2018年8月24日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第24節 vs サンフレッチェ広島 プレビュー

2018年8月25日 19時00分:ヤンマースタジアム長居

スターティングメンバー

明治安田生命J1リーグ 第23節。前節長崎戦の勝利で久々の連勝を飾ったセレッソ大阪は、本拠地ヤンマースタジアム長居に首位サンフレッチェ広島を迎えての一戦となる。


■前回の対戦

前回の対戦はワールドカップによる中断期間直前の5月20日に行われた第15節。敵地エディオンスタジアム広島で行われた一戦は試合終盤に決めた高木の2ゴールで0-2とアウェイのセレッソ大阪が勝利している。

広島は4-4-2、セレッソも4-4-2の真っ向勝負となったこの試合。広島はメンバーが固定されているチームだが入れ替わりがあるポイントの1つである前線でパトリックの相棒はティーラシン。右SHには柴崎、CBは千葉がまだ復帰していなかったので水本と野上となっていた。
一方のセレッソは2トップに杉本とヤン・ドンヒョン、2列目には福満と清武、ボランチには山口とオスマルを起用。柿谷、高木はベンチスタート。ソウザはベンチ外となっていた。

両者ロングボールが多い立ち上がり、セカンドボール争いで優位にたったセレッソがサイドチェンジで広島のブロックをスライドさせることで攻め込み、かつてバルセロナがよくやっていた
大外に振ってダイレクトで折り返しという形でネットを揺らしたがオフサイドの判定でノーゴール。すると徐々に4-4-2の1列目の守備で上回る広島が徐々にペースを握るようになる。
広島は左SHの柏が右サイドに流れてハーフスペースを狙うという得意の右サイドに人数をかけた形で徐々にセレッソを押し込み始めるが、セレッソも何とか中央で跳ね返す。
後半に入ると広島が獲得したCKからペナルティエリア内で松田の手にボールが当たるもノーファールの判定。0-0のまま時間が進んでいく。

時間の経過と共に徐々に試合はオープンになりかける中、セレッソは清武に代えて高木、広島はティーラシンに代えて川辺を投入。
しかし川辺はいつもの右SHではなく中央に入った影響なのか前線でのアクションが少なく広島の攻撃が単調になっていく。
そしてセレッソは試合も終盤にさしかかった81分、キム・ジンヒョンのゴールキックからヤン・ドンヒョンが頭でフリックしたボールに高木が抜け出しゴール。序盤から優勢にたっていたセカンドボール争いで先制点を決める。
そしてその3分後の84分、今度は山口の長いボールから高木がSBの裏を取ったところから最後は再び高木がミドルシュートを決めて追加点。
広島は渡、フェリペ・シウバを投入するもセレッソが最後は5バックにし、そのまま逃げ切りに成功した。

■最近のサンフレッチェ広島

前回対戦した第15節まで12勝1分2敗という史上最速ペースで勝ち点を重ねていた広島だったが、中断期間空けとなる第16節からの8試合で3勝3分2敗と少しペースダウンしている。
とはいえ、弱くなっているかといえば全くそんなことも無くかなり強い。

4-4-2の守備ブロックはかなり強固で両サイドのポジショニングも簡単に外に引っ張られて中を空けてしまうということもほとんどない。
そんな中でも特に優れているのが1列目の守備で、中断期間空けからはパトリックが中心なのは代わらないが、その相棒を渡と工藤でローテーションを行っており、この2人のアプローチ、プレスバックのクオリティがかなり高い。この2人がかなり高いレベルで安定しているため、試合によって強度が変わらないというのが広島の強みだろう。
また前回対戦時は離脱中だった千葉も復帰。CBも水本、千葉、野上の3人でローテーションができるようになり、このポジションもこの3人のうち誰が出ても同じ強度を保つことが出来ている。

一方攻撃では、スペースを得た時のパトリックの強さはやはり抜群。右サイドの奥、SBやSBとCBの間に突っ込んでいくプレーで一気に相手ゴール前までボールを運んでいく。この縦に速い攻撃の破壊力は抜群だ。
しかし広島の攻撃はそれだけではない。広島には青山を中心にミシャシステム経験者が数多く残っているので低い位置からのビルドアップもできる。低い位置からボールを繋いだところから見せるのは、右サイドで人数をかける攻撃。左SHの柏は左サイドにポジションを取っているときは幅を作ってドリブル突破を見せるが、右サイドにボールがある時は右サイドまで回ってきてハーフスペースにポジションを取る。
この動きによってハーフスペースを攻略するだけでなく、そこを締めてきたら右SHの柴崎や右SBの和田がフリーにできる。
またCBを引っ張り出すことができると、ファー待ちしているパトリックが相手右SBとマッチアップできるので抜群の強さを発揮。前節川崎戦での先制点は、柏がハーフスペースに入ることで柴崎に時間を作り、その柴崎からのクロスを川崎の右SBエウシーニョを弾き飛ばしたパトリックが頭で合わせた形だった。

これらを武器に広島は、前半15分ごろまでのハイプレス、その後のカウンターを織り交ぜながらのボール保持攻撃で先制点を挙げると、その後カウンターで追加点を奪って勝利するというのが勝ちパターンになっている。
実際にここまでのリーグ戦23試合中14試合に先制し、先制した14試合で12勝1分1敗と圧倒的な勝率を誇っている。

そんな広島のクオリティの高さの要因となっているのは、メンバーがかなり固定されているからだろう。
GKの林、SBの和田、佐々木、SHの柏はここまでの23試合全てで先発。青山、パトリックも22試合。水本と稲垣も21試合と主力選手のほとんどが20試合以上に先発。
また交代出場を含めた出場試合数で20試合以上いる選手がなんと11人もいる。
他のチームだと出場試合数が20試合を超えるのはだいたい5〜7名程度(セレッソは7名)なのでその多さがわかる。つまり広島は同じ選手が出場を続けることで攻守における組織の精度を高めることが出来ていると言えるだろう。

しかし一方で、交代枠も含めて同じメンバーが出場を続けているということは、戦い方のパターンがそれほど多く無いということでもある。
実際に中断期間空け以降の試合では得意の先行逃げ切りパターン以外の展開となった時、先制できなかったり、先制した後すぐに同点に追いつかれた試合になると後半に得意のカウンターを出せず勝ち点を落とす試合が増えているようだ。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、コンディション面などの問題が無い限りおそらくリーグ戦前節と同じ11人、リーグ戦4試合連続同じ先発メンバーとなるだろう。
連戦でチームとしてまとまってトレーニングする機会が無い中、今の3-4-2-1はメンバーを固めることで精度を高めようとしているので、よほどのことが無い限り変わらないだろう。

一方のサンフレッチェ広島の先発メンバーだが、先程書いたようにベースとなるメンバーはほぼ固定されており、入れ替わる可能性があるのはCBとパトリックの相棒のみ。そんな中でミッドウィークの天皇杯で工藤が先発していることを考えると、2トップはパトリックと渡。また前節は千葉と野上のCBでたたかっていたことから、今節は水本と野上のCBコンビとなる可能性が高そうだ。

試合展開としては、広島が立ち上がりからハイプレスをかけてくることが予想される。広島は3バックに対しては2トップ+1人の同数でプレッシングをかけてくる。となるとそれに対してセレッソは長いボールを多用する可能性が高い。

なのでまず最初のポイントとなるのは、このロングボールに対するセカンドボール争いだ。
今回は2トップでは無く1トップとなっているため杉本にかかる負担はかなり大きくなるが、2列目はSHからシャドゥへとポジションを中に移しているのでトップとの距離は近くなっている。
ここでセレッソが優位に立つことができれば、ゴールを奪うことができれば最高だが、もしそれができなくても相手のプレッシングも弱まりブロックを下げることもできる。

広島のハイプレスが止んでからは、パトリックの得意なゾーンにはちょうどオスマルがいる。なのでオスマルとパトリックのマッチアップでどちらが優位に立てるかが大きなポイントとなるだろう。できればここで五分以上の結果を残したい。
もしここで不利になるようであれば、はっきりとブロックを下げる決断も必要だ。
そして攻撃では清武を中心にボールを持つ時間も長くしたい。
右サイドであればハーフスペースで清武がボールを受け佐々木をを引き出し、その背後を松田が突く。左サイドであれば和田の背後を丸橋が突く。4-4-2と3-4-2-1でミスマッチはかならず出てくるのでその隙を上手く突いていきたい。

先程も書いたように広島は先制すると圧倒的な強さを発揮する。先制されてしまうとパトリックによるカウンターだけでなく、おそらく途中から入ってくるであろうティーラシン、川辺など彼らはスペースがある時に強さを発揮することができる。
とにかくこの試合では先制されないことが重要となる。

一方で広島は先制されておいかける展開になると打てる手はそれほど多くはない。
中盤でボールを運ぶことができるのは柏のみ。途中出場で柏に変わることができる選手はいない。実際に前節の川崎戦でも決勝点はPKだったが、柏を下げてからPKを奪われるまでの間敵陣までボールを運ぶことすらできなくなっていた。セレッソとしては広島をこの様な状態に追い込みたい。

中断期間空けからセレッソは大きくペースダウンをしてしまったが、実は首位広島も含めて上位陣は皆ペースダウンしている。
上位争いに加わるためには、是が非でもこの試合に勝利し残り10試合で首位との勝ち点差10にまで持っていきたい。

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