2019年1月21日月曜日

2019年シーズンが始動

2019年1月14日にセレッソ大阪の2019年体制が始動。いよいよ新シーズンが始まった。
今後まだ動きがある可能性もあるが、現時点での今季の体制についてまとめてみよう。




■チーム・ロティーナ


今季最大の注目ポイントはミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の就任だろう。かつてスペインでオサスナ、セルタ、エスパニョール、レアル・ソシエダ、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、ビジャレアルで監督をつとめ、2017年からは東京ヴェルディを指揮。セレッソが昇格した2016年にはJ2で18位だったチームを2年連続でプレーオフに進出させた手腕を買っての就任となる。

スペイン時代は、エスパニョール時代の05/06シーズンにイバン・デ・ラ・ペーニャやラウール・タムード、パブロ・サバレタらを擁しコパ・デル・レイで優勝しているが、基本的にはそれほど大きな規模ではないクラブで守備をベースに戦ってきた監督である。そのためスペインでは残留争いをしていることも多く、その経験をかわれ11/12シーズンには厳しい戦いを続けていたビジャレアルの3人目の監督として就任するもチームは降格。当時ビジャレアルの降格は驚きのニュースだったので、ロティーナはビジャレアルが降格した時の監督として記憶している人も多いかもしれない。

そんな守備的なイメージもあるロティーナ監督が東京ヴェルディでは攻撃面でも特徴的なサッカーを見せていたのは、コーチとしてロティーナ監督と共に東京ヴェルディからセレッソに来るイバン・パランコ・サンチアゴ氏の存在が大きいと言われている。
イバンコーチはFCバルセロナのスクールコーチやU-8、U-12を指導し、その後バルサスクール福岡校のテクニカルディレクターとして来日。3年間福岡で過ごしたあと、ヨハン・クライフがスポーツマネジメントに関する人材育成を目的として設立したヨハン・クライフ大学の講師に就任。さらにその後タイで監督を務めカタールへ。イバンをカタールに呼んだのがロティーナで、近年劇的な進化を見せている戦術面を理論的に学んでいるイバンをロティーナが求め、トップレベルで長年に渡って監督を務めたロティーナのチームマネジメントの経験をイバンが求めたという関係だ。

そして、ロティーナ監督とイバンコーチのコンビはすでによく知られるところとなっているが、彼ら2人に加え今季チームスタッフに加わったのはもう1人。こちらも昨年まで東京ヴェルディでロティーナ監督らと共に戦っていた小寺真人氏である。
セレッソではいまのところ通訳として発表されているが、東京ヴェルディでは通訳兼テクニカルアナリストとされていた。
小寺氏は将来指導者になるためにバルセロナで語学学校に通いながら街クラブでプレー。そこから指導者スクールに通いながら育成年代の指導も行うようになっていた。
そんな生活が2年ほど経ったころ、東京ヴェルディの羽生社長がロティーナとの契約をまとめるためにバルセロナでスペイン語の通訳として声がかかったのが小寺氏。
これをきっかけに、チームでの通訳も探していた東京ヴェルディからのオファーをうけ帰国。
東京ヴェルディではその役職名にある通り「マナトは通訳だけではなく、テクニカルスタッフとしてもチームに貢献してくれている」とロティーナ監督は度々発言しており、通訳としてだけでなくテクニカルスタッフとしても大きな信頼を受けていたようだ。

小菊氏を始めとするGKコーチやフィジカルコーチ、アシスタントコーチなどの昨季からのコーチ陣にチーム・ロティーナの3人が加わったのが2019年セレッソの大阪のコーチングスタッフとなる。


■選手編成


2019年のセレッソ大阪は37名でスタート。そのうちトップチームとしては27名となっているようだ。
新加入の都倉、藤田、奥埜、レアンドロ・デサバト、ブルーノ・メンデスはもちろんだが、年齢的にはU-23にあたる舩木と安藤がトップチームに加わっている。
27名の選手をポジション別に分けると下の図の様になるだろう。
セレッソが過去2年間4-4-2を使ってきたことを踏まえて現時点では4-4-2をベースにトレーニングを行っている様子。シーズンに入ると対戦相手の戦い方によって4-4-2だけでなく4-3-3や3-4-3などフォーメーションを変える可能性が高いが、ここでもまずは昨季同様の4-4-2をベースにしてみる。

レギュラークラスやそれに続くクラスの選手が何人も移籍する激動のオフを過ごしたセレッソだが、その中でまずは入れ替わりが少なかった・無かったポジションから見ていこう。

GKは不動の存在であるキム・ジンヒョンを中心に、2ndの座を守り続けている丹野と福岡から帰ってきた圍の3人となる。今季も韓国代表としてアジアカップに行っているキム・ジンヒョンが中心となるのは間違いないが、2ndの座を丹野と圍が争う形になる。福岡で1年間経験を積んだ圍がベテラン2人に迫ることができるかどうかが注目ポイントか。

続いてCB。
便宜上CBを左右に分けて書いているが、ここにはヨニッチを中心に、木本、山下と計算できる選手がおり、さらにコンディションさえ戻ってくれば藤本も十分計算できる。
今季のサッカーではおそらくCBにビルドアップ能力が求められるはずで、木本にはより一層の活躍が求められる。3バックも考える中で枚数的には左右2人ずつの4人だが、片山にも3バックの経験があり、U-23には瀬古、また育成型期限付きの森下のことも考えるとそこまで不安はなさそうだ。ただ欲を言えば左利きは欲しかった。

そして最後は左右のSH。
ここには清武、田中、福満のインサイドでも仕事ができるタイプ選手と、高木、水沼のWGタイプがおり充実しているポジションだといえる。
4-3-3時にはインサイドで仕事ができるタイプの選手はインサイドハーフに入る可能性もある。
また本来はストライカーの安藤瑞季も現時点では右SHのポジションに入っているようだ。
ただ、このポジションはなんといっても清武。選手としてのクオリティは間違いなくJリーグナンバーワン。またセビージャでポジショナルプレーの経験もある。怪我さえなければ間違いなくチームのストロングポイントとなる。

続いては選手の入れ替わりがあったポジション。

まずはSB。
左の丸橋、右の松田ともに不動のレギュラーだった2人は今季も健在だが、高いレベルで両サイドができる貴重なバックアッパー田中裕介がチームを去ったのは大きな痛手だろう。
今季、丸橋、松田に続くのが左は舩木、右は片山。
安藤もそうだが舩木もスタートからトップチームに加わっているのはロティーナ監督の意向でもありそうなので期待は大きい。U-20ワールドカップのチームメイトが次々とJ1で出場機会を掴んでいるので、オリンピック出場のためにも今季は勝負の年となる。また今季のチームには左利きの選手が少ないのでSB以外でもチャンスがある可能性もある。
また片山は4-4-2の時は右SBだが、3バックでは岡山時代に前から後ろまですべてのポジションの経験がある。これは大きなアドバンテージとなるかもしれない。

次にボランチ。
山口蛍というセレッソだけでなく日本を代表する、そして国内ナンバーワンのボランチが抜けたのはかなり痛い。報道では移籍金2億円となっていたが、ワールドカップに2度出場している28歳の選手としては正直安すぎる。山口をわずか2億円で出してしまったのは昨季におけるフロントの最大の失敗だろう。
ただそのことはフロントも十分承知していたようで、実績のある選手を何人も獲得することはできた。
表では左右で分けたが、分類としては左がプリメイロボランチで右がセグンダボランチ。
プリメイロボランチのデサバト、藤田は4-3-3のアンカーとしても起用できそうだ。
その場合セグンダボランチのソウザ、奥埜はインサイドハーフでの起用となるだろう。
獲得した選手がデサバト28歳、奥埜29歳、藤田31歳といずれも年齢が少し高めの選手となっているが、将来的には福岡に育成型期限付き移籍した喜田がいるということか。

最後にFW。
ここも杉本、山村という大きな存在を失ったが、都倉、ブルーノ・メンデスを獲得した。
とはいえボランチとは異なりこの2人は未知数な部分も多い。柿谷、澤上、ヤン・ドンヒョンもおり枚数自体は確保できてはいるが、正直なところ蓋をあけてみないとわからないポジションだといえるだろう。
なので今季は柿谷の活躍が不可欠。昨季はいろいろな面で難しいシーズンとなってしまったが今季こういった形で迎えることとなり、無駄にしないためにも心機一転ではないが再びゴールを量産する姿がみたい。
また左利きの都倉と澤上については、今季のチームには左利きが左SBの2人と彼らの4人だけとかなり少ない。ポジショニングと身体の向きという面で前線には左利きが大きなメリットとなるポジションもあるので彼らにかかる期待も大きい。

1月22日からのタイキャンプ、2月1日からの宮崎キャンプを経て、2月22日の神戸との開幕戦へ。
ここからチームはどの様に進化していくのかに注目したい。

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