2011年9月25日日曜日

9/23 Jリーグ第27節 VSモンテディオ山形 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 6 - 0 モンテディオ山形
セレッソ大阪:播戸(24') 藤本(28') 酒本(46') 扇原(49') ファビオ ロペス(85') 大竹(87')
モンテディオ山形:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 32 尾亦弘友希
MF:2 扇原貴宏 5 中後雅喜 9 ファビオ ロペス 16 キム ボギョン 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 14 丸橋祐介 20 高橋大輔 22 上本大海 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 31 杉本健勇
交代:茂庭→上本(58') 倉田→大竹(64') キム ボギョン→黒木(70')

■モンテディオ山形
GK:1 清水健太
DF:14 宮本卓也 32 前田和哉 22 園田拓也 13 石川竜也
MF:6 宮崎光平 19 秋葉勝 33 山﨑雅人 5 下村東美 28 太田徹郎
FW:18 大久保哲哉
SUB:16 植草裕樹 2 小林亮 3 石井秀典 8 船山祐二 9 古橋達弥 24 伊東俊 10 長谷川悠
交代:大久保→長谷川(HT46') 秋葉→船山(59') 太田→伊東(70')

久しぶりにキンチョウスタジアムに戻っての試合は監督を含め馴染みの選手が多い山形戦。
前回は震災後のJリーグ緒戦で4-3-3だったけど前線の両サイドも守備に戻ってとにかく後ろを固めるというある人がみれば確実にアンチフットボールという徹底っぷりだったけど、残留争いまっただ中の山形は夏に広島から山﨑を獲得して4-4-2に代わっている。
一方のセレッソは2日前にあったU-22の試合で日本代表・韓国代表に計4人を排出していた中、扇原とキム・ボギョンは先発に入れてきた。
金曜日開催とはいえ翌週のミッドウィークにはACLの2ndレグがあるので主力を休ませるような展開にしたいのだけど…

■山形の4-4-2
山形 攻撃の仕組み
4-3-3から4-4-2に変化していた山形。違いは2トップの1枚に入った山﨑がCFの大久保の近くでプレーをしているという事。その分中盤の選手が少なくなっているのでCFへ入るタイミングが早くはなっているのだけど、そこにボールを供給するのは両サイドが主だという部分は同じ。

山形の守備陣形
大きく変わっていたのは守り方。前回はリトリートがメインだったけど、今回はボールを失えば先ず一旦全員戻ってハーフウェイあたりからセレッソボランチの前で4-4-2のブロックを作る。前に人が増えている分守備の位置も前になっていた。
ただ、残留争いまっただ中でどうしても勝利が欲しいからなのか、一旦ボランチやDFなど後ろでボールを落ち着けた時に山形はプレッシャーに出てくる。
ボランチが空く
最初はそのプレスで何度かボールをとれてたり、ビルドアップが制限できていたりしてたが、倉田の動きが素晴らしく、倉田・SBを使って縦パスが入った後にボランチが前向きでフリーでボールを受けるという場面が時間の経過と共に見えるようになってきていたので「リスキーだな…」と思っていたら案の定前向きでフリーでボールを受けた扇原からの崩しで播戸が先制する。

セレッソ 局面に人数を集める
山形は最初のプレスから連動してその他の選手も出てくるんだけど、最初にかわされてボランチが前向きでボールを持っているので人数をかけて局面打破をしてくるセレッソを捕まえきれていない。なので最後はボギョンからのスルーパスに抜け出したファビオロペスのクロスをマーカーの視界から逃げるように上手くファーに膨らんだ播戸が合わせた。

しかもその4分後には尾亦のCKを藤本がフリーであわせて2-0に。
山形はセットプレーはマンツーで、藤本康太のマーカーは元セレッソの前田だったんだけど藤本を少し離し気味だったので、大外から中に入ってくる藤本を捕まえられていなかった。

結果論なのかもしれないけど、山形の最初の守備は失敗だったと思う。
山形にすればどうしても先制点が欲しかっただろうし、後ろでコントロールされるのを嫌がったのだろうけど、セレッソからみれば簡単にブロックから飛び出して食いついてくれるのはありがたい。
さっきも書いたように、最初のプレスをきっかけに山形は人数をかけてくる。だけど、局面に人数をかけてボールを動かすのはセレッソの得意技。なので近い距離でのパス回しでそのプレスをかわしてしまい山形はもはやせっかく作った陣形保てていないという状況になる。
結局はこの最初の食いつきがブロックを崩すきっかけになってしまっていた。
また、陣形が保てなくなるとせっかくボールを奪ってもそこから攻撃につなげる事が難しくなる。
せっかくボールを取っても自分たちがやりたい形になってないんだから当然そうなる。
なので、0-0の時から山形はコレをやる必要はあったのかなと。
山形とすれば、もしかしたら清武もいないのでコレでいけると思ってたのかも知れないけど、セレッソにはまだ倉田がいるので。

って事でこのブロックを崩すプレーで良かったのは倉田のプレー。
ボランチの近くに下りたり、ボギョンやファビオロペスの近くにポジションを取ったりとセレッソのシャドーらしい流動的なポジショニングでポイントを作り、また遅れて寄せてくる相手をドリブルでかわしたりなどシュート以外の場面でのプレーは本当に良かった。(2点目は倉田のシュートからのCKだったけど)

■後半
後半開始時
後半から山形は大久保に代えて長谷川を入れる。
山形は狙ってきた事が出来ておらず、1-0ならまだ例えば入ってくるまで待ってブロックを維持するとか、4-2-3-1に代えてCBの前に2枚を固定してとにかくバイタルを埋めるとかやり方はあったのだろうけど、2-0のビハインドではそれをやった所でかなり厳しい。

山形には何かできる事はあるのか?もう手が無いんじゃないか?とどう変化してくるかに注目していたのだけど、それを見られる前にキックオフからの流れでキム・ボギョンにボールを運ばれてしまいファール。そのFKからさらに失点をしてしまう。
公式記録では酒本の得点になったが、再び前田が藤本に振り切られてしまった失点だった。

もうこうなると山形にできる事はほとんど無い。
山形は前半より少し前からきていたが結局は同じやり方で、そのプレスをかいくぐられて扇原に決められて4-0。
セレッソは広島戦で腰を痛めた茂庭、前半に足を痛めさらにこの連戦を引っ張っていた倉田、肩を痛めておりさらに2日前にU-22に出ていたボギョンを、故障あけの上本、期待の大竹、黒木と交代させる余裕の展開。

さらに終盤にはファビオロペス、大竹と新加入の2人が決めるという最高のながれで6-0の快勝となった。

■その他
中1日でボランチで90分プレーした扇原。
JAGSではエレガントとまでいわれてたけど、パスの精度も高くチームの起点となっていた。
けど、1つ注文。
特に先制後なんだけど扇原のポジションでは、ポジショニング、受け方、パスコースでもっと相手を押し込む事ができる。
すぐに追加点を上げたし流れが楽勝ムードになったので全く問題ではないんだけど、それが出来ればどんな相手にも対応できる。
マルチネスとの最も大きな違いはそこなのでその意識を高めて欲しい。
またPKで初ゴールを決めた大竹。この日のプレー中にも徐々にセレッソの距離感を掴んできてくれているようで良かったです。

最後に結局U-22で足を痛めてしまい欠場となった清武。
ACLには帯同するようだけど、使うのはきっと難しいだろう。
なのでもうアンダーには行かなくてもいいよ。

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