2014年2月18日火曜日

2/15 練習試合 VS ファジアーノ岡山 @国際海浜エントランスプラザ

【1本目】13:00キックオフ
セレッソ大阪 3 - 0  ファジアーノ岡山
     (前半2-0)
     (後半1-0)
■得点者
セレッソ大阪:フォルラン(25')、柿谷(38')、長谷川(60')
ファジアーノ岡山:なし

■スターティングメンバー
セレッソ大阪
GK:21 キム・ジンヒョン
DF:23 山下、28 ゴイコ・カチャル、14 丸橋、17 酒本
MF:2 扇原、6 山口、13 南野、5 長谷川
FW:8 柿谷、10 フォルラン

ファジアーノ岡山
GK:1 中林
DF:3 後藤、6 竹田、5 植田
MF:10 千明、17 島田、26 田中、25 田所
FW:30 清水、20 妹尾、24 林

■交代
セレッソ大阪
HT:23 山下→4 藤本、
63':28 ゴイコ・カチャル→3 染谷、10 フォルラン→20 杉本
73':13 南野→18 ミッチ・ニコルス

ファジアーノ岡山
HT:17 島田→7 仙石、30 清水→14 押谷、26 田中→8 石原

宮崎キャンプ初の練習試合は昨シーズンJ2で12位だったファジアーノ岡山戦。
後になって調べてみたら岡山はものすごい数の練習試合を組んでいて、ゲームをこなしてチームを作って行こうという事なんでしょう。なのでメンバー的にもかなり入れ替えながらやっているので個人的に好きな選手の1人である押谷が45分しかプレーしなかったのは残念でした。
一方のセレッソは宮崎キャンプでの練習試合初戦。沖縄で3試合をこなしてきたが、フォルランが合流してからはこの試合が初戦となり、またフォルランと同じ便で来日したHSVのゴイコ・カチャルも練習生としてこの宮崎キャンプから合流しているので初戦となる。

この試合のセレッソは、柿谷とフォルランを前線に並べた4-4-2。
2列目には右にポポヴィッチと共に東京から加入した長谷川、左に南野が入り、山口と扇原のボランチ、酒本と丸橋のSBという昨シーズンからのメンバーで、CBは右にゴイコ・カチャル、左に山下、GKはキム・ジンヒョンが入り、不透明なカチャル以外はおそらくこのメンバーがいわゆるスタメン組になると思われます。

練習生として参加しているゴイコ・カチャルは、本職はボランチの選手ですがCBに入っており、元々このポジションは層が薄かった上に、昨シーズンのレギュラーだった藤本が昨シーズンからの故障がまだ癒えていない状態で、さらに山下も沖縄キャンプで故障、京都から新加入の染谷も沖縄では体調不良で練習を休んでいたので、おそらくセレッソもCBで使うつもりなんでしょう。

■ゴイコ・カチャルの事前情報
ゴイコ・カチャルについて情報をまとめておくと、
セルビア出身の27歳、身長は185cm
セルビア代表として25キャップを持っています。
ブレイクしたのは08/09から2シーズン過ごしたヘルタベルリン時代で484万ユーロの移籍金でHSVに移籍しています。
ポジションは主にボランチですが、4-3-3のインサイドハーフや4-2-3-1のサイドハーフ、トップ下でも起用されており、10/11シーズンの後半にはセレッソで使おうとしているCBでポジションを掴んでいます。
セレッソサポーターにとってなじみ深い所でいえば、香川真司のドルトムントとは10/11シーズンの12節に4-3-3のインサイドハーフ、11/12シーズンの開幕戦・18節でボランチで対戦しており、全てドルトムントが勝利しています。
彼のキャリアに大きな影響を与えたのは11/12シーズン終盤に負った足首の骨折で、それ以降はスタメンで起用される機会もかなり少なくなり、代表からも外れ、今シーズン(13/14シーズン)はベンチに1回入ったのみで後は全てベンチ外、リザーブリーグに10試合出場したのみとなっています。
ちなみにその10試合の内訳は、CBとして5試合、ボランチとして4試合、トップ下として1試合となっている様です。

■試合展開
試合は3バックの岡山に対して4-4-2で入りました。
そして立ち上がりはポポヴィッチが導入しようとしている前線からのプレッシングを積極的にしかけようとしますが、はっきり言って上手くいってませんでした。
上手く行かなかった理由の1つはフォルランが、日本のいわゆる「速いサッカー」にあきらかに戸惑っていた事。
合流して間もないとはいえ練習もこなしているし、速いという情報も聞いていたと思うのである程度心づもりはしていたでしょうが、きっとその速さは予想以上だったんじゃ無いかと思います。
そういう状態の中、さらに3-4-2-1に対して4-4-2というミスマッチ起きているシステムという難易度の高い状態だったので簡単にプレスを外されてボールを運ばれます。
なので、山下を中心に一旦下がる形で守る様に変えて行くのですが、立ち上がりは全く守備がハマっていない状態でした。

ただ、そんな状態でありながらも岡山に得点の匂いを感じる事はほとんどありませんでした。
その理由は岡山の1トップ2シャドーが山下とカチャルにことごとく潰され続けていた事とWBがセレッソのSBとの1対1に勝てなかった事で、岡山はセレッソの2トップを外してボランチの所からボールを出せるんですが、そこから決定的な形を作る事ができていませんでした。

膠着状態だったゲームが動いたのは25分。
自陣深くでのセレッソのスローインからリターンを受けた丸橋が、岡山のCBがフォルランを捕まえきれていないのを確認して裏のスペースへロングフィード。
抜け出したフォルランが相手GKの位置を確認して30m以上距離のある所からダイレクトで左足のループシュートを決めます。
スローインのリターンという事もありますが、岡山の丸橋に対する寄せも、フォルランに対するマークも不用意でした。
岡山は丸橋からも長いボールが出てくる事を知らなかったのかもしれません。
ただ、このシーン以外でもセレッソのSBを見るのがシャドーなのかWBなのかがハッキリしていない事が何度かありました。

この得点シーンの前後あたりからフォルランも日本の速さに少し慣れて来たのか、セレッソは守備が良くなっていきます。
セレッソの守備
先ずは2トップは不用意にCBに行かずにボランチへのパスコースを切る事をメインにして後ろの形を整える。
前線からプレスをかけるタイミングを統一する
自分達の形が整っている状態で、3バックのサイドが外向きにボールを持つ、またはWBが後ろ向きでボールを受けたときは積極的にハメに行く。
まだ全てが上手くいっていた訳ではありませんでしたが、最初は全くできていなかった使い分けが出来る様になって徐々にセレッソがリズムを掴みだします。
ビルドアップ
守備のリズムが良くなると攻撃のリズムも良くなっていくもので、セレッソはCBが両サイドに広がりその間にボランチの1枚がおりSBを前に出す形になりボールを運んで行きます。
この形で昨年までの+アルファとして存在感を見せたのはカチャルで、これまでセレッソはCBのビルドアップ能力には弱点を抱えていましたが、本来中盤でサイドもできる選手なんでフリーならドリブルでボールを運ぶし、その右足から良いパスも何本か見せていました。
また、前線でもフォルランがどんどん中盤に下りてボールを受ける様になり、やっぱり速すぎると思っていたんだろうなあと思わせる、縦に急ぐだけでなく相手を喰いつかせる横パスを出したりなどリズムに変化をもたらすプレーを見せる様になります。
この中盤に下りてくるプレーはフォルランだけでなく柿谷も何度もみせていましたが、お互い相手を見ながらプレーできる選手だからなのか、既にどちらかが下がった時にはもう1人は必ず前で張っているという関係はできていました。

フォルランからのパスを受けた柿谷が倒されて得たPKは柿谷自身が右に外してしまうも、その直後に柿谷のクロスが岡山DFの手にあたり再びPK。
今度はしっかり決めて38分に追加点をあげます。

またこの辺りの時間からフォルランも積極的に声をだしてプレーするようになります。
特に気になったのが回りの選手にシュートを打てと指示する声。
セレッソは比較的相手ゴール前でもボールを繋ぐ事が多いですし、これまでのポポヴィッチが指揮するチームはさらにそれに輪をかけた様に「いつまでワンツーしとんねん」ってぐらいなので、フォルランとしては気になっていたのでしょう。
柿谷や扇原など回りの選手にパスをだして「シュータ!」(多分シュートを打てって事なんですがどうしてもこう聞こえる)と声をかけ、シュートには「GOOD!」と拍手を送るシーンが何度もみられました。
HT〜
ハーフタイムでセレッソは山下を下げて藤本。CBの関係は右カチャル、左藤本とかわらず。
岡山は清水から押谷、田中から石原、島田から仙石と交代。

セレッソは60分にも左サイドを崩して丸橋の低いクロスを逆サイドから入って来た長谷川がニアで合わせて3点目を決めます。
63分〜
63分にはお役御免という事で、フォルランを杉本に、カチャルを染谷に交代。
この交代で柿谷が1トップで2列目には右から杉本、長谷川、南野という並びに変更。
73分〜
73分には南野とミッチ・ニコルスを交代させ、2列目は右からミッチ、長谷川、杉本のならびに。

45分×2の1本目はそのまま試合終了。

■フォルラン・カチャル・アーリア
フォルランは、本文中にもかきましたが最初は日本のサッカーの速さにかなり戸惑っていました。
合流して3日目なので当然ですが、攻守共に運動量も多く無かったのでコンディションもまだまだこれからという状態だと思います。
ただ、そんな中でもスーパーゴールを決めるんだから流石です。
そして期待を抱かせたのは他の選手に対する指示。
長谷川アーリアジャスールが何かのインタビューで、
「ポポヴィッチのサッカーはつなぎすぎる所があるが」という質問を受けて
「その部分はフォルランがいる事で全く問題なくなると思う」と答えていた様に
他の選手にシュートに対する意識を強く求めている姿が見られたのが印象的でした。

カチャルは、1対1がかなり強く1対1で岡山の選手にやられる事はまずありませんでした。
また中長距離のキックもあるようで、これまではどうしても左に偏りがちだったビルドアップの面でも期待を抱かせるものでした。
少し気になったのは守備の時にちょっと喰いつき気味な傾向があるところで、後ろを空けて相手選手に喰いついてしまう場面も何度か見られました。
この試合ではそこで潰しきっていましたし、これもまだ合流3日目という事で連携面の問題もあるかもしれませんが。

長谷川アーリアジャスールは、驚くほどすっかり馴染んでいました。
キープ力もあってボールも捌けるので良いアクセントになっていましたし、彼がサイドにいる事で後ろで捌いてさらに前に飛び出して行くという山口の人並みはずれた運動量も活かされていました。
去年の後半に右SHでアーリアがいれば優勝できたんじゃないかってぐらい(笑)。


【2本目】15:00キックオフ 
セレッソ大阪 2 - 0  ファジアーノ岡山
       (前半1-0)
       (後半1-0)

■得点者
セレッソ大阪:杉本(39')、★前川(70')
ファジアーノ岡山:なし

■スターティングメンバー
セレッソ
GK:1 武田
DF:19 小谷、3 染谷、7 新井場、24 岡田
MF:26 秋山、25 黒木、18 ミッチ・ニコルス、11 楠神
FW:9 永井、20 杉本

ファジアーノ岡山
GK:21 真子
DF:19 久木田、4 近藤、5 植田
MF:23 宮田、17 島田、26 田中、38 三村
FW:9 荒田、30 清水、13 久保

■交代
セレッソ大阪
HT:1 武田→27 丹野、18 ミッチ・ニコルス→32 ★前川
62':3 染谷→33 ★庄司、20 杉本→31 ★阪本
ファジアーノ岡山
不明

★セレッソ大阪U-18 前川大河
★セレッソ大阪U-18 阪本将基
★セレッソ大阪U-18 庄司朋之也

2本目の45分×2はセレッソはいわゆるサブ組。
4-2-3-1の並びでスタート時は永井が1トップに入り杉本が左SHに入っていた。
杉本以外の2列目はミッチニコルスがトップ下、楠神が右サイドで、ボランチには秋山と黒木。SBは京都から新加入の安藤がまだ合流していない事もあってか、右に長野から戻って来た岡田、左に新井場が入る。
一方の岡山は1本目同様かなり入れ替わっている様で、荒田が2本目のシャドーに入っているほか、1本目でスタメンだった選手が2本目にも出ていたりするのでハードだなあという感じ。
この2本目は岡山の選手はかなり頻繁に入れ替わっていたので残念ながら把握しきれませんでした。

■試合雑感
当然といえば当然ですが、主な攻守の考え方は1本目と同じ。
違いがあるのは2トップから1トップになっている前線ですが、ここは永井と杉本が頻繁にポジションを入れ替わってやっていました。
ただ1本目で速すぎるサッカーに戸惑い、途中からは自らのプレーで緩急をつけようとしていたフォルランが2本目にはいないので、2本続けてみるとこの2本目はハッキリと速さを感じました。
展開が速いからとは一概に言えませんが、この2本目は両チームともミスが目立ちちょっとバタバタしたゲームになっていました。
ただ、攻撃の形はそれなりに作っており、楠神や永井の突破からシュートも数多くクロスバーに当てるシュートも3本ほどあったかと思います。
ただそれ以上に枠外シュートが多かったですが(笑)。
先制点は左サイドで杉本が仕掛けたこぼれ球からの展開で、そのボールが右サイドに渡りクロスを中央の選手やGKからは死角になっている場所から戻りながら決めた形でした。
通常ならオフサイドポジションなんですが、最初の左サイドでやりあってた時に対応していた岡山の選手が戻っていなかったのでオフサイドにはなりませんでした。

セレッソはこの2本目では左右の入れ替えを頻繁に行っており、前半の途中からは楠神を左に回して杉本または永井が右サイドに入る形になっていました。
HT〜
ハーフタイムにセレッソは右に新井場、左に岡田と左右のSBのポジションを入れ替え、さらにU-18からこの宮崎キャンプに帯同している前川くんを投入。
62分〜
62分には染谷と杉本に変えて庄司くんと阪本くんを投入し、左サイドでの楠神のドリブルから大外に回った前川くんがゴール。
2-0で2本目もセレッソの勝利となりました。

■ミッチ・ニコルス、染谷悠太、小谷祐喜
ミッチ・ニコルスは、おそらく本来回りとの関係で活きてくるタイプの選手なんじゃないかなあと思いますがまだちょっと遠慮気味で、現時点では長谷川アーリアジャスール、南野拓実よりも優先順位は下かなという感じです。
楠神の様に個人でどうこうできるタイプでもなさそうなので、もう少し時間はかかるかもしれません。
ただ時折面白い動き出しをしていたり、ミドルシュートで良いのも打っていたので可能性は感じさせました。

染谷悠太は、新人と新井場に挟まれてる状態なので大変だろうなあと思いました。
難しい状況の中で守備の対応は問題なくこなせていましたが、ちょっとミスも多かったです。
ちなみにドメサカでまとめられていた丸橋と酒本のネタは、1本目に「染谷から酒本に出したパスが短くてインターセプトされかけた所を酒本がスライディングしたのでイエローカードを出された」という場面です(笑)。

小谷祐喜は、新井場からの指示が一番多いのが彼でした(笑)。
新人だという事も含めて彼こそはもう少し時間がかかると思いますが、山下や藤本のプレーや新井場からのコーチングを受けて成長していって欲しいですね。

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