2013年10月21日月曜日

10/19 Jリーグ第29節 VS 湘南ベルマーレ @ キンチョウスタジアム

セレッソ大阪21前半11湘南ベルマーレ
1後半0
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
セレッソ大阪湘南ベルマーレ
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
キム ジンヒョン21GK00GK38アレックス サンターナ
藤本 康太4DF00DF3遠藤 航
丸橋 祐介14DF30DF22大野 和成
酒本 憲幸17DF10DF30島村 毅
山下 達也23DF00MF26亀川 諒史
扇原 貴宏2MF10MF7ハン グギョン
山口 螢6MF11MF6永木 亮太
南野 拓実13MF30MF8高山 薫
シンプリシオ30MF32FW40大竹 洋平
柿谷 曜一朗8FW22FW9ステボ
杉本 健勇20FW21FW10菊池 大介
武田 洋平1GKGK21安藤 駿介
新井場 徹7DF0MF5古林 将太
小暮 大器29DFMF13岩尾 憲
楠神 順平10MFMF34中川 寛斗
枝村 匠馬16MF11FW16ウェリントン
横山 知伸18MFFW19大槻 周平
エジノ9FW0FW28武富 孝介
17シュート7
10GK9
7CK3
16直接FK18
4間接FK2
4オフサイド2
0PK0
セレッソ大阪湘南ベルマーレ
杉本(41')
柿谷(56')
得点ステボ(28')
南野→枝村(67')交代亀川→古林(62')
菊池→ウェリントン(62')
ステボ→武富(78')
杉本(61')警告大野(22')
ハン グギョン(90'+3)
退場
降格圏チームとの3連戦の最終戦はホームキンチョウスタジアムで16位湘南ベルマーレ戦。
気温が18.4度、細かい雨が降る中での一戦となった。

セレッソのメンバーは、代表帰りの柿谷、山口、南野がスタメンに入る4-4-2。
しかし、茂庭が股関節の状態が良くないという事でベンチ外、代わりに小暮がベンチ入りとなっている。

一方の湘南は、1トップにウェリントンでは無くステボが入り、シャドーは出場停止明けの大竹と菊池、両サイドは亀川と高山のコンビ、GKにはアレックスサンターナが入る。

湘南はリーグ戦ここ5試合で2勝2分1敗と徐々に自分達のサッカーが出来るようになってきており、さらにキックオフ前に15位甲府が敗れているので立ち上がりから飛ばしてくる事が予想される。

■マッチアップ
マッチアップ
4-4-2のセレッソに対して3-4-2-1の湘南。
そもそも3バックはミスマッチを作る事も目的だったりするので、当然ミスマッチができている。

■守備がハマっていなかった湘南
両サイドを下げる
そのミスマッチは攻撃の時はメリットになるけど守備の時は逆にデメリットにもなるので、守備の時はそのミスマッチの影響を最小限にする為にまず両サイドを下げて5バックの様な形にし、さらに湘南の場合はそこから全体のラインを下げない為に相手のボールホルダーに対して前線から積極的にプレッシャーをかけていく。
左サイドでの数的有利
しかし湘南の守備はセレッソの左サイドに対して上手くハメる事が出来ませんでした。
セレッソの左サイドは扇原が最終ラインに下りて丸橋が前に出るという形が出来上がっています。
それに加えて、左サイドの前にいる南野が裏のスペースへの飛び出しや中央へどんどん進出していきます。
この南野の動きによって湘南のボランチやWBがなかなか前に出ていけなくなっていたので、左サイドでセレッソは扇原と丸橋の2人に対して湘南は大竹が1人という数的有利を作る事が出来、そこからボールを動かす事ができていました。
WBの裏のスペースを使う
湘南のWBが丸橋を捕まえる為に前に出たらどうなってしまうのかというと、これは12分頃にあったシーンが象徴的で、ここでは左CBの山下から丸橋に出た時に丸橋に対して右WBの亀川が前にでてプレッシャーをかけに行くのですが、その時に丸橋は中央に入っていた亀川の後ろのスペースへ入っていく南野へのパスを選択。この場面最終的にはそこにさらに杉本が絡み、杉本のクロスは防がれるもののこぼれ球を扇原、酒本が連続シュートと得点こそ決まりませんでしたがセレッソが決定的な形を作りました。
右サイドでの形
一方、セレッソは右サイドではそれほどいい形は作れていませんでした。
というのも左サイドとはメカニズムが異なるからで、右サイドではSHの山口が下がって来てSBの酒本が上がるという形がメインなのですが、シンプリシオには左シャドーの菊池、下がってくる山口には左ボランチのハングギョンがキッチリついてくるのでマッチアップをずらす事ができず数的有利が作れません。となるとWBの高山は思い切って酒本にプレッシャーをかけに行くことができるので、セレッソの攻撃は左からが中心になっていきます。

■セレッソの守備
人を捕まえる守備
この日のセレッソは湘南のやり方に対抗する様にまず前線から追う形をとりました。
攻守の切り替えのスピードと積極性で勝負してくる湘南に対して、セレッソも切り替えのスピードと積極性で対抗します。
湘南はボールを奪うと両サイドを前に出す。
その両サイドを見るのがセレッソのSHで、両サイドが上がりきった時もセレッソのSHが湘南のWBを捕まえている。
4-4のブロックを作る
前線から行けない、ボールを運ばれた時は4-4でブロックを作る。
その時湘南の両サイドを含めた5枚に対してはスライドで対応する形を取る。
今シーズンの途中から浦和や広島などの同じ1トップ2シャドーで5枚にするチームに対しては4-2-3-1にしてSHが最後まで両アウトサイドを捕まえる形と取っていましたが、その2チームと比べて湘南は大きなサイドチェンジを使う頻度が低いのでスライドでという事なのでしょう。

■試合展開
しかし28分。その湘南のサイドチェンジからゲームが動きます。
スローインからの展開で、そのスローインに対してセレッソの守備が少し遅れた所を湘南は永木から逆サイドの高山にサイドチェンジ。
高山からのクロスをステボが上手い動きで山下を外してヘディングシュートを決めて湘南が先制する。
スローインの対応が遅れた事で簡単にサイドチェンジをされ、さらに中盤のスライドが遅れたので藤本が少しサイドに引っ張られて、ステボに山下と丸橋の間に動かれてしまいました。

ただ、先制したものの湘南はセレッソの左サイドの問題を解決できていません。
なので、頻繁に扇原か丸橋の所をフリーにし、セレッソがボールを動かし、シンプリシオが前向きにボールを運ぶ形でチャンスを作っていきます。
セレッソの同点シーン
そして41分。
セレッソはその前の攻撃で扇原と南野がポジションが入れ替わっていたが、湘南の寄せよりも速く南野から山下、丸橋とワンタッチでつないだところで丸橋に寄せてきた亀川の裏に扇原が飛び出しそこへもワンタッチパス、さらに扇原がワンタッチで中央のGKとDFラインの間にだしてそれを杉本が決めて1-1。セレッソが同点に追いつく。
結局、使われたのは亀川の裏で、南野が下がっていた事でいけると判断したのか亀川が前に出た裏のスペースを代わりに前線に上がっていた扇原が使う形でした。
後半の守備の変化
湘南はハーフタイムでセレッソの左サイドに対しての守備を修正しようとしてか、前半に比べて永木が前にでて扇原を捕まえようとしてくる。
中央のスペースを使われる
しかし、そうなると今度は元々永木がいた場所を空けてしまう事になり、そこに杉本や柿谷、またはシンプリシオが入ってくるので結局上手くいかない。

その結果、丸橋の所からセレッソがCKを獲得。
56分に丸橋が蹴ったボールはニアで杉本が合わせてファーの柿谷が押し込み2-1、セレッソが逆転に成功する。
ファーで待つ柿谷のマークには菊池がついていたんだけど、ニアで杉本が合わせた時にボールウォッチャーになってしまい、柿谷に簡単にはずされてしまった。
62分〜
62分、湘南は亀川と菊池に代えて古林とウェリントンを投入
亀川個人の責任ではないんでしょうけど、上手く行かなかった所と、勝点を取るには得点を取らなきゃどうにもならないという事で2トップにする。
67分〜
67分、セレッソは南野に代えて枝村を投入
杉本を右に回した4-2-3-1に変えてくる。
シンプリシオを空けてしまう
湘南はこのセレッソの変更に対してなかなか上手く対応出来ませんでした。
湘南はセレッソのシステム変更前と同じようにボランチが出てボランチの後ろをシンプリシオに使われ、さらに酒本の前に杉本が入ったことでセレッソの右サイドでも基点ができるようになり右サイドからも攻撃の形が作れるようになる。
78分〜
78分、湘南はステボに代えて武富を投入。
セレッソの4-2-3-1に全く対応できていなかったので、2列目の右に大竹、左に高山という4-4-2にシステムを変更する。

しかしそのシステム自体に慣れていないからなのか、最終ラインにギャップが出来まくり枝村に裏を何度も取られる。

キムジンヒョンのスローのバックスイングが山下にあたってちょっと危ない場面があったり、湘南は最後は島村を前線に入れてパワープレーを狙うも効果は上げられず、アディショナルタイムのCKではアレックスサンターナを上げるもなぜかショートコーナーで、しかもそのキックはそのアレックスサンターナを超えてしまうというちぐはぐさのまま試合終了。
セレッソが2-1と確実に勝利を掴んだ。

■その他
この試合は湘南の特徴である切り替えのスピードと走力に対してセレッソは真っ向から受けて立ち、同じ様に切り替えのスピードと走力で勝負し、そして勝利を掴んだ。
例えば、ブロックでしっかり守り、湘南に掴みきれてなかった部分があるのでポゼッションを高めて時間をコントロールしながら戦った方がきっともっと確実にゲームをコントロールできたんでしょうけど、そうはしませんでした。
クルピ監督がどういう考えでこういう戦い方を選んだのか、実際のところはわかりませんが、この後残り5試合で最後の3試合は上位との対決が続くのでこのタイミングの試合でストロングポイントをぶつけあってそれを上回って勝利する事でチームに勢いをつけたかったのかもしれません。
最後の局面で手数をかけ過ぎたり、決定期で決めきれなかった為にスコアは2-1でしたが、試合内容は切り替えのスピードも走力も湘南に勝る形で勢いのつく形で勝利する事ができました。
そしてなにより両チームとも最後まで攻守に積極的な試合を続けたので、エキサイティングな見てて楽しい試合になったと思います。

またこの日輝いてたのが杉本健勇。
今までは時間の経過と共に試合から消えて行く事が多かったですが、この試合では最後まで積極的にボールに絡み、要求し、プレーをし続けました。
ここから何かを起こすには彼のプレーが必要不可欠です。
この日の様なプレーを継続して出来る様になれば、サイズも強さもスピードもボールテクニックもある選手なので、さらにプレーが良くなって行くし結果も掴む事ができる様になって行くはずです。

この日の他会場での試合で、勝ち点で並ぶ1位広島対2位マリノスの試合は2位のマリノスが、3位浦和対4位鹿島の試合は3位の浦和が勝利したために、順位は4位となりましたが、首位との勝ち点差は6のまま変わらず、首位が既に直接対決を終えているマリノスとなりました。

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