2019年4月25日木曜日

4/24 YBCルヴァンカップCグループ第4節 VS ヴィッセル神戸 @ ヤンマースタジアム長居

スタジアムヤンマースタジアム長居主審小屋 幸栄
入場者数9,422人副審武田 光晴、村井 良輔
天候 / 気温 / 湿度曇時々雨 / 21.7℃ / 67%第4の審判員中野 卓
セレッソ大阪C大阪
 
ヴィッセル神戸神戸
 
  • 監督
  • ロティーナ
 
  • 監督
  • 吉田 孝行
全ての試合において 21 歳以下の選手を 1 名以上先発に含める。※1

※1 但し、以下の場合は出場義務を負わない。
・対象選手1名以上が日本代表試合または日本代表の合宿その他の活動(ただしA 代表またはU19以上のカテゴリーの日本代表に限る)に招集され、試合日に不在の場合。
・対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合。

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 ロティーナ監督
ヴィッセル神戸 吉田孝行監督

セレッソ大阪 田中選手、圍選手
ヴィッセル神戸 渡部選手、小田選手(ヴィッセル神戸公式)

ルヴァンカップグループリーグもこの試合から2巡目となる第4節。本拠地ヤンマースタジアム長居でのセレッソ大阪対ヴィッセル神戸の一戦は1-0でセレッソ大阪が勝利し、グループCの首位に立つこととなった。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーはルヴァンカップの前節と全く同じ11人。リーグ戦前節からはブルーノ・メンデス、松田が継続でスタメンとなり9人が入れ替わる形となっている。
またベンチには、これまでルヴァンカップで途中出場を重ねていた西川君が既に高校に戻ったとのことでメンバー外。またさらに前節はベンチに入っていた西本、山田もメンバー外となっているため、片山、ヨニッチ、デサバト、都倉などリーグ戦で出場している選手がベンチに入っている。そして澤上が今季初めてトップチームでベンチ入りとなった。

一方のヴィッセル神戸の先発メンバーだが、こちらはリーグ戦の前節からは11人全員が入れ替わっているが、ルヴァンカップの前節から引き続きスタメンなのは渡部、宮、橋本、郷家、三田、田中順也の6人のみ。というのも4月17日にファン・マヌエル・リージョ監督が事実上の解任となりリーグ戦前節から吉田孝行氏が7ヶ月ぶりに監督に復帰したことでリーグ戦前節は若干のメンバー変更があったこと。そしてリーグ戦前節はイニエスタ、ビジャの2人がコンディションの問題で欠場した影響もあるのだろう。
またベンチには2種登録の小田君、山内君が入っている。

■4-4-2/3-4-2-1と4-4-2/4-2-3-1

セレッソはルヴァンカップ前節と全く同じ11人ということで布陣はボール非保持で4-4-2。ボール保持では左が上がる3-4-2-1を継続。一方の神戸はJリーグ公式でのフォーメーションが4-3-3となっているが、ボール保持で三田と那須がダブルボランチを組みトップ下に安井が入る4-2-3-1。ボール非保持で安井が1つ前にでる4-4-2となっていた。
セレッソのボール非保持/神戸のボール保持
セレッソのボール保持/神戸のボール非保持

■リージョの面影がほとんど感じられない神戸

吉田監督も試合後の会見で認めていたが、前半は圧倒的にセレッソがペースを握っていた。
敵陣ではアプローチをかけに行くセレッソ
まずセレッソはいつものように敵陣ではアプローチをかける守備を敢行。
これで神戸のボール保持に対して制限をかけると元仙台同士のマッチアップとなる三田のところで奥埜が何度かボールを奪いショートカウンターを披露。
自陣では4-4-2のブロックを作るセレッソ
また那須が下がって3バック化するなどで神戸がセレッソのアプローチを外すと4-4-2の守備ブロックを作る。
立ち上がり何度か神戸が左サイドから折り返す形をつくったが、この4-4-2に対して神戸はほとんどブロックの中にボールを入れられずブロックの外側をボールを動かすだけの状態が長く続くこととなる。

また神戸はボールを失うと素早い攻守の切り替えと高い位置からのプレッシング、そこからのショートカウンターというのが吉田監督の狙いだったのだろう。4-2-3-1からトップ下の安井が前に出て4-4-2になり高い位置からプレッシングを仕掛けようとしてくる。
4-4-2から3-4-2-1へとポジションを移動
しかしセレッソはボールを保持すると時計回りにポジションを移動する3-4-2-1へと変化する。
神戸のプレッシングはこの関係が頭に入っていなかったのかもしれない。
4-4-2の状態であれば山下とマッチアップする安井、瀬古とマッチアップする田中順也、松田とマッチアップする増山はそのままアプローチに行くが、郷家が行きたい舩木はスルスルと上がってくる。初瀬が見るべき田中亜土夢は中に入り、ブルーノ・メンデスも右にずれてくる。
その結果初瀬は田中亜土夢についていけば良いのかどうか、橋本は前のブルーノ・メンデスを気にせず水沼に行ってもよいのかどうか、那須と三田のダブルボランチは自分の斜め後ろにいる田中亜土夢とブルーノ・メンデスを気にせず藤田と奥埜に行ってもよいのかとピッチのいたるところで神戸の選手が迷う状況を作り出し、セレッソは簡単にボールを運ぶことができていた。
中途半端にプレッシングに行くと相手の攻撃のスイッチを入れてしまうという典型的な状況である。
この試合でセレッソのボール保持がいつもより縦に速かったのはこれが原因である。

リージョ退任の原因は失点が増えていたことで、吉田監督はそれをカバーするために高い位置からのプレッシングに解決策を求めたのだろうが、その結果退任からたった1週間でリージョが率いていたときの面影がほとんど感じられないものとなっていた。

そして22分にCKから田中亜土夢がスーパーボレーを決めセレッソが先制。
シュート自体はスーパーなものだったが、試合展開としてはそれまでもブルーノ・メンデスがいくつかチャンスを得ていたようにいつセレッソが先制してもおかしくないものだった。

ちなみに田中亜土夢のシュートについて書くと、あの形のシュートはペナルティエリアのすぐ外でCKのこぼれ球を拾った時には誰しもがイメージする美しいゴールの代表的な形である。
しかしトラップをした後、相手も寄せてくる、コースもなくなっていくため、なかなか落ちてくるボールを待ちきれない。なので実際の試合では結構アウトにかかってしまいシュートは明後日の方向に飛んでいくことがほとんどだ。そんな中でしっかりボールが落ちてくるところまで待つことができたことが素晴らしいゴールといえる。
ボレーは特に「自分のポイントまで待つことができるかどうか」というのが重要で、西澤明訓はそこが抜群に上手かった。

セレッソが先制後神戸は増山と郷家のポジションを左右入れ替えるが特に効果なし。
このまま1-0で前半が終了するが、セレッソとしてはもう1点、2点は取っておきたい、それだけのチャンスもあった前半だった。

■神戸のフォーメーション変更

48分〜
前半良いところがほとんどなかった神戸はHTに那須に代えてウェリントンを投入。田中順也が左WGでウェリントンがCF。安井がアンカー、インサイドハーフに三田と郷家が並ぶ4-3-3へと変更する。
そしてさらに48分には初瀬に代えて西。これは前半終盤に初瀬が腰を痛めた様子だったのでその影響だろう。
4-3-3のアンカーが浮く
そしてこの神戸の影響で前半に比べるとはるかに神戸がボールをもつことができるようになる。
セレッソは前半同様に敵陣でアプローチをかけに行くと、藤田、奥埜の前には三田、郷家がいるのでアンカーの位置にいる安井がどうしても浮いてしまうのだ。

その結果セレッソの前線からのアプローチは影を潜め、神戸がボールを持ちセレッソは自陣で4-4-2のブロックを作る展開が続くことになる。
そんな中でもセレッソの4-4-2はしっかり中央を締めるので神戸は外側でボールを運んでクロスという形がほとんど。それほどチャンスを作ることができてはいなかったが、少し気になったのは神戸の最終ラインがCB2人+安井という関係になった時に水沼と田中亜土夢の両SHがCBに引っ張られる動きが何度か見られたこと。
そうなった時に特に神戸の右サイドでは西が田中亜土夢の背後や脇にポジションを取りボールを受けることで三田が自由になるという時間を作られていた。

■セレッソのフォーメーション変更

62分〜
この展開を受けてセレッソは高木に代えて片山を投入。松田と水沼が1つずつ前に出てボール非保持の基本布陣も3-4-2-1へと変える。

この形にすることで神戸の2CB+アンカーに対しても前線の枚数が合うし、大外からのクロスに対してもWBが躊躇なく出ていくことができるという計算だ。
68分〜
さらに68分に神戸は増山に代えて小田くんを投入。同時にセレッソは奥埜に代えてデサバトを投入する。
神戸の小田くんはヴィッセル神戸U-18で背番号9番をつけ抜群のスピードとドリブルを武器に活躍するアタッカーでこの試合がトップチームでの初出場となる。

セレッソはボール非保持で5-4-1となるのだが、この布陣になるとボールを奪う位置がどうしても低くなる。
リーグ戦に出場しているメンバーを中心としたチームだとそれでもボールを運ぶことができるが、ルヴァンカップのメンバーだと少しそのあたりにまだ課題があるため、間延びしボールを運ぶ回数も少なくなっていた。
またGKの圍も全体的には素晴らしいプレーを見せていたのだが、こうなるとロングキックばかりに頼ってしまうのは今後の課題と言えるだろう。
81分〜
さらに81分にセレッソは水沼に代えて福満を投入。田中亜土夢がブルーノ・メンデスと並ぶ3-5-2にする。
3-5-2だとボール非保持時は5-3-2。5-4-1に比べると大外レーンの前が空くことになるが底にはWBが縦スライドで対応している。
3-5-2は今季はじめて見せた形だが、今後おそらくどこかで出てくるだろうから詳しくはその時に。

試合はこのまま終了。セレッソ大阪が1-0で逃げ切りに成功した。
そして同グループの名古屋対大分が2-2の引き分けとなったため、これでセレッソが勝ち点7でグループCの首位に浮上。2位の名古屋、3位の神戸が勝ち点5、大分が勝ち点4となり、上位2チームがグループ突破となるため残り2試合のうちどちらかで勝利した時点でセレッソのグループ突破が決まることとなる。

■その他

課題も感じさせたが勝利にふさわしいチームが勝利したという試合だった。
この勝利を是非リーグ戦にもつなげて欲しいところだ。
また本文中では触れなかったが瀬古の縦パスは本当に素晴らしい。おそらく今季のどこかでリーグ戦にも出てくることになるだろうし、ロティーナもそのタイミングをはかっているのだろう。

そして神戸。
「バルサ化」という看板を掲げイニエスタ、ビジャ、サンペールを獲得。さらに監督にリージョを呼んだわけだが、そのうちリージョはリーグ戦7節でチームを去ることとなった。
莫大な投資額に対して肝心の結果は3勝1分3敗だったのでしょうがないとも言える。
他チームのサポがどうこういう問題ではないが、それなら「バルサ風」ぐらいにとどめておけばよかったのにというのが個人的な感想である。
神戸新聞やデイリースポーツの地元紙はしきりにサンペールの守備力云々といった記事を出していたが、バルサ化するのであればあのポジションはサンペール。試合をコントロールできていないのが問題だったのではないかと思う。
これはセレッソにも言えることだが、攻めるべき時に攻めることができず、ボールを運ぶべき場所にボールを運ぶことができていないからカウンターを受けるのだ。
吉田監督で今季最後まで戦うというのは考えにくいのでおそらく新監督が来るとは思うが、リージョの試合後のコメントは1サッカーファンとしても毎試合楽しみにしていたので今回の退任は少し残念でもある。




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