2018年8月7日火曜日

8/5 明治安田生命J1リーグ第20節 VS サガン鳥栖 @ ベストアメニティスタジアム

スタジアムベストアメニティスタジアム主審山岡 良介
入場者数14,463人副審唐紙 学志、林 可人
天候 / 気温 / 湿度晴 / 30.8℃ / 67%第4の審判員先立 圭吾
スターティングメンバー
サガン鳥栖鳥栖
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • マッシモ フィッカデンティ
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
サガン鳥栖鳥栖
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目サガン鳥栖セレッソ大阪サガン鳥栖セレッソ大阪
FK18151715
CK6465
PK0000
シュート810811
警告/退場0/00/02/01/0

<監督・選手コメント>

サガン鳥栖 マッシモ・フィッカデンティ監督
セレッソ大阪 尹晶煥監督

サガン鳥栖 キム・ミンヒョク選手、原川選手
サガン鳥栖 小林選手、吉田選手、高橋義希選手(サガン鳥栖公式)
セレッソ大阪 杉本選手、清武選手、ソウザ選手、木本選手

明治安田生命J1リーグ第20節、セレッソ大阪が敵地ベストアメニティスタジアムで迎えたワールドカップ中断からの再開後共に勝利が無いサガン鳥栖との一戦は1-0でサガン鳥栖が勝利。セレッソ大阪の未勝利期間は6に伸びた。

■メンバー

サガン鳥栖の先発メンバーは前節より1人入れ替え。攻撃の軸となっている小野裕二が今節は出場停止となり代わりに入ったのは前節出場停止だったCBキム・ミンヒョク。
なので前節はアンカーだった高橋義希がトップ下となり高橋秀人がアンカー。その両脇に原川と福田。2トップにはフェルナンド・トーレスと金崎が入る4-3-1-2の布陣となっている。
ただこの日の鳥栖の布陣を最初から4-4-2と見る向きも多いと思う。しかしこの日高橋義希が担っていた役割を考えるとやはりトップ下と言って良いだろう。この4-3-1-2と4-4-2については後ほど。

一方のセレッソ大阪のメンバーが前節より2人入れ替え。これまでの流れから行くともう少し大きく代えるかとも思われたが、ここ最近は結果が出ていないこともあってか大きくメンバーを入れ替えない試合が続いている。
そんな中で外れたのは山村と柿谷の2人。この2人はコンディション面で少し問題があるとの報道もあり、この試合ではベンチ外となっている。代わりに入ったのはヤン・ドンヒョンと水沼。ヤン・ドンヒョンは第16節清水戦以来の出場で、ベンチ入りはしたものの出場が無かった第17節の浦和戦後に故障があるとの情報もあった。
また水沼は7/25に行われた延期分の第14節鹿島戦以来となる先発。水沼が入ったことで前節故障から復帰した清武は左SHでの先発となった。

■鳥栖の4-3-1-2と4-4-2 その1

鳥栖の布陣が4-3-1-2なのか4-4-2なのかという部分だが、立ち上がりは状況により4-3-1-2と4-4-2を使い分けているようだった。
4-3-1-2の守備
攻撃の時の時の形を見ると高橋義希と高橋秀人が縦関係にっており、高橋義希が2トップのサポートに入れるポジションを取る。そして前線でボールを失うと、ファーストディフェンスとしてインサイドハーフがSBにアプローチに行き、トップ下の高橋義希がボランチを捕まえる。これはいつもの4-3-1-2のやり方だ。
4-4-2での守備
しかしこの守備のところでボールを保持されると、高橋義希が高橋秀人の隣まで下がってくる。つまり4-4-2になる。

そしてこの使い分けだが、高橋義希がトップ下にいることはそれほど多くなかった。
その理由の1つはセレッソが早いタイミングでSBを使って幅広くボールを動かしていた事でもあるが、最大の理由は試合が動いたから。15分にCKのこぼれ球をダイレクトで合わせた吉田の豪快なミドルシュートが決まり、鳥栖が先制したからだ。
この鳥栖の先制点となった吉田のシュートはキム・ジンヒョンはノーチャンス。あれを決められたら仕方ないというものだった。ただ、この失点に繋がったCKは木本がGKへのバックパスを浮き玉で送るという形だったので完全にミス。
金崎のプレッシャーもあったが十分対応できるプレーだった。
そしてこの前にも6分に、敵陣からプレッシングにいったところで鳥栖はそれを回避するためにロングボール。この時DFはラインを上げていたため、ヨニッチのヘディングでのGKへのバックパスがずれてしまい鳥栖にCKを与えてしまう場面もあったように、勝てていないことでチーム全体がなにかちぐはぐになってしまっていた。

■鳥栖の4-3-1-2と4-4-2 その2

鳥栖は先制後も基本的には4-3-1-2と4-4-2の切り替えのルールは変わっていない。
4-4-2で守っていても攻撃となれば高橋義希は一気に前線に出ていく。その分原川と福田の2人はサイドに開いてどうこうという形は少ない。もちろんインサイドハーフのポジションでも特に福田はサイドに飛び出していく回数が多い選手なので出ていくこともあるが、最初から外にポジションをとって幅を作るような動きは無い。
ただ、4-4-2に見える時間が長かったのは鳥栖はリードしたことで守備のスタート地点を下げたからだろう。
守備のスタート位置を下げる
鳥栖は守備のスタート位置を下げたことで、一旦は高橋義希が中盤に戻って4-4-2になる。
ただここからセレッソに低い位置でのボール回しに対しては原川と福田、そして高橋義希はSBやボランチにアプローチに出る機会を伺っている。
2トップよりも前まで最初から追いかける様なことは無いが、4-3-1-2でサイドでハメてしまう形を狙っている。
6バックも厭わない
ただここでアプローチにいけず、そうなるとセレッソのSBが上がってくるのだが、セレッソにボールを持たれると、原川と福田の2人は味方のSB吉田と小林の外側までSBについていく。
6バック状態も厭わない。

前半はこの鳥栖の守備にセレソはかなり手を焼くこととなった。
低い位置ではサイドでハメる形を狙われ、そこを外しても前線の選手にほぼマンツーマン気味についているので迎撃準備OK。ということでセレッソがボールを持つものの全く何もない状態。
また人についてくるので、ボールの持っている選手も毎回ルックアップしてどこが空いているのがを確認してからパスを出すという、オートマチックとは程遠いボール保持になっていた。
尹晶煥はしきりにクサビの縦パスを入れる形を指示していたようだが、全く上手くいっていなかった。前半で可能性があったのは先制を許す前の8分にあった清武のパスから水沼、そして28分のソウザのFKから木本が頭であわせるも権田の正面だった場面ぐらいだろう。

ただ、鳥栖も原川と福田の2人が、言い換えると引っ張られている状態なのでボールを奪っても誰もサポートに行けずトーレスと金崎の2人でお願いという2トップの孤立状態。
なので最初は高橋義希が高い位置で守備に加わることができた状態でボールを奪うと、ショートカウンター気味に2トップ+高橋義希でCBに対して仕掛けチャンスになりそうな場面もあったが、原川と福田のポジションが下がる場面が増えたことで必然的に高橋義希のポジションも低くなり前半の中盤以降はほとんど効果的な攻撃は無くなっていた。

ただ、前半41分にあった吉田が深い位置まで侵入したサポートに入った原川へ戻し、そこからハラカワがクロスと入れるという形。この場面はゴール前を横切ったボールに対してキム・ジンヒョンが反応したのでDAZNの実況の方が少し興奮していたが、実際のところは全くチャンスでも無い場面。しかしこのクロスの入れ方自体は前回対戦時に1点返されたのと同じ形で、ここは狙ってるんだなということがわかる形だった。

■立ち上がりは最初の形に戻す鳥栖

4-3-1-2でのボール保持攻撃
先制以降守備のスタート位置を下げていた鳥栖だが、後半立ち上がりは再び前に出す。
今さらだが、鳥栖のボール保持は図の形で行われる。
これはいつもの形と言っても良いものだが、サイドのスペースに出ていく選手が左右で異なっており、左サイドでは原川が2トップ脇に下がって、その外側をSBの吉田が出ていく。右サイドで福田が飛び出し、2トップ脇に入るのははSBの小林。この2トップ脇の選手がビルドアップの起点となる。
ここからサイドを中心にボールを運び、外側の吉田、福田にセレッソのSBがアプローチに出たときにSBとCBの間をトップ下の高橋義希が狙ってくる。

鳥栖は両サイドが上がってミスマッチを作るわけではないので、例えば前節柿谷が見せたようなSBの外側に落ちる必要もなく、尹晶煥就任以降のここまでの鳥栖戦の様に4-4のブロックで中を閉めてサイドはスライドで対応という形でも十分対応できる形だろ思うが、どうしてもSBとCBの間を広げてしまったりするのは、中断再開後ここまで上手くいっていないチーム状況から来るものなのだろう。
このボール保持攻撃に関しては最終的にCBのところで何とかしていたのでそこまで崩される場面は無かったが、SBとCBの間に出てくる高橋義希は嫌な存在。50分にキム・ジンヒョンから一気に左サイドに開く清武へパスを通し、清武からのクロスをヤン・ドンヒョンがライダーキック気味に合わせたチャンスはあったものの、後半立ち上がりは完全に鳥栖がペースを握っていた。

後半開始から10分ほど経過した55分ごろから鳥栖は前半同様に守備のスタート位置を下げる。
前半はここから全く効果的な攻撃が繰り出せなかったのだが、後半は改善されていた。

■ハーフスペースでのクサビ

ハーフスペースでのクサビ
起点となっていたのはヤン・ドンヒョン。鳥栖が4-4-2の形になったときにSBへアプローチをかけたい原川とボランチに行きたい高橋義希の間、つまりハーフスペースの高橋祐治がついて行けない場所に降りてきてクサビを受けるようになる。
そしてここからのバリエーションとしてサイドを変えた時はスライドするDFの隙間、吉田と高橋祐治の間でもボールを受ける。
ヤン・ドンヒョンは立ち上がりにも少しこの動きを見せていたが、自身のミスや後ろとのタイミングが合わずスグに止めてしまっていた。しかしHTで整理したのが、前半に尹晶煥が何度も縦パスを入れるように指示していた形ができるようになっていった。

ここにボールを入れられてしまうので、前半の様にマンツーマン気味の守備が遅れたりできなくなってしまう鳥栖。
61分には左サイドで清武と丸橋とソウザが時計回りにポジションを入れ替え、清武のスルーパスからSBとCBの間を丸橋が抜ける形をつくったり、62分にはこの試合最大の決定機だった丸橋のグラウンダークロスに杉本がフリーで合わせた場面。さらに68分には清武のクロスに杉本がDFの前で頭で合わせるなど、鳥栖ゴールに迫る場面を立て続けに作る。
しかし、残念ながらこの全てを決めることができなかった。
71分〜
この時間帯でビハインドなのでもちろんセレッソは多少のリスクは覚悟で前がかりになるのでもちろんカウンターも受ける。しかしそれをカウンターで返した71分。左サイドでボールを受けたヤン・ドンヒョンが負傷交代。山内が投入される。ヤン・ドンヒョンはこれまで上手くいかない試合も多かったが、この試合の後半は確実に起点となっていただけに痛い交代だった。

しかしこの後も、セレッソは前がかりになっているので72分に権田のゴールキックからトーレスがスラして金崎が抜け出す場面を作られたものの、78分に清武のクロスから山内、79分には丸橋のクロスに杉本と鳥栖ゴールに迫る。
80分〜
この状況を踏まえて80分ごろに鳥栖は福田を一列下げ5バックに変更。
ハーフスペースと外のレーンに予め人を立ててくる形だ。
84分〜
そして84分に鳥栖は原川に代えて安在を投入。金崎が右サイドに移動しての5-4-1に。ボールを運べば金崎と安在はトーレスに近い位置、3-4-2-1になる。
また同じタイミングでセレッソは水沼に代えて高木を投入。高木はそのまま右SHにはいった。
88分〜
さらにセレッソは88分、清武に代えて福満を投入。高木は福満は右SHに。そしてこのタイミングで再び鳥栖は4-4-2に。金崎が再び前線に戻り、今度は常に高橋義希は高橋秀人の隣にいる形だ。

アディショナルタイムにはソウザのCKからのこぼれ球を拾った高木が放ったシュートはポスト直撃。さらにそのこぼれ球を拾った木本がネットを揺らすが、その前のプレーでハンドリング。
94分〜
90+4分に鳥栖はトーレスに代えて豊田を投入しそのまま試合終了。
1-0で逃げ切り。この試合でサガン鳥栖は7試合ぶりの勝利。セレッソ大阪は6試合勝利なしとなった。

■その他

前半はかなり厳しい試合だった。そして後半はかなり持ち直したが、ゴールは遠くまたもや敗戦となった。
中断前と全く勝てなくなった再開後では、セレッソはポゼッション率はかなり高くなっている。なのでパス数も全体のプレー数も増えているのだが、エリア別でみると増えているのはミドルサードのみ。アタッキングサードではパス数もプレー数も減っている。
この試合の前半はまさにそんな再開後のセレッソを象徴するような試合だった。

しかし後半はそのひどい状況をかなり改善できていた。
起点となったのはクサビのパスだったが、ここで中に入れることでクロスの形も良くなった。
それを表すように、第17節までの今季前半戦ではクロス成功数が1試合あたり3.2回の19.0%だったが、この試合では成功数が今季最多の7回。成功率も28%を記録している。
守備に関しても、チーム状態と比例するようにブロックの幅が広がってしまっている場面も多く、その結果SBとCBの間などを使われることになっているのだが、カウンター以外でそこまで崩されることも無かった。
もちろんそれは鳥栖がミスマッチ系では無かったということもあるし、攻撃面でも課題はまだまだあるが、少しは攻守共に改善されてきている部分も見られる。
次節の札幌はミスマッチ系の相手だが、あちらもかなり疲弊している感はあるので何とか勝ってこの悪いリズムを払拭したい。




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