなく、彼はタイのメッシとも呼ばれているほどドリブルテクニックにも優れているようだが、相手を抜く、突破のドリブルはほとんどしない事にも気がつく。
つまり、彼は相手に仕掛けるようなプレーはほとんどしていなかった。
ただ、札幌の前節浦和戦は展開的な事もあったし、またルヴァンカップは日本デビュー戦。それだけにたまたまそうなっただけという可能性もあった。
おそらく、チーム内でも彼がこの2試合でこういったプレーを見せていたことは十分分析済みだったと思う。
そして前半45分を終え、実際にマッチアップしてみると、やはり仕掛けてくるようなプレーはほぼ無い。シュートも前半は無かったかもしれないぐらいだ。
ということで、後半からはチャナティップにボールが入ったところでセレッソの選手は一気に距離を詰めるようになる。
仕掛けてこないから入れ替わられるような事は無い。それよりも距離をあけるとパスを狙ってくる選手だということがわかったのだろう。
その対応で、後半のチャナティップはボールを受けても潰される場面が増えていた。
にもかかわらず、秋山はチャナティップのスピードにビビッて距離を空けてしまった。それがこの失点シーンで犯したミスだ。
86分〜
このゴールの後、札幌はヘイスにかえて金園を投入。それまでも福森が上がって菅が中に、兵藤が後ろをカバーする場面も見られたが、はっきりと福森を左SBにして菅がボランチ、その前に小野とチャナティップが入る4-4-2の様な形に変える。
そしてセレッソは86分に水沼に代えて藤本を投入。5-3-2の形に変える。

試合はそのままセレッソが凌ぎきり3-1でセレッソの勝利に終わった。

■その他
セレッソとしては連敗は避けたい重要なゲームで確実に勝ちきってしっかりと勝利することができた。
前半3点を奪っておきながら後半は0点、杉本もリカルド・サントスもそれぞれ違う意味で得点が欲しく、それがちょっと逸ってしまったところが出て、チャンスがありながらも決められなかったというのはちょっと残念ではあったが、内容としてはいいゲームだったんじゃないだろうか。

一方札幌にとっては、6連敗の後2勝1分の3試合負け無しで迎えた一戦だったが、立ち上がりの失点が、その後のゲーム展開を難しいものにした。
後チャナティップについては、本文中でいろいろ書いたが、アシストのスルーパスは素晴らしいプレーだったと思う。
ただ、おそらくこの試合で他のチームにも色々バレたと思う。ここからの対戦相手は距離を詰めて対策をとって来るだろう。なのでここからの数試合が彼にとって大きなポイントになるんじゃないかと思う。
速くて上手いし、間で受けたりはできるので、ターン出来て前に動き出せたり、仕掛けるプレーができるようになれば、かなり活躍を見せるだろう。
しかし、そのあたりの改善が見られなければ、今後は出番も少なくなるかもしれない。



5 件のコメント :

  1. この日はセットプレーでいろいろトリッキーなことを試してましたが、凡ミスで潰したりで残念でした、これだけ高身長の選手が揃っているのだからもう少しセットプレーの精度高めてくれないものかとやきもきしながら見てます。浦和をもうすぐ抜きそうな得点力で文句言うのもなんですが、先週の敗因は個人的にセットプレーの作戦負けと精度の差だと思っていますので。
    杉本選手はおっしゃる通り大車輪の活躍ですけども、先週同様終盤になると明らかに頭が動かず周りを使わず雑なシュートをするのでこういった時間帯に代わりになるFWが個人的に欲しいです、補強ないっぽいですけど 苦笑。

    あともしチェックしていたらの質問ですが、G大阪を完封した甲府とセレッソで守備の差はどういったところにあると思われますか?

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    1. コメントありがとうございます。
      セットプレーはもちろん精度は高めて欲しいところではありますが、一応中村俊輔擁する磐田と並んでリーグ1位ですからね(笑)
      ガンバ大阪が甲府に負けたのは、ガンバがトランジション型のチームでボールを持ってもできることが少ないからです。

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  2. 失点のシーン、最終ラインの田中が都倉のゴールから離れる動きに付いていったため
    ゴール前にできたスペースを水沼も埋めることができず、菅に使われてしまいました。
    Akiさんの指摘の通り、秋山が寄せていれば防げていましたし、ミスが重なっての失点といえるのかもしれません。

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    1. コメントありがとうございます。
      失点シーンは田中と水沼は受け手側でしたからね。あそこはボールホルダーへのプレッシャーが前提の守備なのでやっぱり秋山だと思います。
      次はヤラれないようにして欲しいですね。

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    2. いつも読ませていただいてます。
      ソウザのFKは、相手の壁が左足用というかめちゃくちゃやなと思ってみていました。
      後半、柿谷が守備では最終ラインまで戻って左SBみたいになっていてもったいないなあと思っていたら替わってしまいました。
      あと、最近暑い日が続くからかもしれませんが、前半に先制点を取っていい入り方しているのに、ダービーでは逆転されたり、今節や浦和戦では後半、ハットやマニータを期待して無得点だったり、無失点で終わらない点が少し気がかりです(昨年のこと思えば贅沢ですが)。

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