2011年5月8日日曜日

5/7 Jリーグ第10節 VSベガルタ仙台 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 1 - 1 ベガルタ仙台
セレッソ大阪:小松(90'+4)
ベガルタ仙台:太田(30')

フォーメーション

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:20 高橋大輔 3 茂庭照幸 22 上本大海 14 丸橋祐介
MF:5 中後雅喜 10 マルチネス 7 乾貴士 13 清武弘嗣 16 キム ボギョン
FW:9 ホドリゴ・ピンパォン
SUB:1 松井謙弥 2 扇原貴宏 17 酒本憲幸 32 尾亦弘友希 23 倉田秋 15 小松塁 19 永井龍
交代:中後→倉田(HT46') 乾→永井(71') ホドリゴ・ピンパォン→小松(71')
警告:上本(50') キム ボギョン(57') ホドリゴ・ピンパォン(68') マルチネス(90'+2)

■ベガルタ仙台
GK:16 林卓人
DF:25 菅井直樹 5 曺秉局 2 鎌田次郎 23 田村直也
MF:14 高橋義希 10 梁勇基 6 角田誠
FW:15 太田吉彰 13 中島裕希 11 関口訓充
SUB:1 桜井繁 4 細川淳矢 20 マックス 31 斉藤大介 17 富田晋伍 8 松下年宏 19 武藤雄樹
交代:高橋→富田(61') 太田→松下(75') 梁→斉藤(88')
警告:菅井(40')

震災以降3連勝と勢いに乗り首位の仙台。マルキーニョスの退団もありメンタル面を強調されているが組織や狙いもしっかりしている好チーム。昨シーズンは同じ昇格組でありながらセレッソが3位、ベガルタが14位と大きく結果に差があいていたけど、直接対決はアウェー1-1・ホーム0-0の2分け。昇格を争った09年も最初のアウェーが2-1で勝利したもののホームが0-0、仙台首位決戦が0-1の負けで、4戦連続勝利が無く、しかも勝利したゲームも内容は仙台のゲームだったし、08年も1勝2敗と仙台には分が悪い。
08年のセレッソは少しやり方が違ったのだけど、いずれの試合も中盤でアグレッシブに当たってくる仙台に対しセレッソは思うようにコントロールできないという試合になっていたけど…

■前半
仙台は登録では4-3-3、JAGSとかでは4-2-3-1になっているが実際は太田と中島の4-4-2。
立ち上がりはやはり仙台がアグレッシブに来る。いや、新潟戦、アレマ戦の立ち上がりの不安定さを見ての事だと思うがいつも以上にアグレッシブに来た。キックオフからの流れでCKを取られそのCKからクロスバー直撃とまたもやいきなり決定機を作られ、その後もいつもの仙台戦の様に仙台の攻守の切り替えが速くアグレッシブなプレッシングに苦しみ中盤でのゲームコントロールが出来ない状態となってしまう。
ただ、15分ごろから仙台の両サイド、梁と関口がディフェンスをサボるようになり仙台はボランチの2枚がバイタルを埋め決定機をつくらせない様にしているも、セレッソがゲームをコントロール出来るようになる。

ポゼッション

ピンパォンのループや中後の素晴らしいワンタッチパスから清武のカットインシュートなど何度か決定機を作るもののその数自体はあまり多くは無い。がしかし相変わらずゲーム自体はコントロール出来ていたのでこのまま続けていけば、SBとシャドーの連携でバイタルから相手ボランチを剥がすのも時間の問題だったのだけど…

失点シーン
実線:人の動き 点線:ボールの動き

なんてこと無いクロスから失点してしまう。
形自体はCBを釣り出されというものだったけど、展開のスピードも遅く中後がカバーに入れていたので何の問題も無かったはずなんだけど、中後がユルい対応でクロスを上げられてしまい、中央のCBもまさかのクロスで対応が遅れ太田に決められてしまった。
セレッソは他のチームよりCBが付いていく分そのカバーリングという問題は確かにあるんだけど、今回のケースはボールの動きがそう鋭くは無かったので十分まにあっていたので中途半端な対応で非常にもったいない失点。

ただ、さっきも書いたようにゲーム自体はコントロールできているので続けていく事が大切なのだけど

■後半
後半開始から中後から倉田に交代、倉田はシャドーに入りボギョンを一列落としてボランチにマルチネスとボギョンと左利きを2人並べる
中後は効果的なパスも見せていたのだけどミスも多く失点にも絡んでいたけど、何よりボギョンがシャドー間での絡みが少なかったのでそれができる倉田をいれてさらにという狙いがあったのだろう。
狙い通り後半立ち上がりは前線で倉田が絡むので変化に富んだ攻撃を見せることができ、清武が抜けだしたり、乾のポストを叩くシュートがあったりしたのだけど、関口が抜けだしたあたりからゲームをコントロールというよりも速く前線にという慌てたサッカーになってくる。
こういう形になると仙台も当たり所がはっきりするので息を吹き替えしてしまい、時間の経過と共にいつもの仙台戦の様な一進一退の攻防となる。

なかなか得点をあげられないのでさらにバタバタするのを承知で何とか得点を取ろうと
クルピもスクランブル体制2トップを発令。
2トップにすると、前線に2枚入る分速く相手ゴール前へ迫れるのでチャンスは作れそう、だけどSBがその縦へのスピードでは追いつかないし、切り替えの所でプレッシャーも掛けにくいのでCBが相手とモロに対峙しなきゃいけなくなるのだけどそんな事も言ってられないという状況。
しかし仙台のアグレッシブな守備の前に時間ばかりが過ぎていくが・・・最後の最後にロングボールから小松が値千金の同点ゴール。
なんとか追いついて試合後の"We're Not Gonna Take It" も無事歌える形で終わった。

■その他
この試合集中力を切らしたような形で必要のない失点をしてしまったわけだけど、多分この失点が合っても前半のコントロール出来ていた状態のまま試合を進める事ができていれば得点はあげれたし勝てたと思う。ただリーグでまだ勝っていないチームの精神状態なのかまだ十分時間はあったにもかかわらずあわてて自らその展開を手放してしまった。

またシャドーについてだけど、ボギョンがシャドーに入っていた前半はやはりボギョンが絡む回数が少ないしシュートまで持っていく形も少ない。
例えば香川がいた昨シーズンの前半なら裏を狙う乾・スイッチになる香川・タメをつくる家長、香川移籍後は裏を狙う乾・タメをつくりスイッチになる家長・ボールを運ぶ清武、と状況によっては入れ替わるものの役割分担が出来ていた。
乾のプレーは確実に成長を見せておりバイタルでの攻撃のスイッチになっているのだけど今の乾・清武・ボギョンのシャドーでは、スイッチになる乾・ボールを運ぶ清武・少し低い位置で捌くボギョンといったような感じとなっており、現状では前線でのバリエーションに少し物足りなさが出てきている。
なので、多分現状ではスイッチになれる倉田と乾・清武の方が結果が出やすいのではないかとは思う。(倉田が外しまくるのは別として(笑))
ただ、ボギョンには他の選手にはない体の強さや左足といった魅力があるのでなんとかボギョンも上手く絡める様になってシャドーの位置でその力を出せるようになってほしい。

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