セレッソ大阪 | 1 | 1 | 前半 | 1 | 2 | サガン鳥栖 |
0 | 後半 | 1 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
スターティングメンバー |
セレッソ大阪 | サガン鳥栖 | ||||||
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選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
キム ジンヒョン | 21 | GK | 0 | 0 | GK | 33 | 林 彰洋 |
茂庭 照幸 | 3 | DF | 0 | 1 | DF | 24 | 金井 貢史 |
丸橋 祐介 | 14 | DF | 0 | 1 | DF | 36 | 菊地 直哉 |
酒本 憲幸 | 17 | DF | 2 | 0 | DF | 4 | 小林 久晃 |
山下 達也 | 23 | DF | 0 | 0 | DF | 3 | 磯崎 敬太 |
扇原 貴宏 | 2 | MF | 3 | 0 | MF | 8 | 水沼 宏太 |
南野 拓実 | 13 | MF | 3 | 0 | MF | 28 | 高橋 義希 |
枝村 匠馬 | 16 | MF | 3 | 2 | MF | 14 | 藤田 直之 |
横山 知伸 | 18 | MF | 0 | 1 | MF | 10 | 金 民友 |
シンプリシオ | 30 | MF | 1 | 1 | FW | 22 | 池田 圭 |
エジノ | 9 | FW | 2 | 1 | FW | 25 | 早坂 良太 |
武田 洋平 | 1 | GK | GK | 1 | 赤星 拓 | ||
新井場 徹 | 7 | DF | 0 | DF | 13 | 金 正也 | |
椋原 健太 | 33 | DF | 0 | MF | 16 | ニルソン | |
楠神 順平 | 10 | MF | 1 | MF | 23 | 末吉 隼也 | |
黒木 聖仁 | 25 | MF | MF | 27 | 清武 功暉 | ||
秋山 大地 | 26 | MF | 2 | FW | 11 | 豊田 陽平 | |
杉本 健勇 | 20 | FW | 3 | FW | 19 | 岡田 翔平 |
18 | シュート | 9 |
---|---|---|
6 | GK | 11 |
2 | CK | 0 |
10 | 直接FK | 12 |
1 | 間接FK | 3 |
1 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
セレッソ大阪 | サガン鳥栖 | |
---|---|---|
エジノ(22') | 得点 | 金井(5') 豊田(87') |
横山→楠神(64') エジノ→杉本(74') | 交代 | 菊地→金(正)(HT46') 水沼→豊田(66') 池田→ニルソン(90') |
シンプリシオ(84') | 警告 | 藤田(21') 金井(36') |
退場 |
鳥栖とは3週間前のリーグ戦30節で対戦しており、内容は悪くなかったものの敗れてしまっている。
セレッソのメンバーは、柿谷と山口が日本代表でチームを離れている中、それぞれのポジションは1トップにはエジノ、右ボランチには横山となり、右SHには枝村が入る4-2-3-1となっている。
一方の鳥栖は、代表招集はいないもののエースの豊田はベンチスタートとなっているので、池田と早坂が縦関係の2トップを組み空いた右SHは水沼が入る。
■ハイテンションでゲームに入る鳥栖
マッチアップ |
ということは前回の対戦の時もそうでしたし、先週のFC東京戦もそうだったように相手チームがトップ下に入り中途半端なポジションでうろうろするシンプリシオを誰がどういう形で見るかがポイントになるんだけど、それはもう少し後の話し。
先ず鳥栖はほとんどのゲームでそうする様にハイペースでゲームに入る。
SBからのロングボール |
ロングボールの出どころは両SBからで、CBとSBの間に2トップを走らせそこをめがけて斜めに縦にどんどんロングボールを入れてくる。
またこれまでの鳥栖戦でも何度か書いている様に両SHも同サイドに流れて来る。
セレッソもシンプリシオをエジノとほぼ同じ高さの4-4-2の形にして高い位置からプレッシャーをかけようとするが、早いタイミングでどんどん入れてくるし、体をぶつけることも厭わないぐらいのハイペースで入ってくるのでセレッソは少し受ける形になってしまう。この方法は日本代表と韓国代表が戦う時に韓国代表もよくやるやり方で、ユンジョンファンは現役時代はボールテクニックに優れた選手だったんだけど、この辺はやはり韓国っぽい。
そしてその立ち上がりの5分。
2本目の藤田のロングスローでニアに入った小林の裏に飛び込んできた金井が頭で合わせて鳥栖が先制する。
■鳥栖のセレッソ対策
CBを捨てボランチから守備を始める |
前回対戦時は2-0と鳥栖の勝利だったけど、特に前半はセレッソが鳥栖の守備を上回るビルドアップを見せ何度もチャンスを作っていたからなんでしょう、鳥栖の守備は先月の対戦から少しかわっていました。
変わった点は守備のスタート位置で、前回は2トップがCBとボランチの間に入ってボランチにボールが入る前からコースを切るなどを行っていたのだけど、今回はCBは放置し鳥栖の2トップが見るのはボランチ。CBがボールを持っていてもほとんど追うことは無く、ボランチにボールが入った時に2トップが一気にプレッシャーをかける形になっていた。
サイドでハメる形を狙う |
という事で最初に書いたシンプリシオをどうするかという部分に戻ると、鳥栖はCBを放置しCBを除くセレッソのフィールドプレーヤー8人を10人で守る形にすることで鳥栖のボランチがシンプリシオを見る形にしていた。
■2トップをはがせ
ボランチが2トップの横へ |
という事で放置されてもあまり何も出来ない事が多く、実際これまでも何度も同じような形で対応されているのでこの2トップを剥がしてボールを前に運ぶ為に動き出す。
まず最初に行ったのは扇原と横山のダブルボランチが前に立つ2トップの横に広がる事。
これに合わせて両SBが上がり、シンプリシオが降りてきて、さらにSHが中央に絞ったり相手のボランチの横に降りてくる事で、相手のマッチアップをずらしにかかる。
この動き、時にSHが下がってくる動きを取ると、前回もそうだったように鳥栖の両SHが中央に絞ってくるのでSBがフリーになりやすくそこを使ってセレッソはボールを運べる様になっていきます。
副審のミスジャッジでオフサイドになってしまいましたがエジノのスルーパスから丸橋のクロスや、エジノのクロスから酒本のボレーがポストを叩くなどチャンスを作る事ができるようになっていきました。そしてそんな中、22分にシンプリシオが倒されて得たFKをエジノが直接ねじ込んでセレッソが1-1の同点に追いつきます。
ただ、この形で同点に追いついたしボールを運べる様にはなりましたが、柿谷不在で裏を狙うのが枝村と南野という中でこの形をすると、エジノは全く裏を狙う動きができないし、カウンターの時にはほぼすべてのシーンで行方不明になってしまうので攻撃のバリエーションが少なく、さらにゴール前に人数をかける事が難しい。という事でセレッソがビルドアップの形を少し変えます。
ボランチの1枚が最終ラインに下りる |
この日ダブルボランチを組んでいた扇原も横山もどちらも最終ラインに降りるプレーができるので役割が固定されていた訳ではなく、どちらかが降りればどちらかは相手の2トップとボランチの間にポジションを取るという形で2トップを外し、2トップとボランチの間でポイントを作るようになっていく。
41分頃のビルドアップなど、2トップを3バックに喰いつかせて、2トップの裏でもう1枚のボランチが受け、そこからSB、シンプリシオを絡めてボールを運ぶなど良い形でボールを運ぶ場面や、南野の決定機など後ろから上手く運ぶ事ができれば決定的な形もつくる事ができていたが、チャンスを決める事ができれずに1-1で終了という前半となった。
■後半の展開
ハーフタイム〜 |
おそらくケガなどでは無く、最初から決めていた交代だと思われます。
前半の終盤同様後ろを3枚にしてボールをキープしビルドアップを狙うセレッソだが、その前半に喰い付いてはずされてボールを運ばれる形をつくられているので、後半は鳥栖の守備も簡単に喰いつかない様に慎重になって行く。
セレッソに速い攻めもあればまた異なるんだろうけど、速い攻めだとエジノがなかなか絡めなくなってしまうので実質ゆっくりボールを運ぶしか無いから鳥栖も割り切って守備ができていた。
64分〜 |
横山の出来は悪くなかったんだけど、最終ラインを3枚にした時に扇原とどちらも最終ラインに入ってボールを持ちたがるのでどうしても後ろに重心がかかってしまい前の人数が少なくなってしまう事が多くなっていたので、前線に人数を増やしたいという交代だったのでしょう。
66分〜 |
扇原とシンプリシオ、南野とエジノの関係 |
裏に抜けだした南野のシュートはポストに当ててしまったが久々の決定機だった。
しかし、この辺りからこれまで横山と扇原のどちらかが必ず後ろに残っていたので相手のカウンターに対しては保険ができていたのだけど、ボールを運んだ時はシンプリシオは必ず高い位置にまで進出していくのでそのカウンターの時に人数が足りなくなりそうになっている場面が少しづつ見られるようになってくる。
また前半などは相手のロングボールに対して、CBとボランチの4枚で競る人とカバーリングする人と上手く役割ができていたけど、ここで横山がいなくなった事でほぼCBが競ってCBがカバーという関係になっていた。前線に人数を増やしたかったので仕方ない部分ではあるのですが…
74分〜 |
投入直後にこの日ほとんど見られなかった前線中央での細かいパス交換で杉本が抜け出し完全にフリーの状態でシュートを打つも枠外に。これは本当に決定的でした。
そしてこの辺りから試合はオープンな状態になっていきます。
ただ、こういう試合はミスで決まってしまうものなんですね。
87分、扇原が相手ボールをカットしたものの南野がスグに奪われてしまい、そのボールは再び扇原が奪い返したものまた奪われるというゴチャゴチャした形になり、その分もともと扇原がいたところにポジションをとっていた豊田がフリーの状態に。
そのボールを豊田がアウトにかけたシュート。
シュートもそれほどヒットしてる感じではなかったのでおそらく豊田のイメージとしてはファーサイドに外からアウトにかけてというイメージだったと思いますが、そのボールがキムジンヒョンの正面ややニアサイドに飛んできたので対応が中途半端になってしまい、手には当てたものの股の間をすり抜ける形でゴールに入り、この時間帯で鳥栖が1-2とリードする事になりました。
90分〜 |
第93回の天皇杯は4回戦で敗退となってしまいました。
■その他
リーグ戦同様、それにしても勿体ない試合でした。
エジノの1トップの為に良い形のカウンターがなかなか出来なかったり、横山と扇原のダブルボランチがどちらも後ろに下がりたがって重心が少し後ろ気味になってしまっていたとはいえ、メンバーを代えてもチャンスは十分勝てるだけの数を作れていましたし、きっちり守備もできていましたからね。
今シーズンは相手のやり方にキレイにはまってしまったのはおそらくナビスコ浦和戦のホームでの1stレグぐらいなんですよね。
勝負ごとなので仕方がない事ではあるんでしょうけど、後の負けた試合も十分対応ができていて、自分達次第で勝てる試合にできるものばかりなだけにホント勿体ないです。
これで今シーズンは残り3試合で終了です。
厳しい状況なのは変わりませんが、可能性のある限り、1つでも上の順位で終える為に、残り3試合はディテールに拘ってキッチリ戦い抜いて欲しいです。
負ける時ってホント残念な負けが多いんですよね。
返信削除カップ戦は引き分けが無いんだからFWの1人の交代でも良かったような気もしますけどね。
後、現地で見ていた、あくまで印象でしか無いんですが、ボランチに下がるまでのシンプさんがいつもより前めでプレーしていたのが少し気になりました。その分相手のボランチに掴まりやすかったのかなと。
それでも充分勝てるスキルはあったのに、後一歩勝ちにこだわる為にはやっぱり精神論なんでしょうかね?
勝者のメンタル、どうすればチームに浸透するのでしょうか。(。>_<。) えーん
コメントありがとうございます
削除そうですね、今年は特に残念な負けが多い気がします。
シンプさんのポジショニングはレヴィの指示だと思いますよ。
この日の鳥栖は先制した事もあるんでしょうがリーグの時よりも後ろに人数をかけてたので、できるだけ前に人数をかけたかったんだと思います。
本文中にも書きましたが相手のFW2人ならCB+ボランチの3人で十分だろ的なやり方を取ってたんで。
モヤモヤ感の強い試合でした。。。