2011年9月12日月曜日

9/10 Jリーグ第25節 VSサンフレッチェ広島 @長居スタジアム


■セレッソ大阪 5 - 4 サンフレッチェ広島
セレッソ大阪:清武(46') 播戸(55') 播戸(57') キム ボギョン(72') 播戸(77')
サンフレッチェ広島:ミキッチ(22') 髙萩(33') 佐藤(44') 佐藤(90+1')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 9 ファビオ ロペス 13 清武弘嗣 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 5 中後雅喜 7 大竹洋平 16 キム ボギョン 20 高橋大輔 11 播戸竜二
交代:茂庭→藤本(8') 山口→キム ボギョン(HT46') 杉本→播戸(HT46')

■サンフレッチェ広島
GK:1 西川周作
DF:24 森脇良太 8 森﨑和幸 4 水本裕貴
MF:14 ミキッチ 6 青山敏弘 35 中島浩司 16 山岸智 15 髙萩洋次郎 9 李忠成
FW:11 佐藤寿人
SUB:34 中林洋次 19 盛田剛平 22 横竹翔 28 丸谷拓也 17 服部公太 20 石川大徳 10 ムジリ
交代:李→ムジリ(62') 森脇→横竹(69') 青山→丸谷(78')

インターナショナルマッチウィーク開けの試合はホームでのサンフレッチェ広島戦。
アウェーでの試合は逆転で勝利したものの広島が退場者を出してしまいちょっと消化不良のところもあったが、どちらのチームもボールを大切に運ぶタイプのチームなので個人的には最も期待している一戦である。
清武を代表に出していたセレッソの前節からの変更点はトップに播戸に代わり杉本のみ。
ただ、マルチネスはまだ間に合わないけど高橋大輔とキムボギョンがベンチに戻ってきた。
あとは清武がU-22にも招集されたのでACL明けから不在となるのでその代わりを務めるであろう大竹のセレッソデビューなるかって所。
一方、李を代表に出していた広島は森崎浩司がサスペンションの為、ボランチに青山と中島。あとは前回対戦時には不在だった水本が戻ってきている。
前回対戦時は徹底して前からプレッシングをかけることでペースを掴み逆転勝利となった為に今回もセレッソは前から行くことが予想されるが、トップの杉本と2列目中央のファビオロペスでそれができるのか、また広島はどう対策を練ってくるのかがポイントか。

■サンフレッチェ広島
以前も書いたように広島は守備と攻撃で布陣を変える。
茂庭がケガ開始直後に腰を痛めて藤本と交代になったので以後はCBの右が藤本、左が上本。
広島 ボール保持時
広島はボールを持ってる時はボランチの中島がCBに下りてきて両ウイングバックが前に出て4-1-4-1になる。
ボールをつなげるCBにして後ろでボールを落ち着ける。そこから繋いでいっても良いし、両サイドを高い位置に上げているのでサイドチェンジからミキッチでもよいし、前線の3人で裏を狙うという手もある。
ボールを持った時に非常に効果的な選手を置いているし、それを活かすために形を変える。
広島 守備時
一方守る時は原則リトリート。
ボールを持った時につなげる選手を真ん中に入れているのでどうしても守備に不安が残る。なので両サイドにはっていた2人が絞ってきて、両サイドが落ち5バックの様な形になる。簡単に言えば人数をかけて守る。
こういう形で守ればどうしてもボールを奪う位置が低くなるので攻撃が大変になるんだけど、ボールをつなげる選手を後ろに置いているので問題にはならないって所。

■主導権争い
セレッソ プレッシング
前回はセレッソは前線から強烈なプレッシングをかけて広島のビルドアップの自由を奪い、さらに人数をかける前に攻めきってしまった事で効果を上げたのでこの日もそれを狙う。
ただ、この日の前半はこれは全く機能しなかった。
原因はトップに入った杉本。最前線にいる杉本がプレッシングの時に最初に行くんだけど、そのプレッシングに行くタイミングが全く合っていなかったししかもルーズだった。やろうとしていた事からみるとここはかなり徹底してトレーニングしていた様にみえるのだけど中途半端にプレスに行ってはかわされたり、ただ前に立っているだけのプレッシャーになってしまっていた。
でもその練習をしてきたので、杉本が行けば次にファビオロペスが行く、でファビオロペスが行けばその後ろもどんどん行かざるをえない。だけど最初のところで簡単にかわされたりパスを出されたりしてしまう。
プレッシングをかわされる
なので図の様な状態になってしまい、ボランチの前で全くフリーにしてしまう。
ここを喰いついてしまうと後ろを空けてしまうし喰いつかなければボールを運ばれてしまうしと厳しい状況になっていた。
もう1人目がこの状態なら残りの9人は杉本を見捨ててしまったほうが良かったぐらい。

サンフレッチェ セレッソの前プレ対策?
で、ここは広島を継続的に追いかけている訳ではないので定かではないんだけど、前回よりも3バックから4バックに変わるタイミングが遅いような気がしたんだけどどうなんだろう。遅いというか一拍置いてたというか。
もしかしたら、前回対戦時に前からプレッシングに来られて厳しい状況になったのでその対策として後ろの人数を増やしたのかな?とも考えたんですが、もしおわかりの方がおられましたら教えて下さい。

■前半
試合展開は最初に書いたように試合開始直後に茂庭が腰を痛めて交代。
で、広島は引いて守るのでボールは運べるんだけど、人数がいるので崩せない。で、プレスが機能不全をおこしてるので相手にも簡単にボールを運ばれてしまう。
そんな中ジンヒョンの判断ミスでミキッチのクロスがゴールに直接入って失点。
さらに中途半端プレスから33分に高萩、ロスタイムに佐藤寿人ともう広島のためにプレスしてるんじゃないのか状態で0-3とかなり厳しい前半となってしまった。

■エース登場
後半の形
最悪とも言っていい前半だったので、セレッソはその最も大きな要因になってしまっていた杉本を播戸に、3点ビハインドなのでを山口とケガ上がりだけど前に行けるボギョンを投入。
ボランチは右に扇原、左にボギョンという形へ。
茂庭の負傷で1枠を既に使っていたのでここで交代枠を全て使い切るという思い切った采配を見せる。
そして開始早々清武が左足でミドルを決める。
前半何も出来なかったセレッソのエースがエースたる所以を見せた。
そして一気にセレッソが55分、57分と播戸の頭連続で同点にまで追いつく。

■播戸竜二のプレッシング講座
播戸投入後のプレッシング
播戸投入後のステイ
チームを生き返らせる勢いを与えたのはエース清武のゴールだったけど、そこからチームを機能させたのは播戸の守備。
播戸の守備は杉本と違い前から行ける時ははっきり行く。そして行けない時は行けないとはっきりと味方に合図を出す。なのでチーム全体で前から行くタイミング行かないタイミングが統一されるようになる。
前からプレッシングをかけて限定できていれば後ろずいぶん楽になる。
これで前でボールをとれれば即チャンスだし、取れなくても相手が苦し紛れに出したボールを扇原・ボギョンのところで取れれば相手を押し込んで攻める事ができる。
これで完全に生き返ったセレッソがゲームを支配。

さらに播戸のポストからボギョン、酒本のクロスから3度播戸でハットトリックと大爆発。3点目はこれぞ播戸というゴールだった。
こうなれば後はしっかりブロックを下げて守る。
ロスタイムに佐藤寿人に1点を返されるも、5-4で劇的な逆転勝利となった。

■その他
この試合のキーポイントだったのはやはりファーストディフェンダー。
前節の浦和戦でも杉本は軽い守備ばかりしていたから心配だったが、前半はその心配通りの内容だった。
杉本はこの試合のビデオを何度も繰り返し見て、自分と播戸の何が違ったのかを理解して欲しい。得点シーンじゃなくって相手がボールを持ってるシーンを何度も何度も見なきゃいけない。

次はACL。
できればこの2試合で大竹は使っておきたかったけど、最悪の前半となりながらも連勝で迎えれるのは大きいかと。
その後は清武も扇原も螢もいなくなっちゃうんだけどまずはACLのホームを確実に勝ちたいなと。

3 件のコメント :

  1.  ツイッター経由で当ブログにたどり着きました。
    浦和戦から記事を拝見しています。
    小生サッカー素人でありますので、
    とても分かりやすい解説で、
    自分が観戦した試合に対する理解を深めることができています。
    とても助かっています。お気に入りに登録しております。
    今後ともよろしくお願いします。
     小生、広島戦は生観戦いたしました。
    後半の劇的勝利の勝因には、広島がセレッソの右SBの酒本をあまり狙ってこなかったことも影響しているのではと思いました。
     スタンドで見ていて、
    酒本は完全に足が止まっており、
    サイド周辺にボールが来てもまったく動けず、
    扇原がボランチから降りて対応していました。
    後半動いていたのはバンドへの5点目のアーリーだけだったですが、あれがなければ引き分けられていたと思うと貴重なプレーでした。
     後半は広島がセレッソの中央を支配できなかったので、
    そこからサイドに展開できなかったのかも知れませんが、
    それなら最終ラインからセレッソの右SBを狙って、
    ロングボールを入れられていたら、
    まったく酒本は着いて行けなかっただろうなと思っていました。
     後半は交代カードが残っていなかったのでどうなっていたでしょうか?
     素人目の疑問ですが、上記の疑問に関してのご意見いただけたら、とても嬉しいです。
     ツイッターではnonchyanmanという名前でセレッソや日本代表の呟きをしております。
     長文失礼いたしました

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    そうですね、おっしゃる様に酒本の足は止まってました。
    また最後はそこからゴリゴリ来ましたけど、丸橋とミキッチのマッチアップも確実にミキッチの方が上だったので、例えばもっと中島が森崎和をサポートしてCBやGKから両ワイドに長いボールを広島はなぜ出さないのかって疑問に感じてました。
    でもこれって7月にアウェーでやった時も同じだったと思うんですよね。
    あの時は退場者が出てってのはありましたが退場者が出る前も、前プレがまだ機能してなかった立ち上がりは中盤のショートパスと両ワイドへの長いパスの両方がありましたが、セレッソの前プレが機能しはじめてからは両サイドへの長いパスは無くなってショートパスがプレスの餌食になってました。

    僕もそのあたりは疑問に感じていたので、さっきサンフレッチェサポの方にツイッターで聞いてみたんですが、きっちりプレスをかけられたときってのは広島の課題としてあるようです。
    以前はストヤノフを森崎和がサポートしてストヤノフがサイドに蹴るってパターンがあったけど、中島ではそれが上手くいっていないとの事らしいです。

    まあ前半のように中途半端なプレスならむしろ広島はチャンスにしちゃうのでプレスに弱いって訳では無いのでしょうけど。

    返信削除
  3.  最終ラインから中盤を経由せずにサイドに展開できない理由が分かりました。
     CBの展開力ですね。中島とストヤノフの違い。

     CBに求められる能力として対人に強い、
    スピード負けしない、
    あと、展開できるテクニックがあるかどうか。

     CBは守備だけではいけないという事も改めてよく分かりました。ありがとうございました。
     
     小生、本格的にサッカーを見始めたのはここ1年です。それまでは「やきう」ばかりで阪神ばかりでした。
     「やきう」も結果には原因や過程が関係しますが、サッカーは11対11でそれが関わっていて、しかも動き続ける点で複雑だし、深みがあると感じます。
     それが、ほぼ1対1の対決の「やきう」とは大きく異なる面白さですよね。
     まだまだ、観戦眼は素人ですが、AKIさんのブログを通してサッカーを深く楽しめるおっさんになりたいと思います。
     丁寧な返信まことにありがとうございました。
     
    nonchyanmanより

    返信削除

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