2018年9月11日火曜日

9/9 YBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 VS 湘南ベルマーレ @ ヤンマースタジアム長居

スタジアムヤンマースタジアム長居主審家本 政明
入場者数6,589人副審三原 純、西尾 英朗
天候 / 気温 / 湿度雨 / 25.3℃ / 90%第4の審判員間島 宗一
追加副審松尾 一、柿沼 亨
セレッソ大阪C大阪
 
湘南ベルマーレ湘南
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 曺 貴裁
全ての試合において 21 歳以下の選手を 1 名以上先発に含める。※1

※1 但し、以下の場合は出場義務を負わない。
・対象選手1名以上が日本代表試合または日本代表の合宿その他の活動(ただしA 代表またはU19以上のカテゴリーの日本代表に限る)に招集され、試合日に不在の場合。
・対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合。
セレッソ大阪C大阪
湘南湘南ベルマーレ
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪湘南ベルマーレセレッソ大阪湘南ベルマーレ
FK14101216
CK10394
PK0100
シュート17111310
警告/退場0/01/00/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
湘南ベルマーレ 曺貴裁監督

セレッソ大阪 ソウザ選手、高木選手、山口選手、山村選手
湘南ベルマーレ 金子選手、石川選手、岡本選手、松田天馬選手、山﨑選手、杉岡選手(湘南ベルマーレ公式)

アウェイでのファーストレグを3-0で落として迎えたYBCルヴァンカップ 準々決勝セレッソ大阪対湘南ベルマーレのセカンドレグ。逆転には4-0以上の大量得点が求められる本拠地ヤンマースタジアム長居一戦は2-2で終了。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた2018年のYBCルヴァンカップは準々決勝敗退に終わった。

■メンバー

ファーストレグから中3日で迎えたセカンドレグ。
セレッソ大阪の先発メンバーはファーストレグから4人を入れ替え。ファーストレグではボランチに入っていたオスマルが最近のリーグ戦でのポジションとなる左CBに移動。中盤には日本代表を負傷のため辞退した山口がファーストレグの欠場から復帰。左WBにはファーストレグの後半途中からこのポジションに入った高木。前線には山村と福満が入り、フォーメーションもファーストレグの3-4-2-1から3-1-4-2へと変更してきた。
昨季はミッドウィークの試合など1週間のインターバルが無い試合では必ずと言っていいほどターンオーバーをしながら戦っていたが、今季はワールドカップの過密日程の影響でミッドウィークにもリーグ戦があり、またカップ戦のタイミングでもACLを戦っていたことで結果的にターンオーバーを上手く活用出来なかったことで頓挫。中3日の試合でもほとんどターンオーバーを行わなくなっている。
この試合でもファーストレグから4人は入れ替わっているがベースとなるメンバーは固定したままだ。

一方湘南ベルマーレの先発メンバーはファーストレグから2人入れ替え。
1トップにはこの夏徳島から加入しスグにポジションを掴んだ山﨑が入り、左WBには先日のアジア大会にも出場していた杉岡が入っている。

■ファーストレグと同じ守り方を取る湘南

湘南の守備
湘南はファーストレグで上手く行った同じやり方、前線から捕まえに来る守備を行ってきた。3バックに対してマッチアップが合っている1トップ2シャドウの3人でアプローチに行き、サイドに出た所でボールを奪いに行くという形である。
ファーストレグでは最初左WBに片山が入っており、片山に技術がないからサイドでボールを奪われていた。もし丸橋が出ていたら大丈夫だった。といった声も合ったようだが、全くそんなことは無くこれは仕組みの問題。湘南が行っていた距離を詰めて守る形はむしろ技術がある選手に技術を発揮させないためにする方法。その場所がサイドだったのは最もはめ込む設計がしやすい場所だからである。なのでこの試合ではセレッソの左WBが片山から高木に変わっていたが同じ方法を取っていた。
そしてこの日のセレッソのフォーメーションはファーストレグの3-4-2-1から3-1-4-2に変わっており、マッチアップが完全にかみ合っているわけではないが、4バックの時に尹晶煥が3バックに対して前からは捕まえに行く形を行っていたように、このやり方であればマッチアップのズレは大きな問題にはならない。

しかし試合が始まってみるとファーストレグとは異なり、セレッソは開始2分の松田陸のクロスをはじめに立ち上がりからボールを前線に運ぶことが出来ていた。
その理由は後ろでつないでビルドアップするというよりも、どんどん前線にボールを入れていたから。
立ち上がりは山村をめがけたロングボールを中心に。10分を過ぎたころからは足下へのクサビも含めどんどん縦にボールを入れ、これを山村が納めたりセカンドボールを拾うことで前線にボールを運んでいた。ファーストレグでも書いたが、高い位置から守備をするということは広いエリアを守るということでもある。なので後ろにはどうしてもスペースができる。前から捕まえに行ったとしてもそこを通過し前線に起点を作ることができれば、むしろこの守り方をやられた方がボールを運ぶことができる。

ただ、立ち上がりからセレッソは大量得点を狙うためにどんどん前がかりになっていて、後ろは3バック+山口の3人に任せっきり。さらに前線でボールが収まれば3バックのボールサイドの選手も前に出てくる。
なのでボールを奪われてしまった後すぐに奪い返すことが出来なければ簡単にカウンターを受けていた。
13分には山﨑の折返しを松田天馬がコントロールして放ったシュートはクロスバーを直撃。さらに遅れ気味ながらWBは戻ってくるものの、中盤も前線もできるだけ高い位置にいようとするのでそこから押し込まれ、岡本がシュートを放つ場面も作られていた。

■機能していた部分と機能していなかった部分

こうして立ち上がりからまるで後半80分頃のような展開になっていたが、先制したのはセレッソ。オスマルからのパスを高い位置で受けた高木が山村にパスを出すとそこからカットイン。リターンを受けそのままドリブルでボックス内に侵入すると右足を一閃。ファーサイドのポスト内側に当たるシュートを決め25分にセレッソが先制する。
カットインを得意とするサイドアタッカーらしいシュートだった。

しかしその6分後、ソウザから山口へのパスをカットした金子がドリブルで持ち上がりカウンター。そのままシュートを決め31分に湘南が1-1の同点に追いつく。
セレッソが勢いを持ってこの試合に挑み先制した中でのこの同点ゴールはセレッソにとってはかなり痛い、湘南にとっては大きな1点だった。
この大会はアウェイゴール方式が適用されるため、この段階でセレッソが3点差勝利しても延長にはならず湘南の勝ち抜け。セレッソは勝ち抜けるには4点差以上で勝利するしかなくなった。
(アウェイゴール方式はファーストレグ・セカンドレグの通算スコアが同点だった時にアウェイでの得点数が倍にカウントされる)

ということで残り約60分で少なくとも4点が必要になったセレッソはさらに攻撃をしかける。
すると35分、ソウザのアウトにかかった豪快なミドルシュートがネットに突き刺さりゴール。柏戦でのゴラッソを思い起こさせるゴールで2-1とする。
前線で起点を作られ連動できない状態に
こうして失点はしたものの2ゴールを決めたセレッソ。
特に2点目の場面は、セレッソが立ち上がりから一気に縦につけて前線に起点をつくっていたことで、湘南は1トップ2シャドウは3バックに対してプラン通り制限をかけようとするが、ボランチやWBが連動して前に出られなくなり、さらに一旦前線にボールが入るとボランチの2人はバイタルエリアを埋めることに意識が偏り下がってしまうようになっていたからこそ生まれたゴールだった。
このシュートの場面はかなり距離があったので金子と石川もここからは打ってこないだろうという意識があったんだとは思うが、ソウザにとっては十分シュートレンジ。

しかし攻撃が全て機能していたというわけではなかった。
それを象徴していたのが福満のポジショニング。おそらく福満は背後を狙う役割を託されていて、湘南が前から積極的に捕まえに行っていた序盤こそDFラインの背後を狙うシーンもいくつかあったのだが徐々にその回数は減少。ボールを受けるためにDFラインから少し下がる動きを増やしはじめていた。福満が下がって受けたとしても山村は逆に背後を狙う様な動きをしていたなら問題はないのだが、山村がクサビを受けるので下がってくる福満と同じ高さになる。
その結果、湘南を押し込んではいるものの最終ラインを動かすようなプレーは減少。ソウザのゴールもミドルシュートであったように、最前線ではボールを奪われることも多かった。

なので、2点は取っているしボールはアタックングサード近くまで運ぶことができていたが、そこから先ペナルティエリア周辺にまではボールを運べていた訳ではなく、なんとなく攻めている感じはあるがチャンスを多く作れていた訳では無かった。

そして43分、湘南の攻撃で清武が山﨑を倒してしまいPK。これを山﨑自身が決め44分に再び湘南が2-2の同点に追いつく。
このPKは中継のリプレーで見るとたしかにPKだったのだが、家本主審もぴくっと反応したもののスグにPKの合図はせず、副審もなんのアクションも起こしていない。ただこの試合はルヴァンカップで追加副審がいた。このプレーは追加副審の眼の前で行われていたので正しいジャッジが行われた。

■湘南の守備の変化

湘南の守備の変化
後半の立ち上がりから湘南は守備のやり方を変えてきた。
前半は3バックに対して同数の1トップ2シャドウでアプローチをしていたが、後半に入ると3バックに対するアプローチを止め守備のスタート位置を下げる。3バックには自由にボールをもたせることになるがまずは5-4-1でセットしてそこから出たボールに対してアプローチをかけるやり方になった。これはリーグ戦前節の浦和と同じ形だ。

変化した湘南の守備に対してセレッソは、50分に下がった位置でボールを受けた清武から湘南のディフェンスラインに出来たギャップに入り込んだ山村にパスが出て決定機を迎えるチャンスをいきなり作ったが、徐々に手を焼くことになる。
この決定機でもそうだったように、後ろでボールは持てるものの迎撃型で対応されるので清武やソウザのところにボールが入らなくなり、この2人が湘南のブロックの外まで下がって受ける場面が増えたからだった。
そしてこの形になっても、例えば福満が裏抜けを続けてくれていたらまた違ったのだが、前半中盤以降から何度も見られた下がって受けようとする回数が増えている。特にソウザと清武がブロックの外に下がることが増えた後半は距離が離れてしまうことに違和感があったのだろう。より下がって間で受けようとしていた。
しかし湘南の守備は迎撃型に変化。57分にはカウンターでチャンスを迎えたものの、間のスペースも消されていたので福満は消えてしまう時間も増えていた。
54分〜
54分に湘南は石川に代えて石原を投入。杉岡がボランチに移動し石原はファーストレグ同様の左WBに入る。
湘南の狙いとしてはセレッソを引き込んでカウンターを狙いたいということなのだろう。

■交代策

60分〜
60分、セレッソは福満に代えてヤン・ドンヒョンを投入する。
この交代は柿谷でも良かったとは思うが、ヤン・ドンヒョンを投入した狙いもわかる。
状況としては、湘南の守備に対してセレッソはソウザと清武が下がることが増えボールを運べなくなっていた。
そこで福満に代えて柿谷を入れ裏を狙わせるというのもある。しかし同じ狙いを持って使った福満があまり機能しなくなっていたので、尹晶煥はヤン・ドンヒョンを入れてターゲットを増やしダイレクトに前線にボールを入れる方を選んだのだろう。
63分〜
63分に湘南が梅崎に代えて高山を投入するがこの交代はカウンター狙いももちろんあるだろうが、後ろから簡単にボールを入れさせない狙いもあったのだろう。

しかし実際にはセレッソはダイレクトに前線にボールを入れるプレーをあまり行わなず、ヤン・ドンヒョン投入前と同じ様な攻撃を繰り返す。その結果、失点こそ無かったが湘南が攻める時間が増えた。
77分〜
そんな状況だった73分、セレッソは木本に代えて山下を投入。湘南の方が攻める時間が長かったからなのか、木本のコンディション面を考慮してなのかのどちらかなのだろう。
77分に湘南は松田天馬に代えてイ・ジョンヒョプを投入。イ・ジョンヒョプがトップに入り、山﨑がシャドウに回る。湘南としてはあくまで前線の運動量で対処しようということなのだろう。

83分、高木が背後を取って折返しにヤン・ドンヒョンがシュートという久々にチャンスを作るも秋元がセーブ。さらに87分にはアーリークロスからヤン・ドンヒョンが頭で合わせるも秋元がキャッチ。88分には高木が強引にシュートまで持っていく場面を作ったがこれも秋元がキャッチ。
90+1分〜
90+1分に山村に代えて柿谷を投入するもそのまま試合終了。
セカンドレグは2-2の引き分けに終わり、2018年ルヴァンカップの準々決勝敗退が決定した。

■その他

試合展開としてはやはり2つの失点が痛かった。
得点ももちろんだが逆転するには失点せずに前半を折り返すことも必要だった。

そしてアディショナルタイムでの柿谷の投入については、柿谷が呼ばれた時に「俺か?」みたいなリアクションをしていたが、それを見ていた僕も「ここまで引っ張って今から柿谷?」とは感じた。
先にも書いたように福満を下げるタイミングで柿谷かヤン・ドンヒョンかだったのだとは思う。でヤン・ドンヒョンを入れる狙いもわかる。しかしそのヤン・ドンヒョンの投入で改善出来なかったので正直なところこの試合に関してはもう手詰まりだったのだろう。
もし柿谷を早めに投入するにしても清武かソウザに代えるしか方法は無かったのだろう。

これでルヴァンカップも敗退。
昨季のカップ戦二冠で今年もタイトルをと意気込んで挑んだシーズンだったが、ACLはグループリーグ敗退、天皇杯はJ1クラブと対戦する前に敗退、ルヴァンカップは準々決勝だが実質初戦敗退。リーグ戦も8月に優勝争いから脱落と全て早期に終わってしまった。
今季は異様なスケジュールで行われているシーズンで、その影響もあって冒頭にも書いたようにターンオーバーがシーズン早々に頓挫してしまったことが、その後に大きく響いてしまったのだろう。

ここから目標となるのはACL圏内争い。
2位川崎フロンターレとの勝ち点差が7、3位FC東京との勝ち点差は3。直接対決も残しているので十分可能性はある。
戦い方とすれば変えてからのリーグ戦5試合で3勝1分1敗となっている3バックを継続する可能性は高そうだ。
そんな中で幸いなのは清武のコンディションが良さそうなこと。
杉本が代表で負傷、丸橋も体調不良から復帰出来ていないのだが、この試合で山村のトップ起用にも目処がたったし、高木のWB起用も十分計算できる。
ここからは過密日程でもなくなり、十分なトレーニングを積んで試合に挑める状況になるのでチームを進化させながらの戦いに期待したい。





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