2011年6月26日日曜日

6/25 Jリーグ第18節 VSアルビレックス新潟 @東北電力ビッグスワンスタジアム

■アルビレックス新潟 1 - 1 セレッソ大阪
アルビレックス新潟:ブルーノ ロペス(76')
セレッソ大阪:酒本(90'+3)

フォーメーション

■アルビレックス新潟
GK:30 小澤英明
DF:14 藤田征也 3 千葉和彦 2 大野和成 5 石川直樹
MF:36 菊地直哉 15 本間勲 6 三門雄大 23 田中亜土夢
FW:11 ブルーノ ロペス 10 ミシェウ
SUB:22 渡辺泰広 20 増田繁人 33 西村竜馬 32 小林慶行 8 小暮郁哉 16 大島秀夫 18 川又堅碁
交代:菊地→川又(62') 本間→小林(85') ミシェウ→大島(90'+1)

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 20 高橋大輔
MF:5 中後雅喜 7 乾貴士 23 倉田秋 25 黒木聖仁
FW:9 ホドリゴ ピンパォン 19 永井龍
SUB:1 松井謙弥 17 酒本憲幸 32 尾亦 弘友希 33 高橋祐太郎 26 村田和哉 11 播戸竜二 15 小松塁
交代:永井→播戸(64') 黒木→小松(78') 高橋 大→酒本(87')

新潟とは今シーズン2回目の対戦。
セレッソはU-22の3人とマルチネス・ボギョンがサスペンションで不在と厳しい状況だけど、乾がスタメン復帰。マルチネスの所には黒木が久々のスタメンで出場。
一方の新潟も鈴木、酒井がU-22、チョ・ヨンチョルと東口がケガで離脱中って事で同じく厳しい台所事情ながら菊池が復帰。久しぶりにみたGKの小澤はセレッソにもちょっとだけいたけど鹿島の2ndだった印象が強い。
前回はミシェウのポジショニングでブルーノロペスにSBの裏をつかれ失点してしまったのでミシェウをどうやって捕まえるかがポイントになるかと。

■ポゼッション対カウンター
新潟は4-4のブロックを作り前回と同じくボールを持つセレッソとカウンターを狙う新潟という展開。
立ち上がりセレッソボール保持のポジション
マルチネスの代わりに入った黒木がマルチネスほどのキープ力はないもののリズムよくボールを捌き、乾が積極的に引いてボールを受けることでペースを握る。
新潟は立ち上がり前から行きたそうな素振りをみせているもののボールを動かせているので厳しそう。
新潟カウンターの狙い
新潟の狙いはカウンター。前回もそうだったけど、ミシェウがCBとボランチの間で浮いたポジショニングを取る事でブルーノアウベスをCBと1対1に持ち込みサイドのスペースに走らせ、そこにSHを絡めようとしてくる。
ブルーノロペスはスピードも強さもあるかなり強烈な選手なので流石の茂庭や藤本も1対1でそう簡単に止めることはできない。なのでカバーの入れる位置にCBのもう1枚のポジションを取らせたい。

■カウンター対策
新潟を押し込むことでカウンターを防ぐ
って事でセレッソの取った方法は攻撃
ポゼッションを高めて相手を押し込む事でミシェウのポジションを下げにかかる。
怖くないカウンター
ミシェウが下がらざるを得ない状況にしてしまうと手前で黒木が抑えることができるし、ブルーノロペスに対してもチャレンジ&カバーのCB2枚で対応できるし、2列目から飛び込んでくる選手に対してのカバーは中後ができる。
この形にまで持っていければ新潟のカウンターもそう怖くはなくなってくる
SBとボランチの新しい絡み
ミシェウのポジションを下げる上で効果的だったのがSBが中に入っていくプレー
普段、丸橋が前に出てそのスペースをマルチネスが使うという形はよく見せているが、この日はさらにそれの進化系という感じで、丸橋が中央に向かって斜めに入っていき黒木が丸橋のいたポジションに入っていくという形も見られた。
中後のポジショニング
あと、この試合に限った事ではないけど、最近中後のポジショニングが非常によくなっている。ACLガンバ戦に向けてテストをやっていた「CBの前に中後」をやってからだと思うけど、両SBをあげるセレッソにとってあそこに中後がいるという事は非常に大きい。さらに攻撃の時にもそこでフリーになっている事でポゼッションの保険にもなっている。

■新潟のカウンター対策対策
新潟の4-3-3
新潟はカウンターでも効果的な攻めができずバイタルエリアを使われてるという事で、DFラインの前を3ボランチにして田中を右にミシェウを左に動かす。
この辺の時間帯の新潟は全く攻め手がなくなっていたので、田中かミシェウのうちボールサイドはは中盤に落として守備をするけど、逆サイドはカウンターの為に必ず前に残したいというのが狙いの様子。
この新潟の狙いは最初は上手くいきそうな気配があったものの、バイタルを使われて逆サイドに展開した時に空けてしまうので押しこまれた時に結局両サイドとも下がってしまってしまうようになりすぐに止めてしまった。

ただシュートが決まらない。
前半のシュート数は3-14、ポゼッションも6割ぐらいは取れていたと思うがとにかくシュートが決まらない。
ただ、内容は悪くなくチャンスも作れていたので焦れずに続けていくしか無いというまま前半は0-0で終了

■カウンター応酬への誘い
後半の新潟は再び4-4-2に戻し、試合の立ち上がり同様前からプレッシャーをかけようとしてくる。
何かを変えなきゃいけなかった新潟は前半立ち上がり以上に強めに前から行くんだけどどセレッソはきっちり落として守るのでそれほど問題にはならない。
ハーフタイムで黒崎監督が徹底したのであろう、新潟は前半ほどブロックを押し下げられる事もなくなってきた。

だけど、ブロックが下がってないという事は裏にもスペースがあるので、セレッソは縦パスのタイミングが早くなり前半と違った形でもチャンスを作り出せるようになる。
その流れで疲れの見える永井を播戸に交代。
前半から多くの決定機を外してきたし、永井以上に裏のスペースをつけるという狙いもわかりやすい。

前線に人を増やす新潟
ただ、この辺の時間帯からカウンターの応酬みたいになってきてしまう。
新潟としてはほとんど上手く出来ていなかったのでカウンターの応酬上等という事で前線に川又、前に人を増やしてくる。セレッソにしても試合は支配できているしゴールも目の前に迫っている。なのでこの新潟の甘い誘いに乗る。

新潟の先制
結果的にこの誘いに乗った事が裏目にでる。
ピンパォンのパスミスからカウンター、人数が揃っていた事で逆にCBの前に入ってくるミシェウに両CB共が釣られてしまい高橋とブルーノロペスが1対1に。中に切り替えしニアを抜かれて失点してしまう。
この失点、シュートまで持っていった新潟の流れも良かったけど、ジンヒョンはニアを抜かれてはいけない。ブルーノロペスが中に切り替えしたときにパスやファーへのシュートに備えて重心をファーに移してしまったジンヒョンのミス、ニアはGKの責任エリアだからだ。
それにしても今シーズンはニアを抜かれる機会が多いような気がする。

終盤のセレッソ
もうここまできたらセレッソはカウンターの応酬だろうが関係なく乗って行くしかない。
って事で黒木を中後に、さらに高橋を酒本に代えて攻め立てる

これがロスタイムにやっと実を結ぶ
左サイドでポイントを作り乾のパスを右サイドで酒本が決め同点
バイタルエリアで繰り返し続けていたプレーがやっと実を結んだ。

■その他
前半は試合を完全に支配していたのに決められなかった。
なので後半は新潟の誘いにのりカウンターの応酬に乗ってしまい失点した。
結果論としては新潟の誘いに乗ったのが失敗。カウンター対策はポゼッションで、ああいう時こそ慌てずゆっくり、じっくり仕掛けて新潟のスキを待つ方がよかったし、セレッソの考え方、進む方向性としてはそれが正解でもある。
けど、あそこは乗っちゃうって気持ちもわかる。乗っちゃっても先に決めれていれば問題なかった訳だし…

まあただ、進むべき方向としてはやっぱりあそこは乗る必要はなかった。
なかなか点が入らないとしてもしっかりコントロールする。慌てない。今ひとつ乗り切れてないのも影響してるんだろうけどね。

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