2011年11月28日月曜日

11/26 Jリーグ第33節 VS柏レイソル @日立柏サッカー場


■柏レイソル 1 - 1 セレッソ大阪
柏レイソル:レアンドロ・ドミンゲス(65')
セレッソ大阪:上本(48')

フォーメーション
■柏レイソル
GK:21 菅野孝憲
DF:5 増嶋竜也 6 パク ドンヒョク 3 近藤直也 22 橋本和
MF:10 レアンドロ ドミンゲス 28 栗澤僚一 7 大谷秀和 15 ジョルジ ワグネル
FW:19 工藤壮人 9 北嶋秀朗
SUB:16 稲田康志 17 安英学 20 茨田陽生 8 澤昌克 29 水野晃樹 11 林陵平 18 田中順也
交代:北嶋→田中(HT46') パク→水野(54') 栗澤→茨田(66')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 17 酒本憲幸 22 上本大海 32 尾亦弘友希
MF:10 マルチネス 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二 31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 6 中後雅喜 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 26 村田和哉 19 永井龍
交代:播戸→ファビオ ロペス(HT46') 尾亦→藤本(76') 杉本→村田(78')

この試合で優勝が決まる可能性のある首位柏とのアウェーでの対戦。
ホームでは5-0と大勝したが、その後さらに調子を落としているセレッソと調子を上げている柏。両チームともU-22が抜けている中、柏は北嶋と工藤の2トップで右SBは増島。一方のセレッソは久しぶりの4-1-2-2-1でアンカーの位置にマルチネスでその前に倉田とボギョン。さらにでファビオではなく播戸がシャドーに入る。また丸橋がサスペンションの為尾亦が左SB。
柏は綿密なスカウティングで相手のビルドアップをきっちり抑えににかかってくる。
前回はマルチネスと丸橋の所を阻止しようとしてきたが…

■マルチネスのアンカー
柏はセレッソのCBを捨ててボランチ、特にマルチネスをFW、両SBはOH、中央のMFはボランチの1枚である栗澤が見ることでやはりビルドアップの起点を抑えにかかってくる。
マッチアップ
セレッソのCBはビルドアップの能力がそれほど無いので、ボランチを抑えることで手詰まりになり前に蹴らせればOKだという狙いだったのだろう。
CBをわざと空ける
しかしセレッソはほぼ半年ぶりぐらいの4-1-2-2-1。以前はアンカーの位置に中後を置いてその前にマルチネスとボギョンを並べていたが、今回はアンカーにマルチネスという形。
なのでマルチネスがよくあるようにCBのラインにまで下がってボールを受けるとFWもついていってしまうためボランチとFWの間にスペースが出来る。
最初に書いたように栗澤がこの位置を見ることにはなっていたんだろうけど、ボランチの2枚及び清武が下りてきてここでボールを受ける事で前半の立ち上がりからセレッソが比較的狙い通りの形に持っていくことが出来ていた。
ボランチの前のスペースを使える

■セレッソの守備・守備からのカウンター
柏は攻撃の時にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルは中央に入ってくる。
しかしセレッソが4-1-2-2-1の布陣で最初からボギョンと倉田が中央にいるのでボールを奪われても簡単にバイタルエリアは使えないようになっていた。
柏の攻撃時の動き
なので柏はボールを落ち着ける。そうなると普段の形とほぼ同じ。4-4のラインを作って守る。一応播戸がその前、杉本がもう一つ前の4-4-1-1の形になるのが基本だが、状況に合わせて播戸もその中にヘルプに入る。
2ラインを作る守備
またボールを奪えば2ラインのサイドにいる清武にボールを預ける。清武の得意のボール運ぶドリブルからのカウンターも出来ていた。
清武にボールを運ばせる

■セレッソが先制
前半は0-0で終了。シュート数などのスタッツとしては柏が上だったのだけど、内容的にはセレッソが優勢。そしてその流れが後半開始早々にみのる。
カウンターから得たCKを清武がフリックしてファーの上本が決めて先制する。
ゾーンで守る柏に対して、同じくゾーンで守るセレッソがやられて困ること、尾亦の左足からアウトスイングのボール・ニアで清武がフリック・ファーで上本が詰める、が詰まったゴールだった。

■柏の対策
後半から柏は北嶋に代えて田中、セレッソは播戸に代えてファビオロペスを投入。
北嶋は前半にタッチラインにボールを追いかけてた時に少し足を痛めてた可能性もあるが、FWにボランチを見るという守備のタスクをもたせてるのでより動ける田中という判断もあったのかもしれない。
播戸はイエローをもらっていたが、立ち上がりは気合の入ったプレーを見せていたが途中からその気合は空回りになっていたのがあったのだと思う。
さらに柏は後半立ち上がりに先制されたことで、パク・ドンヒョクに代えて水野を入れて増嶋をCB、水野を右SBにいれ前にかかってくる。

柏は前半使われたボランチの前を消すために、全体のブロックをプッシュアップしボールを持つ時間を増やしてくる・
後半のマッチアップ
セレッソはリードを得たこともあり、ブロック全体を後ろに下げて守る。
しかしさすが首位にいるチームだけあって柏の圧力は強烈で、もうカウンターもできないほど完全に押しこまれてしまう。
押しこまれる
何度かはキム・ジンヒョンのビッグセーブで防いだもののスローインからの流れでレアンドロ・ドミンゲスに決められてしまい同点に追いつかれる。

そしてここからは両チーム共中盤にスペースができえしまいオープンな戦いに。
柏は茨田、セレッソは足をつらせた尾亦を唯一SBができるベンチメンバーの藤本への交代はあったものの疲れで反応が鈍くなっていた杉本に代えて村田と、両チーム共に前への意識を感じる交代を見せるがそのまま1-1で終了となった。

■その他
セレッソは最後の交代でファビオのワントップになったんだけど、ファビオは全くボールを収める事ができなかったのでこの流れの中ではあまり効果的では無かった。
後半の立ち上がりに播戸に代えて投入してたので他に選択肢はなかったんだけど例えばこんな感じにした方が面白かったかなと
バルサを意識した形なんだけど、相手のSBも牽制できるし清武にボールを運ばせる事もできるので…
偽3トップ

またこの日とったマルチネスをアンカーに入れた4-1-2-2-1のフォーメーションは可能性は感じられた。
最初からマルチネスの近くに2枚いる形はシャドーが下りてきた時など流れの中では時々ある形なんだけど、相手を押し込めればスペインのクアトロフゴーネス(Quattro Jugones)みたいな感じで言ってみれば4シャドーにもなれる。
アンカーに守備選じゃなくってビルドアップの起点、配給役を置くのは非常に楽しそうだなと

2011年11月23日水曜日

11/20 Jリーグ第32節 VSヴィッセル神戸 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 0 - 3 ヴィッセル神戸
セレッソ大阪:なし
ヴィッセル神戸:吉田(11') 北本(53') 大久保(90+5')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 5 中後雅喜 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:キム ボギョン→播戸(56') ファビオ ロペス→村田(75')

■ヴィッセル神戸
GK:30 徳重健太
DF:2 近藤岳登 4 北本久仁衛 5 河本裕之 3 相馬崇人
MF:24 三原雅俊 18 田中英雄 10 ボッティ 13 大久保嘉人
FW:17 吉田孝行 11 ポポ
SUB:1 紀氏隆秀 14 宮本恒靖 21 茂木弘人 9 ホジェリーニョ 20 森岡亮太 27 都倉賢 31 小川慶治朗
交代:吉田→森岡(65') ボッティ→小川(85') ポポ→都倉(90+4')

クルピ退任発表後初めてのリーグ戦はホームでの神戸戦。
セレッソは扇原・山口がU-22で抜けたがボギョンがあの全北戦以来の復帰でマルチネスのダブルボランチを組みトップには杉本。
一方の神戸は天皇杯でパクカンジョが負傷したのでボッティが右サイドで大久保が左サイドのアタッカーに入る。
アウェーでの対戦では前プレで面白いようにはめられてしまい4-1と完敗となったが…

■プレッシング回避
セレッソが広島に対してそうする様に、後ろからボールを繋いでいくチームを止める方法として高い位置からのプレッシングをかけるというのはよくある方法の1つ。
神戸が前回対戦時と同じく前からプレッシングに来る事はあきらかだったので、神戸の前プレに対してセレッソが回避できるのかどうかがまず最初のポイントとなる。

そもそも前プレはフリーの選手にボールを受けられてしまうと成立しなくなる。
もちろんフリーの選手にボールを受けられても続けてその選手にプレッシングに行く事もできるんだけど、元々その選手が見ていた相手をあける事になってしまうのでそうなれば長居での広島戦の前半の様に悲惨な状況になってしまう。
なので、3バックにしてマッチアップの齟齬を作ってボールを受けられる位置でフリーの選手を作ったりするチームが出て来ているわけで・・・

■プレッシング回避ステップ1
神戸は前プレにかかる前に先ず高い位置で4-4-2のブロックを作る。2トップはセレッソのボランチの前にいる。
この形を作ればCBやGKからの最初のパスを合図に一気にボールを受けたボランチやSB、もう1人CBを前プレで狙って来る。
神戸4-4-2のブロック
それを回避する為にセレッソがとった方法は神戸の右SBの裏のスペースを狙う事。
図の様にこのスペースに下がってボールを受ける動きを見せる1トップの杉本と入れ替わる様にファビオロペスが飛び出した所や、またはそのまま杉本が飛び出した所に、いつもより早いタイミングでマルチネスや丸橋から縦パスを狙う。
SBの裏へ1
SBの裏へ2
この形は実は一定の効果は上げていた。
神戸は最初のパスで一気にボールを受けたボランチやSB、CBを狙いたいんだけど、そのタイミングで立ち上がりからSBの裏のスペースを狙うのでなかなか行けなくなっていた。
まあただこの時点で前半5分、まだまだ神戸は行く気マンマンの状態。

■プレッシング回避ステップ2
次にセレッソはシャドーが降りる事で後ろに人数をかけてくる。
CB・SB・ボランチ・下りて来たシャドーの1人+GKで相手のプレッシングをかわしてボールを繋いでしまおうっていう狙い。
平たく言えばプレッシングに来てもアップの時にやってるボール回し(ロンド)のような感じでかわしてしまえという事で、しかもステップ1のSBの裏があるので神戸もそうそう行けなくなる。
シャドーが下がって来て受ける
こうやって後ろでボールを落ち着けてセレッソの形にもって行きたいところだったんだけど・・・
前半11分に酒本から下りた倉田へのパスがミスになりそのままの勢いでカウンターを受け失点してしまう。
やりたい事、やろうとしている事は見えているのに本当につまらないパスミスで失点してしまった。
それが上手くできるかどうかの前に。

■リスクを冒す必要が無くなった神戸
早い時間でミスからビハインドを追ってしまったセレッソはもう1度最初からやり直し。
でも神戸の状況は変わっている。神戸はリードしてるんだからわざわざリスクを冒す事は無いよね、って事で最初の4-4-2ブロックを徹底。さらに時々押し込まれてしまっても両SHはきっちり下がり4-4の2ラインでバイタルエリアは消す。そしてセレッソが押し込んだ時にボール回しの保険になっているボランチには2トップの内の1枚が必ず付いており、ここでチャンスと見るやボランチの1枚がアタックに行く。
神戸 ゾーンを下げられたときの対応

■つなぎのミス
最初の失点もつなぎのミスからだった様に、この日のセレッソはどうもつなぎのミスが多い。いや、今さらながらこの日じゃなくって今シーズンのセレッソはつなぎのミスが最初からずっと多かったですね。
以前、「今シーズンの守備について」というエントリーで「ボールを持った時に相手を崩せていない事が多いから今シーズンは守備が安定していない事が多い」という事を書いたけど、もう1つ今シーズン良い内容の試合と悪い内容の試合との差が激しい理由はこのつなぎのミスにある。
開幕直後のどこかの試合でも書いた様な気がするが、今シーズンはつなぎのミスで自滅する試合が多い。それはシーズン当初は「連携」って言葉に隠されていたりもしたけど、それだけじゃなくって判断の部分。

語弊があるかもしれないけど、今シーズンセレッソのパス(特にシャドーのパス)は昨シーズンに比べて少しリスクをかけ過ぎている。具体的に言えば、通ればチャンスになるけど確率は低いというパスが増えている。
最後の局面でならまだわかるけど、組み立ての部分でも「通る確率は低いけど通れば展開が楽になる」ってパスを結構使う。だから今シーズンはつなぎのミスが増えている。
実はこれって実は損得勘定で考えるとトータル的には損。世界的にパスを細かく繋ぐチームはどうしてるかと言うと、リスクが高かったらやり直してもう1度作り直しをするんですよね。作り直せばまたチャンスが作れるけど、ボールを失えばチャンスを作る可能性は0になるので。

セレッソにはこの意識がまだまだ低い。清武にしても倉田にしてもボギョンもファビオも大竹も扇原も螢も。
若さが理由なのかも知れないけど、セレッソがボールを繋ぐスタイルで今以上を求めるならこの「やり直しの徹底」がポイントだと思う。後ろにマルチネスがいるんだから。

■結果
かなり脱線してしまったけど、結果はセットプレーからオフサイドかどうかというシュートとミスからのカウンターで0-3と完敗でした。

■その他
この日も先発フル出場となった杉本健勇
はっきり言えばこの日もまだ先発フル出場できるレベルには無い。
そもそもボールを受ける準備が全くできていない。
クロスのように今から行くよって感じで出て来たボールにはしっかり入ろうとするんだけど、流動的な中ではボールを受ける準備が全くできていない。なので来てからあわてて反応する。なので相手より遅れる。
この前の天皇杯岡山戦でも終了間際にゴールをあげたものの同じ状態なのに90分。今回も90分。
想像だけど、多分クルピが退任を決めた事に関係しているんだろう。
クルピが辞める前に何とか健勇を使える状態に育てたいと思ってるんだろう。
それだけクルピは健勇をかっているって事なので後は彼次第。

2011年11月19日土曜日

11/16 天皇杯 3回戦 VSファジアーノ岡山 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 3 - 0 ファジアーノ岡山
セレッソ大阪:播戸(52') 杉本(90+2') 播戸(90+3')
ファジアーノ岡山:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:1 松井謙弥
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:30 荻野賢次郎 4 藤本康太 32 尾亦弘友希 6 山口螢 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:大竹→村田(HT46') ファビオ・ロペス→播戸(HT46') マルチネス→山口(74')

■ファジアーノ岡山
GK:21 真子秀徳
DF:30 一柳夢吾 3 後藤圭太 23 植田龍仁朗
MF:8 千明聖典 28 仙石廉 2 澤口雅彦 7 妹尾隆佑 26 金 民均 25 田所諒
FW:35 久木田紳吾
SUB:41 椎名一馬 4 近藤徹志 40 篠原弘次郎 18 竹田忠嗣 45 石原崇兆 9 岸田裕樹 10 チアゴ
交代:久木田→チアゴ(58') 金→石原(72') 田所→岸田(82')

クルピの退任騒動で揺れる中での天皇杯3回戦はJ2のファジアーノ岡山戦。
岡山はセレッソが昇格した09年にJ2に加入しているので09年の1年間で3回対戦し全て勝利しているのだけど、その時は4-4-2でソリッドなサッカーをしていたが今は広島の影響を色濃く感じる3バックになっている。
セレッソは清武とキム・ジンヒョンが代表招集、高橋は手術でキム・ボギョンはあのACLの顔面骨折から復帰予定だったのだけど直前のトレーニングマッチで足を痛めたのでメンバー外。

■岡山とのマッチアップ
岡山の守備組織
3バックの岡山。現在3バックはピッチの横幅を3人でカバーするのがほぼ不可能という結論がでているので両サイドの守備がポイントになる。やり方としてはザッケローニの3-4-3の様にボールサイドと逆サイドのWBが下りて3バックがボールサイドにスライドする方法と、広島の様に両サイドは両WBに任せて5バックになる方法が代表的で、岡山は後者を取る。

なので岡山の最終ラインの3人は相手ボールの時は原則ペナルティエリアの幅から出ずに中央を固めて、両サイドはWBに任せる。なので守備の時はほぼ5バック。さらにその3バックの前にはボランチの2枚がいるので中央を固めてという感じ。そして前線の1トップ2シャドーの3人がセレッソのボランチとCBをケアする。

ボランチの前にスペースができる
セレッソのビルドアップはマルチネスが低い位置(DFライン)に下がった所からはじまる。
そしてさっきの岡山のやり方を合わせると必然的に岡山2ボランチの前にスペースが出来る。
サイドにいる丸橋を使った場合はWBの澤口が前に出てくるんだけど中央の3バック+2ボランチの5枚のユニットは崩さないのでシャドーが下りてきたりするとココでは簡単にボールを受けることができる。

立ち上がりの5分ぐらいでこの岡山ボランチの前のスペースが使えるようになったんだけど、この5分ほどで相手との力関係・個々の技術力の差を感じたんだろう。で、「あ、勝てる」って感じちゃったんじゃないかなと思う。
前半の5分以降は岡山が3バックと2ボランチで固める中央のブロックに、何の工夫もなくボールを入れては引っ掛けられてというのを繰り返す。
杉本はブロックの中でつったっているだけ、ファビオロペスは突っ込んでいくだけ、大竹は右サイドから動かないという感じでブロックを固める相手に剥がしていくドリブルやパスをする事もほとんど無かった。まあ実際それぐらいの差はあったんだけど。

力の差があるとはいえ、セレッソはブロックに突っ込んでは引っ掛けられての繰り返しなので引っ掛け方が上手く行けば岡山もカウンターができる事もある。

岡山の攻撃
岡山は攻撃の時に両WBは一気に前線にまで出る。
広島の様にDFラインから繋ぐ事で両サイドを上げる時間を作るとまでは出来ていないので間に合っていない場面も多々あるんだけど、時間を作ることができれば必ず両サイドがあがる。そして3バックの内ボールサイドのCBはSBの様な動きを見せる。守備の時は原則ペナの外にはでないんだけどボールを持っている時は広がる。
で、チャンスを作ってたのは逆サイドのWBへの大きなサイドチェンジ。
主に右サイドのWB、シャドー(CB)でボールを運んで左サイドへのサイドチェンジで絞ったポジションをとっている酒本の裏や外を効果的につかっていた。

なので、きっとやりたいことが出来ていたのは岡山だったんだろうけど、0-0のスコアレスで前半が終了。

■播戸のシャドー
シャドーに入る播戸
セレッソは後半開始からファビオロペスと大竹に代えて播戸と村田を投入。
力の差があるので2トップにして前線にもっと早めにボールを入れるか、杉本を2列目として使うかのどちらかかなと思ってたらなんと播戸がシャドー。
播戸がさっき書いた岡山ボランチの前のスペースへ下りてきてボールをさばいてから前線に飛び出していくというプレーを見せていた。
まあ本職ではなく普段と違うプレーエリアなのでミスもあったし、清武や倉田、ボギョンのレギュラーのシャドーに比べると、引いてボールを受けて前を向いて運ぶというプレーまではできないんだけど、前半のファビオロペスの様にむやみに突っ掛ける事もなく、大竹の様にポジションにとどまったままという訳でもなく、前線でのポストプレーの様にシンプルにボールをさばいて前線に飛び出していくので、これでセレッソのリズムが良くなった。

結果、丸橋から村田へのロングパスからだったけど52分に村田のクロスに播戸が飛び込んで先制。ロスタイムには杉本、再び播戸が決めて3-0の勝利となった。

■その他
前半で退いた大竹
途中でも書いたように、大竹は右サイドのポジションからほとんど動く事は無かった。
本人的にはバランスをとってそこにとどまっているつもりで、ほとんどの他のチームではそのやり方で問題ないのだろうけど、セレッソではそれではダメ。
セレッソではあのポジションが3シャドーと呼ばれているようにあのポジションは右SHでは無い。
なのでもっと自分主導で動いて良い。それによって相手の形を崩すのだから。
それが出来ないとちょっと厳しいかなあ…もう後3試合しかないけど…

■クルピの退任
この試合後に発表すると話していたクルピの去就問題は、やはり正式に退任という事に決まった。
クルピの件については別に書くことにします。

2011年11月5日土曜日

11/3 Jリーグ第31節 VS名古屋グランパス @豊田スタジアム


■名古屋グランパス 3 - 1 セレッソ大阪
名古屋グランパス:藤本(24') ケネディ(42') 永井(76')
セレッソ大阪:小松(36')

フォーメーション
■名古屋グランパス
GK:1 楢﨑正剛
DF:32 田中隼磨 4 田中マルクス闘莉王 5 増川隆洋 6 阿部翔平
MF:33 磯村亮太 14 吉村圭司 8 藤本淳吾
FW:10 小川佳純 16 ケネディ 11 玉田圭司
SUB:50 高木義成 3 千代反田充 38 三都主アレサンドロ 7 中村直志 28 田口泰士 18 永井謙佑 25 金崎夢生
交代:磯村→金崎(61') 小川→永井(61') 玉田→田口(85')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 13 清武弘嗣 23 倉田秋
FW:15 小松塁
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 32 尾亦弘友希 6 山口螢 7 大竹洋平 19 永井龍 31 杉本健勇
交代:マルチネス→杉本(68') ファビオ ロペス→大竹(77') 酒本→山口(83')


久しぶりにセレッソのサッカーができた磐田の次は優勝争いをしている名古屋戦。
名古屋とは組み合せが悪く昨年から全ての試合でどちらの流れでもない試合になり結果全て負けている。まあ近年の名古屋はそういうサッカーをするチームなので名古屋ペースになってしまっているといえばそうなのかもしれない。
その名古屋はダニルソンがサスペンションの為、吉村と磯村のダブルボランチで玉田は2トップというよりも2列目に入る。
セレッソは快勝した磐田戦と同じメンバー。ただベンチには播戸のケガで永井が入り右SBの控えという位置付けだけど山口が戻って来た。

■名古屋のセレッソ対策
普段はダニルソンをアンカーに置いた4-3-3の名古屋はそのダニルソンがサスペンションなので、メンバー表上はケネディ・玉田・小川の3トップ、報道ではケネディ・玉田の2トップとされていたが、実際は玉田が2列目に入った4-2-3-1。攻撃の時には玉田が前線まで飛び出す事も多いので4-4-2とも言えなくはないけど、玉田は守備では明確な役割を持って一旦中盤に入る。
中盤に入る玉田
玉田の役割はセレッソの攻撃の起点となるボランチに行くこと。
玉田はセレッソボールになれば一旦中盤に入ってそこから後ろから組み立てようとするセレッソのボランチに対してプレッシャーをかける。
事前の報道では「2トップ」ってのがあったので、もしそうならボランチに対してプレッシャーをかけにくくなるから嬉しいのにと思っていたがやっぱりそうでは無かった。(まあ実際そうするとは思ってなかったけど)

DFラインに下りるマルチネスにはケネディがチェック
そうなればセレッソはマルチネスがDFラインにまで下りてボールを落ち着かせようとする。
名古屋はそれに対しては玉田が行くわけではなくケネディがマルチネスの前に立ち玉田はもう一枚のボランチにはいる扇原を捕まえるようなポジションを取ってくる。
まあケネディはそれほど熱心にマルチネスに当たりに行くわけでもない(実際何度かあった様に前からプレスに行ってもGKを使ってそのプレスはかわされる)のでそこで厳しい状況になる事はないんだけど、簡単にはボールを運ばせないよという状況は作り出していた。

SBにはSHがチェックに入る
後、名古屋のやり方として特徴的なのはセレッソのSBをかなり速いタイミングでSHが捕まえに来る点。
これは3トップの時もこの日の4-2-3-1の時も同じなんだけど、ボールを持つセレッソのボランチのところに寄せた後SBにボールが出た時はかSHが前に出て速いタイミングでそこに当たりに行く。
長居で柏と対戦した時にネルシーニョは選手をジグザグに配置することでマルチネスと丸橋の前にトップと2列目の選手を置きビルドアップを制限しようとしてきたがのと同じような考え方。

■セレッソの狙い
セレッソ SBからのアーリークロス
高さと強さを兼ね備えた名古屋のCBコンビだけど速さは無い。それに対してセレッソの小松やファビオロペスは速さがある。(小松は数字上は高さでも負けてないんだけどね)
なのでセレッソの狙いはDFとGKの間のスペース。そしてそこに向けて執拗に酒本や丸橋からDFとGKの間に向けてアーリークロスを狙って行く。
しかし名古屋のCBもスピードが無い事は自覚しているようでDFラインを下げるタイミングが速いので、そのアーリークロスのタイミングが速くなっていく。
そしてこのアーリークロスはセレッソの守備方法にも影響を与える。ようは早いタイミングで前にボールを入れてしまうので相手ボールになった時にセレッソは前からのプレッシングという方法はあまり使えなくなる。

■名古屋の攻撃
名古屋 DFラインからのロングボール
セレッソが前からプレッシングに行けないので名古屋はDFラインではフリーでボールを持てる。
なので名古屋の攻撃はDFラインからケネディや両サイドへのロングボールを狙ってくる。ただセレッソも名古屋の高さに対しては十分注意しているのでSBの帰陣も速く人数をかけて守る。
という訳で名古屋はロングボール、セレッソはアーリークロスが攻撃の中心。

■どちらのものでも無い試合は名古屋のゲーム
その結果、昨年からの試合と同じようにやっぱりこの日もどちらがゲームを支配している訳でもなく両チームともシュートがほとんどない状態で進んでいく。
名古屋は吉村と磯村のダブルボランチが良い距離感で常にCBの前に居続ける事に成功していた。まあ逆に言えばセレッソは相手のポジションを動かす事が出来ていなかった。そしてセレッソはSBもきっちり帰陣して人数をかけて守る事ができていた。
名古屋も時々は良い形でボールを奪えた時はボールを繋ぐ事もあるんだけど、まあ絶対的な武器があるのでリスクを組み立ての部分で犯してまでいかなくても良いという判断なのだろう。
どちらのものでも無い試合は名古屋にとっては自分たちの試合だということなのだろう。

実際、名古屋はその絶対的な武器であるセットプレーでゲームを動かす。
まずはCKの流れからペナルティエリアのすぐ外で扇原が玉田を倒してしまいそのFKを藤本に決められて先制。
前半36分に清武が鬼トラップに体を張って対応した田中隼磨がこぼれ球を拾った小松を倒してしまったPKで同点に追いつかれるものの、前半終了間際には左サイドからのFKをケネディに合わされて突き放され、最後にはなんとか守っていたものの奪ったボールのつなぎでミスが相次ぎ途中出場の永井に決められて3-1となってしまった。

■どちらのものでも無い試合につきあってしまうセレッソ
一方セレッソは少しアーリークロスを狙う事に固執しすぎていたんじゃないかとは思う。
いつものセレッソの様にポジションを崩して攻めていくわけではなく早いタイミングでアーリークロスを狙うことで、ボールを奪われてもスムーズに帰陣できるので守備の部分では安定しやすい。ただそれでは吉村と磯村をCBの前からほとんど動かす事が出来ない。なのでその状況ではシャドーにボールが入ってもバイタルで名古屋のダブルボランチとCBに潰されてしまう。
このやり方では確かに守備は安定しやすいしそれなりに成果はあげていたんだけど、セレッソのストロングポイントであるシャドーを活かすということにはつながっていなかった。
アーリークロス自体はセレッソの武器の1つでもあるし、それを早いタイミングで狙っていく事は全く悪いことではないんだけど、そればっかりになってしまうと何のためにシャドーに人を置いているのかという事になるし、低い位置にマルチネスがいる意味もあまり無くなる。(なので実際マルチネスを途中で下げてしまった)
まあ酒本・丸橋のアーリークロスから小松という形で先制できればこの形でも十分だったんだろうけど。

結果論になるけど、セレッソとしてはやっぱりもうちょっとボールを持って相手を崩すという事にウエイトを置いたほうが良かったんだと思う。
実際少しペースを握れていた立ち上がりの時間、後半の終盤はアーリークロスではなく中盤で動いてボールを受けることで相手のボランチを動かせていたし、最初のシュートを打ったのもセレッソだったわけなので。
まあ高さとセットプレーの1発がある名古屋相手に守備を考えるとずっとそれをやり通すのは難しいとは思うけど、今回はちょっとポジションバランスを崩さない事にウエイトを置きすぎたのかなと。あ、今回じゃなくってここまでの4試合全てでした。

■その他
試合後のインタビューで選手それぞれも言っていたけど今回もやっぱり煮え切らない試合になってしまい、やっぱり名古屋に負けた。
名古屋にとってはこれが勝ち点を取る上で最もリスクが少なく確実な方法なんだろう。
セレッソにとってはやられてる感はほとんど無いんだけど、昇格後の4試合全て同じような展開で負けているのでこの一見平坦に感じる状況は実は名古屋の方が圧倒的に有利な状況。なので本文中にも書いたけど、名古屋相手にはもっとセレッソはリスクを犯さなきゃいけなないだろうなと。平坦に見えても平坦じゃないんだから。

豊田スタジアムで見ていた席が丁度できそうな感じだったので、今回は新しい取り組みとして写真を使って見ました。
どうしても試合を見ながら写真を撮ってるのでもうチョットいい写真は無いのかと思う所もありますし、この試合はそんなにこの方法の良さがでるような内容では無かったのはちょっと残念ですがww

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