2020年2月22日土曜日

明治安田生命J1リーグ 第1節 vs 大分トリニータ プレビュー

2020年2月22日 15時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン
2020年の明治安田生命J1リーグが開幕。開幕節は話題作りのために何か因縁めいたものがあるチームとの対戦が組まれる様になっているが、今季のセレッソ大阪の開幕戦の相手は大分トリニータ。ロティーナ対片野坂という監督目線で組まれたカードとなった。


■大分トリニータ

片野坂監督は多分にペトロヴィッチ監督の影響を受けており系譜としてはそちら側にはなるが、ロティーナ監督のことも強く意識しており、おそらくロティーナ監督も片野坂監督を高く評価しているだろう間柄。ただし片野坂監督率いるチームはリーグ戦でロティーナ監督率いるチームに過去6度戦っているが、1度も勝ったことがないどころか、まだ1点も取ったことがなく、毎回次こそはと様々な策を練って挑んでくる。セレッソ大阪の開幕戦はそんな大分トリニータとのカードが組まれた。
2ヶ月半ほど開いており、プレシーズン、さらにはルヴァンカップで松本との試合を行なっているのでそれほど気にはならないが、リーグ戦としては2試合連続となる。

移籍情報から触れていくと、大きいのは昨季のチーム内得点王オナイウ阿道の移籍。もともとレンタルなのでしょうがないのだが、昨季の夏に藤本が神戸に移籍し、冬にオナイウが移籍(浦和に復帰し横浜FMへ移籍)とチームのエースが次々といなくなるのは監督としても悩ましいところだろう。
ただしそれ以外の選手では、出場機会の多かった選手でいえばティティパン(BGパトゥムへ復帰)、後藤優介(清水へ移籍)はあるが、中盤から後ろのレギュラークラスは誰も移籍していないので、昨季のベースは確保できている。
そして中盤以下の新加入組としては、2018年にはロティーナ監督の下東京Vでプレーした香川を長崎から(山口在籍時の2016年にセレッソとも対戦した)、松本から町田也真人、徳島から野村直輝、またさらにはセレッソがJ2で過ごした2015年、2016年に金沢・水戸の選手として、この2年間のセレッソ戦3試合に出場し3得点を決めている佐藤和弘を甲府から獲得。(当時の佐藤和弘はFWでプレーしていたが、現在はCHでプレーしている。)と面白い選手を獲得している。
なので今季の大分の命運を握りそうなのがFW陣。特に川崎から期限付で加入した知念と広島から加入した渡がどれだけ戦術にフィットして得点を奪うことができるかになってくるだろう。

先週のルヴァンカップ開幕戦となる湘南戦では後ろは昨季のメンバーをベースにし、前線に知念、渡、町田の1トップ2シャドゥを起用。何度かひっかけられる場面もあったが、CHの小林裕紀が最終ラインに落ちるビルドアップからサイドを使いボールを前進させるプレーは安定感があった。
しかし何度か作ったチャンスで得点を挙げられず、試合終了間際に高木のミスからPKを与えてしまい0-1で敗戦している。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、先週のルヴァンカップ松本戦のメンバーがベースになる可能性が高いだろう。変わるのはキム・ジンヒョンが間に合いそうなのでGKと
左SHが清武になるぐらいか。藤田直之が不在のCHは、奥埜をCHに入れ、柿谷と清武を併用するというプランもあるだろうが、木本のCHも後半は悪くなかったのでそのまま継続するか。
西川潤はベンチスタートとなるだろう。

一方の大分トリニータのメンバーも後ろはルヴァンカップのメンバーが中心となるだろう。
小林裕紀とCHでコンビを組むのは佐藤和弘か。またU-21枠が無いので香川が左WBに入ることになり、前線は1トップに知念、野村と町田がシャドウに入るか。

両チーム共に幅と奥行きを作って戦うチーム。また共に中を閉めて守るのでサイドを使ってボールを運ぶという場面が増えることになるだろう。
なのでそれに対してどう手を打つか。前回対戦時の昨季最終節ではセレッソが中間ポジションをとって巧みに網をはり、サイドで蓋をすることで大分を完全に封じ込めた。今回ロティーナ監督は同じ手を使うのか、また違う手を使うのか。そのやり方を一度見ている片野坂監督はどうするのか。ここがまず最初の注目ポイントとなる。
そしてセレッソが気をつけたいのはハーフスペースに入り込まれない様にすること。
松本戦の失点も京都戦の1失点目も、そこまでの過程に問題点があったのだが結果的にはハーフスペースに入り込まれたところから失点している。
大分は大外のレーンを使いながら確実に内側のレーンを狙ってくるチームなのでボール非保持時のポジショニングには細心の注意を払いたい。

個人的な印象だが、大分の新加入FW、知念も渡もまだ大分の戦術にはフィットしていない。
特に知念は川崎の近い距離でのコンビネーションで相手をごちゃっとさせたところでフィジカルを使うといったプレーをしてきた選手なので、大分のスペースを後ろから送っていき、スペースの先で勝負するという感覚を掴みきれていない様に見える。
一発がある選手なので警戒は必要だが、きっちりとポジショニングを徹底できれば抑えることができるはずだ。

ロティーナ体制2年目の今季は勝負の年。開幕から確実に勝ち点3を奪いたい。

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