2012年2月20日月曜日

2/18 練習試合 VS モンテディオ山形 @国際海浜エントランスプラザ

■セレッソ大阪 2 - 0 モンテディオ山形
セレッソ大阪:ケンペス(17') ブランキーニョ(67')
モンテディオ山形:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 24 キム・ソンギ
MF:10 ブランキーニョ 13 柿谷曜一朗 18 横山知伸 25 黒木聖仁
FW:9 ケンペス 26 村田和哉
交代:キム ジンヒョン→松井 HT(46')黒木→舩津(58')柿谷→(吉野 58')村田→永井 (58')ブランキーニョ→井上(67')ケンペス→後藤(80')酒本→小暮※(90')
※セレッソ大阪U-18

■モンテディオ山形
GK:1 清水健太
DF:2 小林亮 5 前田和哉 3 石井秀典 13 石川竜也
MF:15 宮阪政樹 11 北村知隆 8 船山祐二 30 山﨑雅人
FW:18 萬代宏樹 9 中島裕希
交代:船山、北村、山﨑→伊東、秋葉、比嘉(60'すぎ)

U-23代表に選ばれた、扇原、山口、杉本、キム・ボギョンとケガの清武を欠いてはいるけど、監督が代わってはじめて見る試合。
試合展開というよりも新しいセレッソはどうなるのかを中心に書いていきます。

■マッチアップ
マッチアップ
新しいセレッソのフォーメーションは中盤がボックス型の4-4-2。
ぱっと見た感じこの中ではきっと村田のポジション・役割が一番気になる部分かと思うのでそこから。村田の役割は普通にFW。ケンペスを1トップ気味にして少し引いた位置という訳でもなく、ウイング気味に張らせるのではなく、完全に横並びの2トップ。

このセレッソの形は山形のフォーメーションに合わせてという事では無いと思うけど、一応山形の方も紹介しておくと、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2でトップ下に山﨑が入りワンボランチの位置にはルーキーの宮阪が入っていた。

■ビルドアップ
2011シーズンのまとめでも書いた様に、ビルドアップの仕組みはセレッソの大きな特徴の1つであり、その仕組みはマルチネスに依る部分も大きかった。それが、監督が代わり、フォーメーションも変わり、さらにマルチネスがいなくなった事でどう変化したのか。

先ず、ビルドアップのスタート位置は昨シーズンまでほど低くはありません。
昨シーズンまではビルドアップを低い位置から始める事で相手DFとMFの間のスペースを広げるという効果も狙っていたけど、それは別の方法で行うようです。

■ビルドアップの仕組み1
ビルドアップ1
ビルドアップのスタートは、
・両CBが開く
・両SBが同時に上がる
・CB間にボランチの1枚が下りてくる
・もう1枚のボランチは中央に出る
ところからはじまる。
ここでは下りてくるボランチを右側に入った横山、中央に出るボランチを左側に入った黒木としたが、黒木が下がり横山が前にでる場面もあったのでどちらか1方がという感じかもしれません。(ただ横山が下がる事の方が多かった。)
また図では最終ラインにまで入っているが山形は最終ラインに対してそれほどプレッシャーをかけて来なかったので、相手の状況によりそこまで下りない場合もあった。
要はこれによって相手2トップに対して3人という最終ラインで数的有利を作ってボールを落ち着けていた。

この時前線はどうなっているかというと、
最前線のFWは、
・FWの1枚(村田)は相手の背後のスペースを狙う。
・もう1枚(ケンペス)はポストができる位置に顔を出すか、村田が動いた後のスペースに入る。
なので最終ラインでボールを落ち着けている時にFWに出せる状況だと最終ラインから一気に裏やポストなどのパスを狙っている。

2列目に入る柿谷とブランキーニョは、
・SBの前のサイドのスペースに出る
・SBの横中央よりに少し下がってきて顔を出す
のどちらかにポジションを取る。
これは、相手の状況なのか前に出た方のボランチとの兼ね合いなのか、どういう使い分けなのかは残念ながら把握出来ていません。

この時はもちろん裏に抜ける村田やケンペスに1発で入れば最高なんだろうけど、まずは前に出たSBへパスを出すことを狙っている。なので、SBにパスが入るまで後ろの3人でボールを動かしていた。

この時点でのポイントはトップ下のポジションには基本的に誰も入らない事。
両SHは原則サイドに張っている状態だし、ケンペスもこの時点ではそれほど引いてこない。また中央にいるボランチもそれほど前には出て行かない。後ろでボールを回している時点ではあえてこの位置をあけている様に見えた。

途中でも書いたように山形がそれほど前からこなかったので、例えばここで相手が前から来た時にどうなるのかはわかりません。ただその分この日はジンヒョンをつかってやり直すという場面もほとんど無かったので3人+ジンヒョンという形になるのかなと。

■ビルドアップの仕組み2
ビルドアップ2
後ろで落ち着けたボールがSBに入るとそのSBがボールを前に運ぶ。
またその際には、
・逆サイドのSBは最終ラインに下がる
・降りていた方のボランチはSBのサポートに上がる
・ボールサイドの2列目は、縦に出たり中に近寄ったりする
ボールを運ぶのは原則SBになっている様で、ボランチや2列目はそのサポートをするという感じか。ここで前が詰まってボールを運べないともう一度後ろにボールを下げてビルドアップ1の形に戻る。

SBがボランチや2列目との関係でボールを運べると、ここではじめて予め開けていた中のスペースに2列目やケンペスが下がって入って来る。
きっと最初は中央を空けておく事ってのが約束事としてあって、それを意識しすぎていた事や、復帰の柿谷を含めて新しい選手が多かった事もあったからだと思うが、ここから中のスペースを使うという部分はミスも多かったりして現段階では上手くいっていなかった。

あと今回の図では丸橋にボールが渡った状況で書いたが、これは丸橋だけってわけではなく逆サイドの酒本でも同じような動きになっていた。

■ビルドアップのまとめ
4-4-2のボックスって事は当たり前だけどトップ下と呼ばれる場所に選手がいない。
考え方としては、予めここに選手がいればそれを防ぐ為の選手が必ずいる事になる。ってことはここのスペースは狭くなる。そしてここは相手にとって最も危険な場所なのでこの場所を消そうと躍起になる。
なので、ここにあえて空けておく。さらに村田が裏のスペースを狙う事で、最後の場面で使うために相手CBの前にできるだけスペースをつくりたいということなんだろう。

いないメンバーも多かった事や、ビルドアップの最初の段階でボランチが縦関係になった時に黒木があまり効果的なプレーを見せられなかった事(連携の問題が大きく黒木だけが原因ではない)も影響しているとは思うが、この新しいやり方はSBの役割がかなり重要になっていた。昨シーズンまでも「丸橋からシャドーへの斜めのパス」が攻撃のスイッチになっており重要な役割を担っていたんだけど、今年はさらに組み立ての関与も増え、またボールを運ぶ事も求められている。そして逆サイドにボールがある時は最終ラインに戻らなきゃいけない。
丸橋も酒本も元々前の選手で、彼らだからこなせるだろうという事なんだろうけど、この2人がもし欠けた時に同じ役割をこなせる選手はいるのか?とも感じました。

■守備
前からのプレッシング
現時点ではそれを意識付けたいので極端にやっている可能性もあるので、ホントにこのままかという思いもありますが、現段階では守備はとにかく切り替えを速くして前からのプレッシングばかり。
特に前はもうマッチアップが決められてるんじゃないかってぐらい前から抑えにかかる。
ボールを失えば切り替えを早くしてプレッシングと最終ラインをプッシュアップするというのが徹底されていた。(緩んで来るとベンチから声がかかっていた。)
山形は今シーズンボールを繋ぐサッカーを目指してる様で、GKが持った時は両SBが引いてボールを受けようとするんだけど、そこにも2トップが素早く必ずマークに行きボールを出させないぐらい徹底されていた。

このプレスをかいくぐられたり、またミスからボールを失いプレスに行けなかった場面で利いていたのが横山。
横山はビルドアップの場面でもリズムよくボールを受けて散らすというプレーも見せており、さらに守備でも真ん中でハードにがっちり体を張って守る事ができていた。また高さもあるので、前プレでGKが蹴ったボールをCBの前で弾き返す事ができるのがかなり効果的だった。

■試合内容
試合はケンペスとブランキーニョのゴールで2-0だったが、山形は萬代や中島が決定的なチャンスで外していたし、セレッソも上にも書いた折角空けていたバイタルを上手く使えていなかったのでチャンスの数自体は少なくまたミスも多かったので、普通に考えれば同点ぐらいの内容だった。
ちなみに1点目のケンペスのゴールはオーバーヘッドだったけど、村田のクロスが山形DFにあたったこぼれ球。
2点目のブランキーニョは左サイドからのFKで、中で合わせるボールがそのまま入ったというものでした。

■雑感
この日一番好印象だったのは横山。
上にも書いたようにビルドアップでも守備でもかなり利いており思ってたよりもずっといい選手でした。
その前の練習試合甲府戦では扇原・山口のU-23コンビがスタメンだったようですが、横山がこれだけできるなら普通にスタートでいいんじゃないかと。

ケンペスはまだちょっと重いのかなと感じる部分もありましたので正直まだわからないです。村田が裏やサイドに大きく動く分ポストも行っていましたが、真ん中でどっしりと陣取るガッツリとしたポストプレーヤーではなくきっとムービングタイプじゃないかと感じました。体の強さは十分ありそうでしたけどね。

ブランキーニョははじめての実戦って事でさらに連携不足を感じさせる場面も多かったけど、テクニックがあり幅広く動ける選手でした。ただこの試合の中では一番守備をサボっていましたが(笑)。

柿谷は、彼だけの問題ではないけど連携不足というか最後のバイタルを上手く使えていなかったのでそれほど効果的なプレーはありませんでした。が、やっぱりメチャクチャ上手いです。ボールタッチ、パス、フェイントどれを取ってもやっぱりあの柿谷でした(笑)。

ちなみに交代選手は全てそのままのポジションに入っています。

また、村田はウイングというより完全にFWとして起用されていました。
もちろんサイドに流れてプレーする場面もありますが、基本そのスピードは裏を狙う為に使われていました。



どこまで書いていいのか迷いましたが、書く事に問題は無いという事なので思い切って書く事にしました。どんな内容を書くかまでは理解されていないと思いますが・・・まあいくつかは書いていない部分もあります。
それに中心選手を何人も欠いている状態なので開幕の時にはまた少し変わっているでしょうしね。もし問題があるようなら消しますのでおっしゃってください。

あと山形も去年までの印象とはかなり変わっていたのでもう少し細かく書いてやりたい気持ちもありましたが、こっちはあまり書いてはいけない様なのでやめときました。

2012年2月13日月曜日

新加入選手など

前回の直接聞いた内容が好評でしたので、今回はその他の選手の分を書きます。
ですが、特に印象に残った話・聞きたかった話を前回にまとめたので今回の内容は少し薄いです。あまり期待しないでください。(笑)


【新加入選手】
■23 山下達也
ーお帰りなさい(笑)
「はい(笑)。ありがとうございます。」

ーやっぱり去年は楽しかったですか?
「そうですね。試合に出れたので楽しかったですね、メチャクチャ。」

ー買い戻される選手ってバルサのピケぐらいじゃないですか?(笑)
「金額が全然違いますよ(笑)。オファーを頂いた時はまさかでした。それだけに本当に悩みました。けど、やっぱりココに戻りたいと思いました。セレッソに戻れた事、オファーを頂いた事に本当に感謝しています。」

■22 児玉新
ーケガはもう問題ないんですか?
「まだもう少し別メニューです。」

ー大阪に帰って来てどうですか?
「やっぱり嬉しいですよ。ほっとしますね。」

ーでもその大阪の時のチームはちょっと気に入らないんですけど(笑)
「はははは(笑)それはもう忘れて下さい(笑)。」

ーSBとCBはどちらでというのは決まっているのですか?
「練習をやってないのでまだわからないですね、どちらでも問題ないですし、今は試合出れるならどちらでもがんばります。」

■5 船津徹也
ー船津さんってウチから1点とってますよね?
「はい、実は・・・そうなんです(笑)。」

ーあの時は左SBでしたよね?
「そうですねあの時は左SBです。」

ー昨シーズンは2列目もやってたと聞いたんですが?
「そうですね(笑)1トップ2シャドーみたいな感じで裏に抜ける専門でシャドーをやりました。運動量が自分では武器だと思ってるんで、それをシャドーで出すという意識でやってました。」

ー僕たちは船津さんの運動量に注目すれば良いですか?
「今シーズンは後ろ目になるか前かはわからないですけど、守備でも裏に抜けるのでも運動量は見て欲しいです。僕はこの中では誰よりも走らないといけないと思ってるので、絶対に誰よりも走りたいです。それでチームを活かしたいと思っています。もし誰よりも走ってないと感じられたら言ってください。」

ーじゃあ走ってないな、サボってるなって感じたらブーイングしてもいいですか?(笑)
「はいドンドンしてください(笑)。僕はこのチームで誰よりも走らないといけないので。」

■18 横山知伸
ーボランチとCBのどちらでといった話しは事前にありましたか?
「一応オファーいただいた時点ではボランチでとは言われましたけど、監督が決める事なので、はじまってみないとまだ何とも言えないですから。」

ー自分としてはどちらがやりやすいというのはあるんですか?
「やはりボランチですね。川崎でも一番やってたポジションなんで。オリンピック代表がいない今はチャンスですね(笑)。」

ー僕たちは横山さんの何を見たら良いですか?
「それは大事ですね(笑)攻撃はシンプルにやる方なんです。出して/もらってってのを繰り返す感じです。なので守備・・・あ、あとそんな得点は取ってないですけど高さは自信があります。」

■28 井上翔太
ー井上さんがピッチに立った時にどこに注目すれば良いでしょうか?
「ゴールとアシスト。ゴールに絡むプレーは自信があります。1試合に1回は何かを起こせる選手になりたいです。」

■15 吉野峻光
ー吉野さんがピッチに立った時にどこに注目すれば良いでしょうか?
「ボールを持ったら注目していなくても、自然に注目してしまうと思います(笑)。・・・あ、いやーちょっと、ちょっとハードル上げすぎたかも(笑)。」

山下選手が話している時の顔や、横山選手の丁寧な応対なども印象的でしたが、一番印象に残ったのは船津選手でした。
ここでは書いていませんが船津選手は実は大学の時にセレッソに練習参加していた事があったそうです。(それがきっかけで今回のレンタル移籍につながった訳ではないそうですが。)
現時点でのチームの序列的にはバックアッパーでしょうから出場機会はそれほど多くはないかも知れませんが、その中で自分の武器をチームに活かす事でチャンスをつかんでやろうという意気込みが伝わってきました。
新人の井上選手、吉野選手はキャラクターが対照的で面白かったです。ブラジル人選手は僕がポルトガル語を話せないので聞けませんでした。


【その他選手】
■24 キム・ソンギ
ー今年は出たいですね。去年はベンチまでは・・・
「そうですね。もうベンチはあきましたもん(笑)。」

ー今年は去年に比べてははるかにチャンスは増えるんじゃないですか?
「まあそうですね。キャンプからちょっと。もう2年目なんで慣れてるんでキャンプからガンガンアピールしていきたいです。去年のキャンプは全然だめでしたからね。何をやったいいのか全くわかんなかったぐらいでした。今年は無かったらもう来年は無いという気持ちでキャンプからやっていきたいです。」


■19 永井龍
ー今年はやらないといけませんね
「そうですね、今年はね。」

ー去年はシーズン前半にチャンスは・・・
「そうですね。4試合ぐらい連続でスタメン出場した時に決めきれなかったのが。」

ーでもゴール以外は結構できた自信はあったんじゃないですか?
「ありましたね。結構トゥーリオとか中澤の日本を代表するCBとやった時にキープだったりはできたんですけど、あとはホント結果が足りなかったです。」

ークルピはそこを一番言う人でしたしね。
「そうですね。あと自分も本当はそこにこだわってやって来たつもりだったんですけど、ちょっと・・・ほんとゴール以外はどうでも良いんですよ。点さえ取れればっていう感じやのに点が取れなかったってのがね。なので今年は今まで以上にゴールにこだわってプレーしたいです。」


■21 キム・ジンヒョン
ー去年で一番よかった試合は?
「うーん・・・無かったですね。今までも1試合通じて納得できた試合はほとんどないですけど、去年は全く無いです。0です。」


■4 藤本康太
ー今年はCBでレギュラーポジションですね。
「そうですね今年はCBでレギュラーとります!」

ー去年は1年間CBで勝負しますっておっしゃられてたんですよ。
「まあでもあんま試合出れなかったですからね。」

ーでも半分、19,20試合ぐらいは出場されてました。
「そうですねそれぐらいですね。」

ー最後2つぐらいはSBでしたけど(笑)
「そうでした(笑)もちろんどこでもやりますけど、自分はやはりCBが一番やりたいのでCBに固定して貰える様にがんばります。」

■16 杉本健勇
ー去年終盤は連続で試合に出場しましたけど手応えはありましたか?
「結果が残せなかったですから・・・もっと結果を残したかったですね。」

ー昨シーズンで一番印象に残ってる試合は?
「出てないんですけどアウェーの全北戦ですね。ショックでした。」

ー自身のプレーでできたといえる試合はありましたか?
「そうやって自信をもって言える試合はまだできてないです。
やっぱりだめだった試合の方が、チャンスをもらいながらダメだったとか、決めれなかったとかは覚えています。どういう場面でどういうところでどういうミスをしたとかははっきり覚えてますね。」

■20 高橋大輔
ー去年は大変でしたね(笑)
「あはは(笑)、忙しかったです、いろいろと(笑)。」

ー顔のケガの時は左SBで確かそこに入るのは2試合目でしたよね
「そうです、名古屋の終盤とあの清水戦だけですね。大分の時に左の前はやっていたので左サイドという事で特にやりにくさは感じていなかったですけど、左SBはこの2試合だけですね。」

ー左SBでの2試合目でケガとは(笑)
「ついてなかったですねえ(笑)。」

ーあれは丸橋が悪いんですよね?(笑)
「そうですね(笑)お前がしっかりせえと!しっかりしてたら右でしたから(笑)」

ーその直前は調子が良かったのでは?
「いやーあまり調子良いって感じでもなかったです。安定したプレーはあまり出来てなかったですね。ほんと楽しかったです。いろんな意味で(笑)。」

ー今の状態はどんな感じですか?
「あと1ヶ月ぐらいは別メニューです。ですからしっかりコンディションを上げていって感じですね。」

■26 村田和哉
ーサイドに張るのと中とだとどちらがやりやすいですか?
「サイドですね。そっちの方がスピードが活きるんで。」

ー天皇杯の清水戦はヤバかったですもんね。
「ああいう風にボールが入ると面白いですね。今年もあれをどんどん見せたいです。」

ーACLのグループリーグのホーム全北戦が唯一乾選手と一緒にピッチに立った試合だと思うんですけど、入る時に乾とすれ違い様に低い位置でタッチしましたよね?
「よくみてますね(笑)あれは凄く嬉しかったです」

ーあのシーンが凄くかっこ良かったので写真を探したんですけどどこ探してもないんですよ。
「僕も探したんですけど全く無いんですよ(笑)誰か撮ってないですかね(笑)。」

■17 酒本憲幸
ー去年はみんな左によってて右サイドで割とポツンって感じでいる事が多かったと思うんですけど、正直もっと寄って来いよって思ってませんでしたか?
「あー(笑)まあ、そうですね(笑)。」

ーあれはボランチが原因ですよね?(笑)
「ボランチ2人共(マルチネスと扇原)左利きでしたからね。2人共が自分の左横ぐらいにボールをおいてプレーするタイプなんで。孤立してしまうとやっぱりキツいですからね。」

ー天皇杯では村田が前に入る場面もありましたが、いかがでしたか?
「前に村田がいたらやっぱり楽ですよ。スペースあったら。村田はコンパクトな状況だとまだ厳しい時もありますけど・・・村田は裏へしか・・・まあ魅力の1つですけどね。
でも相手が間延びしていたら村田はまず止めれないですからね。もう相手が誰とか関係ないですし。あのスピードは本当に凄いですよ。」



残りは全部まとめてしまいました。こうやってまとめるとどうでもいい話しも結構多いですね(笑)。
ただ、ソンギ選手、永井選手からは今シーズンに対する強い意気込みを感じました。特に永井選手は本来明るいキャラクターの選手なんですが、去年の成績は相当悔しかった様でした。


2012年2月10日金曜日

セルジオ・ソアレス、丸橋、茂庭、柿谷


監督や選手と直接お話しさせていただける機会があったので、その時の内容です。
丸橋とマルチネスのポジションチェンジについてツイートしたら思いのほか反響があったので、丸橋に聞いた内容やその他の事などソアレス監督とまずは印象に残った話しを書きます。(チーム始動直後、キャンプ前での内容です。)

■セルジオ・ソアレス監督
ー理想のサッカーは?
「常にオフェンシブな姿勢を崩さないサッカーです」

ーボールを大切にするサッカーですか?
「ボールをグラウンダーでつなぐ事が大事だと思っています。そして常に前に行きたいです。」

ー守る時間よりも攻める時間を増やしたいという感じですか?
「そこはバランスです。攻める時間を増やす事だけを考えるとカウンターで失点してしまいます。後ろに引きすぎても点が取れない。そこのバランスを取る。しかしオフェンシブな姿勢を崩さない。それは攻撃の時はもちろん守備の時もです。」

ソアレス監督からは凄くパワーを感じました。キャンプレポートでも垣間見えますがトレーニングはかなりハードな様子。
印象に残ったのは「ボールをグラウンダーでつなぐ」と言った事と、ポゼッションについて聞いた答えが「バランス」だった事です。ブラジル人だなあと。

■14 丸橋祐介
ーエルゴラの名鑑みましたか?チーム内パスの上位ほとんどが丸橋さんでしたよ
「ホンマっすか!」

ー1位がマルチネスから丸橋さん、2位が上本選手からマルチネス、3位が丸橋さんからマルチネス、4位5位が丸橋さんから倉田選手、清武選手でした
「そんなん載ってるんですね」

ー自分が操ってるぞぐらいの感覚あったでしょ?(笑)
「いやいや全然ないっすよ(笑)」

ー丸橋さんがハーフウェイあたりでボールをもって斜めにシャドーへパスを出すのがセレッソの攻撃のスタートの合図だと言ってもいいと思うんですが
「あまり意識はしてないですけど(笑)でも前の選手が顔を出してくれるのでそこには出すようにしてますね。」

ーそういうのはクルピから言われたりしなかったんですか
「いや特に言われた事は無かったんですが、言われてみればそうっすよね。」

ーでも例えばホームの柏戦では丸橋さんの前に相手を立ててきましたよね?
「あーそうっすね。特に気にはならなかったですけどね(笑)」

ー丸橋さんが前に出てその後ろでマルチネスがフリーでボールを持つ形はどこのチームも嫌がってた様に思いますよ。
「あれはたまたまです。たまたま練習でそうなったらやりやすかったのでそのまま続けてたという感じです。そうっすね。ほんと言われてみればそうっすよね。」

ーそれもクルピからは・・・
「全くなかったですね(笑)上がれという事とアシストとゴールはよく言われましたけど(笑)」

丸橋に聞きたいことは沢山あった。
聞きたかった事の全てを聞けた訳ではないけど、一番聞きたかった「マルチネスとのポジションチェンジについて」は聞く事ができた。シーズン中に何度か指摘したように扇原ではあそこに行けなかったのでそんな気はしていたけど、やっぱり「偶然から生まれたもの」だった。しかも丸橋からシャドーへのパスも本人はさらっと「顔を出してくれるので」って言ってるので、これもきっと丸橋なら出てくるって事でシャドーが自分達で判断してボールを受けに来ているのだろう。
他の選手の話しも合わせてみると、クルピは方法論については予め明確に示すのではなくかなり選手の自主性に任せていて、よく見られていた現象もトレーニングやゲームの中で上手くいったものを制限したりせずにトレーニングやゲームを重ねる事で築きあげていったのだろう。そういえば連携には10試合必要だって言ってた(笑)。

■3 茂庭照幸
ー去年の最初の方は無防備な状態で相手の攻撃がCBに向かって来る場面が多くキツかったんじゃないでしょうか。
「そうでしたね。アマラウが結構効いてたってのがよくわかりましたね。アマラウはめちゃ良い外人でしたよ(笑)」

ーいなくなって初めてわかったって感じでしたか?
「2010年も6月以降からは結構あいつ(アマラウ)が良かったんですよね。マルチネスよりも。最初はちょっと、連携とかプレースタイルがちょっとわかんなくって結構文句ばかり言ってたんですけど、半年ぐらいたったらあいつがもう効いててって感じでしたからね。」

ー今年はもう大丈夫ですよね。
「今年は練習からめちゃキツいんで、ほんと。で新聞でみたらコレからまだ上げるとか言ってて、マジかよって。まあレヴィーがちょっと軽かったってのもあるんですけど、それにしても。ホントキツいです。」

茂庭に聞きたかったのはカウンターが増えた事について。
茂庭はアマラウの名前をスグに出した。前回の「2011シーズンのまとめ」で書いた様にビルドアップの時にマルチネスがボランチの場所からいなくなってしまうので、そこでカウンターを受けると実質ワンボランチ状態になっている。スピードは無かったので広範囲をカバーするといった事はできなかったけど、CBの前のスペースを確実に埋めて潰してくれるのはCBにとって心強かったんだろうなと感じました。茂庭や大海にはスピードがあるのでスペースに出た場合は自分で行ける訳だし。
本当はもう少し突っ込んで聞きたかったんだけど、残念ながらここまでしか聞けませんでした。

■13 柿谷曜一朗
ーお帰りなさいって言って良いですか。
「はい。ありがとうございます。」

ー戻ってきてくれる日を楽しみに待ってました
「はい、はいがんばります。」

ー今年は13です。僕達はまだ先にある8をつける日を待ってます
「いや僕はつけないです。8の重さは誰よりもわかってるんで簡単につけますとは言えないです。まあ○○さん(近くにいたスタッフの方)が土下座してくれるんやったら考えますけど(笑)。」


最後はごまかされてしまったけど、サッカーマガジンのインタビューでも答えていた様にセレッソの8番について熱い思いを話してくれた。文字ではなかなか上手く伝わらないかもわからないけど、8への思いとチームへの思いが伝わってきて危うく抱きしめてしまう所でした(笑)。


以上が監督と最も印象に残った3選手に聞かせていただいた内容です。
ちょっと今までに書いた事の無い内容なのでこれはどうなんだ?って気もしています。
他にも聞いた内容がありますが、今回の評判よければまた書きます。

2012年2月7日火曜日

2011シーズンのまとめ


■2011シーズン 12位
11勝(HOME6 / AWAY5)10分(HOME4 / AWAY6)13敗(HOME7 / AWAY6)
67得点(HOME41 / AWAY26)リーグ2位(HOMEリーグ1位 / AWAYリーグ4位)
53失点(HOME30 / AWAY23)リーグ14位(HOMEリーグ17位 / AWAY8位)

■2011シーズンフォーメーション
フォーメーション
右SBの高橋のケガでシーズン中盤以降は酒本が右SBに入ったもののGKとDFラインはシーズン通じてほぼ固定。
中盤より前は過密日程が影響したのかケガが多くかなりメンバーメンバーの入れ替わりが多かった。
中でもボランチはセレッソのビルドアップの軸であるマルチネスも出場が21試合にとどまり、前半はボギョン、終盤は扇原と入れ替わり、さらにその相棒は序盤は中後で固定されていたものの中盤以降はボギョン・扇原・山口と入れ替わりが激しく、前がかりになるチームの守備でのフィルターも固定できない最も入れ替わりの激しいポジションとなった。
また固定できなかったと言えば1トップのポジション。
前半はピンパォンで固定していたが、半年でレンタル終了となりその後は小松、播戸、杉本とここもなかなか固定できなかった。

■攻撃の仕組み
フィニッシュへのアプローチ
2010年シーズンから続くセレッソの攻撃の看板といえば3シャドー。
フィニッシュへのアプローチは、このシャドーがポジションを変えながらボランチ・両SB・FWで広げた相手DFラインとMFラインの間で素早いショートパスの連続とドリブルで崩すという形なので、ペナルティエリア外からの得点がリーグ1位。途中出場で驚異的なペースでゴールを量産した播戸を除けばいずれもシャドーの位置に入った倉田・ボギョン・清武・乾がチーム内得点ランキングの上位を占めた。

ビルドアップの仕組み
セレッソは前線にターゲットマン的な選手を置いていないのでシャドーを活かす為にDFラインからボールを繋いでビルドアップをする。
このビルドアップの特徴はなんといっても基点が深い事。
1試合平均のプレーエリア比較でも自陣深い位置でのプレーが広島に次いで多い。
その理由はCBにつなげる選手では無く対人守備のスペシャリストを置いている為攻撃時はできるだけプレッシャーの緩い場所でボールを受けたいので低い位置に下がり、さらにボランチもCBからボールを受ける為には近寄る必要があるので、全体的に低くなる。ただ低くなる事のメリットもあって、ボランチが低い位置にまで下りてボールを受ける事で、SBを上げる事もできるし最大のストロングポイントであるシャドーのプレーエリアを広げる事もできるようになっている。

このビルドアップの仕組みは、まず左SBの丸橋とマルチネスのポジションが入れ替わり左サイドの低い位置で数的有利を作るところから始まる。(丸橋がハーフウェイ辺りにまで上がり、ボランチのマルチネスが元々丸橋のいた2CBとほぼ同じ高さの左側に下りて来る。)
ここでボールを落ち着けてる事ができれば後はシャドーにボールをどのように届けるかだけ。
このボールを届ける役目を担っているのが左SBの丸橋で、左サイドに寄ってきた3シャドーへ丸橋から斜めのパスが攻撃を加速させる合図となっている。
なのでセレッソのパス主要ルートの1位がマルチネスから丸橋へのパス、2位がCBの左サイドにいる上本からマルチネスへのパス、3位以降が丸橋からシャドーへのパスと、丸橋がシャドーへパスが出せなかった時にやり直す為のマルチネスへのリターンパスとなっている。

セレッソはこのような形で攻撃を組み立てる為、シャドー、左ボランチ、左SB、そして幅をつくる右SB、守備の所で触れるがCBの役割は明確でそれぞれに求められている個性もかなりはっきりしていた。
ただ、逆に言えば相手にしてもわかりやすいという事で相手の狙い目もはっきりしていたんだけど。

■守備の仕組み
前線からのプレッシング
全体的にブロックを下げたリトリート
3シャドーが流動的で両サイドバックに攻撃の幅を求められているセレッソはいわば2バック状態になっている事も多い。という事は相手にすればカウンターの為の大きなスペースが存在するという事なので、そのスペースを自由に使われない為にボールを奪われた瞬間に素早い切り替えでプレッシャーを掛ける。
そしてそこからこぼれてきたボールをボランチがカットし、中プレッシャーを嫌がって前線に直接入れてきた場合はスピードがあり対人に優れた2CBが止める。
しかしほとんどそれで済むほどポゼッションも高くないし、ボールを失う機会も多い。なので、高い位置からのプレッシングで相手の攻撃を遅らせる事ができれば、自陣に戻り人数をかけてブロックを作って守る。

攻撃の組み立ての所でそれぞれのポジションの役割と求められている個性を書いたけど、CBの2人はそれを実現するために対人に優れたスピードのある選手でないと務まらないようになっている。



■安定した結果が残せなかった理由
ここまで書いてきたセレッソの仕組みが完成したのは2010シーズンのワールドカップ中断明けなので、Jリーグ3位、失点数2位を記録したやり方と基本的にはかわっていない。
なのに順位は12位になり失点数は14位になった。
ココからはその理由を探ってみる

■メンバー構成からその理由考える1〜固定できなかったプリメイロボランチ
2010シーズンから代わったのは1トップ・シャドー・ボランチのポジション。
特に苦労したのは1トップとボランチの1枚で、ここはシーズン通じて固定する事ができなかったポジションでもある。
特にプリメイロボランチ(第一ボランチ/守備的ボランチ/セレッソでいう右側のボランチ)は守備の時(主に相手カウンターに対して)CBの前のフィルターになるポジションで、2010シーズンのアマラウのリーグ戦32/34試合に対して、2011シーズンは中後(22/34試合)、山口螢(5/34試合)、キム・ボギョン(3/34試合)、扇原(2/34試合)、藤本(1/34試合)、マルチネス(1/34試合)と固定できなかった事は守備面での影響がかなり大きかったのではないかと思われる。(試合数はリーグ戦のみでプリメイロボランチがスターティングポジションだった数)
2010シーズンはアマラウで固定する事ができさらに安定していたこのポジションが、買われた訳でもレンタル終了だった訳でもなかったのに、入れ替える事で固定できなくなったというのは少し皮肉な話し。

■メンバー構成からその理由考える2〜なぜアマラウを放出したのか
ではなぜアマラウを放出したのだろうか?
1つは大分にレンタルに出していたキム・ボギョンを戻したので外国人枠が埋まってしまったってのはあるだろう。マルチネスは動かせない、FWも日本人選手だけでは心許ない。そういう状況だったのでアマラウを出す以外の選択肢以外は正直なかった。

ただ、アマラウにはセレッソのやり方をさらに進める上で物足りなさを感じていた、という部分もあったのではないかと思う。
それは攻撃/ビルドアップの箇所で書いた内容と関連するんだけど、セレッソのビルドアップの基本はマルチネスのポジショニングと個人技で相手システムとのミスマッチをおこす事にあった。なので逆に言えば相手の狙い目もはっきりしていた。そういった事から相手もセレッソを研究し、ボランチの所に予め人をつけられる(マークされる)という場面が2010シーズンの途中から見られはじめた。(仙台はJ2で一緒にやってたので最初からそうしていた)
その対策方法として、もう1枚のボランチでビルドアップを助けよう、しかしそれをするにはアマラウでは物足りない、なのでビルドアップを助ける事ができる選手を獲得しよう(結果中後をレンタル)となったのではないかと思われる。
まあ結局は固定できなかったので上手くいかなかった訳ですが。


■データからその理由を考える1〜どこの部分が変化しているのか
今シーズンはエルゴライヤーブックで各チームのデータが発表されており、その中に2010年と2011年との比較という項目があったのでそこの、プレーエリア比較、タックルライン比較、攻撃時間比較の3項目があったので折角なのでそれぞれについて考えてみる。

プレーエリア比較では、ペナルティエリアのスグ外側と左サイドでのプレー数が若干増えている。
がしかし変化の数が少なく、さっきも書いた様にこの方法が完成したのは2010シーズン途中で、開幕当初は今とやり方が違うからこういう数字になっただけなのではないかと思われるので実質それほど変化は無いものと思われる。

次のタックルライン比較と攻撃時間比較はおおきな差がみられる。
タックルライン比較では、DFラインが1m、MFが1.2m、FWが3.8m前になり、また全体のタックルラインの幅が3.8m広がっており、そして最後の攻撃時間比較ではボールを奪ってからシュートまでの時間が17.8秒から16.3秒(リーグ7位)と1.5秒速くなり、またこの数字はリーグ平均の17.3秒より1秒速い。

今シーズン安定しなかった理由はこの2つの数字に現れているのではないかと思っている。

■データからその理由を考える2〜速くなった攻撃
セレッソは高い位置からのプレッシングをかけショートカウンターも見せるけど、そもそもビルドアップの起点が深いので攻撃のスピードはそれほど遅くは無いが速くもならない。そんなチームが2010シーズンより1.5秒速くなり、リーグ平均からも1秒速くなった。
チームのやり方としてはほとんど変更がない。そしてメンバー構成やでも速くなるような変化は無かった。
いやむしろ速いタイミングでボールを欲しがるアドリアーノは去り、時折裏のスペースを狙った乾も夏には移籍し、代わりに入ったピンパォンやファビオ・ロペスは前任者よりも足下でボールを貰いたがる選手なのでどっちかといえば遅くなった方がしっくりくる。なのに早くなった。
って事はシャドーにボールが入ってからのスピードが上がった可能性が高い。

そうであるならこの変化に対する影響は大きかったのではないかと思われる。
2011シーズンの守備についてで書いた内容と共通するが、セレッソは前に人数をかけて相手のポジショニングを崩す事で相手カウンターをやりにくくさせていた部分が多々ある。
なのに前に速くなってしまうと、相手のポジショニングを崩す為の動きはすくなくなり、さらに後ろから上がって来るSBやサポートに入るボランチも追いつかなくなってしまう。
なのでタックルラインの幅が3.8m広がったのではないだろうか。
またさらに速くなるという事は当然ミスも増えるし可能性の低いプレーも増えやすい。
って事は相手のポジショニングを崩しきれないまま相手にボールを渡してしまう可能性も増えるし、カウンターを受ける可能性も増えてしまう事につながる。


■データからその理由を考える3〜3シャドー
今でこそセレッソの看板となった3シャドーだけど元々は2シャドーだった。
3バックの中央だった羽田が中盤の守備が全く機能していなかった為に最終ラインの前のスペースを埋める為にフォアリベロとして前にでる。しかし押し込まれたあと両サイドが上がるのに時間がかかる
それならボランチとその前でボールをキープできれば両サイドが上がる時間も作れる。そしてポゼッションが高くなれば守備機会も減るし、相手を押し込む事ができる。さらにボランチの前で守備をする事で後ろの人数を減らす事が出来た。
3シャドーになったのは、こういう流れがあった。
なので3シャドーの前提はボランチとその前でボールをキープするという事だったはず。

しかし攻撃が速くなったので、そのまま攻撃をやりきる事ができれば攻撃の回数が増える分大量得点につながるけど、やり切ることができなければボールを失う数も増えまたその形も悪くなる可能性が高い分失点の数も増えてしまうという状況になってしまったのではないか。

2010年のエルゴライヤーブックにはデータが載っていないので実際の所はわからないけど、感覚的に言えば2011シーズンはシャドーとボランチ間のパスが減った様な気がする。
2011シーズンの主要パスルート表には無かったシャドーからマルチネスへのパス。2010シーズンは家長とマルチネスのパス交換というシーンをかなり目にした様に感じるのは気のせいでは無いように思う。

■その他
前半は2011シーズンに目にした事、後半はそうなってしまった理由を考えてみた。
最後は2010シーズンの詳細なデータが無いので難しかったんですが、後半部分は僕個人の考え方がかなり入り込んでいるので異なる意見や見方があれば是非参考にしたいです。

セレッソが前からのプレッシングに弱い理由、ボランチを押さえられると弱い理由も同じ様な事が原因だと思っていますし、その理由も盛り込んだつもりです。

2012シーズンは監督も代わるしさらにビルドアップの起点だったマルチネスもいなくなるのでやり方も変わってくる事が予想されます。
クルピが引き続き指揮することでどのように進めていくのか?といった部分にも興味はありましたが、変えるタイミングとしては間違ってはいないとも思っています。

2012シーズンのセレッソがどう変わっていくのか楽しみです。

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