2018年7月27日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第18節 vs ベガルタ仙台 プレビュー

2018年7月28日 19時00分:ユアテックスタジアム仙台

予想スタメン

ミッドウィークに延期分の14節を終えJ1全チームがシーズンの半分となる17節を終了。後半戦最初の試合となる明治安田生命J1リーグ 第18節、セレッソ大阪は敵地ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台との対戦となる。


■前回の対戦

前回の対戦はミッドウィークとなる4月25日に行われた第10節。
キンチョウスタジアムでの一戦は仙台に先制を許すも清武の2ゴールでセレッソが逆転勝利をしている。

この仙台戦は今季特有の過密日程の中、アウェイでのACL広州恒大戦、大阪ダービーを経ての一戦。敗れた大阪ダービーから中3日での試合ということで先発メンバーを3人入れ替え。柿谷、高木、水沼に代えてヤン・ドンヒョン、清武、福満を先発起用。またオスマルとソウザが離脱中でボランチには山口と山村、最終ラインには松田、ヨニッチ、山下、丸橋が入っていた。
一方の仙台はボランチに板倉と富田、シャドゥに野津田と西村、1トップに石原が入る3-4-2-1。仙台は3-1-4-2と3-4-2-1を使い分けるが、4-4-2のセレッソに対してはいつも3-4-2-1を使ってくる。
仙台の3-4-2-1の特徴はいわゆる5レーン理論と呼ばれるピッチを5分割したレーンに最初からそれぞれ選手を配置する形。
この5つのレーンは4-4-2でセットした時にちょうど間にあたるため、レーンに配置された選手は全てセレッソの選手の間にポジションを取ることになる。
そして試合は序盤からセレッソの1列目の守備が曖昧なこともあってボランチはシャドゥとWBの対応に出るSBをカバーする形で後ろに下げられ、仙台のボランチをフリーにし両サイドを大きく使われる展開に。最終的にはセットプレーからだったが、仙台の開始10分で決めた先制点はそこまでセレッソを何度も押し込んでいたからだった。
しかし、ここから徐々にセレッソがペースを握る。ポイントになったのは清武と福満の両SH。ボランチ脇にポジションを取ることで仙台のボランチは前に出られなくなり、シャドゥがボランチとSBの2人を見ないといけなくなる。その結果セレッソが徐々にポゼッションを高め、WBが前に出てきたところで、背後の3バック脇のスペースを清武が使いはじめる。ここを起点にして清武が2点を奪いセレッソが逆転勝ちに成功した。

■直近の仙台

ワールドカップ中断明けからここまで2試合を行っている仙台。再開初戦は横浜FM相手にホームで2-8とショッキングな敗戦を喫した。
この試合で3-4-2-1をとった仙台だが、両サイドがワイドに広がる横浜FMの3トップに対して仙台の5バックは最終ラインで完全に釘付けにされてしまう。
その結果前線の1トップ2シャドゥと2枚のボランチの5枚が仙台の4バック+3人の中盤と対峙することになるのだが、ボールを奪いに行けばその背後を使われるという芋づる式状態に。
この中途半端な状態が続き立ち上がりの15分で2失点、さらに35分までにも2失点を喫し前半だけで0-4となる。こうなるともうできることが少なくなり後半もさらに失点を重ねることに。終盤に2点は返すものの、後半も4失点を喫し2-8。3トップで最終ラインの5人が抑えられてしまうならブロックを下げて守るしか方法はなかったかと思うが、試合の立ち上がりから仙台は守備のスタート位置を完全に間違えた試合だった。

そんな最悪の中断明け初戦から中3日で迎えた第17節は鳥栖戦。
この試合から中断期間中に神戸から加入したハーフナー・マイク、ガンバから加入した矢島がメンバー入り。早速矢島は先発に加わったが、仙台はあまりよくなかった。
仙台は3-1-4-2、鳥栖は4-3-2-1で戦ったが仙台の3バックでのビルドアップに対して鳥栖の前線3人がプレッシングを仕掛ける。これで仙台は間延びしてしまうことに。さらに守備でも鳥栖のインサイドハーフがサイドに出ていく動きに引っ張られてシャドゥを開けてしまう場面が続く。
さらに鳥栖が4-4-2に変化するとSBに対してアプローチをかけられず、鳥栖が優位に試合を運んだ。そんな展開だったが、鳥栖が決められないでいると仙台も徐々にカウンターの機会を得始める。そして終盤スピードのあるジャーメイン良を入れ3-4-2-1に代えたところから、カウンターでジャーメイン良が起点となり試合終了間際に西村がゴール。チャンスは鳥栖の方が多かったが、カウンター1発で仙台が勝利。大敗直後の試合で勝利を得たのは仙台にとっては大きかったとは思う。ただこの2試合共に内容はあまりよくない。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、この試合でもおそらくターンオーバーで前節から数人の変更はあるだろう。最終ラインは松田、ヨニッチ、木本、丸橋の4人、ボランチには山口とソウザ、SHには福満と高木が入り、2トップは山村と杉本。つまり前々節浦和戦の11人がベースになる。
ただ、柿谷が既に全体練習に復帰している。もし先発から起用できる状態なのであれば、杉本は鹿島戦でも序盤から股関節をストレッチする仕草をみせていたので3試合連続で先発している杉本は休ませたいところ。また同じく3試合連続で先発を続けている丸橋を田中裕介に代える可能性もある。

一方、ベガルタ仙台の先発メンバーだが、仙台はやはり3-4-2-1でこの試合に挑んでくる可能性が高いだろう。そしてセレッソが中2日でこの試合を迎えるのに対して仙台は1週間空いている。
それを踏まえると、板倉、大岩、平岡の3バック、ボランチには富田と奥埜、WBには中野と蜂須賀、シャドゥに西村と矢島、1トップに石原という布陣になるか。仙台での矢島の立ち位置はまだはっきりと把握できていないが、もしかすると矢島と奥埜のポジションは入れ替わるかもしれない。

試合のポイントとなるのは大きく2つ。仙台の5レーンを使ったミスマッチ攻撃に対してセレッソがどう守るか。そして攻撃ではSHがボランチ脇を使えるかだろう。
5レーンを使う攻撃に対しては最初に攻撃の方向を誘導することと、そこから相手ボランチへの守備がポイントになる。キーマンは山村だ。
そしてSHのポジションについては、ホームでの試合で福満は経験しているのでおそらく問題はないはず。高木がどれだけ対応できるかだろう。ただ、高木が鹿島戦の終盤に見せた外でボールを受けて中へのカットインし、その外側に丸橋が出ていくプレーも可能性はある。
仙台のDFはギャップを作ってしまう場面がわりとある。
そこを福満や柿谷で上手く使うことができれば十分チャンスはあるだろう。

再開後の3試合で1分2敗と苦しい状況となっているが、ここで勝ち点3を奪い再びペースをつかみたい。


2 件のコメント :

  1. どうもベガサポスタジアムというブログ書いてますズラタンと申します。
    ブログ村から来ましたがとても緻密な分析参考になりました!
    ただ前回対戦で3-4-2-1で上手く守れなかったんで今回は3-5-2かと思われます。
    まぁどちらでも結局ギャップが出来るんで変わりないですけどね。レビューも楽しみにしています!

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    1. コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り3-5-2でしたね。
      ありがとうございます。

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