2011年6月20日月曜日

6/18 Jリーグ第16節 VSヴァンフォーレ甲府 @山梨中銀スタジアム

■ヴァンフォーレ甲府 0 - 2 セレッソ大阪
ヴァンフォーレ甲府:なし
セレッソ大阪:小松(85') 播戸(90'+4)

フォーメーション

■ヴァンフォーレ甲府
GK:1 荻晃太
DF:25 市川大祐 2 小林久晃 4 山本英臣 13 内山俊彦
MF:5 ダニエル 27 伊東輝悦 20 片桐淳至 9 永里源気
FW:26 阿部吉朗 16 松橋優
SUB:21 荒谷弘樹 3 冨田大介 7 石原克哉 8 養父雄仁 18 柏好文 10 パウリーニョ 19 金 信泳
交代:ダニエル→石原(15') 永里→柏(66') 松橋→パウリーニョ(70')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 20 高橋大輔
MF:5 中後雅喜 10 マルチネス 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:9 ホドリゴ・ピンパォン 15 永井龍
SUB:1 松井謙弥 17 酒本憲幸 32 尾亦弘友希 33 高橋祐太郎 25 黒木聖仁 11 播戸竜二 15 小松塁
交代:永井→播戸(62') ホドリゴ・ピンパォン→小松(82')

6月連戦の3試合目はアウェーの甲府戦。前節に引き続きU-22の3人と乾に合わせてレッドカードを受けた上本も欠場。乾は移籍がやはり決定的らしく中断期間の全くない今シーズンのスケジュールもあってかクルピはもう使わない方針のようだ。
一方の甲府はハーフナー・マイクが累積警告で欠場。開幕前に藤本康太に話しを聞いたときに、当時マイクが所属しており藤本康太がマークに付き全く何もさせなかった09年の最終節鳥栖戦が自分のキャリアの中で最も充実した試合で「マイクの様な選手は好きなタイプで止める自信がある」と言ってただけに楽しみだったのだけど残念ながら直接対決はならなかった

■前半
セレッソは前節に引き続き4-4-2。だけど、トップにピンパォンが復帰し播戸が外れている。
それに対する甲府も4-4-2。DFと中盤で4-4のブロックを作り守るというやり方。
セレッソのやり方と4-4の2ラインでブロックを作るやり方とはシステムの噛み合わせ上相性は良いので、この試合は前半立ち上がりからセレッソがボールをキープする展開になる。
セレッソのボールポゼッション
というのもセレッソのキーマンであるマルチネスが4-4で作ったブロックの外にいてボールを落ち着ける事ができていたから。福岡の時も書いたけどブロックを作っている選手が前にでてきてマルチネスにプレッシャーをかけるというのは、CBの前のスペースを空ける事になるので難しい。で、セレッソは両SB共に高い位置を取るので4-4のブロックを作るならマルチネスの所はFWが行くというのがスタンダードなんだけど、(甲府もきっとその狙いは持っていたのだろうけど)カウンターの起点になりたい2トップがCBと2対2という甘いエサに釣られて攻撃の時に早く行きたいという意識が目立ちFWの守備が中途半端になっていた。
このCBとFWの2対2は、押し込んだ状態で前でのプレッシングが効いていれば向こうはスペースに向けてアバウトに蹴るしか無く、この日入った藤本も含めてヨーイドンならほぼ負けないCBを置いているので2対2でも十分対応できるという計算のもとにできているのだけど、相手FWは「これ行けんじゃないの?」と思ってしまってるんだろう。
甲府 2ラインとFWの間が間延びする
そしてこの日のセレッソは2トップの1角にピンパォンが入っており、前回の永井・播戸の2トップは2人とも同じように裏を狙ってしまい中盤とバイタルの攻略に効果をもたらすことが出来ていなかったがピンパォンは引いてきたり逆サイドに流れたりする動きが多いので前節よりもスムーズにボールが回る。
さらにマルチネスの前がフリーになっているので、2列目から降りてくるボギョンや倉田とのパス交換や横幅が狭くなれば両サイドの幅を作っている両SBへのパスなどでどんどん甲府の2ラインを押し込んでいく。
セレッソのプレッシング
この形にまで持ち込めば前からの守備もできるので守備も安定してくる。
セレッソの場合ボールサイドに中盤の選手が集まっているケースが多いので、ボールを奪われた時には近い選手とボールより後方にいる選手(マルチネスの場合が多い)がボールホルダーにプレッシングをかけ、そしてボールに近い順番に相手を捕まえていき2CBは相手2トップとマンツーマン。そしてもう1枚のボランチがCBの前のスペースをカバーする。
この日の甲府は2ラインとトップの間がかなり広がってしまっていたのでこの形がきれいにハマり甲府は全くといっていいほど攻める事ができなくなっていた。

ただ、甲府は2ラインが完全に引く形となっていたのでセレッソもチャンスはあるものの攻めきる事ができず0-0で前半終了となる。

■後半
前半0-0だったものの甲府は全くのノーチャンスという事で守備を改善してくる。
甲府守備の修正
FWの1枚阿部を守備の時にはボランチに当たると2トップの役割を明確にし4-4-1-1といった形にする。
丸橋の空けたスペースでフリーになるマルチネス
ただ、セレッソにとってこの形は織り込み済み。
引いてくる2列目と上がる丸橋を使って左SBのポジションにスペースを作りそこでマルチネスがフリーになるというお得意の形に持っていくケースが増えてくる。
この形でマルチネスをやっぱりフリーにできていたので甲府の4-4-1-1作戦は残念ながらあまり効果がなくまたセレッソがボールを持つ展開になる。

甲府 後半 カウンターの狙い
ただ、前半と同じ様にやっぱり甲府が4-4でベタ引きになってるもんだからなかなかゴールを奪えない。そうこうしている間に中盤のミスからSHに走られる場面も何度か出てくる。
多分甲府は後半からこの形を狙っていたんだと思う。前半は2トップを走らせるという場面が多かったけど後半開始からは押し込まれて上手く出来ていたかったもののSHを使おうという意図が少し見えていた。
引いて守るセレッソ
先ほどのセレッソの前からのプレッシングが最もやりたい守備ではあるんだけど、やっぱり全ての状況で前から押さる事は不可能。なので前から行けない時は割り切って下がってしまう方法をとる。
この部分はさらに延ばしていきたい所でもあるけど、基本的に後からボールを繋いでいけるチームでもあるし、さらに最後尾のキムジンヒョンもつなげるGKなので引いてしまってもそれほど苦にはならない。
という事で後半途中にミスがらみから甲府に何度か攻められる場面がでてくるものの後でしっかりとめにかかる。
先制点の場面
試合のほとんどをペースを握って進めるものの最後の壁を崩せなかったセレッソが85分についに試合を動かす。
藤本康太からのスルーパスを丸橋がグラウンダーで折り返し、中央で交代出場の小松が決める。
この場面で最も効果的だったのは藤本康太。
この時間帯になると甲府は4-4のブロックの前で2トップの両方でボランチを2枚を見る形になっていた。
そこで動いたのが藤本康太。マルチネスはマークに着かれていたが茂庭からの横パスを受けた時にフリーなんだからという事で前に向かってドリブルをはじめる。それに合わせて倉田、その先では播戸がボールを引き出す動きを見せる。
フリーでボールを運ばれる訳にはいかない甲府はMFのラインから藤本に対して少し出てきたそのタイミングでサイドで裏を狙う丸橋にスルーパス。これで甲府のブロックの裏をとる形となった。

その後は前がかりとなる甲府の裏をとるカウンターで播戸が何度もGKと1対1の場面を作るも外しまくったが、最後にはオフサイドを見逃してもらい追加点、結果0-2の快勝となった。

■その他
この日の相手は噛み合わせ的にやりやすい4-4-2だったので楽に進める事ができた。
システムの噛み合わせ的に比較的簡単に後ろでフリーを作る事ができたからだ。

今更だけどセレッソはパスサッカーをやっている。
パスサッカーをやるのに一番必要なのはフリーの選手を作る事。
前線でフリーの選手をつくるのは難しいので低い位置でフリーを作る。なのでマルチネスがあそこにいる。マルチネスがいない時にはボギョンを入れている。シャドーが降りてくる。そしてその為に両SBが高い位置を取って幅を作っている。
だからセレッソに取ってより重要なのはボールをキープできたりするCFとかじゃなくって(ドログバがいるなら別だけど)あそこでフリーを作る仕組みなんだよという事です。それは乾がいなくなっても、清武が不在でも、システム上は2トップになっても同じです。

2 件のコメント :

  1. いつも分かりやすい解説ありがとうございます。僕は見るのに必死なってしまい。試合が終わると頭が真っ白になってしまいます。このブロブを見ることによって二度も楽しめます。これからも楽しみにしていますので今後ともよろしくお願いします。。。

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  2. コメントありがとうございます。どうしても気持ちが入って主観的になってしまうところがあるんですが、できるだけきちんとセレッソの事を残していこうと思ってますので頑張ります(笑)

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