2018年9月3日月曜日

9/1 明治安田生命J1リーグ第25節 VS 浦和レッズ @ 埼玉スタジアム2002

スタジアム埼玉スタジアム2002主審村上 伸次
入場者数27,337人副審山内 宏志、塚越 由貴
天候 / 気温 / 湿度雨一時雷 / 24.8℃ / 75%第4の審判員佐藤 誠和
スターティングメンバー
浦和レッズ浦和
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 大槻 毅
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
浦和レッズ浦和
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目浦和レッズセレッソ大阪浦和レッズセレッソ大阪
FK11201615
CK9065
PK0000
シュート10101111
警告/退場2/00/01/01/0

<監督・選手コメント>

浦和レッズ  大槻毅ヘッドコーチ
セレッソ大阪 尹晶煥監督

浦和レッズ 槙野選手、武藤選手、李選手
浦和レッズ 武藤選手、柏木選手、橋岡選手(Jリーグ公式)
セレッソ大阪 ソウザ選手、オスマル選手、清武選手、片山選手、高木選手

ようやく連戦が終わっての初戦、明治安田生命J1リーグ第25節、敵地埼玉スタジアム2002での浦和レッズ対セレッソ大阪の一戦は、豪雨で試合開始が30分遅れることとなったが、1-2とセレッソ大阪が逆転勝ちとなった。

■メンバー

浦和レッズの先発メンバーは前節から1人入れ替え。内転筋を痛め前節はベンチ外となっていた柏木が先発に復帰。浦和にとって現在のベストメンバーともいえる11人だろう。
しかし、前節終了後の会見でオズワルド・オリヴェイラ監督が審判を侮辱したとして2試合のベンチ入り停止。この試合は大槻毅ヘッドコーチが指揮をとることとなる。

一方、セレッソ大阪の先発メンバーは3人を入れ替え。柿谷が負傷から戻りし8月1日第19節から1ヶ月ぶりの先発復帰となったが、ここまでリーグ戦全試合先発出場を続けていた丸橋が体調不良、山口が負傷でメンバー外。その結果、オスマルがボランチに周り、CBには山下。また左WBには片山が入ることとなった。
片山はこれまでリーグ戦では右SBで先発していたが、この試合では左WBとなっている。

■立ち上がり

どちらも3-4-2-1となるこの試合。
立ち上がり、守備の時に浦和はファブリシオ、武藤の両サイドが早めにサイドに下がって5-4-1になっていたが、セレッソは1トップ2シャドウを前線に残し5-2-3のまま一旦は高い位置から守備をしようとしていた。
なのでセレッソは後ろでボールを持てるものの浦和の守備ブロックの中にボールを入れられず、一方で浦和は効果的にボールをつないで敵陣にまで持っていけないという形で試合は始まる。
しかし4分、浦和が初めてと言って良いぐらいセレッソの最初の守備を外し柏木が中盤で前向きにボールを持つと、DFの背後にファブリシオを走らせるパス。
しかしこのボールの処理の時にファブリシオはヒザを痛め、一旦はピッチに戻ったものの8分に李と交代。
8分〜
李は右シャドウに入り、武藤が左シャドウに移動。
前回対戦時もそうだったようにファブリシオはゲーム中に興梠とポジションを入れ替えたりすることも多いのだが、ミシャ時代から共にプレーするこの3人の場合は当時と同じ立ち位置となるようだ。

■守備の違いから生まれた浦和の先制点

浦和の守備
李投入以降も浦和の守備の形は同じ。5-4-1でコンパクトなブロックを作る。
こういった状況に対してこれまでは左CBのオスマルが持ち運ぶ形で守備ブロックを動かす形でなんとか打開しようとしてきたが、この試合では左CBは山下なのでどうしてもブロックの前でボールを動かすだけになってしまうことが多くなっていた。
また浦和の5-4-1の守備ブロックは比較的高い位置をキープ使用とするので、杉本を中心に背後を狙う動きも見られたが、ボールの出しどころがブロックの外側の低い位置になるので距離が長くどうしても合いにくい。
セレッソの守備
一方セレッソの守備は、徐々に素早い切り替えから奪いにいけない回数も増えてくると1トップ2シャドウのスタート位置がなかなか定まらなくなってくる。
11分宇賀神からのクロスを李が合わせかけた形も、中盤でボールを持つ柏木にアプローチに行けず逆サイドの宇賀神へ展開したところから始まっていた。

そして12分。片山のスローインがカットされると、ボールをロストしてしまった片山が2度追いするが、その他の連動が中途半端になってしまい、浦和がポストプレーを使って逆サイドの宇賀神に展開しカウンター。
宇賀神がカットインしたことでDF陣が一気につられてしまい、宇賀神からのパスを受けた李が左足で決め浦和が先制する。中途半端にボールを取りに行くとスペースを作ってしまって逆に危ないという典型的な形だった。

セレッソは3バックになって5試合目ということで、これまでの試合に比べ浦和の1トップ2シャドウが下がった時に3バックの選手がついていくことでボランチ脇を使わせない様にしようという意識はみられてたが、それでも浦和の攻撃に対して柿谷と清武のシャドウがいつ、どこに戻るのかがどうしても定まりきらず。20分にはオスマルがあえて前に出てアプローチをかけに行く場面もあったが、結局はブロックの中にボールをいれられアタッキングサードまでボールを運ばれる回数は多かった。ただ、浦和もアタッキングサードではチームでというより興梠、武藤、李のコンビネーションでという形なので、木本、ヨニッチ、山下の3バックが粘り強く対応することができていた。

■浦和のファール

浦和も5-4-1の前に攻めあぐねていたセレッソ。
単純にサイドに出してもどちらも3バックでマッチアップがかみ合っている状態なので、WBとWBが1対1でマッチアップするだけ。前節にも書いたがセレッソもここにいるのはWBなので1対1でガンガン勝負するドリブラーをおいている訳ではないのでどうしても可能性は低い。
ここを活かすには1トップ2シャドウにボールを入れたいのだがそこは浦和に閉じられているという状態だった。
なので、25分ぐらいからセレッソは少し強引に中央でソウザがドリブルをしかける場面が見られるようになる。基本的にはこの形はセレッソにとってあまり良い状態とは言えないのだが、これに対して浦和はファールが増えはじめた。プレビューでも書いたが第18節以降のシーズン後半戦で浦和はファール数がリーグワースト2位、内アタッキングサードでのファール数もワースト3位とFKを与える回数が多い。

そしてセレッソは敵陣で2度目のFKを獲得すると、1本目ではそのままゴール前に入れたが同じ様な位置からの2本目では左サイドでフリーになっていた片山へパス。
片山からのクロスは一旦弾かれるがセカンドボールを拾った杉本のシュートに反応したオスマルが合わせてゴール。29分にセレッソが同点に追いついた。オスマルはこれがJリーグ初ゴールとなる。

■変則システム

セレッソが同点に追いついた直後、まだ前半なのにカウンターの応酬になり、清武のスルーパスから杉本と柿谷が走るという前3人だけの関係でボックス内に侵入するも柿谷のシュートはコースが無く西川がセーブするという場面は訪れるが、両者攻めきれない場面が多く続く。
浦和は時折見せる橋岡へのロングボールという形はマッチアップしているのが片山なので競り勝つ場面は少ない。ただ、セレッソの3バックがこの試合では迎撃気味に前に潰しに来るが、時々バイタルエリアにスペースができる場面があるのでそこを浦和が使えるかどうか。使うことができれば興梠のシュートの様な場面が作れていた。
木本が右SBの様なポジションを取る
そんな中、セレッソは同点ゴールの直前から少しずつボールを持ったときの形に変化が見られ始めていた。
ボールを奪うと山下は大きく動かないが木本が右サイドに開き右SBの様なポジションを取る。するとて左WBの片山は低い位置にいるのだが、右WB松田は前に出てSHの様なポジションに、さらに右シャドウの清武が中に入りトップ下の様なポジションへと移動。
守備の時は木本が中央に戻り、松田も最終ラインに下がる5-4-1または5-2-3なのだが、ボールを持てば4-2-3-1に近い形を取る様になっていた。

このメンバーになったのは前日練習からだろうから準備していた形ではないと思うのだが、3バックのサイドで攻撃の起点になるプレーに慣れている木本と、慣れていない山下。また片山は足下の技術があるわけではないので最初から前にでて足下でボールを受けるよりも、後ろから出ていって身体能力を活かした方がやりやすいという利害関係がぴったりと一致したのでたまたまこういう形になったのだろうか。
その経緯かはわからないが、25分ぐらいから徐々にピッチ上でこの並びが見られるようになり、35分を過ぎた頃からはボールを持てばほぼこの形になるようになっていた。
39分のセレッソの攻撃
すると39分。この木本のポジショニングに武藤が引っ張られてしまったことで、それまで締めていたブロックの間、武藤と青木の間にスペースができる。するとこのスペースに降りてきた松田にヨニッチがパス。このボールを受けた松田が右にボールを流したところに木本がオーバーラップし右サイドを崩すと、清武とポジションを入れ替えていた柿谷から再び右サイドに出た松田にパスを送り、松田からのクロスに杉本が飛び込むという形をつくる。
このクロスは岩波がクリアしたが、この場面は浦和のブロックを意図的に動かし作ったチャンスだった。

そして42分には右SBの位置にいる木本から、ハーフスペースを抜けてくる清武にスルーパスを出し折返しを杉本がシュート。決定的な形だったが杉本のシュートはミスとなり大きく枠を外れるがこの形も木本のSB化により生まれた形。
さらに45分には木本がインナーラップで松田の前にでたことで松田に時間とスペースを作り、シュート気味のクロスから杉本が合わせる場面も。
浦和の最終ラインはボールウォッチャーになることがあり、この場面がまさにそうだったのだが、これもやはり木本のSB化がチャンスに繋がっている。
前半アディショナルタイムにはバイタルエリアのスペースを使われ李に抜け出しかけられたが、チャンスの数、作り方、質はセレッソの方が上回っていった。

■逆転ゴール

後半開始〜
後半開始からセレッソは柿谷に代えて高木を投入。前半45分限定ときっちり決めていたのかどうかはわからないが、負傷あけなので当初から時間はある程度限定するつもちではあっただろう。前半のプレーは良かった。
そして高木だが、この試合で行っていたボール保持時には4バックの様な形になる布陣だと左シャドウの高木は左SHになるので、本人にとってはいつものシャドウよりもやりやすいポジションとなるかもしれない。

マッチアップが合っている様であっていないこともあってか、後半になると浦和の守備は前半序盤に見せていたようなコンパクトさ、インテンシティは無くなっていき、セレッソがブロックの中でボールを受ける回数が増えていく。
そして47分にはソウザのFKから木本が頭で合わせる決定的な場面を作るが、ポストに弾かれてしまった。

そして54分、オスマルからDFラインの背後に走る杉本へのパスで杉本が敵陣深くでポイントを作ると、ここにサポートに出たのが木本。そして木本からパスを受けたソウザがワンフェイクでマウリシオと青木を外してワンステップでシュート。西川もノーチャンスという強烈なシュートがサイドネットに突き刺さりセレッソが1-2と逆転に成功した。
前半から杉本が何度も狙っていたDFラインの背後。前半序盤は浦和のブロックの外でボールを動かすことが多かったので出し手との距離が離れており、オフサイドにかかったりカットされたりすることが多かったが、この時間帯ではボールを持ち出せるようになっていたので距離が近くなっており背後のパスも通りやすくなっていた。
とはいえ、ソウザのシュートがただただスーパーだったのだが。

■高木のスプリントで狙うカウンター

リードしたことで守備ブロックを少し下げるセレッソ。55分には興梠が倒れながらも放ったシュートを放つという興梠らしい素晴らしいプレーを見せるがキム・ジンヒョンがなんとかセーブするという危ない場面はあったが、守備ブロックを下げたことで浦和を引き出しセレッソがその背後をカウンターで狙う展開となる。
カウンターの槍となっていたのは左サイドの高木。ここから縦や斜めにスピードを活かしてどんどん飛び出してくる。
前で高木が動くことで片山もプレーできるスペースを得られるようになる。
リードしているし、カウンターも出せるからか、セレッソは敵陣でスローインを得てもリードしていることもあってロングスローを使わなかった。
71分〜
試合を動かしたい浦和は71分、宇賀神に代えスピードのある荻原を投入。

この交代の直後、オスマルのスルーパスから杉本がGKと1対1の場面を迎えたがシュートは枠外。セレッソが下がって5-4-1のブロックを作って守るので浦和はボール保持率こそ高めていたが、チャンスはセレッソの方が多かった。
78分〜
さらに浦和は78分、岩波に代えて阿部を投入。阿部は3バックの中央に入り、マウリシオが右CBに移動する。
岩波はこれで清水戦、名古屋戦と勝てなかった2試合に続いて3連続途中交代となるのだが、もしかすると岩波はスピードが無いからカウンターを怖がってラインを下げてしまうからなのかもしれないと思ったが実際のところは知らない。神戸の時からその傾向があったので。全く違ってたらごめんなさい。
なので、浦和は前線の枚数を増やさなかったが、阿部をいれることで柏木を高い位置に出したいという狙いがあったのだろう。
しかしその柏木にボールが入る回数も少なく、セレッソがボールを奪うとボールを奪い返すのに時間がかかっていた。
84分〜
そして84分、セレッソは木本に代えて山村を投入。木本はソウザ、オスマルと並びこの試合でMVP級の活躍を見せた1人と言えるだろう。

セレッソは守備では5-4-1でしっかりセットし、ボールを奪うと高木を走らせる形で時間を使い切り試合終了。セレッソが今季3度目の逆転勝ちで勝利した。

■その他

本文中にも書いたが、このメンバー構成は直前のアクシデントでこうなっただけなので木本が右SB気味になる形は多分トレーニングして作った形では無かったと思う。
ただこれで上手く特徴がかみ合い、同点に追いついてからは思い通りの展開に持っていけたのではないだろうか。
中断あけに7試合勝利から遠ざかったものの、今季ここまで一度も連敗はない。
前節広島に負け、さらに山口と丸橋というチームの核となる選手がいない中で勝利を挙げることができたのは非常に大きい。
特に丸橋の代わりに入った片山は、丸橋とは異なり攻撃の起点となるプレーはできないが自分の特徴をしっかりと出すことができ、どうしてもロングスローに注目が集まるがそれだけではないことをプレーで証明できたのではないだろうか。



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