2014年9月22日月曜日

9/20 Jリーグ第24節 VS ガンバ大阪 @ 万博記念競技場

ガンバ大阪21前半00セレッソ大阪
1後半0
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
ガンバ大阪セレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
東口 順昭1GK00GK21キム ジンヒョン
米倉 恒貴14DF01DF3染谷 悠太
金 正也6DF00DF14丸橋 祐介
丹羽 大輝5DF00DF17酒本 憲幸
オ ジェソク22DF00DF23山下 達也
今野 泰幸15MF01MF5長谷川 アーリアジャスール
遠藤 保仁7MF10MF11楠神 順平
阿部 浩之13MF21MF13南野 拓実
倉田 秋11MF01MF25キム ソンジュン
宇佐美 貴史39FW23FW9永井 龍
パトリック29FW11FW20杉本 健勇
河田 晃兵16GKGK1武田 博行
藤春 廣輝4DFDF7新井場 徹
二川 孝広10MF1DF19小谷 祐喜
明神 智和17MFMF18平野 甲斐
内田 達也27MF0MF26秋山 大地
リンス9FW12FW10フォルラン
佐藤 晃大20FW30FW33カカウ
11シュート10
15GK12
5CK4
13直接FK14
0間接FK1
0オフサイド1
0PK0
ガンバ大阪セレッソ大阪
阿部(37')
佐藤(89')
得点
パトリック→佐藤(70')
倉田→二川(82')
阿部→リンス(90'+1)
交代杉本→フォルラン(HT46')
永井→カカウ(78')
楠神→秋山(82')
パトリック(20')
オ ジェソク(30')
警告永井(41')
南野(78')
カカウ(90'+1)
退場

24節アウェイ万博記念公園で開催される2014年2度目の大阪ダービー、ガンバ大阪戦。
セレッソは公式戦3連勝、ようやくリーグ戦で勝利した中での一戦です。

セレッソのメンバーは前節柏戦で警告を受け累積警告で出場停止の扇原に変わって虫垂炎で1週間離脱していた長谷川が復帰。その他は柏戦と同じステーティングメンバーとなり、ベンチにはフォルランとカカウが控えています。

一方のガンバは、こちらも岩下が累積警告で出場停止、また西野もアジア大会に参加しているのでCBには丹羽とキムジョンヤ。広島戦で足と肩を痛め今週別メニューの日もあった遠藤もボランチでスタメンに入り、FWには前節はベンチスタートだったパトリックと宇佐美が入っています。

■セレッソの狙いとガンバの狙い
セレッソのプレスとガンバの狙い
今や4-4-2のプレッシングのチームになっているセレッソ。この日の狙いも当然ながら4-4-2でのプレッシング。ボールを奪う場所はガンバのボランチの所に設定し、ボランチにボールが入れば長谷川とキムソンジュンの中盤の真ん中2枚と2トップのプレスバックで挟み込みそこからショートカウンターを狙っている。
一方のガンバはパトリックをめがけて長いボールを多用。柏戦等を見てセレッソがプレッシングを仕掛けて来るのは承知していた様で、キックオフから右サイドにパトリックを走らせていた。
右サイドを走らせていたのは宇佐美との関係だったり後ろに阿部がいるからなのか、それとも丸橋と染谷のサイドを狙うという事か、どこまでのどういう狙いかはよくわかりません。
ただ去年までの甲府では右サイドって事も無かったし、ガンバでは別の試合でも右サイドに走らせてたので自分達の都合でという可能性が高そうですね。

セレッソはこのプレッシングでショートカウンターの形から何度かチャンスをつくる事に成功していました。
ただ、柏戦同様やっぱりアタッキングサードでの精度が低い。
ボールを奪ったときの判断として先ずショートカウンター。つまり縦に速く攻める事ができるかどうかを見る。
1.縦にそのままゴール方向に攻めれるなら幅を考えずに直線的にゴール方向に攻める。
2.相手のCBやボランチの状況を見てそれが無理だと判断すればサイドに展開。
3.それに詰まったり、最初から縦にそのまま運べない、相手のファーストプレスを外すには後ろに戻すしか無いという状況であればポゼッション。
というのが攻撃の流れになるのですが、1の時はアタッキングサードでのクオリティの問題で、2ではサイドに展開してそのままクロスという形になるのですがそのクロスの精度の問題で、ボールは運べるものの決定的な形までは作る事は出来ていませんでした。
また3の部分に関しては、これは監督交代によってあえてハッキリさせた部分なのかもしれませんし、また扇原がいない事の影響もあるんだと思いますが、ポゼッションしながら相手を動かして縦パスを入れるタイミングを探すという様な攻撃はほとんど無く、杉本の頭めがけて長いボールを入れるという形しかありませんでした。

ガンバも前半パトリックには1度CKのカウンターからGKとの1対1になる決定期を作られましたが、狙っていた長いボールでという部分ではデカくて強くて速いけど足下は残念なのでそれを踏まえた対応ができていたセレッソの守備陣に対して危険な場面にまで行く事は後半にあった1回ぐらいで試合を通じてほとんどありませんでした。
また、ガンバが選んだその方法の影響もあってか、守備に参加せずにボールと関係ない所で待つ以外マークを外す動き等をする事が無い宇佐美もアシストの場面以外はほぼ消えていました。
守備のポジショニング
 プレスに行けない場合のセレッソの守備はこれまでの試合同様キッチリ組織を作ります。
 SBがボールを持った時にSHが寄せボランチがその斜め後ろ、そして逆サイドはその斜め前のポジションを取る。
この組織がしっかり作れているときはガンバも中々縦にパスを入れられず、また大きくサイドチェンジした時にSHがインターセプトしてカウンターをという場面もありました。
ポジション修正でのズレ
ただ、この日はポジションの修正が今ひとつで、ガンバは縦パスを入れられずに後ろに戻してサイドをゆっくり代えると、例えば図のシーンでは遠藤にボールが渡る所までは遠藤にキムソンジュンが寄せて南野は身体を外側に向けてポジションを取れているのですが、突然南野が身体を前に向けて遠藤の方向に1歩2歩進み、サイドでフリーになっているオジェソクに入れられボールを運ばれるなど不安定な所もありました。
これまでも出来ている時、出来ていない時はあったんですが、不安定になると最終ラインも上げにくくなってしまいます。

そこで失点シーンなのですが、ここまでほとんど消えていた宇佐美が前半唯一仕事をしたというシーンで、阿部の裏抜けと宇佐美のパスのタイミングのどちらもパーフェクトでした。
丸橋が裏を取られてしまった訳でもうちょっと対応出来なかったのかという部分もありますが、あの体勢であのパスを出せる宇佐美を褒めた方がいいかもしれません。
ただ、山下が言っていた「もう少しラインを上げるべきだった。ボール保持者に対して、もう少しプレスをかけるような声も必要だった。」という所は、あのシーンで最終ラインになっていた染谷と丸橋(山下は自分のスグ前のポジションの選手が寄せにいっているので宇佐美の突破を警戒して前にでていました)は確かにペナルティエリアの中に入ってしまっていましたから最終ラインの位置としては深かすぎました。がしかしそこにラインが入ってしまったのはさっきのポジション修正のミスでオジェソクに運ばれた事から始まってるんですよね。
ただまあ、それがイコール失点というのは厳し過ぎで、やっぱりあのパスが良かったという話しになるのですが・・・

■失点後の展開
セレッソの攻撃で可能性があったのはショートカウンターぐらいだったので、この失点はかなり厳しいものになりました。
セレッソとガンバ、それぞれの攻撃と守備の質と方法を考えると、ガンバはセレッソにボールを持たせても問題無い。なので守備はブロックを落として守。そしてボールを奪えばカウンターが一番狙いだけど、ダメならプレスの外でボールをもってじっくりキープすればいい。

という事でセレッソが狙っていたボランチの所でボールを奪ってからのショートカウンターといった形はほとんどなくなりました。
ハーフタイム〜
セレッソはそこでハーフタイムに杉本に代えてフォルランを投入。
ショートカウンターが出来なくなってきてボールを持たされると何も出来ない事がバレていたので攻撃にクオリティを加えようという事だったんでしょう。
しかし肝心のフォルランに良い形でボールが入る事が少なすぎました。
前半の所ではボールを持った時に杉本めがけてロングボールを蹴っていましたが、フォルランと永井だとそれも出来ない。
なのでガンバが人数をかけてキッチリ守ると、その外側だけボールを動かすしかなくなり、さらに人数が揃って待ち構えている相手に向かって漠然とクロスを入れるしかないという状況になっていましたが、当然ながら永井とフォルランに単純にクロスを入れても何かが起こるって訳でも無いんですよね。
決定期と言ってもいいのは南野の個人技からと相手のミスパスで奪ったボールでポストを叩いた永井のシュートぐらいでしょうか。
78分〜
70分にガンバはパトリックに代えて佐藤をそのままのポジションに、セレッソは78分に更なるクオリティとして永井に代えてカカウを投入します。
動きからしておそらく後半開始の投入当初のフォルランへの指示は前でガマンしてはっていてフィニッシュに集中して欲しいって感じだったと思いますが、フィニッシュに絡める様なボールが出て来ないのでこの辺りから下がってきて受ける様になりますが、ガンバもしっかり人数をかけて守ってるので崩せない。
82分〜
82分にセレッソは攻撃に変化を付けようと楠神に代えて秋山を投入し長谷川を左サイドにだし、ガンバは倉田を二川に代えるも状況は変わらない。

そして89分にカウンターは何とか阻止したもののその後のスローインからの展開でボランチがDFラインの前からいなくなってしまうという現象が起こった結果マイナスのクロスを受けた二川がフリーでシュート。それはキムジンヒョンが何とか防いだものの佐藤につめられて2-0。
91分〜
91分にガンバは阿部からリンスに代えて試合終了。
大阪ダービーは2-0でガンバの勝利となりました。

■その他
失点してからショートカウンターの機会を奪われると、ほとんど攻撃の形もつくれないままになってしまいました。
形を作れずに3人目の監督引っぱってきてチームの戦い方をハッキリさせると言う事はある種こういう事でもあるので仕方がないんでしょうけどね。
チャレンジパスを入れれる扇原がいればという面も無い事もないでしょうけど、ハッキリさせるという事は言い換えればバリエーションを減らすって事でもあるわけですから先制点を奪われるとかなり厳しい所です。
柏戦でも露呈した様に、現状杉本と永井の2トップでは前線のクオリティ的に厳しい部分もあるんで、ホントはフォルランやカカウのクオリティを上手く使いたいんですが・・・
復帰戦でコンディション的に苦しい中フル出場した長谷川は、所々でらしいプレーも見せていましたがどちらかと言えば万能潤滑油って感じの選手なんで、ボールを持たされた時の攻めあぐねを1人で解決するのは難しかったという事ですね。

後ガンバについてですが、どうしても注目をされるのは宇佐美や遠藤なんでしょうけど、そこを活かすも殺すも阿部と倉田のSHにかかってるんだなあと感じました。

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