2016年5月23日月曜日

5/22 明治安田生命J2リーグ第14節 VS 横浜FC @ ニッパツ三ツ沢球技場


第14節
2016年5月22日(日)16:00KO ニッパツ


スタジアムニッパツ三ツ沢球技場主審上村 篤史
入場者数10,524人副審松井 健太郎、高寺 恒如
天候 / 気温 / 湿度晴 / 26.2℃ / 40%第4の審判員加藤 正和

スターティングメンバー
横浜FC横浜FC
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • ミロシュ ルス
 
  • 監督
  • 大熊 清
横浜FC横浜FC
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目横浜FCセレッソ大阪横浜FCセレッソ大阪
FK12191613
CK3645
PK0000
シュート1118914
警告/退場2/01/02/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
横浜FC ミロシュ・ルス監督

セレッソ大阪 ブルーノ・メネゲウ選手、松田選手、丸橋選手、澤上選手
セレッソ大阪 ソウザ選手、山下選手、キム・ジンヒョン選手、清原選手、柿谷選手
横浜FC 田所選手

明治安田生命J2リーグ第14節、セレッソ大阪は敵地ニッパツ三ツ沢球技場で開幕3連敗の後徐々に盛り返してきている横浜FCと対戦。
後半終了間際に失点を喫するも、すぐさま同点に追いつき1-1の引き分け。
相変わらず課題が山積みの状況ながら何とか勝ち点1を確保した。

■メンバー

セレッソは前節の敗戦を受けメンバーを入れ替え。
前節先発に抜擢された、椋原、橋本はベンチからも外れ、前々節まで先発出場を続けていたの丸橋、山村が復帰。また田中、ブルーノ・メネゲウがベンチにまわりCBには茂庭、中盤には関口が入っています。
加入後初先発となるのではという情報もあった清原はベンチからのスタートとなりました。

一方の横浜FCは、前節からは2人変更。出場停止開けの小野瀬の復帰と、2トップでイバとコンビを組むのが49歳2ヶ月21日のカズと自身の持つJ2最年長出場記録をさらに更新。
ベンチには津田と大久保ジャンボが控えています。

■前半の両チームの状態

横浜FCの守備ブロックとセレッソのボール保持
プレビューでご紹介した キルシュ さんの横浜FC研究 ( @Kirsch_CRZ )にありますように、横浜FCの守備は4-4-2でセット。全体の守備ブロック、守備のスタート位置は高くなく、2トップがCBに対して追いかけ回す様に激しくプレッシャーをかけてくる事はほぼありません。
それに対するセレッソは、ボランチの1枚が最終ラインに降りる形を多く使います。
先ほども書いたように横浜FCの2トップはCBにプレッシャーをかけてくる守備はほぼないので、ボランチが降りて3バック化をしなくても最終ラインではボールをキープ出来そうでしたが、ボランチを縦関係にするポジショニングを使います。
となるとこの最終ラインの3枚で2トップの裏や脇にボールを運んでその後ろの4-4からなる守備ブロックを動かす狙いがあるのかと思われましたが、特にそういう訳ではなさそう。
なのでセレッソはボールを保持するものの、横浜FCの守備ブロックを動かす様なボールの動かし方はほぼ無く、ブロックの外側でボールを持つだけの状況が続きます。開幕直後はもちろん開幕前のキャンプの頃から出ていた状況です。
時折リカルド・サントスや杉本にロングボールを入れますが、横浜FCのブロックに中はしっかり閉じられているので、深い位置でボールが収まってもバックパスでもう1度戻すという状態が続いていました。
ただ、そんな中でも11分にはキーパーからのスローを柿谷がカットして関口がシュートまで持っていく場面や、直後の12分にはキーパーからのボールを受けた大﨑がボランチの佐藤へ出したパスを柿谷がカットしてショートカウンターという相手のミス絡みで立て続けに2つ絶好のチャンスを作りましたが、2つともそのチャンスをものにすることは出来ませんでした。

一方横浜FC側から状況を整理すると、ブロックを動かされてはいないので守備で大きなピンチを作られる事はありませんが、ブロックを落としている分ボールを奪い位置は低くなっています。
しかしこれはゲームプランの1つ。こちらもキルシュさんの横浜FC研究であったように、横浜FCは低い位置からロングボールを蹴るのが攻撃の形。なので特に問題はありません。GKからやCBからもロングボールを入れてきます。
ただ1つ、この試合では少しアレンジが加わっていたのかと思われたのがGKが一発で蹴らずにDFにスローする場面がかなり多かったこと。
これが先ほどの11分、12分と起こった立て続けのミスに繋がったのですが、ロングパスを出すならGKから一発でもいいのにその後もこのミスに懲りずにGKからDFにスローでつなごうというプレーを続けていたのはゲームプランだったのでしょう。
GKからスローイングでDFにつないでいた横浜FCの狙い
横浜FCが低い位置でGKからボールをつなごうとしていたのは、セレッソを間延びさせようとしていたからでしょう。
セレッソの守備はスタート位置もハッキリしておらずあやふやなのですが、相手陣内にボールがある時はとにかく前から追いかけまわします。テクニカルエリアからも「リカ!行け!」とか「曜一朗!行っていいよ!」って声が響いています。
なので横浜FCの狙いはGKからDFラインにボールを出す事で前の選手を引き出す。そしてそこからロングボールを入れるとセレッソの布陣が間延びするので、もし前線でキープ出来なくてもセカンドボール回収隊である小野瀬と野村の2枚+カズでセカンドボールが拾える可能性も上がるし、攻撃ができるという考えだったのでしょう。
そしてセレッソはまんまのこの狙いにハマり、15分過ぎからは横浜FCがセレッソのゴールまでにボールを運ぶ時間が増え始める。前が引き出され、後ろはロングボールに対応しているという間延び状態なのでさほど速くない攻撃でもカウンターとして機能。敵陣深くまでボールを運べると横浜FCはSBも上がってくるのでそこからのクロスでチャンスを作り始め、22分にはオフサイドとなりましたがカズに危ない場面を作られてしまいます。

また解説の幸谷秀巳さんに指摘されちょっと話題になってたCKでマンツーマンなのに横浜FCの選手が1人浮いているという状態があったのは32分のこの時間帯。
この32分のCK。実は2本目で、1本目はそうはなっていません。
この日のCKの守備は松本戦以降の形からさらに変わっていました。
変わっていたのはちょうど選手が入れ替わった関口のポジション。
松本戦以降のセレッソは山村とリカルド・サントスのダブルストーンです。
1本目のCKの時はセレッソの左サイドからでキッカーは野村。そしてキッカーの近くショートコーナーを受ける位置に寺田がいたので、関口はそれまでブルーノ・メネゲウがやっていたのと同じように寺田に近いポジションを取っており、問題は起こっていません。
しかし32分、45分のセレッソの右サイドからのCKでは、キッカーが田所でショートコーナー役の選手はいない状況なのですが、この時関口はなぜかニアポスト近くにポジションを取っており3ストーンの状態になっています。
セレッソは10人全員が引いた状態でフリーマンを3人も作っているので、キッカー、後ろに残る人がそれぞれ1人の2人の横浜FCに対して1人浮いてしまっている訳です。
この試合で横浜FCのCKはこの前半の3本のみでしたので、後半に修正しようとしていたのかどうかは結局わかりませんが、ストーンで跳ね返すから背が高く無い選手1枚はいいやって事なんですかね?
ゾーンでも例えば特にヘディングが強い選手にだけマンツーでマーカーを付けるなんて方法はありますから。
それほどこの前半の2本に関してはベンチも含めて誰も何も対応しようとしていなかったので、ミスだったのかわざとそうしていたのかもわからない状況でした。
ただ53分のFKでも少し混乱が見られます。

という事で前半は0-0ですが、やりたいことができているのは横浜FCという状況で終了。
セレッソはピッチのいたるところで選手が孤立していました。

■前がかりになるセレッソ

後半開始からセレッソは前半のおそらくゲームプランだったバランス、ボランチのポジショニングやSBのポジショニングを放棄し、両SBが高い位置に進出する、ボランチも2枚が高い位置に出るという前掛かりの状態にしてきます。
このままだとろくに攻撃もできないので、座して死を待つよりは戦って死んだほうがマシという事なのかもしれません。
この状態になっても例えば横浜FCのブロックを動かすようなプレーはほとんどないので、崩しきる場面はありませんが、スピードがあって技術もある言ってみれば個の能力が高い選手がどんどん出てくる分横浜FCは前半よりも守備ブロックが下がってしまう所も見られるようになり、57分のCKの跳ね返りをもう一度関口が入れて茂庭がヘディングで合わせかける等、前半よりはセレッソが相手ゴールに近づくシーンが増えます。
ただ、何度も繰り返しますが相手の守備ブロックを動かす事はできていないので、守備ブロックが広がってスペースを作る、そしてそこを使うという場面はほぼありません。
58分〜
横浜FCはこの状況を見て、58分にカズを下げ津田を投入。セレッソは前がかりになっており裏にはスペースがあるのでそこをスピードがある津田で狙おうという事でしょう。

直後に前がかりになっているセレッソは杉本のクロスにするするとゴール前にまで上がっていったソウザがヘディングで合わせるシーンを作りますが、GK渋谷がセーブ。
そしてセレッソは人数をかけて前にボールを運び強引にクロス、横浜はカウンターと徐々に試合はオープンになっていきます。
69分〜
次に動いたのはセレッソ。69分に杉本に代えてブルーノ・メネゲウを投入。
ブルーノ・メネゲウは推進力があるのでこの状況で押し込んでやろうという事だったのでしょうか?
79分〜
79分、横浜FCはイバに代えてジャンボ大久保を投入。これはイバに疲れが見られるようになっていたので、プレーエリアはイバほど広くないものの同じ役割をしてくれる人をという事なのでしょう。
またそのタイミングで小野瀬を中央に、津田を右に動かしています。この狙いは後ほど。
一方セレッソも同時に関口に代えて清原を投入。移籍後初出場です。
この投入直後にロングボールを大久保が落とした所からサイドに展開し田所のクロスをフリーで野村が合わせる場面がありますが、キム・ジンヒョンがキャッチ、事なきを得ますが田所に展開したのは中央で浮いていた小野瀬。セレッソは横浜FCの変化を把握出来ていなかったのでちょっと危ない場面でした。
84分〜
さらにセレッソは84分にリカルド・サントスに代え澤上を投入。
清原は細かく動きながら、澤上は身体を張りながら個々は奮闘、ソウザもスクランブル時の能力の高さを発揮していますが、いかんせんブロックの外から強引にクロスかその場その場なので決定的な場面までは至りません。

すると88分。松田が相手ボールを奪おうとしてつついたボールが相手へのスルーパスのようになってしまいカウンターに。セレッソはかなり前掛かりなので裏には広大なスペースがあります。
抜けだした小野瀬が中央の大久保に入れそこから左サイドに上がってきた佐藤に展開。佐藤からのクロスは、右サイドから斜めにニアに入ってくる動きで丸橋を完全に釣った津田の空けたスペースに飛び込んだ右SBの市村に渡りゴール。横浜FCが先制します。

この場面は、後半開始からセレッソはずっと前掛かりで、カウンターがあった中でさらにもう1つ前に出たタイミングでしたからかなり守りにくい状態ではありました。
そして79分の横浜FCの交代とポジションチェンジはおそらくこの形、さすがに「佐藤が出て」ではないと思いますが野村、小野瀬、田所、寺田で左サイド(セレッソの右サイド)を突いて、そこからのクロスに対して逆サイドから津田を飛び込ませるという狙いだったんだと思います。
まんまとハマってしまいました。
88分〜
このゴールと同時に横浜FCは左SHの野村に代えて昨シーズンまでの左SBのレギュラー永田を左SHに投入。セレッソの右サイドを抑えるべく守備を固めます。
しかし山下も前に上げ始めたセレッソはその直後に松田からのアーリークロスが澤上にピタリ。しかしそのヘディングシュートはポストにあたってしまいました。
このシーンでは守備固めに入れた永田が清原に完全に引っ張られてて横浜FCには左SBが2人いるが左SHが誰もいないという状態になっています。なので松田は完全にフリー。フリーの状態であれば味方の動きを見て、自分の好きなタイミングでボールを蹴ることができるので、当然合わせやすいし、相手は守りにくい。そんな状態になっていました。
そしてそれで得たCK。柿谷は早い判断でショートコーナーを選択。またもや松田はフリー。そして横浜FCはCKをゾーンで守る。
ゾーンで守るCKの攻略法として代表的なものはショートコーナーです。
なぜならゾーンは通常のゾーンディフェンス同様ボールの位置を基準にポジションが決まるのですが、ボールが動くとそのポジションも変わります。しかしそこでポジション修正する事はなかなか難しいのでスクランブル状態に陥りやすい。人を捕まえている訳ではないのでフリーな人を作ってしまう危険性もあります。
2012年のセレッソがソアレス監督の下でゾーンのCKからカウンターという武器をもっており、2節のダービーでそのカウンターから先制しましたが、先制した後はそれを崩すために遠藤がショートコーナーばっかりやってきた事を覚えている人もいるかもしれません。
松田からのクロスはちょうどゾーンの間でぽっかりとフリーになっていたブルーノ・メネゲウの下へ渡り、ブルーノ・メネゲウが豪快にジャンピングボレーでゴール。
セレッソがすぐさま同点に追いつきました。

試合はその後もお互いのゴール前にボールが行き来する展開となりますが、そのまま終了。1-1の引き分けに終わりました。

■その他

何とか勝ち点1は確保したものの、やはりなかなか厳しい試合となってしまいました。
結局チームは何も改善されずずっと同じ状態を引きずっていますからね。
あと良くわからないのが、試合後のコメントで前半はマズかった、後半は良かったって言ってる所。
もちろん後半の方が攻めていたしゴールに近づく回数は格段に増えたのですが、それは両SBとボランチが高い位置にでて前がかりになったから。
SBを同時に上げない、ボランチに残るようにと指示しているのも本人で、例えばこれまでの試合でも丸橋や松田、山村なんかに上がるなという指示も出しています。
先に言っておくと、決してその指示が間違っているという事を言いたい訳ではありませんし、2バック状態が良いとも思っていません。
ただこれまでやってきた形で攻守のバランスを取ろうとしていのなら、「前半からそういうポジション(後半の様な形)を取って、お互いの距離感をもう少し縮めて…」って話しになると「あれ?」って事になります。
だから柿谷のコメントで
「それを俺らだけでやっていいのか、チームの中でどのタイミングでやるのか、そこはハッキリしないといけないけど、…」って事になるんだと思います。
いや、別にこれまではSBやボランチを抑えてきたけど、これからは前がかりにしますってことならそれはそれで良いんですよ。もし今後は変えるって事なら良いんですけど、これまでは両SBを上げてどうこうってやり方を嫌がってる様子だったので。
まあそれよりも、放置してる守備の問題はどうするつもり?って事もあるのですが。

あともう1ついうなら、後半も高い位置を取ることで押し込んだけど、結局はブロックの外からのクロスだけで横浜FCの守備ブロックを動かす様な攻撃は1つも無く前半と根本的には変わっていなかったので、そんなに良かったと言われてもちょっと困ってしまいます。



http://www.j-league-store.jp/j-league/


8 件のコメント :

  1. なんだか選手と監督の間に溝ができちゃいそうですねぇ
    大宮時代もそんなことあった気がするけど・・・
    セレッソ首脳陣はどう考えてるんだろう?
    監督変えるならそろそろ目星つけておかないと後半間に合わない気もしますが。

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    1. コメントありがとうございます。
      ポジティブな言葉が多い方なので最初は良いんでしょうけど
      実際のサッカーについては内容が寂しいので結果が出なくなってくると一気に厳しくなってしまう可能性もありますね。。。
      どう判断するんでしょうか。。

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  2. 分析、いつも読ませて貰っています。
    そしてやはりといいますか、監督コメントに私も同じ感想でしたね。今までさんざんバイタルが問題になっていたのにそれをもう忘れたのかと。山口戦も前のめりになったところにカウンタを2回も喰らったのに。監督が直近の試合すら記憶もできない状況はいかんともしがたいです。

    質問でございますが、次の岡山戦。監督は何をしでかすでしょうか。今の布陣のまま単純にソウザを上げてしまえば、また以前の繰り返しにしかならないと思うのですが。

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    1. コメントありがとうございます。
      またご覧頂きありがとうございます。
      コメントはちょっとどうかと思わせるものでしたね。
      根本的な問題点に気がついていないのか、それとも気にしていないのか・・・

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  3. 偶然勝ちを拾える確率に賭けるより
    来年の昇格を目指し、今から新しい監督でチーム作りをした方が
    チームの上積みにも、選手のモチベーションの為にも良いという気がしてきました

    偶然頼みなら、偶然が発生する確率(柿谷ワントップ)を最大化する布陣を取ればいいと思うのですが、それも望み薄ですしね・・・
    GMに専念するという口実もありますしね

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    1. コメントありがとうございます。
      個人的に最も疑問に感じるのは、どうしたいのかがわからないという所なんですよね・・
      同じ内容がイマイチだったとしても、何かをしようとしているけど出来ないという状況ならまだわかるんですが・・・

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  4. そもそも昨年大熊さんをGMにしたフロントの脆弱性が今の混乱を招いていると思います。

    選手のコメントを見てもフラストレーションがたまってきているようです。

    このまま大熊サッカーを貫き通すのか、
    違うサッカーをやるのか、
    いずれにしもイバラの道を歩むことになります。

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      そうですね。GMとしても成功した人って訳でもないですしね。
      大宮で実際にそうであったように、選手がフラストレーションを感じだし結果もでなくなると
      悪い流れが一気に加速してしまう危険性もありますし。。

      削除

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