2012年5月7日月曜日

5/6 Jリーグ第10節 VSヴィッセル神戸 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 1 - 2 ヴィッセル神戸
セレッソ大阪:キム ボギョン(40')
ヴィッセル神戸:吉田(36') 野沢(68')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 13 柿谷曜一朗
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 24 金 聖基 10 ブランキーニョ 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二 19 永井龍
交代:丸橋→永井(71') 柿谷→村田(76')
警告:丸橋(34')

■ヴィッセル神戸
GK:30 徳重健太
DF:25 奥井諒 23 イ グァンソン 4 北本久仁衛 3 相馬崇人
MF:15 大屋翼 19 伊野波雅彦
FW:7 朴 康造 8 野沢拓也 13 小川慶治朗 17 吉田孝行
SUB:28 嘉味田隼 22 高木和道 14 森岡亮太 18 田中英雄 24 三原雅俊 10 大久保嘉人 21 茂木弘人
交代:伊野波→三原(57') 吉田→森岡(67') 相馬→茂木(81')
警告:イ グァンソン(5') 相馬(39') 北本(61')

GW連戦の最後はキンチョウスタジアムでの神戸戦。
セレッソは前回の敗戦を受けてブランキーニョに代えて柿谷を初めて先発に入れてきた。
一方の神戸は今シーズンからポゼッションサッカーという事で選手を集めていたが、監督解任を受けて結局前のサッカーに戻っている。
あと神戸の安達監督代行は登録ポジションで遊ぶタイプらしい(笑)

■神戸の仕組み
マッチアップ
去年までのハイプレス・ショートカウンターに戻った神戸は図のようなマッチアップで前線からハイプレスをかける。
神戸 ボール保持時の動き
ボールを奪えば2トップはサイドに流れて野沢が中央に進出しボランチの大屋がサポート、SBが上がってくるって感じなんだけど、ボールを持った時に後ろのプレーが不安定でパスミスでボールを奪われてしまうことも多い。

神戸 中盤での守備
って事でやっぱり攻撃はショートカウンターが主体で、ただそれは前からプレスに行った時だけではなくって、神戸の前プレを扇原が最終ラインに下がる事で回避すると中央は2トップとボランチでセレッソのボランチや中央に降りてくるSHを捕まえて中央を閉めてしまい、サイドにボールがでるとSH、ボランチ、SB、FWと一気に人数をかけてボールを奪いにかかる。

神戸 中盤でボールを奪ってからの攻撃
で、ここでボールを奪ったらショートカウンターと同じ感じで一気に前にボールを運ぶ。
セレッソはSBも絡んでボールを持ってくるので2トップで前からプレスに行くときと同じような状況を作ることができていた。

■セレッソの神戸対策
セレッソの攻撃
セレッソは神戸の前からのプレッシングに対して先程も少し触れたように扇原が最終ラインに入って対応する。これで最終ラインの所は落ち着いた。
だけどここからの攻撃はロングボールが中心。
落ち着ける事ができると神戸は最終ラインにまでプレスには来ないけども、高い位置で守備はしてくるのでその裏にはスペースが有る。だからそこに起点を作ることが出来れば相手の人数は少なく攻めやすいという事なんだろう。
セレッソロングボールからの攻撃
これで例えばケンペスが落としたボールを、SHの清武が拾い、柿谷が近寄って、キム・ボギョンが前線に入っていくことができればチャンスにはなるし実際に何度かチャンスも作っていた。が、ロングボールなので狙ったところに落とせる確立は低くチャンスにならない場面の方がモチロン多かった。

セレッソCKの守備
あと神戸対策ということで言えば、今期のセレッソは相手CKの時に前に3人ないしは2人は必ず残して相手CKからのカウンターも武器になっているし実際この日も何度かそこからチャンスを作っていた。
ただ、相手に193cmあるイ・グァンソンがいるので完全なゾーンでは無くってケンペスがマンツーについて、ゾーンの順番・配置を少し変えていた。

■セレッソの疲弊1
セカンドボールの狙い
ロングボールを多用していたセレッソは、ロングボールを蹴るってことはセカンドボールを拾わなきゃいけないのでトップ下のスペースに誰かが入らなきゃいけない。
セレッソの布陣は4-2-3-1って書いているけど実質は4-4-2なのでココには誰もいない。
だから前から下がるかSHが絞るかボランチが上がるしか無い。
ただ今年のセレッソは両SBが上がって攻撃の幅を作ってる訳ではなく、SHが両サイドに広がる事で幅を確保しているので両SHが絞るわけにも行かずボランチが上がって拾おうとするケースが多かった。

って事で連戦+この日の暑さの中ではこれが大変なんですよね。しかもそのロングボールもそんなに勝てる訳じゃないし。
なので徐々にいけなくなってセカンドボールが拾えなくなって来る。

間延びするセレッソ
更に後半の中盤を過ぎてくるとセレッソがボールを持って攻める場面ではそのサポートに前に出る。だけど、連戦と暑さとセカンドボールに追われるボランチはどうしても足が止まって来るのでボランチの後ろにスペースを空けてしまう場面も見られるようになる。

そんな時間帯に、スローインをカットされた場面から野沢にそのボランチの後ろのスペースを使われ決勝点を決められてしまう。
野沢のシュートも素晴らしかったけど、何よりもDFラインの前でフリーでドリブルをされたのが全てかと。
オシムが言ってた「スローインが自分たちに有利だと考えているのなら間違いだ。 なぜならピッチの中には味方が10人しかいない。数的不利の状況なのだ」って言ってた事を思い出させるシーンでした。

■セレッソの疲弊2
セレッソSHとSBの負担
セレッソが時間とともに足が止まってきたのはボランチだけではない。
今シーズンのセレッソは縦に速くなってるんだけど、速くなったのはSBからSHにボールが渡りそのまま一気に前にボールを運ぶから。
って事でSHにかかる負担もかなり大きい。しかもボールを失う数も多いので守備をする機会も多い。
さらにその後ろのSBは攻撃をSHと共に攻撃を組み立てる事、SHがボールを運んだ時についていく事、そして逆サイドに展開されれば再び戻る事、も求められてるのでSBの負担はSH以上になってしまっている。

■セレッソの交代策
終盤の布陣
そういう状態のなのにビハインドの時にセレッソが打つ手は、2トップにして、扇原を左SBに、ボギョンをボランチにする。さらに村田を右サイドに入れるのみ。(この日はSHで入れたけど。)
札幌戦でも書いたようにこれではゴリ押ししかできないんですよ。
そんな中でも何度かチャンスを作る事ができたし、得点を上げる事もあるだろうけど、打つ手がこれしか無いというのは残念です。

結果は、どちらも少し怪しい感じのPKと先ほどの野沢のゴールで1-2と連敗となった。

■その他
GW連戦は磐田戦には勝利したものの、その後の札幌戦、神戸戦は敗戦となってしまった。しかも内容もかなり寂しいもので。
今のところのセレッソの武器はスカウティングによるトランジションサッカーのみで、しかもそれもSHから前はかなり個人能力に頼ってて、さらにSBには多大な負担がかかってて・・・その上で負けてしまうとちょっと厳しいですね。

なので・・・今のやり方で、もっとクロスをガンガン上げたり、清武のボールを運ぶプレーやキム・ボギョンの超人的なキープ力でなんとかしていくんだとしてもそれを活かすための方法をもう少し整理して徹底しないとキツいんじゃないかなあと思います。
もっとドンドンかわして運んでシュートをうてよ!って事の前に、もっと運べる状態にしてあげようよ、シュートを打てる状態にしようよ、って事ですね。
現状はただ縦に急いでるだけのサッカーになっちゃってて、ボールの後ろに人数をかけてる割にはアップダウンはメチャクチャ激しいから守備もそんなに安定してないので。
って事でもっと戦い方をハッキリさせた方がいいんだろうなあと思う訳です。
札幌戦でも神戸戦でも決定機はあったし同点にで終わっててもおかしく無い試合だったんだけど負けてしまった訳ですし、さらにいえばどうしようとしてるのか?って事も今の所見えにくい状態ですしね。既にリーグ戦で10試合、ナビスコ2試合の計12試合を戦っているのに。

あと、ソアレスの発言などを見てると例えばカウンターとかで前の4人で連動しながら一気に攻めてしまうってのがやりたいのかなあって気もするですがどうなんでしょう?
システムをいじるとかで全て上手くいくって事じゃないですが、それだったら例えば4-3-2-1の2シャドー3ボランチににしちゃってカウンターで前3人で行ききっちゃうとかね。そもそもJ1昇格後こそ3シャドーになっててそこが比較的クローズアップされてますが、その前は2シャドーでしたし、先代の7番8番がまだ31番と26番だったときはそんなサッカーだった訳ですし受けもいいかなあと(笑)。まあ冗談はさておき、それぐらいハッキリさせても良いんじゃないかなと思います。前からプレスをかけにくくなるから4-3-2-1はしないでしょうけど(笑)。

まあ、きっとソアレスも修正ポイントが頭にあるでしょうし、また相手に対するスカウティングでは割と面白かったりするので、次をどうするのかに期待しましょう。(今は向こうに手を打たれたときの修正の事は考えません(笑)。)

ただ個人的には、仙台戦からずっと書いてますがもっとボールに人数をかけるやり方をとって欲しいなあとずっと思ったりしています。
だけど、残念ながらその気配は全くないですね(笑)。
試合後の監督インタビューでも、「我々の持ち味である素早いパス回しから局面を打開するサッカーを買えるつもりは無く、このスタイルで勝利を追求したい。」って言ってましたけど、人数をかけるとは一言も言ってないですしね。
でも、個人的には今見えている縦に急ぐサッカーよりボールに人数をかける方がロジカルだと思うんだけどなあ。

5 件のコメント :

  1. 初めまして。
    興味深く拝見させて頂いています。
    出足好調だっただけに負けが込んでくると…ですよね。
    しかも大差で負けないのが、かえって「勝てそうで勝てない」感を募らせますよね。
    ケンペス目掛けて放り込んだとて、どこに転がるか分からない、
    転がっても誰も拾えないならいっそのこと、トラップにこだわりを持つ
    柿谷選手をケンペスの代わりに!と言う荒療治は?
    当たり負けしないとか、ゴールにこだわる姿勢とか
    柿谷選手にとっても、香川選手のボランチ→トップ下級の
    意識改革になるのでは?
    と、素人が思ってみました。
    まあ「んなアホな」でしょうが(^_^;)

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    1. コメントありがとうございます。
      曜一朗のワントップといえば、09年の雨のアウェー富山戦を思い出します。
      曜一朗、真司、乾で1トップ2シャドーを組んで・・・結果は0-0、確か雨が降ってて色々と寒い試合でした(笑)
      冗談はさておき、何となくですが、最近そろそろスタートから龍とケンペスの2トップなんかするんじゃないか?って気はしているんですよ。
      ただ、何となくなんで全く根拠はありませんよ(笑)

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  2. いつも楽しみに拝読させていただきます。
    のんちゃんのパパです。

    ブログ作成以前に沢山の質問にTwitterにて回答ありがとうございました。

    ソアレスがカウンター志向ならば、もう少し前で奪えないと今後も夏場は疲弊しそうに思えますがどうでしょうか?

    清武もボギョンもサイドでの守備に追われて、攻撃に追い付けない場面が見られます。

    後、ケンペスですが、この試合は右サイドに流れる事が多かったです。

    右サイドの高い位置で起点にして、柿谷の中央突破を狙ったのでしょうか?

    ただ、早すぎて前線の枚数が少なく感じます

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    1. いつもありがとうございます。
      ソアレスも前で取るって事はきっともっとやりたいと思ってそうな気はします。
      ただ、この時の神戸みたいに向こうも早いとどうしようも無いって感じじゃないでしょうか。
      それよりも問題は鹿島の後半の様にミスマッチを作られた時ですね。
      次の清水は4-1-2-3なんでそのまま行けばマッチアップ的にCBと村松の所で1枚浮いてしまいます。ヨンアピンがいないのでちょっとは楽になるでしょうが、そこをどうするかってのはちょっと楽しみです。最初からなんで何らかの手は打って来るとは思いますし。

      早過ぎて前の人数が少ないってのはまさに僕もそう感じてるんですが、それをなんとかしようって気配は全く無いのでソアレスはこういうサッカーなんでしょう。
      なので現実的には、どうやって相手の人数も少ない状態にしてボールを前に運んでいくか、そしてその中で前の4人がどうやって絡むか、って所を追求していくんじゃないですかね。

      あとケンペスは左利きなんで最初は右に流れる方がいいと思いますよ。
      中央で受けるのは選手間の距離の問題もあって難しそうですしね。

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    2. 人数のミスマッチ。これは色んな意味で楽しみです。
      クルピ時代はSH に村田を入れて、相手SB を完全に殺しました。
      良くも悪くも、アンカーの両サイドは狙い目です。
      そのために、相手の2が下がって対応するでしょう。
      そうなっても清水は、両WGからのアーリークロスがあるので、数的優位に立っていても、注意をして欲しいです。

      清水のアンカーの両サイドをセレッソがどう攻めるか、清水の3トップに対してセレッソがどう守るのか。

      これはソアレスの能力を図る物差しになると思われます。

      私は、是非とも村田をSH で使って欲しいです。
      去年の天皇杯が忘れられないのです

      のんちゃんのパパでした

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