2021年2月26日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第1節 vs. 柏レイソル プレビュー

 2021年2月27日 16時00分:ヤンマースタジアム長居

 

予想スタメン

 2021年シーズンの明治安田生命J1リーグ開幕戦。開幕節は話題作りのためにどこか関係性のあるチーム同士の対戦が組まれることが多いのだが、セレッソ大阪の対戦相手として組まれたのは柏レイソル。

現在Jリーグにいる3人のブラジル人監督の内の2人で、監督を始めた年は共に1985年というレヴィー・クルピ対ネルシーニョのカードが組まれた。


■2021年の柏レイソル

このオフシーズン期限付き移籍(期限付き移籍延長も含む)を含めて17名もの選手がチームを抜けた柏レイソル。

最も目立つのは昨季のJ1得点王であり、最優秀選手賞を獲得したオルンガが移籍したことだろう。28得点という数字はもちろんだが、昨季の柏はオルンガの特徴を活かしたロングカウンターが武器のチームだったからだ。

しかし新加入選手いFW登録の選手はいない。となれば今季前線で江坂とコンビを組むのは、昨季FWとしてオルンガに次ぐ出場試合数を重ねた呉屋ということになりそうだ。


とはいえその他のポジションでは主力選手が全員残留。FWは大きな軸が抜けてしまったが、他のポジションではチームを去ったのは出場機会が少なかった選手ばかり。なので実際のところそこまで大きな影響は無いかと思う。


ここからはFW以外を各ポジションごとに見ていこう。

2列目はクリスティアーノ、瀬川、仲間、神谷に加え大宮からイッペイ・シノヅカを獲得。昨季はクリスティアーノの長期離脱があったが、そういっったアクシデントが重ならない無い限り戦力的には申し分無い。まだチームに合流できていないがトップもできるという評判の新外国人アンジェロッティも獲得している。

そしてCH。個人的にはここが柏の最大の特徴でありストロングポイントだと考えているが、大谷、ヒシャルジソン、三原、戸嶋に加え仙台から椎橋を獲得。ボールハンターがさらにまた1人加わった。CHがCHにアグレッシブにアプローチをかけるという戦い方は今季も対戦相手にとって驚異となるだろう。またこのポジションにも新加入のドッジがおり、低い位置から組み立てるプレーが得意とのこと。これは他のCHには無い特徴なので、チームに合流しフィットすれば大きな存在となるかもしれない。

DFラインでは、昨季はCBに怪我人が重なるという苦しい期間も多かったが、山下、大南、染谷、古賀、高橋に加えて福岡から上島が復帰。上島はミドルレンジの正確なキックを武器にもともと評価の高い選手だったが、福岡で主力としてプレーした1年間でさらに成長。キックだけでなく対人、空中戦の強さも身につけ福岡では絶対的な存在となっていた。

最後にGK。ここはチームを去った選手で最多となる10試合に先発した中村航輔(ポルティモネンセに移籍)が抜ける格好となったが、キム・スンギュがいるのでダメージはほとんどないだろう。


この様にFW以外戦力的なダメージはほとんど感じられない柏だが、戦い方の部分は変化せざるを得ないだろう。オルンガが抜けたことで最大の武器であったロングカウンターに頼ることはできなくなったからだ。

そこでキャンプではビルドアップやボール保持を中心に取り組んでいた様子。

ビルドアップといってもセレッソが昨季まで取り組んでいたものとは種類が異なり個人の能力に頼る部分が大きいものにはなるだろうが、その分余計に昨季もシーズン途中からCBとして抜群の存在感を発揮した古賀、そして戻ってきた上島というキックの精度が高い2人がチームのキーマンとなりそうだ。


■プレビュー

セレッソ大阪の開幕戦先発メンバーだが、加藤や中島が先発メンバーに加わる可能性も十分考えられるが、まずは前回のチーム編成で書いた4-2-3-1でスタート。2トップは試合途中からのオプションということになるのではないだろうか。

その中で懸念があるのは右CBと左CH。

右CBは今週頭にダンクレーが合流し既にチームの全体練習に合流しているが、先週末にあった相手非公開での練習試合ではキャンプでプレーできなかった進藤もプレーした様子。

この試合でのプレーにクルピ監督が手応えを感じていれば進藤、怪我明けでまだまだだと感じていればダンクレーということになるだろう。

ダンクレーはブラジル人でクルピ監督が直接コミュニケーションを取れることから、コンディションがイーブンの状態であればダンクレー。先週の練習試合で納得できるパフォーマンスを見せることができていれば進藤となるだろう。

左CHに関しては藤田のコンディション次第。ただここは原川の状態が良い様子なのでそのまま原川がプレーする可能性が高いのではないだろうか。

そうなれば、藤田や加藤、中島、大久保らはベンチスタートとなる。


柏レイソルの先発メンバーも布陣としては4-2-3-1。前線は呉屋でその下に江坂。両サイドはクリスティアーノと瀬川ということになるだろう。

CHはヒシャルジソンと大谷がベースとなるが、ヒシャルジソンのコンディション次第で三原。最終ラインは北爪、大南、上島、古賀となるか。

先にも書いたが上島は今季の柏のキーマンだと思っている。


試合内容としては柏のCHのプレッシャーをセレッソのCHがどれだけいなせるかがポイントとなるだろう。クルピ監督のサッカーは昨季までの配置で勝負する形ではないのでCHがどれだけゲームを組み立てられるかで試合内容は左右する。しかし同じルーツを持つネルシーニョ監督にとっても相手のCHは当然最初にケアすべきポイント。ここでどちらが主導権を握ることができるかが試合の大きな分かれ目となるだろう。


セレッソがここで主導権を握るために必要なのは実際のCH2人のプレーはもちろん、相手のCHのアプローチをどれだけ迷わせることができるか。迷わせるためには清武、坂元らがどれだけ相手のCHの背後でプレーできるかで、それを行うために必要なのが相手の最終ラインをどれだけ押し下げることができるか。豊川をはじめとする最終ラインの背後を狙う動きが重要となる。

今季大きく体制を変えたセレッソ。厳しいシーズンを乗り切るためにも開幕戦で是非勝ち点3を獲得したい。

ちなみにレヴィー・クルピ監督は柏レイソル及びネルシーニョ監督に一度も負けたことがない。

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