2012年9月18日火曜日

9/15 Jリーグ第25節 VS名古屋グランパス @大阪長居スタジアム


セレッソ大阪
00前半12
名古屋グランパス
0後半1
延長前半
延長後半
PK戦

フォーメーション
セレッソ大阪名古屋グランパス
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
キム ジンヒョン21GK00GK1楢﨑 正剛
茂庭 照幸3DF00DF32田中 隼磨
藤本 康太4DF00DF4田中 マルクス闘莉王
丸橋 祐介14DF00DF22ダニエル
高橋 大輔20DF11DF6阿部 翔平
扇原 貴宏2MF20MF8藤本 淳吾
山口 螢6MF32MF28田口 泰士
シンプリシオ7MF02MF20ダニルソン
枝村 匠馬16MF03FW18永井 謙佑
ケンペス9FW12FW16ケネディ
柿谷 曜一朗13FW11FW25金崎 夢生
松井 謙弥1GKGK21西村 弘司
児玉 新22DFDF23石櫃 洋祐
山下 達也23DF0DF5増川 隆洋
吉野 峻光15MFMF14吉村 圭司
ヘベルチ37MF10MF10小川 佳純
播戸 竜二11FW1MF38三都主 アレサンドロ
杉本 健勇41FW01FW11玉田 圭司
10シュート12
10GK13
3CK4
14直接FK15
5間接FK8
5オフサイド8
0PK0
セレッソ大阪名古屋グランパス
得点田口(38')
ケネディ(68')
枝村→杉本(46'HT)
シンプリシオ→ヘベルチ(72')
ケンペス→播戸(72')
交代金崎→玉田(79')
永井→増川(87')
ダニルソン→小川(90'+1)
ヘベルチ(90')警告ケネディ(51')
永井(54')
退場

試合開始直前の雷を伴った豪雨の為、1時間15分遅れでキックオフとなった、レヴィー・クルピ復帰後リーグ戦としては初のホームでの試合となる名古屋戦。
今シーズンはソアレス指揮の下アウェーでの試合は勝利したが、名古屋にはいつもセレッソの良い所を出せずに、かといって圧倒的にやられるという訳でも無い感じでセットプレー等でなんとなく負けてしまう事が多い。
セレッソのスタメンは前節と全く同じ。
一方の名古屋はけが人が戻ってきたという事なんだけど、いつの間にか田口がアンカーでダニルソンと藤本がインサイドハーフに入る形に変わっている。
トップの両サイドの永井と金崎は頻繁にポジションを入れ替え全体的には左に永井、右に金崎の時間の方が長いぐらいだけど、フォーメーション図はキックオフ時点での並び、右に永井、左に金崎にしています。

■マッチアップ
マッチアップ
セレッソは4-4-2で名古屋は4-1-2-3(4-3-3)なのでマッチアップ的にはカッチリハマってしまい、またアンカーの1がミスマッチになっている。

■セレッソの守備
セレッソの守備
なのでセレッソは守備の時に2トップの内の1人(基本は柿谷)が下がり縦関係になる。
ただそうなると名古屋は第2の攻撃の起点闘莉王からのロングボールで狙ってくる。
となると、セレッソが気をつけたいのはケネディの落としたセカンドボール。
特に永井は単純なスピードだけでなく、セカンドボールの反応が速いのでDFラインの調整で何とかカバーしていたが、それでも立ち上がりから何度かはチャンスを作られていた。
ただそれよりも厄介だったのがダニルソン。これまでの対戦ではアンカーに入っていたので直接攻撃に出てくる事は少なかったんだけど、今回は1つ前のポジションなのでそのスピードと強さががかなり厄介だった。直接マッチアップしていたシンプリシオは技術で何とかカバーしていたものの、スピード勝負になってしまうこともあってそうなってしまうとちょっと危ない感じはあった。

■セレッソの攻撃
セレッソの攻撃
またセレッソの攻撃の時は、山口、枝村の両SHが中央に絞る、トップの柿谷が下りてボールを受ける事でアンカーの両サイドのスペースをつきたい所だけど、名古屋もそれは十分承知という事で、SHに対してはSBが絞って、柿谷に対しては最終ラインをプッシュアップして対応してくる。
アウェー対戦時は絞って来るSHに対してをインサイドハーフの1人が下がって対応してくれたのでボランチの1枚が浮く事になりかなり助かったんだけど、それはきちんと修正されていた。
その為、ボランチの所もインサイドハーフがキッチリマッチアップしているので、いつもの様に扇原かシンプリシオ下がってボールを受ける事で相手のインサイドハーフを引き出しアンカー周辺にスペースを作ろうとするものの、名古屋には最終ラインではね返す力は十分にあるので、優先順位はアンカー周辺。なので下がるボランチまでは追っかけない。
となると一番空きやすいのはSB。名古屋も金崎、永井の両ワイドがSBについて下がって来るんだけど、名古屋のSBがSHに合わせて絞ってる分スペースはあるのでセレッソはSBからの攻撃が多くなる。
セレッソはSBからのクロスで何度か惜しい形は作る事はできていたものの、ダニエル、闘莉王の所ではね返される事も多くなっていた。

■セットプレー
試合の内容的にはいわゆる「肉でも魚でも無い試合」なんだけど、名古屋にとってはこれは通常運転。
って事で名古屋が、シンプリシオがダニルソンを倒したFKから先制する。
名古屋がよくやるオフサイドポジションに1枚残しておくパターンで、そのオフサイドポジションに残っていた闘莉王がキックの瞬間ニアゾーンの一番前に走ってきて高橋の前でヒールで合わせて先制。公式記録ではキッカーの田口の得点になったけど、実際は闘莉王がニアでヒールで合わせていた。
録画で確認する限り、蹴った瞬間は闘莉王はまだオフサイドポジションなので本当はオフサイドなんだけど、このニアに後ろから出てくるのは磐田戦でもヤラれているので何とかブロックしたかった。

■後半スタート時のマッチアップ
HT〜
後半スタートからセレッソは枝村に代えて杉本を投入。中盤を柿谷を頂点としたダイヤモンド型に変える。
理由は後に書きますが、結果的にはこの変更はハマらなかった。
けど実はこの変更は面白いかもって思いました。
その理由の1つは、前半にSBのクロスからチャンスは作れそうだったので単純にクロスに入る人数を増やせる事。
2つめは、ダニルソンの所が1対1になりにくくなる事。
3つめは、ボックスの4-4-2(柿谷を1つ落とした4-4-1-1)だとどうしても名古屋の4-1-2-3に対してはカッチリハマってしまうし、またボランチが最終ラインに下りても相手が来ないと、名古屋のCF1人に対してセレッソは2CBとボランチ1枚の3人と人数をムダにかけてしまう事になるので効果が無い。
なので前半から何度か山口がボランチの所に下りてインサイドハーフ2枚に対してボランチ2枚+山口の3人で相手をずらしていくという形をやっていたのでそれをやりやすい形にできる事。
これでもう少しセレッソの色が出せるんじゃないかと思いましたが・・・

■ハマらなかったダイヤモンド
SBがフリーになる
ただ、先にも書いた様にこの変更はハマりませんでした。
その理由は相手のSBを見る選手がいなくなってしまった事。
ダイヤモンドの両サイド山口と扇原は基本インサイドハーフの2枚と対峙しているんだけどここにSBがフリーで上がって来てしまう事になってしまう。
後半の立ち上がりは、杉本が単純なミスでボールを渡してしまう事も多かったので、かなり危ない場面を数多く作られてしまっていた。

途中からは上がってきたSBには中盤の3人がスライドする事で対応するようにして何とか守りきっていたけど、そうなったらそうなったで今度はボールを奪った時にSBの前を塞いでしまう事になっているんでSBを高い位置に上げにくくなってしまい、攻撃は2トップとトップ下の柿谷の3人だけ。結局は後半もいわゆる「肉でも魚でも無い試合」になってしまっていた。

■試合展開
で、動いたのはやっぱりセットプレーから。
自陣でのセットプレーをケネディめがけてロングボール。そのこぼれ球を永井が拾い藤本へ、そのグラウンダーのクロスをファーでケネディが合わせて0-2とされてしまった。
72分〜
72分にセレッソはケンペス、シンプリシオに代えてヘベルチ、播戸を投入。
山口、扇原のダブルボランチにして柿谷を右、ヘベルチを左のボックス型に戻す。
ボックスに戻ってからは前半と同じ様にSBからの攻撃が増え、83分には高橋のクロスから実に播戸らしいシュートを打つも楢崎がセーブし、そのまま試合終了。
いつか見た様な展開で0-2で敗れてしまった。

■その他
名古屋に対してホントいつもと同じ様に負けてしまったので今回は少し偏った書き方をしました。
名古屋に対していつもこうなってしまうのはレヴィーセレッソのいつもの形、「ボランチが下りて相手を引き出して中盤にスペースを作って攻め込む」でほとんど効果があげられないからなんだと思うんですよね。
最終ラインに下がったボランチにはほとんどついて来ない。その分中央に絞ってスペースを消されるのでボランチから2列目へのパスがなかなか入らない。けどロングボールは勝ち目が薄い。なので比較的空きがちなSBからクロスを送るけど単純なクロスでは厳しい。
結果、そうこうしてるウチにセットプレーからやられてしまっています。

名古屋相手には、この試合システム変更は失敗しましたが、この試合でも前半に少しあったダブルボランチと山口の3人で名古屋のインサイドハーフの所からずらすプレーってのが攻略の糸口だと思うんですよね。
実際去年もシャドーがボランチの近くに下りて来た時にSBを押し上げる事ができていたし、相手を押し込む事ができていたので。
あとは、これは新潟戦から書いていますが、SBと2列目がもうちょっと近い距離で絡める様になれば。

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