2011年10月3日月曜日

10/2 Jリーグ第28節 VSベガルタ仙台 @ユアテックスタジアム仙台


■ベガルタ仙台 2 - 1 セレッソ大阪
ベガルタ仙台:渡辺(21') 菅井(40')
セレッソ大阪:小松(87')

フォーメーション
■ベガルタ仙台
GK:16 林卓人
DF:25 菅井直樹 5 曺 秉局 3 渡辺広大 27 朴 柱成
MF:17 富田晋伍 6 角田誠 11 関口訓充 10 梁 勇基
FW:30 柳沢敦 24 赤嶺真吾
SUB:1 桜井繁 23 田村直也 14 高橋義希 8 松下年宏 18 ディエゴ 15 太田吉彰 13 中島裕希
交代:柳沢→太田(65') 梁→ディエゴ(82') 関口→松下(89')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 5 中後雅喜 6 山口螢 9 ファビオ ロペス 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 32 尾亦弘友希 33 高橋祐太郎 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 15 小松塁
31 杉本健勇
交代:山口→大竹(HT46') 播戸→小松(HT46') ファビオ ロペス→杉本(69')

ACL後初の公式戦はアウェーでの仙台戦。
仙台はクルピ就任後のセレッソを唯一全年知っているチームなのでどう進んできたのかも知っている。なのでセレッソの消し方も上手い。
セレッソはボギョン・清武・マルチネス・高橋大輔・上本とレギュラー5人をケガで欠く中、丸橋がスタメン復帰、ボランチに中後と扇原、シャドーに山口というメンバー構成。
一方の仙台は関口が復帰しサスペンションの鎌田に代わって渡辺という構成。

■仙台のセレッソ対策
仙台のブロック
仙台は一旦自陣に戻って4-4-2でブロックを作る。
仙台は2トップも守備に熱心なのでラインの間に入ってきた選手はきちんとはさみ込んで対応する
仙台ブロックの動き
またそのブロックを下げてスペースを消すのではなくセレッソが最も使いたいDFとMFの間のスペースはDFラインを上げて対応する。
仙台 ブロックを作ってからのプレス
さらに陣形を整えたあとにボランチの所でボールを持とうとすれば2トップ+MFラインから出てきてプレスをかける。
同じようにMFのラインから出てきてプレスをかけてきた山形と異なるのはそのプレスと連動してコンパクトに保った陣形のまま全体のブロックを上げてくるのでそこをはがしてボールを運ぶ事ができていなかった。

■セレッソの対応
仙台の穴
ただ仙台のプレスもそれほどバランスが良いようには見えないし実は図のようにスペースはところどころにある。
仙台のスペースを使う為には
なので例えば上図のように動けばそこから相手をずらしていく事ができるのだけど、ボランチの中後と扇原、特に扇原は精力的に動いている割にはそれほど効果がないポジショニングになっているので仙台のプレッシャーをもろに受けてしまいボールを引っ掛けられたりパスがずれたりしていた。ちなみにこの図の動きはマルチネスはよくやる。

また、シャドーに入った山口は相手DFとMFの間で受けてもそこで何もできないし、下がってきてもただ人が増えただけでそこでボールを落ち着ける事に何の役にも立っていなかった。
前半の山口はいてもいなくても変わらないレベル。

セレッソ 倉田の動き
この前半で唯一ボールを運んだり、相手をずらしたり出来ていたのは倉田
倉田がシャドーの位置から引いたりサイドに開いたり、または前線に出ていく事で相手をずらせているんだけど、そこを誰も使えていないので完全に倉田任せになってしまっていた。
仙台 カウンターの狙い場所
そんな落ち着けられない、相手を崩せていない、状態でボールを奪われるのでSBの裏のスペースは完全に穴。ACLの2ndレグにも書いたけど、相手を崩せていない状態でボールを奪われてしまえば、SBの裏のスペースへ相手はノープレッシャーに近い状態で出せる。そしてそこにFWとSHなど人数も絡んでいける。そうなれば相手が選択肢が多い状態で1対1の状況を迎えるわけで、その状態で茂庭に去年の安定感などと言うのは全く酷。
なのでこの試合でも相手にサイドを使われる事が増えてしまっていた。

■ゲームの流れ
で、ゲームが動いたのはセットプレー
相手にサイドを使われると当然ながら相手にCKを多く与えてしまうことになる。
仙台の攻撃はトップが守備にも積極的に関わってるからなのか、流れの中ではそれほどの決定機は作られない。だけど仙台にはリャン・ヨンギがいた。
右CKからアウトスイングのボールは、GKの前にいる柳沢がゾーン1番目のファビオと2番目の扇原の間からファビオの前へ。そこでスラしたボールをファーで詰められて1-0。
さらに40分には同じようにアウトスイングのボールを同じコース取りで抜けてきた柳沢でなくそのもう1つ外の角田がスラしてファーで合わされ2-0。
セレッソはゾーンで守るので、そのゾーンの弱点をついた、完全に狙ってきたゴールだった。ただ全北戦でも同じパターンを見たのでそこは一番前のファビオロペスであったりゾーンに入っていない中後が見ておけよってのに…

後半のセレッソ
全く役に立ってなかった山口に代えて大竹、組み立てが倉田のみになっていたために動き出しの良さなんて出せる場面が全くなかった播戸に代えて小松を入れる。
大竹は以前も書いたようにまだセレッソの距離感だったりもう一度リターンがあるって事だったりという点がまだまだ出来ていないんだけど、間で受けると山口よりもプレーの選択に幅があるしあたりも強い。
なので後半はちょこっとだけ改善される。
ちょこっとだけというのはボランチの所でまだ落ち着けていられなかったから。
ただ、仙台のプレスも少し落ちてきていたところと、ファビオロペスを杉本に代えてからは前へのプレーが少し速くなった事でとりあえずは前へ運べるようにはなった。
ただ、前へ速いって事はSBが追いつかない、シャドーの細かいパス交換ができないってことなので本当はあまり好ましくないんだけど。

87分には小松が自身の突破から得たPKを決めて2-1に。
さらに終了間際にはやっとできた後ろから中盤とSBが絡みながらつなぐというプレーから丸橋をクロスあげ大竹がシュート、そのこぼれ球を小松が押しこむも大竹のシュートがオフサイドポジションにいた杉本に当たっていた為にオフサイドとなりそのまま終了となった。

■その他
ACLで惨敗しただけに勝ちたかった1戦だったにもかかわらず、前半は特に山口のシャドーが全く機能しなかった。
また相手のプレスの前にボランチの所で落ち着ける事ができなかった。
一番物足りなかったのはやはり山口。
前では迷子になっていたし下がってきても助けられないという厳しい状態だった。
後ろからの飛び出しが山口の持ち味なんだろうけど、後ろと前の間で何も出来ないのではちょっと厳しい。
特にシャドーでボールを繋ぐのが持ち味なので、シャドーに入りながらそこで絡めないとかなり厳しい。
前にも書いたけど多分ダブルボランチの8番が一番の適性ポジションなんだろうけど、このチームでは8番は後ろでボールを捌く事が求められる。しかしその能力はないので8番でも使えない。
なのでそのボールを捌く力を付けるか、5番でアンカー的にもできるようになるか、シャドーで細かいパスができるようになるかしかないんだよ。

あと前も書いたけど扇原はボールの受け方、ポジショニングをもっと学んで欲しい。
ポジショニング1つで相手のプレッシャーも陣形も変わるんだから。

残念ながらこの試合では全くはまらなかったのでACLで得たものを何も感じる事ができなかった。同じ様な形で失点までしてしまっている。
なのでナビスコの浦和戦ではそれを見せて欲しい。

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