予想スタメン |
■前回の対戦
前回の対戦は冒頭にも書きましたが今シーズンの開幕戦。セレッソはアーリアとカカウを欠く中で関口をインサイドハーフ玉田を左サイドに入れた4-3-3、一方のヴェルディは中後と三竿がボランチに入りアラン・ピニェイロがFW、ブルーノ・コウチーニョが右SHに入る4-4-2。
セレッソは3センターを使用した公式戦の初戦で、前線と3センターが離れすぎてしまう事やインサイドハーフに入る関口と扇原のポジションが定まらない事もありヴェルディの右サイド、アラン・ピニェイロがサイドに流れてブルーノ・コウチーニョが中へ、その外側から安西が上がってくるという形を捕まえきれなかったりしたものの、最終局面では自由にさせていませんでしたが、後半の立ち上がりに中後の訳のわからないプレーからアラン・ピニェイロに決められ失点。
しかし79分にフォルランがFKからねじ込んで同点。
最後は個人の力技でチャンスを作る形になりました追いついて引き分けに終わっています。
■現在の東京ヴェルディ
ラスト1つとなった最後のプレーオフ枠に向けて6位長崎を勝ち点差2で追う7位の東京ヴェルディですが、実はセレッソと並んでこの終盤にきて大きく状態を落としているチームの1つ。
セレッソは33節からの9試合を1勝4分4敗ですが、ヴェルディは1勝3分5敗。また得点も3点しか取れていません。
ちなみに状態を落とし始めたのは33節のもう1ヶ月前8月中旬からで、29節からの13試合は2勝3分8敗となっています。
勝っていた時のヴェルディは2トップの機能性を中心にダイレクトなサッカーをしているなあという印象でしたが、徐々にそのダイレクトなサッカーのスピードが「速すぎてガチャガチャしたサッカー」になっていったイメージがあります。
その辺りを改善したかったのかシーズン中盤から全く使わなくなったブルーノ・コウチーニョを先発起用したりしていましたが上手く行かず現在は再びベンチに戻っている様で、結局4-4-2でトップが前線から走り回るサッカーになっています。
前々節の千葉戦は長いボールを使われ前線からのプレスを外されると一気に劣勢となり前半の早い時間に失点し、後半は頑張るけど空回りで敗戦という試合。前節の金沢戦は引き分けたものの、金沢の機能的な守備を崩せずにセットプレーで失点し最後にイチかバチかのパワープレーで追いついたという試合でした。
■プレビュー
ラスト1節で監督を変えたセレッソ。扇原が出場停止で、パブロとマグノクルスのコンディションに不安がありますが、2試合休んでいた丸橋が復帰、また山口が日本代表から戻ってきているのでこの試合は4-4-2か玉田が少し低い位置に入る4-2-3-1になるでしょう。
熊本戦の先発メンバーと近い形でおそらくヴェルディの戦い方を考えると前任者もこのメンバーを選んでいた可能性が高いですが、熊本戦の事は一旦忘れましょう(笑)。
一方のヴェルディは高木善朗が出場停止となるので、前節は出場が無かった杉本が前線に入り平本と2トップを組んでくる事が予想されます。
セレッソにとってこの試合のポイントは距離感・決定力・連携・我慢・意識・球際です。
具体的な言葉ではないマジックワードが並んでいますが、このタイミングで監督を代えた事に際して最も期待しているのはこういう事で、チーム状態をメンタルを含めてやり切る事で改善していく、それがプレーオフに向けここからの最大3試合を勝ち抜いていくことにつながります。
もう少しだけ具体的な事をいうと、ヴェルディにとってこの試合は勝利だけが必要な試合なので普段以上に2トップが高い位置からプレッシャーをかけてくるでしょう。なのでそれをどうやって外すか。その方法はロングボールで蹴っ飛ばすというシンプルなものでOKです。なので2トップのどちらかは必ず前線にいる事。特に田代は引いてこない事が重要です。
前回も書きましたが、変に1ヶ月前ぐらい前に監督を代えて試合を重ねるよりも、この残り1試合というタイミングは良かったと思っています。
■プレーオフ圏の条件
最後にプレーオフに絡む条件を整理しておきます。
セレッソが4位で終わるためにはこの試合に勝つか引き分けると決まり(セレッソが引き分け・愛媛が勝利の場合勝ち点が並びますが得失点差が10あるので)、また愛媛がホームで徳島との四国ダービーに引き分け以下の結果で終わるとセレッソは自分達の結果に関係なく4位となります。
一方でヴェルディが6位に滑りこむ為には勝利が絶対で現在の6位長崎との得失点差が6点離れているので、それを考えると長崎が負けた時のみと言ってもいいでしょう。
ちなみにもう1チーム、プレーオフ進出の6位に入る可能性がある8位千葉はホームで讃岐に勝利し、6位の長崎が敗れた上でヴェルディも引き分け以下。さらに長崎との勝ち点差3を詰める必要があります。(総得点では千葉が上回っているので得失点差で並ぶと千葉の方が順位が上になります。)
また自動昇格の2位とプレーオフの3位は、大分対磐田と岐阜対福岡が対象となり、磐田と福岡は勝ち点で並ぶものの得失点差が5点離れていますので、ほぼ磐田の結果を福岡が上回った時のみ順位が入れ替わり福岡が2位となるという認識で良いでしょう。
今回は早いプレビューですね
返信削除さて、中澤ではなく茂庭、小暮や酒本でなく田中というところはどのような理由がありますか?
結局は原点回帰的にサイドバックが攻め上がるサッカーになると想像していますが、もちろんそれは自陣が手薄になり変な失い方をすると一発カウンターを食らうリスクを背負うのも旧態依然です。
SBがダブルで上がればボランチの最低1枚はCB近くまで揃えられつつ中盤抑えの形にはするでしょうが、酒本は最低限CKかGKかで終わってくれます。偶像的に精神的支柱でもあると思うのですが。
コメントありがとうございます。
削除返信が遅くなって申し訳ありません。
酒本でなく田中は総合的に考えて田中の方が上だという判断だと思いますよ。
小暮に関しては若手枠的なものもあったと思います。
そもそも酒本は守備の不安でポジションを奪われ、その後田中はそこまでの大きなミスは無かったので、ここに関しては現状田中がファーストチョイスで酒本がバックアッパーという事でしょう。
ただベンチとなるとSBで2枠は使えないので酒本ではなく左右できる小暮や椋原になるとは思いますが。