2018年3月16日金曜日

3/14 AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD4 VS ブリーラム・ユナイテッド @ 大阪長居スタジアム

スタジアム大阪長居スタジアム主審モハナド サライ
入場者数8,479人副審ムアヤド アリ、ワテク アルスワイエディ
天候 / 気温 / 湿度晴れ / 15℃ / 62%第4の審判員ナゴル ヌール
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
ブリーラム ユナイテッドブリーラム
  • スターティングメンバー
  • GK 1 シワラック
  • DF 3 パンサー ヘーミブーン
  • DF 4 プラウィーンワット
  • DF 5 アンドレス トゥニェス
  • DF 11 コラコット
  • DF 13 ナルバディン
  • MF 16 ユ ジュンス
  • MF 19 スパチョック サラチャート87'
  • MF 26 ラッタナコーン マイカミ90+3'
  • FW 23 エジガル
  • FW 40 ジオゴ
 
  • 控えメンバー
  • GK 29 ヨサポン テアンダー
  • DF 17 エッカラック トングリット
  • MF 7 アノン アモーンラーサック
  • FW 6 ササラック ハイプラコーン87'
  • FW 9 スパチャイ チャイデッド90+3'
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • ボジダル バンドヴィッチ
セレッソ大阪C大阪
ブリーラムブリーラム ユナイテッド
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪ブリーラム ユナイテッドセレッソ大阪ブリーラム ユナイテッド
FK14151311
CK10277
PK0000
シュート134107
警告/退場1/00/01/00/1

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督

セレッソ大阪 杉本選手、山口選手、マテイ・ヨニッチ山内選手、キム・ジンヒョン選手

AFCチャンピオンズリーグ折り返しとなるマッチデー4、本拠地大阪長居スタジアムのでセレッソ大阪対ブリーラム・ユナイテッドの一戦は2-2の引き分け。残り2試合にグループ突破の可能性をかけることとなった。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーはリーグ戦前節の柏戦から2人入れ替え。ACLブリーラム戦からは9人を入れ替え。木本が山下、柿谷がヤン・ドンヒョンに代わっている以外はほとんど全てリーグ戦で出場してきたメンバーとなっている。
尹晶煥監督が就任以降、中3日の試合にこれだけ同じメンバーが揃うのは初めてではないだろうか。
ベンチには丹野、片山、田中裕介、木本、山村に加え、田中亜土夢と安藤が入っている。

一方のブリーラム・ユナイテッドの先発メンバーは前回対戦時から代わっているのは1人のみ。
前回退場した10番のジャッカパンに代わって入っているのが40番のジオゴ。ジオゴは前回対戦時には出場停止だったので、この40番ジオゴと23番エドガルの2トップがブリーラムのレギュラーメンバーと言えそうだ。
また40番ジオゴに代わってFWに入っていた19番スパチョックは今回は10番のジャッカパンが入っていた左インサイドハーフでの出場となっている。
また今回はベンチメンバーが2人少ない5人となっているが、前回途中出場した6番ササラック、9番スパチャイ、7番アノンの3人は入っている。今回の先発11人と出場停止の10番、そしてベンチの6番、9番、7番の15人がチームの核となるメンバーなのだろう

■ブリーラムの5-3-2

5-3-2で守るブリーラム
ブリーラムの守備は5-3-2。WBは最終ラインに下がり、インサイドハーフは中央に、そして2トップはCBからボランチへのコースを消す形がスタート。
2トップはCBを追いかける様なことはほとんど無いが、簡単にボールは通過させない。またバックパスやCBのボールの受け方が悪い場合はアプローチには行く。
4-4-2に対して5-3-2で守る時に必ず起こるのがSBをどうするか問題。SBが高い位置にまで出てきた時はインサイドハーフがスライドしてアプローチに行くが、低い位置には行けない。
なので序盤のセレッソは丸橋と松田の両SBを起点にボールを保持し、インサイドハーフがスライドしてくるとサイドを変えるという形でボールを保持する時間を長くする。
2分の水沼のシュートはブリーラムの中盤3枚がスライドしてきた逆サイドにうまく展開してきたことからシュートを打つことができたし、4分のヤン・ドンヒョンのシュートもサイドチェンジからの展開だった。

ただ、この2つの場面を見てもわかるように最終ラインには5枚いてしっかりと下がるので、なかなかシュートコースを空けてくれない。また時間がかかると中盤の3もしっかりと戻る。
なのでセレッソとしてはこの引いて守る5-3をどうして崩すのかというところがポイントになる。

一方の攻撃ではやはり23番のエドガルが圧倒的にデカくて強い。なのでまずはエドガルに当ててそこから2列目の選手が飛び出してくる。今回が初対戦となる40番のジオゴは特別速いわけでも上手いわけでも無さそうだが、左右のスペースに出ていきそこで起点を作る。
またタイリーグの得点王ということなので、シューターとしては優秀なのだろう。

■再びCKからの失点

セレッソがボールを持つ立ち上がりだったが、11分にブリーラムが先制。今回は左右の違いはあったものの、今回もCKからで同じようにインスイングのボール。これに対して前に入られてしまい、今回はヤン・ドンヒョンのオウンゴールとなってしまった。
前回先制点を奪われた祭のキッカーは左足の11番コラコットだったが26番のラッタナコーンは前回も右足のキッカーとしてCKを蹴っていた。おそらくこれはかなり準備していた形で、キックの精度がかなり高かったことは確かだが、前回と同じ形で失点してしまうのは残念だった。

そしてメンバーから見てもこの試合のセレッソは完全に勝ち点3を取りに行った。しかし前回と同じ形で失点。チームに大きなダメージを与えたことは想像に難しくない。
逆にブリーラムにとっては守備に大きく意識を割いていた試合で、狙っていたセットプレー先制点。これはチームに大きな勢いをもたらす。

■狙いが定まらないボール保持

サイドでハメにくる守備
最初にも書いた様に、ブリーラムの3センターは中央にポジションを取るのでSBは空く。
ただ、SBにボールが入り、前に出てくるとインサイドハーフがアプローチに来る。
その時SHはWBに見られている。
試合の序盤はここからサイドを変えることでまだ攻撃の形が見られていたのだが、先制後のブリーラムはここから2トップがボランチに対して必ずプレスバックに来るようになり、完全にサイドでハメられることになっていた。
単純にもっと早くボールを動かせればいいのかもしれないが、なまじSBでは最初にボールを持てる。またそこで相手をひきつけてという形を狙っていたのだろうが、アプローチと同時にプレスバックも始まるのでほとんど効果的な攻撃は繰り出せなくなっていた。
代表的な5-3-2対策4-2-2-2
また5-3-2で守る場合の泣き所といえばアンカー脇。
なので両SHがインサイドに入る4-2-2-2に変化する形が代表的な戦い方だったりする。
インサイドハーフはSBのアプローチを狙っている。なのでアンカー脇が空きやすくなる。
そこでSHがインサイドに入ることでWBにどこまでついていくのか問題を突きつける。
WBがついていけば大外にSBが上がるスペースができるし、ついてこなければバイタルエリアで前を向いてボールを持てる。
これが上手く行ったのが42分の高木のクロスからファーサイドで杉本が頭で合わせた形。
この時水沼も高木もインサイドに入っていて、アンカー脇で高木がフリー。40番のジオゴが慌てて戻ってくるが切り返して外すと、ファーサイドの杉本へクロス。
前半最大の決定機だったといえるだろう。
ただ、この形も何度か見られただけで、セレッソが繰り返し狙っていたとは言い難かった。
ブリーラムが簡単に食いつかないこともあるし、プレスバックがかなり早かったこともあるが、それ以上にチームとして共有されているという印象を感じない。
水沼は何度かインサイドに入るプレーを見せていたがボールが出てくる回数も少なかった。
トップの下がる動きに対しては迎撃型で対応
とはいえ、セレッソの選手もピッチ内でアンカー脇にスペースができることはわかっている。
ということで2トップの杉本やヤン・ドンヒョンがアンカー脇に下がってボールを受けようという場面が見られるようになる。
しかしブリーラムは5バック。なのでここでトップが下がってくるとCBは食いつくことが出来る。5枚なので1人食いついても残りは4枚。十分カバーできる計算のいわゆる迎撃型と呼ばれる形だ。
ここのところ圧倒的な能力で起点になり続けている杉本は相手が食いついても起点になることはできていたのだが、再びゴール前に進出する頃には相手ディフェンスも同じように戻ることが出来るので、結局は5バックの壁と対峙することになる。
トップが降りる場合は、選手の配置は異なるがミシャシステムがよくやっているように、1トップが降りて出来たスペースにシャドゥが飛び込むといった前線でのコンビネーションが重要となってくるのだが、この形がみられたのは32分のヤン・ドンヒョンが下がってボールを受けそこで空いたスペースに杉本が飛び込んだ1度ぐらい。
昨季からセレッソの攻撃はどうしてもボールを持った時に個人のひらめきに頼る部分が多く、攻めあぐねることも多かったのだが、この試合では先制されてしまったこともあって、よりその傾向が顕著に出てしまう苦しい展開となっていた。

■後半の改善

1点ビハインドで迎えた後半。ハーフタイムで戦い方がいくつか整理されていた。
まず1つは、SBでハメられていたビルドアップについて、前半よりもロングボールを多用するようになっていた。
ブリーラムは前線の23番エドガルという圧倒的な強さと高さを持った選手はいて、最終ラインには前回対戦時に先制点を取った5番アンドレス・トゥネスも高さはある方なのだが、全体的にはそれほど圧倒的に高さに強いという訳ではない。
なのでヤン・ドンヒョンと杉本の2トップで十分勝算があると踏んだのだろう。
またロングボールを蹴るということはセカンドボールを誰が狙うかという部分も重要になる。
ここで使ったのがSHをインサイドに入れる形。
前半に書いた4-2-2-2になってアンカー脇にSHが入ってボールを受けるという形は後半に入ってもそれほど見られた訳ではないが、ロングボールに対しては水沼や高木が中に入ってセカンドボールを狙うプレーが見られた。
大外のレーンを空ける
そしてこのSHに対応するブリーラムの選手はWB。ということでWBの外側、大外のレーンにスペースが出来るようになる。
後半開始早々の48分に丸橋のクロスにヤン・ドンヒョンが飛び込んだのもWBが高木について内側にポジションを取るようになったから。
そして65分のヤン・ドンヒョンの同点ゴールも同じロジックで丸橋が大外のレーンに出ていき、入れたクロスにヤン・ドンヒョンが合わせた形だった。

■三度の失点と同点ゴール

念願の同点ゴール、それもヤン・ドンヒョンの移籍後初ゴールで勢いづくセレッソ。
その直後の66分には松田から下がってきたトップに入れたクサビをヤン・ドンヒョンがスルーし杉本にというトップ2人のコンビネーションでシュートまで持っていっている。

しかしその直後のCKで再び失点。今度は同じニアから23番のエドガルがフリックでファーサイドにすらしたとことで40番のジオゴに合わされる、同じパターンのバリエーションだった。
23番エドガルに対しては杉本が競り合って直接狙えないようにはしているのだが、結局ニアで先に触られてしまった。
たった2本のCKで2失点は流石に厳しい。しかも同じ相手に2試合で3失点。ヨニッチが言うように「なにも言い訳はできない」。

この得点後は守備の時に40番のジオゴをSH気味に落として5-4-1で守る場面も増え始めるブリーラム。スペースを消されてしまい攻めあぐねる場面が増える。
87分〜
するとセレッソはまず85分に高木に代えて山村を投入。3バックにして丸橋と松田のポジションを高くする。
さらに87分には水沼に代えて安藤を投入。前線に3枚を置いた3-4-3というか3-4-2-1的な布陣にする。
山村を最終ラインに入れたことで一見守備的に見える交代だが、ここまでの展開で中央ではスペースを消され、クロスを入れる選手がSBになっていたことでよりSBからのクロスを上げやすい形にし、さらにそのクロスに入る人数を増やすための3バックということだったのだろう。
もちろん山村の高さをセットプレーで使えるんじゃないかという意図もあったはずだ。
同じパターンでは片山を後ろに入れて山村を前ということも考えられないわけでも無い。そんな中で安藤を選んだというのは、尹晶煥監督は安藤を高く評価しているということが言えるだろう。
安藤が投入された87分にはブリーラムも19番スパチョックに代えて6番ササラックを投入。
ポジションはそのまま。ちなみに前回もこの2人が交代している。

そしてこの交代直後、ヤン・ドンヒョンの落とし安藤がボールを運んだところから、杉本のクロスは一旦ブリーラムに跳ね返されるものの、このこぼれ球を拾った山口が右サイドに侵入。山口のクロスをファーサードで杉本が叩き込み、88分セレッソが2-2の同点に追いつく。
早速中に3枚入れた効果が出た。

その後も若き日の大久保嘉人ばりの勢いでプレーをみせる安藤。勢い余ってイエローカードを受けたが、トップチームでのホームデビュー戦でサポーターの心を掴んだといえるだろう。
90+3分〜
その後もセレッソが逆転ゴールを目指して攻め込むものの、ブリーラムはアディショナルタイムの90+3分に26番ラッタナコーンに代え9番スパチャイというこれも前回と同じ交代を使って時間を消費し試合終了。
2-2の引き分けに終わった。

■その他

勝ち点3を奪いに行った試合で引き分け。ここで3を奪えなかったのは前回の敗戦以上にグループリーグ突破にとって痛い結果と言える。もちろん可能性はまだ十分あるが今後の過密日程を考えてもかなりキツい。
またリーグ戦で勝ちきれていない流れを払拭したかったという点においても厳しい結果となった。
本文中にも書いたが、流石に2本しかないCKで2失点してしまうと流石に勝つのは難しい。

ただ、そんな中で何とか同点においついたのは、最悪の結果は避けられたとも言える。
この結果で、次のホームでの済州戦。仮に引き分け以下に終わってもグループ突破の可能性は残りそうだが、最終戦がアウェイ広州恒大戦となるので勝利は必須と言えるだろう。

しかし、もし次節セレッソが勝利したとしても、裏カード、ブリーラムホームでのブリーラム対広州恒大戦でブリーラムが勝つ様なことがあると、3チームが勝ち点8で並ぶことになる。
そうなった場合、最終節で広州恒大とセレッソの勝った方がグループ突破となる可能性が濃厚で、かなり難しい試合となる。





2 件のコメント :

  1. いつも分かり易い分析、ありがとうございます。

    この試合、少し選手交代が遅いなぁと思いましたし、過密日程を考慮しても2枚しか替えないのも勿体ないなぁと思いましたが如何でしょう?

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  2. 今回も丁寧な解説でわかりやすかったです。
    ブリーラム独特の横一列に並ぶセットプレーで合計3失点しましたが、あれは対策しにくいものなのでしょうか?
    ニアに直接蹴り込んでくることがわかりきってるので、傍目には守りやすいと思ったのですが・・・

    返信削除

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