2017年10月16日月曜日

10/15 明治安田生命J1リーグ第29節 VS サガン鳥栖 @ ベストアメニティスタジアム

第29節
2017年10月15日(日)17:03KO ベアスタ

スタジアムベストアメニティスタジアム主審松尾 一
入場者数14,896人副審川崎 秋仁、堀越 雅弘
天候 / 気温 / 湿度雨 / 18.7℃ / 80%第4の審判員佐藤 貴之
スターティングメンバー
サガン鳥栖鳥栖
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • マッシモ フィッカデンティ
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
サガン鳥栖鳥栖
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目サガン鳥栖セレッソ大阪サガン鳥栖セレッソ大阪
FK24181712
CK6445
PK1000
シュート98812
警告/退場0/02/01/01/0

<監督・選手コメント>

サガン鳥栖 マッシモ・フィッカデンティ監督(サガン鳥栖公式)
セレッソ大阪 尹晶煥監督

サガン鳥栖 田川選手、吉田選手
セレッソ大阪 清武選手、杉本選手、水沼選手

サガン鳥栖 高橋選手、原川選手(Jリーグ公式)

国際Aマッチウィークあけとなる明治安田生命J1リーグ第29節。セレッソ大阪は敵地ベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖と対戦し、イバルボのPKからサガン鳥栖に先制を許すも、杉本、清武の得点で逆転に成功。1-2で勝利し、ベストアメニティスタジアムでの公式戦としてはは当時J2だった2007年第41節以来となる3度目の、そしてJ1では初めての勝利を飾った。

■メンバー

サガン鳥栖のメンバーは、勝利した前節鹿島戦の先発メンバーから1人変更。右SBで小林祐三が腰痛のためメンバー外となり藤田が起用されている。
また怪我で離脱していた河野がベンチに復帰。豊田もベンチスタートとなっている。
ということで布陣は、フィッカデンティ監督が東京時代から使用していた4-3-1-2ではなく、ビクトル・イバルボを最前線に起きその後ろに田川と小野が入るクリスマスツリー型の4-3-2-1。鹿島戦と同じ布陣となっている。

一方のセレッソは、布陣はいつもの4-4-2ながら山村が怪我で離脱。こういった場合でもこれまではリカルド・サントスや澤上がチャンスを貰っていたが、この試合では柿谷をトップで起用し杉本と前線で並べる形に。
リーグ戦では試合終盤に山村を最終ラインに下げて5バックにした際に、一時的に柿谷を前線に動かして5-3-2することもあったが、先発としては第2節以来。ルヴァンカップ準決勝で先制点を奪う活躍を見せた事もあっての起用だろう。
また左SHには清武が6月25日の第16節、仙台戦以来となる先発復帰。柿谷を前線に移動させたのは、山村が離脱した中でこれまで段階的に復帰のプログラムを踏んでいた清武のコンディションもようやく上向きとなり、先発で使える目処がたった事も大きいのだろう。
CBにはルヴァンカップ準決勝で大活躍の木本が入り、山下はベンチスタートとなっている。

■インテンシティの高い立ち上がり
この試合で、両チーム合わせて最初に相手ゴール前にボールを送ったのはセレッソ。2分に中央で起点を作ってサイドにオープンスペースを作り、そこから丸橋がクロスを入れる。4分にはバイタルエリアに斜めのパスを入れたところから。最後は水沼のオフサイドとなるが鳥栖のボックス付近にまでセレッソが立て続けにボールを運んでいた。
しかし7分には右サイドを崩した鳥栖が中央に折り返しを入れるなど、負けずに鳥栖もボールを運ぶ場面を作る。
試合の立ち上がりは、両チーム共に最終ラインを上げてコンパクトな陣形を保ち高い位置から守備を始め、30m〜35mほどのエリアに両チームのフィールドプレイヤー20人が入るほどのインテンシティの高い状態。最初のプレスを外す事ができるとゴール前にボールを運ぶことができるのだが、コンパクトな状態になっているので時間もスペースも与えてもらえずなかなか難しい。そしてもし運べたとしても、両チーム共に帰陣も早いのでチャンスまでには至らない。そんな緊張感の高い試合となっていた。

■ハーフスペースを活用する鳥栖

しかし16分に高橋のミドルシュートがゴールポストを叩いた場面ごろから、鳥栖の方にチャンスが多くなり、徐々に鳥栖が優勢といえる状態へとなっていく。
鳥栖の4-3-2-1
4-4-2のセレッソに対して4-3-2-1の布陣を取る鳥栖。
この立ち位置を当てはめると、中盤より前にいる3-2-1の選手は4-4-2で並んだ時の選手の間に位置することになる。
もちろん選手はカラーコーンじゃないので動く。なので立ち上がりのセレッソは中央に絞る形で、つまり水沼と清武は原川と福田、松田と丸橋は田川と小野近くまで中に入ってポジションを取ることで間を狭めて対応していた。
鳥栖の攻撃の形(7分の場面)
しかし7分の鳥栖がチャンスを掴んだ場面がそうであったように、下がってくる動きとクサビを組合せながらSBがセレッソのSBとSHの外側を上がってくる形で崩した様に、SBが外側のレーンに出てくること、そして組み立ての中でクサビを使うことでその間を使える様になっていったからだった。この大外の2つと4バックの間3つを使った形は、最近よく「5レーン」といわれているので目にしているかもしれない
ゴールに直結するのは一番中央のレーン。ただ、ここは守備側にとってもファーストチョイス。絶対的に守ろうとする。
一番空いているのは大外のレーン。しかしここは相手ゴールから遠い。なのでその中間、CBとSHの間、トレーラーゾーンとかハーフスペースとかいわれているレーンが比較的ゴールにも近く、空いている両サイドのスペースからも近い場所として、ここをどうやって攻略するかといった事が最近のサッカーではかなり求められていたりするのだが、フィッカデンティ監督は、ヨーロッパの監督らしく、ここを崩すための形として4-3-2-1をつかっていて、SBを上げるという形になっていた。
ちなみに、。一つの時代が終わったかのように今シーズン途中で2人ともが解任となったミシャシステムの4-1-5の5トップもこの5レーンをつかったもの。
かなり早い2010年頃には、この5レーンを使う形で原則は完成していたので、ミシャシステムはかなり革新的なものだったと言えるだろう。
鳥栖の守備への切り替え
そして、もしボールを奪われた時は間に立っている前線の3人がボールサイドに一気にアプローチをかける。セレッソはSBをボールの逃がしどころにしている事が多いのだが、近い位置からやってくるこのプレスでSBはボールを奪ったとしてもかなり時間を削られていた。
また鳥栖の攻め方からすると、「SBが上がってくるのならSBの裏を使おうぜ!」となるだろうが、ここでポイントとなっているのがインサイドハーフのポジショニング。基本的にこの選手がSBの斜め後ろでカバーリングのポジションを取っているので、なかなかそこは使わせてもらえなかった。ちなみにインサイドハーフが前に出た時はSBは基本出てこない。
このポジショニングは、グアルディオラがバイエルン・ミュンヘンでWBを大外に張らせてSBをアンカー脇に入れていた事、アンチェロッティのレアル・マドリードがSBを上げてインサイドハーフをその斜め後ろにおいていた事と根本的な考え方は同じだ。
そういえば、ミランでクリスマスツリーをやっていたのはアンチェロッティだった。

序盤は攻守において難しい対応を迫られていたセレッソの両SBはかなり厳しい状態だった。
なのでミスも増える。特定の選手にミスが増えると「今日は調子が悪い」と受け止めてしまう事も多いが、サッカーは相手のある競技。なのでほとんどの場合それは相手に由来している。
この日SBにミスが多かった、そして21分に松田がボックス内で吉田を蹴ってしまいPKを与えてしまい、これをイバルボが決めて22分に鳥栖が先制することになるのだが、そこまでの流れを攻守においての負担を考えると、ミスが起こっても仕方ない部分もあった。

しかしその2分後の25分。セレッソが杉本のゴールで1-1の同点に追いつく。
これは文句なしにスーパーゴール。セレッソとしては敵陣であっても相手のボールホルダーに対してきちんとアプローチに行けていたこと、そしてそれがあったからラインも上げる事ができていたことで、鳥栖がアバウトに蹴ったロングボールをヨニッチが跳ね返した。そしてそのボールに実はヘディングが強い清武が競り勝ったため、杉本がチョン・スンヒョンと入れ替わる形になれた事もあるが、杉本は2対1の状況で、そこをまたぎフェイントから相手のまたを抜いた事はもちろん、左足でシュートを狙うしかないコースにしかけて、実際にそのコースに抜き、さらにそのままのタイミングでコースをついたシュートを決めたのは、これまでの杉本では見られなかったパターン。昨シーズンに得意な形を手にし、今シーズンはそのバリエーションを増やしていた中で、さらに全く新しい形をものにするのは実に喜ばしいものだ。

■4-3-2-1の穴

セレッソは失点後すぐに得点を奪い返した事で楽にはなったが、その後もチャンスの数は鳥栖の方が多かった。
シュート数も前半はセレッソの4本に対して鳥栖は7本。枠内もセレッソは決まった1本のみだったが鳥栖は4本もあった。
またCKも前半だけで鳥栖は5本も奪っており、セレッソはCKの守備でいつもは完全にゾーン、またはマーカーをつけても1人だけなのだが、この日は普段ストーン役を務めている山村がいない事もあってマーカーは2人に。そして鳥栖も山村のいないニアを執拗に狙っていた。
そしてなにより後半開始早々には小野に2つ続けて決定的なヘディングシュートを放たれたが1つはクロスバー、もう1つは枠外となりノーゴール。
そして52分には中盤での対応ミスからヨニッチの背後をイバルボに走られ、ボックス内で木本が倒す形になるのだが、主審の判定はノーファール。
正直PKでも全くおかしくないプレーだったが、イバルボの最後のタッチが微妙に大きくなりちょっともたついた様に見えたところで木本がしかけたので、主審からはノーファールの様に見えたのだろう。

鳥栖のチャンスについて書いたが、もちろんセレッソにも全くチャンスが無いわけではなかった。
4-3-2-1と4-4-2
鳥栖の布陣、4-3-2-1での立ち位置について攻撃の時のメリットは最初に書いたが、ボールを持った時にそのままの立ち位置にメリットがあるという事は、ボールを奪われた時はその立ち位置がデメリットにもなる。
その代表的なものが相手のSBに対して。4-3-2-1の中盤はいわば3人のボランチ、2人の攻撃的ミッドフィルダーという形でSHやWGがいない。という事は相手のSBとマッチアップする選手はいない事になる。
そしてもう1つが逆サイド。中盤には3人しかいない。サッカーでは3人でピッチの横幅を守りきる事は不可能だという事は既に結論が出ており、どうしても逆サイドは空く事になる。
ただ、この布陣を採用する以上鳥栖もこの問題点は最初から把握している。
だからこそ、前半から前線の3人で最終ラインの4人に対して徹底して激しくアプローチをかけ続けていた。相手が中盤のサイドにボールを入れた時は一気にスライドして激しくアプローチをかける。
4-4-2にあてはめると、インサイドハーフは原則的にボールサイドの選手はSHの役割も担っており、逆サイドのインサイドハーフは絞ってボランチにもなる。そしてアンカーの選手は常にボールサイドのボランチとなる。
要するに待ってしまうとどうしてもSBは空くので、そこに対して最初から自発的に積極的にアプローチをかけてしまう。そしてそれも逆サイドに展開させないように、前線の3人でボールサイドを限定して、そこに対してインサイドハーフが激しく強く仕掛け、全体のブロックが連動して前にでてくるのだ。
これが上手く行くと、相手のSBは本来最もプレッシャーを受けにくいポジションであったのに激しく来られる。そして限定され連動しているので出しどころが無い。という鳥栖がペースを掴み始めた序盤の様な形をつくる事が出来る。
さらにそこでボールを奪うことができれば、シャドウの選手が4-4-2のSHよりも高い位置にいるので抜群に速いショートカウンターも出せるという形になる。
ただ一方でボールサイドでハメる事が出来なければ逆サイドに一気にオープンスペースを作ってしまう。
一応、完全に押し込まれた時にはボールの逆サイドはシャドゥが下がって4-4-2の形になるバリエーションも持っているが、本来はできるだけ高い位置を取りたい。それがこの布陣の狙いだから当然だ。
なので、セレッソは鳥栖が狙っている前線3人による最初のボールサイド限定を外せた時。
そしてサイドでハメに来た時に、そこをかいくぐって両サイドに展開出来た時は、相手ゴールに迫る場面を作っていた。
もちろん鳥栖の選手は帰陣もかなり速いので、外せたといってもその全てが決定機になる事はないのだが、決して一方的な試合という事では無かったという事だ。

逆転ゴールに繋がった展開
そして58分、セレッソはこの鳥栖の守備をかいくぐって逆転ゴールを決める事となるのだが、ポイントになったのは柿谷にボールが入った事だった。
木本がカットしたボールを中央に下がってきた柿谷が受けてポストプレーで山口に落としている。この試合一番最初にセレッソが鳥栖ゴールに迫った丸橋のクロスも中央の清武にボールが入ったところから始まっていたが、中央にボールが入るという事はサイドを限定出来ていない。なのでハメに行けないのだ。
柿谷が山口に落としたボールは水沼へパス。ここに対して吉田が一気にアプローチをかけてきている。
SBの吉田とマッチアップするのはSHの水沼。なので前に行って前からハメようという展開ならこの動きは鳥栖のルールの中では成立している。
しかしここでは限定できていなかった。なので水沼は吉田をひきつけてからヨニッチにバックパス。そしてヨニッチは水沼を追い越して一気に出ていく松田にワンタッチでパスを出し、松田は吉田の背後のスペースを使う事に成功した。

ここからは松田と水沼のファインプレー。背後のスペースを使われてしまった吉田はもう1度そこを埋めるために全力で戻る。鳥栖の4-3-2-1にはSHがいないのでカバーしてくれる人はいない。そして中盤の3人は最も危険な中央を埋めるためにまっすぐ下がる。
ここで松田は切り返してスローダウンすることで吉田に対して水沼と2対1の状況を作る。
そして水沼にサイド深くにまで侵入させた。
水沼のクロスは狙い通り。SBの吉田を外してフリーでサイドを取ったので、そこで出てくるのは相手のCB。つまり鳥栖は順にボールサイドへとスライドしてくる。となると空くのは大外。水沼のところに通常通りSBが行けてたら、逆サイドのSBで埋める事ができるエリアなのだが、CBを引き出した結果1つずつスライドしてくるので一番外は絶対に空くからだ。
CBにブロックされてしまいCKになったが、同じように吉田を外してサイドにCBを引き出した17分の場面でも水沼は大外を狙うような柔らかいボールを蹴っている。
一種のセオリーだが、これは試合前から共有できていたことなのだろう。
なので水沼のクロスを頭で押し込んだのは大外の清武。58分に1-2とセレッソが逆転に成功した。清武は結構ヘディングで点を取る。

セレッソは58分のこの得点から、5分間で2度に渡って鳥栖ゴールに迫る場面を作る。
60分の水沼の飛び出し、柿谷の裏抜けのシーンは水沼からのパスが弱くなってしまい、シュートまでは持っていけなかったが決定的な形。62分には最後のパスがずれたが山口がバイタルエリアにまで飛び出している。
この2つの場面も得点シーンの柿谷と同じく、最初に中央にボールが入った事がポイント。60分のシーンは一旦失ったボールを奪い返した様な形になったが、杉本が下がってプレーした事で逆転ゴールの柿谷と同じような効果があり、また62分は清武が中央に入ってボールを受けることで、サイドをオープンにし、そこで3枚しかいない相手の中盤にズレをつくった。

■4-4-2対4-4-2へ

63分〜
セレッソに2つのチャンスがあり、その直後に田川がファールをとられたタイミングで鳥栖は布陣を4-4-2に変更。小野が右SH、福田が左SHへと移動する。
サイドにオープンスペースを作られてそこを狙われていた、そして62分にはそこを狙うフェイクで中央を割られかけたため、サイドをカバーできる4-4-2対4-4-2に持ち込もうという事だろう。

しかしこの変更は逆にセレッソに安定をもたらせた。
これまで4-3-2-1で間にポジションを取られていたシャドゥとインサイドハーフがいなくなったからだ。マッチアップがあった事でセレッソのSBとSHは難しい選択を迫られなくなった。この試合ではファーストディフェンスとコンパクトな布陣が前半から徹底されていたが、それがより発揮しやすくなり守備が安定した。
70分〜
そこで鳥栖は70分、田川に代えて豊田を投入。マッチアップがあっているので選手の質で勝負。ストロングポイントがよりはっきりとする選手を入れようという狙いだろう。

しかし選手の質で勝負するなら現役日本代表、元日本代表を揃えるセレッソに十分勝ち目はある。
74分に水沼からのパスを受けた清武は、4-4-2のブロックを作る鳥栖の守備組織をたった一本のスルーパスで切り裂いた。柿谷のシュートはポストにあたり決まらなかったが、権田も全くノーチャンスの決定機だった。
79分〜
チャンスの数から言っても分が悪い形になっていた鳥栖は79分に、小野に代えて河野を投入。河野は東京で4-3-1-2のトップ下をやっていた事から4-3-1-2になるかとも思われたが、小野が入ったのは最初の4-3-2-1の左シャドゥに近いポジション。
そして守備の時は左SHに下がり中盤の3人がスライドし4-4-2になるようになっていた。
88分〜
鳥栖はその後85分に原川に代えてアン・ヨンウを投入。アン・ヨンウは右に、そして福田が左へと動く。4-4-2になった時の右SHに入れた形だ。
そして88分にセレッソは柿谷と清武に代えて山下と澤上を投入。山下は最終ラインに、澤上はそのままトップの位置に入り5-3-2の布陣に変更する。
まず5バックだが、最初の5レーンを考えると、5バックにすることでそのレーンそれぞれに最初から人を立てる事が出来るようになる。これによりハーフスペースを消してしまおうという事だ。
また澤上はそのままFWで起用された様に、セレッソは5-4-1ではなく5-3-2の形にしていた。
守りきるなら5-4-1という選択肢もあり、澤上は左SHでも起用出来る。なのに5-3-2だったのは、相手の中盤が3人だったからだろう。
そして2トップを残したのはこの日最初から機能していた、ファーストディフェンスを置く事で簡単に全体的に楽になるという事なのだろう。
96分〜
ここからも鳥栖はほとんどチャンスは作れず、そしてアディショナルタイムの最後96分に水沼に代わって秋山が入ったところで試合終了。
1-2でセレッソが逆転で勝利した。

■その他

非常にいい試合、いい戦いができた素晴らしい勝利だったと思う。
フィッカデンティ監督が試合後に審判について怒っていた様に、鳥栖にとっては確かにアンラッキーなものがあった。
2つめのPKがあって鳥栖がリードしていたらまた試合展開は違っていただろう。
しかし、セレッソも鳥栖の4-3-2-1を効果的に崩してみせた。
サイドの個人技で時にはチャンスを作ってたが、中央を使わせてもらえず、またサイドはハメられて窒息させられている場面も多かったが、それを逆転ゴール前後から中央に起点を作った事で、手薄なサイドを攻めれる様になったのは、大きな改善だった。
ここしばらくはバランスを崩して攻め急ぎ、そこから自滅するという試合が続いていたが、この試合ではきっちりと目の前の相手に対して集中して戦い、ゲームを進める事ができた。
メンタル的にはルヴァンカップ準決勝でガンバに勝てた事も大きかったのだろう。

そして鳥栖のサッカーもかなりクオリティが高かった。
4-4-2にしてからは持っていたアドバンテージを失う形になったが、4-3-2-1はヨーロッパの監督らしく作り込まれた戦い方を見せていた。
4-3-2-1でつくるアドバンテージの中で田川がもう少しフィニッシュに絡んで、さらにゴールを決める事ができればもっと手強い相手になるんだろう。
まあ田川はユース所属の昨年も2種登録をされていたとはいえ、実質的には今シーズンからトップに昇格した18歳の高卒ルーキー。まだこれからの選手なのだけど。






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