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Lineups
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スターティングメンバー |
2013シーズンの4位を受け初戦はACLグループステージ、アウェイで昨シーズンKリーグチャンピオンでありFAカップのチャンピオンでもある浦項スティーラーズとの一戦となる。
セレッソのスタメンは、宮崎キャンプ終盤に左足を痛めた影響で注目のフォルランはベンチスタート。4-2-3-1で柿谷を1トップ、杉本が右SH、長谷川がトップ下に入る。
またキャンプでは別メニュー調整が多かった昨年のレギュラーCBは無事戻り、未だクラブから正式加入のリリースは無いが、ACLの選手登録は済んでいるカチャルはメンバー外となっている。
一方の浦項は正直全くわかりません。
知っているのは、セレッソにとって特別な選手の1人であるファンソンホンが監督をやっている事。元神戸ですが神戸時代はほとんど出番が無く小薮似のルックスしか覚えていないペチョンソクがいる事。ぐらいで、昨年もACLに出ており広島と同グループで1勝1分と広島から勝ち点4を取っているらしいですが、全く覚えていません。
Kリーグのチームとしてはパスを繋ぐチームだとの事ですが、その分野はセレッソも得意な所なのでゴリゴリ来るチームよりはやりやすい所ですが・・・
■パスを繋ぐ展開なら
立ち上がりの浦項の守備 |
セレッソのサッカーを研究してきたのでしょう。セレッソのCBはビルドアップ能力に欠けるという事でそこは放置、守備のスタート地点はボランチからでボランチからの縦パスを入れさせない、またSBもビルドアップに絡んでくるという事でSBにボールが入ればSHが出て行くという形を取っていました。
セレッソのビルドアップ |
そこで前回セレッソがACLに出た2011年は札幌に所属していた為にACLは全くの初出場となる山下が2つほどミスをしてしまいますが、セレッソはCBを両サイドに広げて間にボランチが落ちる3バックにして2トップの守備を外し、2トップとMFラインの間でボランチのもう1枚と下がってきた長谷川、丸橋が上がってそのスペースに下がってくる南野などといった形で相手の守備ポイントを外してセレッソがボールを繋ぎペースを掴んでいきます。
そしてゲームが動いたのは前半11分。
スローインからの展開で浦項の守備が少し前がかりになった中、丸橋から扇原を飛ばして1つ向こうの山口にパスを通すと、ルーズになっていたCBの間を柿谷が裏へ飛び出しそこに山口から一気にロングパス。少しボールが短かったので柿谷がボールを受けた時には浦項CBに追いつかれてしまいますが、それを実に柿谷らしいボールタッチで相手の体勢を崩すと芸術的なループシュートをきめてセレッソが先制します。
その後も攻撃では後ろからしっかり繋ぐビルドアップと、素早く縦にボールを入れる速い攻撃という緩急をつけた幅広い戦い方を見せ、セレッソのボール回しについていけない浦項が前半だけで3枚のイエローカードを受けていました。
セレッソの守備 |
攻撃の時に比較的ボールを持つことができていたのでボールを失う場所も相手陣内である事が多く、浦項のボランチの所からボールを繋いでくる攻撃に対して扇原と山口のセレッソのボランチが前に出て積極的にプレッシャーに行くシーンも見られました。
ボランチが前に行ってしまうともしそこを外されるとCBが無防備な形で相手にさらされるのでリスクがあるのですが、そこは長谷川が上手くボランチのサポートやカバーに入る事でそのリスクを軽減していました。
浦項の攻撃 |
浦項のビルドアップはセレッソの様にCBの間にボランチが落ちるのでは無く、CBとSBとボールサイドのボランチの3人でトライアングルを作り、そこにSHが降りてきたり縦パスのタイミングを伺うような形でしたが、セレッソもしっかりブロックをスライドさせて対応できていました。
ただ時間の経過と共に気になりだしたのはファールが増えてきたこと。
前半の立ち上がりは少しハイペースだったので運動量が落ちてきた事もありますが、後追いになって守備の時に手が出てしまう事が増えファールを取られていました。
■浦項の変化
浦項の攻撃の変化 |
キックオフからの最初の攻撃で見せたのは前半あまりなかったCBからのロングボール。そして前半はCBとSBとボランチのトライアングルのところにSHが下りてという形だった攻撃が、SHは下りずに縦に裏へと飛び出して行き、そこに早いタイミングでボールを入れるように鳴り出します。
55分〜 |
真ん中に高さのあるCFを入れることで浦項はさらに前へ前へというガツガツとしたやり方を徹底してきます。
そして61分。SBからCFへ長いボールを入れてからの展開で左サイドからペナルティエリアに進入してくるところはセレッソがなんとか体をはって守ろうとしますが、そのこぼれ球がペチョンソクの前に、それを落ち着いて流し込み浦項が同点に追いつきます。
62分〜 |
浦項が押し込む展開に |
そして、最初はボールを奪ってから、杉本や南野、長谷川が浦項のファーストプレスをかいくぐりボールを運ぶ事ができる事もありましたが、フォルランが入った辺りからはなかなかそれも出来なくなり2トップが完全に孤立、ミスパスも増え折角フォルランが入ったのですがなかなかそのフォルランにまでボールが運べないという状態に。
ちょうど昨シーズン後半の引分けが続いていたころ、アウェイでのマリノス戦の様な展開になっていきました。
77分〜 |
90分〜 |
■その他
ACLのグループリーグ初戦はアウェイで貴重な勝点1を得る結果となりました。
浦項はKリーグの中ではパスを繋ぐチームとして有名らしく、バルセロナのティキ・タカをもじった言い方をしたりもしてるようですが、そこで勝負している展開ではやはり日本のセレッソの方が上で、結局は韓国らしいサッカーをされると厳しくなるという試合になりました。
注目のフォルランはシュートゼロ・ボールが入る事もほとんど無いといった状態で、後半は完全におしこまれてしまったので苦しい試合でしたが、シーズン最初のゲームとしては十分な内容・結果だったと思います。
特に前半の長谷川のプレーは素晴らしく回りともフィットしており、攻撃に守備にと今シーズンのセレッソにとってかなり重要な選手になるだろうということを感じさせました。
また山口もさすが代表で自分の場所を確立しつつある選手だなと思わせるプレーを随所に見せていました。
彼らに比べて少し経験の面で差を感じたのが、南野・杉本・扇原の3人。
南野は初めてのACLで、杉本と扇原は前回のACLにも出ていますがその頃とは立場も全く違い主力としてACLを戦うのは初めてといった状況なので現時点では仕方が無い部分だとは思いますが、このレベルでの経験をしっかり積んでどんどん成長していって欲しい所です。
特に南野はキャンプから昨シーズンまでとの違いに少し戸惑っている所も見られるので、守備面でも攻撃面でもしっかり整理して。
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