2016年5月14日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第13節 vs レノファ山口FC プレビュー

2016年5月15日 16時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン

ゴールデンウィーク連戦を1勝1分1敗で終えたセレッソの今節は昨シーズンのJ3チャンピオンで一昨シーズンのJFLチャンピオン、そして3年前の2013年には中国リーグを戦っていた、つまり1年でJFL、J3を通過してきたレノファ山口FCとの対戦です。


■レノファ山口FC

今シーズンJ2に昇格してきたレノファ山口。開幕からの5試合で1勝2分2敗と初めてのJ2に戸惑う結果となっていましたが5節から11節までを5勝2分と調子をあげ、前節は金沢の前に敗れたものの5位となっています。
今回初対戦となる山口ですが、巷でも「攻撃的で面白い」という声がよく聞かれるように、素晴らしいチーム。実際に得点数、ポゼッション率はここまでリーグ1位となっています。
システムは4-2-3-1。
主力選手をざっと紹介すると
GKにはセレッソU-18出身で扇原や永井と同学年の一森が背番号1番を背負います。CBは横浜F・マリノスから期限付き加入の33番北谷とこちらも新加入の22番ユン・シンヨン。SBは右に4番小池、左に阪南大出身の3番香川が入ります。
中盤はセンターに4月のJ2MVPに選ばれた10番の庄司と29番の三幸。2列めは流動的で、11番の鳥養、7番の福満、8番の島屋。
1トップには2014年のJFL得点王で、2015年のJ3得点王でもある岸田がエースとして君臨。同じポジションには32番中山もいます。
ここまでの紹介した選手は、セレッソサポーターにとって名前を聞くのは一森ぐらいかもしれません。実際ほとんどの選手はJ1どころかJ2でもそれほど経験がありません。
しかしそんなチームを上野監督が仕組みをチームに与える事でクオリティの高いチームに仕上げています。

■くつした猫(ジョー)さんのレノファ山口分析

今回はいつもと趣向をかえ、くつした猫(ジョー)(@kutsushitacat)さんにレノファ山口の分析をお願いしました。

チームの攻撃の起点は10番の庄司。彼が下がってゲームを作る。CBの間に落ちる3バック化をしてSBを押し上げSHが中に入ります。
低い位置にいる庄司からCBとSBの間トレーラーゾーンへ強い縦パスを入れるのが攻撃のスイッチ。スイッチが入るとトップが降りてくると同時に、降りてきたトップに近づいてボールを受ける選手(主にボールサイドのSH)と、降りてきたトップが空けたスペースから裏抜けを狙う選手(トップ下の選手または逆サイドのSH)が必ずいる。
落としたボールを受けた選手はワンタッチで裏を狙う選手にスルーパスを送ります。
この一連の流れは完全にチームに仕込まれています。ですからそれぞれの判断が速い。
縦パスが入ってから一気にスピードアップします。

庄司から繰り出される強い縦パスはフリーになってこそ可能なのでできるだけ低い位置にいます。そしてこの縦パスは庄司だけでなくSBから繰り出されるパターンもあり、庄司がフリーになれない場合は左SBの3番香川、右SBの4番小池からも縦パスが入ります。
CBから縦パスが入る事もありますがそこまで精度は高くないので、庄司からがメインで続いて香川、小池から。彼らがフリーになると縦パスが入ります。

山口はポゼッション率が1位なのに攻撃回数も多いという結果になっています。
攻撃回数というのは守備から攻撃に切り替わった回数、ボールを奪った回数です。ポゼッション率の高いチームは少なくなるのが普通で、昨シーズンのポゼッション率1位の大宮は攻撃回数が最下位でした。
しかし山口は攻撃回数が多い。これはつまりとボールを失う回数も多いという事で、そしてボールを奪い返す回数も多いという事です。
縦パスをフリーの状態で出す事を狙っているので、ボールの受け手との間に距離がある。
なのでこのボールがずれたり、ボールを受ける側がプレッシャーを受けロストする事もあります。

降りてきたポスト役がトラップミス等で上手くはたけなかったりした時、つまりこの縦パスでボールを失った時は、ポストの選手に近づいてくるボールサイドのSHがそのままの流れで守備に切り替わりプレスをかけに行きます。

この守備の切り替えがかなり速く、またチームとしてどのタイミングでプレスに行くかが決まっているので、1トップ+2列目の3人の前線4人が連動、そしてそれに合わせてボランチも動くのでボールを奪い返す回数が多い。
それがボール支配率1位かつ、攻撃回数1位、そしてタックル数4位、インターセプト数3位の秘密です。

山口には高さがありません。
CBは22ユンシンヨン184cm、33北谷180cm。対するセレッソはリカルド・サントス187cm。リカサンへのハイボールは有力な選択肢のひとつとなります。
攻撃で狙いたいのはリカルド・サントスへロングボールを当ててセカンドボールを拾う形。
リカルド・サントスへロングボールを当てた時に柿谷が裏、杉本かブルーノ・メネゲウが落としたボールを受ける形を創ることができれば。

守備に関しては、コンパクトにすることは必須。
ただ前から奪いに行っても、同じ1列目の守備に問題がある某関塚さんのチームのようにバッラバラプレスで裏を取ってくれいわんばかりのシーンからゴールをやられそう。
ただ最初のパスを出させないようにこっちもコンパクトにして前から圧力かけて、中盤の枚数厚くしてパスコース消すしかないけど、そうなったらなったで裏は空くので一発で7番が裏抜けしかけてはきます。

くつした猫(ジョー)さんのレノファ山口研究
http://togetter.com/li/974913

■プレビュー

セレッソのメンバーは前節左サイドを崩された事から丸橋に代えて椋原が今シーズン初スタメンとなりそうですが、その他のメンバーは変わらないでしょう。

一方の山口ですが、山口は今節に向けほとんどの練習を非公開としてきましたので、情報がほぼありません。
ただ庄司と共に中盤のキーマンとなっていた三幸が累積警告で出場停止。ですから中盤のメンバーは変わってくる事は間違いありませんが、トップ下の7番福満がボランチに下がる他、怪我で離脱していた野洲高校出身の望月が復帰できるのではないかとの情報もあります。
また1トップではエース岸田に加え中山も怪我で離脱となった前節は普段左サイドに入る島屋が1トップに入っていましたが、今節は中山が戻れるかもしれないという情報もあります。

くつした猫(ジョー)さんのレノファ山口分析で分析していただいたので、ここで改めて多くは書きませんが、セレッソは守備ではコンパクトに出来るかどうかが大きなポイントになりそう、そして攻撃では相手を間延びさせる事ができるかどうか。それにはロングボールは有効になってくるでしょうから上手く使っていきたい所です。
また山口は守備への切り替えのタイミングで前線4人とボランチが連動するも、最終ラインが遅れてボランチとCBの間にぽっかりスペースを空けてしまう事が1試合の中で時々あります。
このタイミングを見逃さずここを使えるかどうか。ここで前を向ければ大きなチャンスを作れるはず。確実にストロングポイントとなるセットプレーとあわせて狙っていきたい所です。

2 件のコメント :

  1. 予想スタメンの画像が、杉本ワントップ、右にEDHWになってますが、杉本しっかり前で張れますかね
    個人技でEDHW(関口)がコーナー付近に抜けだしてクロスという形は作ってくれるとは思いますが

    返信削除
    返信
    1. ごめんなさい。間違えてました。
      修正させていただきました。

      削除

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