2019年8月15日木曜日

8/14 第99回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦 VS レノファ山口FC @ 維新みらいふスタジアム

スタジアム維新みらいふスタジアム主審今村 義朗
入場者数4,475人副審松井 健太郎、蒲澤 淳一
天候 / 気温 / 湿度曇り / 28.1℃ / 85%第4の審判員花川 雄一

セレッソ大阪C大阪
 
レノファ山口FC山口
 
  • 監督
  • ロティーナ
 
  • 監督
  • 霜田 正浩

<監督・選手コメント>

レノファ山口FC 霜田正浩監督
セレッソ大阪 ロティーナ監督

レノファ山口FC 三幸選手、岸田選手
セレッソ大阪 澤上選手、ソウザ選手、柿谷選手

台風10号が迫るお盆休み中、風、雨はほとんど無いが気圧が低くとんでもない蒸し暑さの中で行われた天皇杯3回戦、維新みらいふスタジアムでのレノファ山口FC対セレッソ大阪の一戦は、トップチームで今季初先発となった澤上の2得点とソウザの得点で3-0でセレッソ大阪が快勝。危なげなく4回戦進出を決めた。

■メンバー

レノファ山口FCの先発メンバーは、先週末のリーグ戦から8人を入れ替え。引き続き先発となったのは、FWの工藤、3バックの両サイドに入るドストン、菊池の3人。変わって入った8人はGKの山田、3バックの中央に坪井、右WBの川井、左WBの田中パウロ、アンカーの小野原、インサイドハーフの佐々木、吉濱、FWの岸田。
ベンチには三幸、山下、宮代のリーグ戦で先発している選手などが入っている。

一方のセレッソ大阪の先発メンバーも先週末のリーグ戦から8人を入れ替え。圍、片山、瀬古、舩木、ソウザ、田中亜土夢、柿谷、澤上が先発メンバーとなり、引き続き先発となったのはヨニッチ、デサバト、奥埜の3人。
奥埜が福満が抜けた右SHで先発しているように層の薄くなったポジションがリーグ戦で出場している選手で、ベンチには木本、清武、水沼、ブルーノ・メンデスが入っている

ということでセレッソの左サイド、山口の右サイドではトゥーロン国際大会で共に日本代表で戦った舩木と川井がマッチアップすることになっていた。

■はまらない山口の守備

立ち上がりから積極的な守備を見せ前へ前へと仕掛けてきた山口だったが、徐々にセレッソが試合をコントロールすることになる。
その要因となったのは山口の守備をセレッソがかんたんに外すようになったからだった。
マッチアップ
山口は3-1-4-2、セレッソは4-4-2ということでマッチアップは少しずれることになり、セレッソのSBに対しては山口はインサイドハーフが出ていくことになる。
3バック化でずれるマッチアップ
しかしセレッソはそこからデサバトが2CBの間に落ちる3バック化も行う。となるとセレッソはSBも上がる。
この時山口のインサイドハーフはワイドに開いたCB(ヨニッチと瀬古)にアプローチに出るのかセレッソのSBに付いていくのかのどちらかの判断を迫られる。
前半の立ち上がりを見る限り山口としては前に行きたいという狙いを持っていたと思われる。
がしかし例えば山口の左サイドで、吉濱がヨニッチに行くとパウロは片山に行くことになりその背後が空く。
そこに奥埜が走り込むと3バックの左に行く菊池が出ることになるが、そうなると澤上が空く、坪井が行くと柿谷がと次々にずれてしまうのだ。

この形から生まれたのが15分杉の片山の決定機。サイドで受けたとことから斜めに中に入っていくことで3バックの間を突きボックス内に侵入した。

こうして攻め込まれると山口のWBは下がって5バックで守るしかなくなる。
しかしインサイドハーフはできるだけ前にアプローチに出たいのでDFラインの前にスペースが生まれ始めることになった。
またボールを奪ったとしても2トップは孤立。ほとんどセレッソ陣内にボールを運ぶことができなくなっていった。

こうしてセレッソが完全に試合をコントロールするなか先制点は28分。
山口はゴールキックから大きく蹴り出すことが多かったが、時々はつなぐ姿勢も見せていた。
先制点につながったのはソウザのFKが大きく外れたゴールキックからで、GKからビルドアップでつなごうとしたボールをセレッソが奪ってのもの。
GKの山田がセレッソ2トップの間を通してアンカーの小野原にパスを付けたところでセレッソは一気に囲い込みプレッシャーをかけボールを奪うと、そこから澤上が左足一閃。豪快なミドルシュートでセレッソが先制した。
山田はアンカーにボールを付けれると判断したのだろうが、ボールを受けた小野原には時間もスペースも無いというロンドン五輪準決勝で権田から扇原に出して扇原がボールを奪われた受けて殺しのパスだった。

そしてその直後の31分には再びセレッソがミドルシュートで追加点。
山口は最終ラインに5枚が並び、前線は2人なので中盤は3人でカバーしないといけなくなっている。
本来ならばWBが1つ前にでて4-4でカバーしたいんだろうけど、それが出来ないのでDFラインの前にはかなりスペースができる状況になっていた。

■後半

後半開始〜
後半開始から山口は2人を選手交代。アンカーの小野原に代えて三幸、インサイドハーフの吉濱に代えて山下をそのままのポジションで投入する。

三幸は自分がプレッシャーを受けないポジションを見つけるのも早く、また時間をコントロールできる選手なので後半から山口の攻撃にリズムが出来始めるが、セレッソの4-4-2のブロックの中にボールを入れることはほとんど出来ず、ブロックの外をボールを動かしてサイドで勝負するという形ばかり。J1最小失点のセレッソは単純なクロスから失点することはない。

すると60分。左サイドでWBを引き出し3バックの左サイドを外に引っ張り出したところからソウザがボックス内に侵入。最後は田中亜土夢のシュートを澤上が身体にボールを当ててセレッソが追加点。
3-0と試合を完全に決めた。

前後関係はちょっと曖昧だが、おそらくこの前から山口は守備の1列目がビルドアップで抜けられると、前半の5-3-2ではなく2トップの1人が2列目の守備に入る5-4-1にしていた。しかし3バックのサイドの選手がサイドに引き出されたときの中央の選手がスライドが遅く間が開いていたのでそこにソウザが侵入した。
78分〜
山口は3点目を奪われたことで62分に岸田に代えて宮代を投入。
セレッソも64分奥埜に代えて水沼、68分にヨニッチに代えて木本とリーグ戦でも出場機会の多い選手を入れ替え。そして78分に澤上に代え西本を投入し、ソウザをFWへと移動。

ここから山口は前がかりに攻めるもセレッソは4-4-2の守備で試合をコントロール。
セレッソのブロックがスペースを消しており、山口はボールを持つことはできるだけど、ボールの出してにとっては前にパスコースは無い。けど受けるほうはできるだけ前でボールがほしい。という状態になっているので山口の選手にパスミスが目立ち、最後まで効果的な攻撃を見せることはできないまま試合終了。
セレッソ大阪が3-0と危なげなく勝利した。

■その他

盤石の試合だった。
山口とはプレシーズンでも戦ったが、セレッソはその時から大きくチームが進化していることを証明できたといえる。
またこれまでトップチームでほとんど出番が無かった澤上も2ゴールを決めたのもポジティブな話題だろう。

ただ台風で新幹線が動かないのは困ったもんだ。



0 件のコメント :

コメントを投稿

新着記事

人気の投稿

セレッソ大阪公式Twitter

楽天

楽天トラベル