2018年6月8日金曜日

6/6 第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦 VS テゲバジャーロ宮崎 @キンチョウスタジアム

スタジアムキンチョウスタジアム主審清水 勇人
入場者数2,565人副審松井 健太郎、浜本 祐介
天候 / 気温 / 湿度雨 / 21.6℃ / 86%第4の審判員村田 裕紀
スターティングメンバー
セレッソ大阪セレッソ大阪
 
テゲバジャーロ宮崎テゲバジャーロ宮崎
  • スターティングメンバー
  • GK 27 村尾 龍矢
  • DF 2 水島 有斗
  • DF 16 黒瀬 純哉81'
  • DF 21 宮田 直樹
  • MF 6 米田 兼一郎
  • MF 7 手塚 昌希77'
  • MF 8 近藤 貴耶
  • MF 20 澤野 康介
  • MF 34 田中 英雄
  • FW 14 井福 晃紀
  • FW 24 米澤 康太68'
 
  • 控えメンバー
  • GK 61 石井 健太
  • DF 18 石川 智也81'
  • DF 3 井原 伸太郎
  • MF 11 藤岡 浩介77'
  • MF 13 三島 勇太
  • FW 23 フィリピーニョ68'
  • FW 9 小林 拓弥
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 石﨑 信弘
セレッソ大阪セレッソ大阪
テゲバジャーロ宮崎テゲバジャーロ宮崎
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪テゲバジャーロ宮崎セレッソ大阪テゲバジャーロ宮崎
FK12101612
CK94105
PK0000
シュート2271911
警告/退場1/01/02/02/0


公式記録(pdf) http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2018/schedule_result/pdf/m49.pdf

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
テゲバジャーロ宮崎 石﨑信弘監督

セレッソ大阪 高木選手、杉本選手、マテイ・ヨニッチ選手、丹野選手
テゲバジャーロ宮崎  村尾選手(Jリーグ公式)

セレッソ大阪がディフェンディングチャンピオンとして迎える第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会。J1クラブの初戦となる2回戦は宮崎県代表のテゲバジャーロ宮崎と対戦し、高木のゴールで1-0の勝利。3回戦へと駒を進めた。

■メンバー

ワールドカップメンバーは既にチームを離れているものの、ここからJ1は中断期間となるタイミングで開催される天皇杯2回戦。

セレッソ大阪は、山口、キム・ジンヒョンの2人を日本代表、韓国代表に送り込んでいるためこの2人は欠場となるが、中断期間前の最終戦ということで多くの主力メンバーを送り込む形となった。
その中でも注目なのは右SBの片山とオスマル・ソウザのダブルボランチ。
特にボランチでは、ソウザが怪我で離脱以降オスマルが定着しその相棒にはテストマッチで木本も試されていたが、先発はソウザが入ることに。スタートポジションとしては左利きのオスマルが右でソウザが左となっていたのはソウザは左ボランチの方がやりやすいということなのだろう。
また右SHに入ったのはこの日も福満。昨季は中盤以降木本が山下からポジションを奪った形となったが、今季はここに来て福満が水沼とのポジション争いで優位に立っている。

一方、対戦相手となったテゲバジャーロ宮崎。これまで数多くのチームを率いセレッソとも何度も対戦がある石﨑信弘監督が就任したことや、昨季は森島康仁もプレーしたことで注目を集めJFLに昇格。しかし1年目のJFLで現在最下位だそうで試合は一度も見たことがない。
先発メンバーで知っているのは福岡、京都、徳島でプレーしていた米田と、元神戸の田中英雄ぐらい。他にも2016年のアウェイ戦ではゴールも奪われている元金沢の水永翔馬も所属いるが、この試合はベンチ外。JFLは先週末にも試合があったため普段のリーグ戦からメンバーを入れ替えているそうだ。

ちなみにテゲバジャーロ宮崎という名前は2015年からでその前身となったのはMSU FC。MSU FCとしては2010年〜2012年まで九州リーグに所属し、2010、2011年の2年間は同じ九州リーグの九州総合スポーツカレッジで福満がプレーしていたので対戦経験がある。ちなみに福満はこの2年間全4回のリーグ戦直接対決全てに出場し2010年には2得点、2011年には1得点を記録している。

またこの試合をスタジアムで観戦していた方の中には、後半テゲバジャーロ宮崎の選手が痛めた際に入ってきたトレーナーらしき人と福満がタッチしていたことに気がついた方もおられるかと思うが、調べてみるとテゲバジャーロ宮崎のトレーナー牧野大輝さんは、福満が九州総合スポーツカレッジの後加入したHOYO大分(ヴェルスパ大分)所属当時のトレーナーのようだ。

■テゲバジャーロ宮崎の布陣

最初のフォーメーション図では宮崎の布陣をトップ下が入る3-4-1-2としたが、3ボランチ気味とも言える布陣だった。
5-3-2(5-3-1-1)での守備
特にそうなるのが守備の時で、セレッソがボールを持つと宮崎は両サイドが下がる5バック+田中、米田、澤野の中盤の3人が並ぶ5-3-2の形になる。
またさらにここから押し込まれると米澤は少し下がってきて5-3-1-1へと変わる。
5バック+中盤に3人が並ぶ形の場合セレッソのSBに対して誰が行くのかという問題が出てくるが、そのタスクを担っていたのはWB。なので中盤の3人は常に中央を固める形になっている。
ファーストプレーから宮崎は積極的な姿勢を見せ、一方で丹野は苦手とする飛び出しの不安定さを見せたこともあって、宮崎の2トップによる高い位置からの守備と、ボールを奪ってからの縦に早い攻撃でセレッソゴール前に迫る場面もあったが、徐々にセレッソが落ち着いてボールを持てる様になると、SBのところでボールは持てるのでそこから斜めにパスを入れる形を多様していたが、宮崎は5-3で中央を固めているのでスペースがなく詰まってしまうことが続いていた。

また、広島戦でも決勝ゴールにつながったセレッソのストロングポイント「ロングボールからのセカンドボール」の対応については、宮崎はゴールキックなどのときにはターゲットとなる杉本にボランチの米田を付けることを徹底。
なので背後は5バック全員が揃っており、ロングボールの準備してきた様子が伺える。

■スローインから得意な形にもっていった先制点

時間の経過とともにセレッソがボールを持てるようになり、オフサイドにはなったもののボランチ脇から高木が逆サイドの福満に浮き玉のパスを入れその折返しを柿谷が押し込む形だったり、クロスからのこぼれ球をオスマルが強烈なミドルシュートを放ったりなど、チャンスは無いことも無いという状態。
ただ、5-3でスペースをきっちり消されており特に中盤の3人を動かせないので崩しきれない場面が続く。

そんな中で31分、セレッソがようやく背後のスペースを使い先制する。
きっかけになったのは片山のスローインから。ロングスローでは無いが長めの距離のスローインを杉本がフリック。それを杉本を追い越す福満がDFラインの裏へスルーパス。
これで柿谷が抜け出しボールを運ぶと、最後は逆サイドからスプリントして上がってきた高木にやわらかいクロス。それを高木がゴールに流し込んだ形だった。
こうして文字にして伝わるかどうかは微妙だが、要するにセレッソが得意としている「ロングボールからのセカンドボール」と同じパターン。
最初に書いたように、ロングボールの時は米田を杉本のマーカーにしてその背後に5人がいる形を作っていたが、ここではスローインからだったので杉本と競ったのはCBの選手。
そこでSHのスプリントで背後を取り、さらに柿谷がDF裏のスペースへ飛び出した形だった。

■サイド攻撃

先制後、ソウザ、オスマルがミドルを狙う場面は増えたものの攻めきれない展開は同じだったが後半に入るとセレッソがチャンスを作っていくこととなる。
その要因となったのはサイドから攻める形にしたから。
サイドから攻めるセレッソ
宮崎の布陣が5-3-2(5-3-1-1)で中盤3枚は中を閉めてくるということはサイドは1枚。それに対してセレッソはSHとSBの2枚いるので、WBが前に出てくるとSHをその背後に走らせ、さらにSBをその外側から上げる。
また前半によく見られたクサビのパスからコンビネーションという形よりも、サイドを変えながらサイドで縦にボールを運んでクロスという形が増えるようになる。
60分過ぎあたりからソウザ、杉本と立て続けにゴールチャンスを迎えたが、残念ながらノーゴール。
ここで決めておけばもう少し楽な試合にはなったのだろう。

■宮崎の攻撃

68分〜
宮崎は68分に米澤に代えてフィリピーニョを投入。
ここまででセレッソが2点目をとれなかったこと。さらにフィリピーニョが試合終盤にこの試合最大の決定機を作ったので、ここから宮崎の攻撃が変わったかの印象があるかもしれないが、宮崎は前半からセレッソに対しての攻撃の形は持っていた。
ボランチを動かすポジショニング
ポイントとなっていたのは中盤で攻撃的な役割を担っていた20番の澤野。
宮崎は守備の時に3ボランチ気味に5-3のブロックを作ることはここまでも書いてきたが、ボールを奪うとこの選手は中盤3枚のサイドから斜めにハーフスペースに飛び出していく。
セレッソは4-4でブロックを作っているのだが、ボールホルダーに上手くプレッシャーがかかっていないとこの動き出しにどうしてもボランチの選手が動かされる。
ここで引っ張られてしまうと2トップへのクサビのパスコースが空いてしまうことになる。
またボランチが動かなかったとしても、SHが宮崎の3バックのサイドにアプローチに出てしまうと、CBが2トップで止められているためSBの前には出てきた中盤の選手と上がってきたWBと2枚を見ないといけない状態になっていたのだ。

前半序盤のプレーを見ていると、本来は中盤が2ボランチ+トップ下よりも、米田がアンカーで2澤野と田中英雄がインサイドハーフにおいて、ボール保持の時にこの2枚のインサイドハーフでセレッソのダブルボランチを動かすという形が理想だったんじゃないかと思うのだが、おそらくそれをやってしまうとそこでボールを奪われた時に3バックの前にはアンカー1枚しか残らないので守備が持たないと感じたんじゃないだろうか。
立ち上がりこそ攻撃時に澤野に近い動きを見せていた田中英雄だったが、前半の途中からあまり前に出なくなり攻撃時にも米田とのダブルボランチに近いポジション取りを行う様になっていた。
セレッソが押し込んでいたこともあるが、そのため前半の途中からは宮崎は攻撃でセレッソ陣内にボールを運ぶ回数も少なくなっていった。

しかし後半に入るとFW、澤野、WBの3人の動きが整備されてきたのか、ポジショニングで優位に立つ場面も見られるようになり、サイドからボールを運ばれる場面が見られるようになっていた。

ただしかし、JFL最下位の宮崎とJ1上位で昨年の天皇杯チャンピオンのセレッソにある力の差は明らかで、宮崎はそこから先の決定機は作れない。
89分〜
宮崎は77分に手塚に代えて藤岡、81分に黒瀬に代えて石川を投入。
セレッソも74分にソウザから木本、81分に柿谷からヤン・ドンヒョン、89分に杉本から山村への交代を行いそのまま試合終了。

スコアは1-0で接戦だったが、宮崎に可能性があったのは最後のフィリピーニョの1本ぐらい。
逆にセレッソはいくつもチャンスがあったという試合だったので、内容的にはそこまで危ない試合にはならず、セレッソが3回戦進出を決めた。

■その他

久々の試合で雨、さらに下位カテゴリーの相手ということで難しい条件の中での試合だったが無事勝利。ピンチもほとんどなかった。
とはいえ内容的には物足りなさもあった。

公式戦で初めてボランチコンビを組んだオスマルとソウザは悪くはなかったものの、両者の良さが上手く噛み合ったかと言われるとそうでもなかった。
これは2人の問題ではないのだが、もう少しボールの循環も含めて上手く攻めたかったところだ。

ただ、尹晶煥監督は守備への切り替えのことを考え、オスマルのあまり動きすぎずしっかりと真ん中にいるプレーを気に入っているのではないかと感じるところもある。
そうなると山口が代表から帰ってきた後のこの3人のボランチ争いはかなり興味深い。
オスマルは左利きでパスも出せるので、左CBで使ってみても面白いかなと思うがその考えはどうも無さそうだし。

3回戦は7月11日にツエーゲン金沢と対戦となる。
会場はおそらく石川県西部緑地公園陸上競技場。
ちょうどこの日はワールドカップの準決勝が行われ、日本代表や韓国代表がそこまで勝ち進まなかったとしてもグループリーグ最終戦6月28日からあまり日が空いていないので代表勢も不在。
さらにJ1再開の1週間前なので、金沢はリーグ戦から中3日、セレッソは1ヶ月以上空くという難しい状況での試合となるが、この中断期間でしっかりと準備してほしいところだ。





1 件のコメント :

  1. 雨の中お疲れ様でした。
    ボクも現地観戦してましたが、前線の決定力が低下してるので決定機を増やすような攻撃を構築して欲しいなあ、などと思いながら観てました。
    オスマルの左CB起用は試して欲しいですね。
    レフティのオスマルが最終ラインから、同じくレフティワイドに張った丸橋の左足にビシッとロングパス通す姿が目に浮かびました。
    これからも楽しく読ませていただきます。

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