2012年8月10日金曜日

8/8 ヤマザキナビスコカップ Quarterfinal 2nd Leg VS鹿島アントラーズ @大阪長居スタジアム

セレッソ大阪00前半13鹿島アントラーズ
0後半2
延長前半
延長後半
PK戦
フォーメーション
セレッソ大阪鹿島アントラーズ
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
キム ジンヒョン21GK00GK21曽ヶ端 準
茂庭 照幸3DF00DF22西 大伍
藤本 康太4DF20DF3岩政 大樹
丸橋 祐介14DF00DF15青木 剛
酒本 憲幸17DF01DF7新井場 徹
シンプリシオ7MF11MF20柴崎 岳
吉野 峻光15MF10MF40小笠原 満男
黒木 聖仁25MF02MF33レナト
村田 和哉26MF02MF11ドゥトラ
ケンペス9FW30FW9大迫 勇也
柿谷 曜一朗13FW42FW13興梠 慎三
松井 謙弥1GKGK1佐藤 昭大
舩津 徹也5DFDF23昌子 源
金 聖基24DF0MF14増田 誓志
横山 知伸18MF0MF10本山 雅志
井上 翔太28MF0MF25遠藤 康
播戸 竜二11FW1FW19岡本 英也
永井 龍19FW11FW8ジュニーニョ
13シュート9
7GK10
5CK3
9直接FK17
4間接FK2
4オフサイド1
0PK1
セレッソ大阪鹿島アントラーズ
得点ドゥトラ(28')
興梠(63')
柴崎(70')
村田→永井(HT46')
シンプリシオ→播戸(69')
吉野→横山(74')
交代レナト→遠藤(69')
興梠→増田(72')
小笠原→ジュニーニョ(78')
吉野(71')警告小笠原(76')
退場

1stレグを1-2で折り返しホームで迎える2ndレグ。
アウェーゴールを奪っての1点差という事は1-0でOKなので結果的には悪く無い。
札幌戦は内容には改善がみられなかったけど、4-0と久々の快勝だったのでチームの雰囲気は良くなっているはず。
セレッソは札幌戦のメンバーから枝村がナビスコには出場できないという事で吉野が入り、FWには播戸から2ゴールを決めたケンペスに戻してきた。
一方の鹿島は中田浩二が離脱したのでCBには青木が入り、2列目には遠藤にかわり1stレグで途中から出てきたレナトが入っている。
この試合を含めて直近5試合の内3試合目なのでお互いのやり方を知り尽くしている中どのように戦うのかに注目したい試合。

■鹿島の守備
鹿島の守備
セレッソに対する鹿島の守備は一貫してひとまずCBを捨ててボランチから後ろを守るという方法。ここ3試合共全て同じ形を取ってきている。
その内容をもう少し細かく書くと、
鹿島としてはセレッソのCBにはボールを持たれるのはOK。なのでセレッソのCBがボールを持った時には鹿島の2トップはむやみに当たりに行かず、先ずボランチにボールを入れられないようなポジショニングを取る。

鹿島の守備2
となるとセレッソのCBはSBにボールを出す事になる。
セレッソのSBにボールが入ると自由にプレーをさせない様に鹿島のSHが必ずチェックに行く。
この時にボランチは2トップに捕まったままで、その後ろには鹿島のボランチも控えているのでSBができるのはCBにボールを戻すぐらいで、そこで何かをするにはかなり厳しい状況になっている。

鹿島の守備2-2
またその時の状況によっては(SHのプレッシャーでセレッソのSBが厳しい状況になってしまう等)、セレッソのボランチを捕まえていたFWの1枚がボールサイドのCBを捕まえに行き、外したセレッソボランチは鹿島のボランチが捕まえに行くので、CBへのリターンも出来ないようにしてしまう。
先月リーグ戦で戦った時はまだこのSBへの対応がここまでシビアではなかったのでSBから逆サイドのSBへサイドチェンジをしてボールを運ぶ場面もあったけど、さすがに連続して戦っていると対策も進みそのサイドチェンジも出来ないようになっていた。

鹿島の守備3
鹿島の2トップがボランチの前でCBからボールを入れられないようなポジショニングを取ってるとはいえ、時々はそのFWを外すこともできるんだけど、そこでFWを外したボランチにボールを入れると鹿島のボランチがいち早く寄せて、さらにはFWが挟みこむようにボールを奪いに来るのでここからも何かを起こすという事はできなかった。

こうなれば、チームとして後ろで数的有利を作ったり相手をずらしたりする方法を持たない今のセレッソにできることはほとんど無く、CBが前線めがけてロングボールを蹴るか、SBも深い位置までは鹿島のSHも来ないのでSBが深い位置でボールを受けて長いボールで中盤にパスを出すか、を繰り返すも、陣形が整っている相手にはラッキーか個人技爆発ぐらいしか何も起こせるわけも無く、全く攻撃の形が作れない。
前回の札幌戦で相手の対応がまずかっただけで何も変わっていないと書いたように、こうやってきちんと対応されてしまえば本当に何もできなくなる。

鹿島はそもそもチームとしてもカウンターを狙うタレントもあり、またきちんと対応さえすればそう簡単にはヤラれない守備の堅さもあるのでセレッソのCBにボールを持たせてしまっても何ら問題は無い上に、さらにこの試合では1stレグで勝利しているので何も無理をする必要も無いという事で徹底してこの方法を取ってきた。

■鹿島の攻撃
鹿島のカウンター
ここまでのやり方で鹿島がボールを奪うことが出来ればまず狙うのはカウンター。
推進力のあるSHで前に出てきているSBの裏のスペースを狙い一気に攻めこむ。
カウンターができない場合は無理せずポゼションに
またこのカウンターが狙えない、狙いにくい状況であれば、ホームの対戦でリードを奪ってる鹿島とすれば無理をする必要なんてのは一切無く、ボランチの1枚がCBの間やサイドに下りてきて4-4-2のブロックで守るセレッソの2トップに対して必ず1枚あまる状況を作って確実にボールを繋いでいく。

鹿島の先制点はこのカウンター気味の形からで、こぼれ球を何とかセレッソがつないで中盤の吉野がボールを抑えたものの、そこにボランチの小笠原が激しくプレスをかけボールを奪いきってしまいドゥトラにパス。それをドリブルで一気にゴール前まで持ち込みそのままシュートを決めきってしまった。
ドゥトラの前で大迫がこけた事でセレッソのCBがドリブルするドゥトラに当たりに行けずラインを下げるしか無かったという不運もあったけど、まあそんな事はなんの慰めにもならないぐらいこの失点までの時間にセレッソは何もできていなかったし、鹿島はやりたいことができていた。

■試合展開
鹿島が先制した27分以降も状況は全く同じ。
時折SBが無理をする事が成功してボールが前に入ったり、個人技でなんとか前線にボールが入る事もあったけど、チャンスと言えばセットプレーの流れから鹿島ディフェンスがニアの中途半端な位置にしたシンプリシオを空けてしまいヘディングシュートがポストに当たった場面ぐらいで、そもそもこれも個人技でボールを運んで得たFKと鹿島のミスが重なってのものでしかなかった。
ハーフタイム〜
ハーフタイムにセレッソは村田に代えて永井を投入。
後半の立ち上がりはセレッソが少し攻めこむ場面が多くなったんだけど、それはセレッソがビハインドをおった事で前半よりもリスクをかけて1人1人が無理をしていたから。
組織として何かが良くなったとかって事は全くない。
なので徐々に鹿島のカウンターを受ける場面も出てきだし、63分にはあっさりとカウンターでフリーの大迫をキム・ジンヒョンが倒したとして得たPKを興梠に決められて0-2。
あれでPKはさすがにやりすぎだろってジャッジだったけど、組織は全く機能しておらず選手が無理をする事で攻めていたんだからいつかはヤラれるであろう内容だった。
69分〜
0-2って事はセレッソが勝ち抜くには4点とらなきゃいけなくなったのでシンプリシオに代えて播戸を投入。同時に余裕のある鹿島はレナトに代えて遠藤を投入する。
ここでセレッソは2トップの下に柿谷を置く中盤をダイヤモンドに変える。
シンプリシオを下げたのはコンディション的にも運動量的にもワンボランチはちょっと厳しいということだったんだろうと思う。
ただ、機能していない日は上手くいかないもので、このシステム変更の直後スローインから黒木の横を駆け抜けた柴崎にゴール前にフリーで入られてしまい0-3とされゲームは終わってしまった。
黒木のワンボランチは全く経験がなかったのでまあ仕方ないんだけどね。
直後にワンボランチの経験のある横山を入れて、黒木を左に回したのでさらに切ない気持ちになった。

■その他
まあキツイ試合でした。
鹿島がCBを捨てて守ってカウンターを狙うって事なんて誰が考えても明らかなのに、それに対する方法が相変わらず一切無かった。
この鹿島にも、その前に柏にも同じ形を取られてヤラれてるのに。
もしかしたらSBやボランチが悪い様に見えたかも知れませんが、相手がそこを自由にさせないようにやってきてるんだから何の方法も無しだとそりゃできないです。
これでできるなんてよっぽどスーパーな選手です。
前線の動きが少ない、ボールを引き出す動きが無いように見えたかもしれませんが、CB以外はボールを持っている選手が厳しい状況になってしまっているんだからそれも難しいです。
というかCBを捨てられてるということは、CB以外は相手の方が2人選手が多いんですよね。
今まで何度かは選手の動きで後ろでボールを落ち着けたりするシーンが見られる試合もありましたけど、ここまで偶発的にしか見られないという事はチームとしてその形を取り組んでる訳でも持ってる訳でもないということです。
それを選手に個人の判断でやれというのはあまりにも酷です。
アウェー柏と共にまあキツイ試合でした。

ただ次のダービーでは、ガンバのチーム状況ややり方を考えたら組み合わせ的に何とかなる可能性もあるので、それに期待します。

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