2021年2月20日土曜日

2021年シーズンのチーム編成


シーズン開幕前恒例の宮崎キャンプも終了し、いよいよ2021年シーズンも開幕に近づいてきた。

昨季から続くコロナ禍でキャンプも無観客開催。出てくる情報は限定的だったが開幕前の現状をまとめておこう。


■4-2-3-1/4-4-2

宮崎キャンプ中に行われた練習試合が4試合。うち1試合の横浜FC戦は完全非公開だったため出場メンバーなどは公表されていないが、布陣は全て4-2-3-1/4-4-2が使われている。

4-2-3-1と4-4-2の違いはトップ下の選手がいるかどうかで、宮崎での練習試合では清武がこのポジションで起用されていたが、ボール非保持ではトップ下の清武も1列前に出て1トップと並び4-4-2でセットする形を見せていたので、布陣は2種類あるものの考え方としては同じだといえそうだ。

ここからはこの布陣をベースに各ポジションを見ていこう。


■GK 3名

キム・ジンヒョン、松井謙弥、ダン・バン・ラム(未合流)


13シーズン目を迎える不動の守護神キム・ジンヒョンを中心に、2012年以来の復帰となる松井謙弥、ロシア出身でベトナム代表のダン・バン・ラムの3人体制となっている。

ただしダン・バン・ラムはまだ来日できておらず選手登録もまだ。さらには全所属とのムアントン・ユナイテッドとの契約問題も抱えている。

GK3人体制というのは不安な部分もあるが、キム・ジンヒョンはもちろん松井も昨季は水戸で21試合出場。さらにダン・バン・ラムもタイの強豪ムアントンの守護神ということで3人全員のレベルは高い。

しかしダン・バン・ラムのチーム合流がいつになるのかはまだ未定。それまでは怪我人が出ないことを祈るしかない。


■右SB

松田陸、喜田陽、新井直人(別メニュー調整中)


練習試合では昨季のスタメン松田陸が全試合先発、喜田陽が全試合途中出場している右SBのポジション。新井は左右のSBができるが、現在このポジションで2番手の喜田は本来CHの選手なので、昨年11月に行った手術から戻って来れば右SBの2番手となるか。

新井の負傷は左足第五中足骨骨折で昨年11月19日に手術し全治3ヶ月との診断だったことからそろそろ復帰の時期となるが、映像などを見ているともう少し時間はかかりそうだ。


■左SB

丸橋祐介、小池裕太、(山田寛人)


こちらも丸橋が練習試合では全試合先発。練習試合初戦の徳島戦では山田が途中出場していたが、 2試合目以降は小池が出場しているところを見ると1試合目の時点では小池にコンディションの問題があったのだろう。また山田はその後は左SHで起用されているところを見ても、丸橋と小池の2人で回していくことになりそうだ。


■CB

瀬古歩夢、西尾隆矢、進藤亮佑、鳥海晃司(負傷離脱中)、チアゴ(未合流)、ダンクレー(緊急補強)


2つのポジションを5人で回す形の編成となっていたが、練習試合でプレーできたのは瀬古とトップチームでの出場がまだない西尾の2人のみ。チアゴは来日できておらず、鳥海は膝の負傷で宮崎キャンプから離脱(全治3ヶ月)。進藤は全体練習に復帰したものの練習試合には出場できずという状況で、ヨニッチ、木本というチームの中心選手が抜けたポジションなのだが苦しい台所事情となっていた。

この事態を踏まえて2月16日に元神戸のダンクレーを緊急補強。あまりにも不透明な状況だったので動かざるを得なかったというところだろう。

ダンクレーは身体能力が高く、スピードがあり、右足のキックの能力も高い。不用意なカードをもらってしまったり、身体能力に任せて雑なプレーを見せることもあるが、日本の在留資格を持っていることを考えると今獲得できる選手の中では最高クラスの選手であることは間違いない。

ただしダンクレーは右CBの選手。当初の予定では西尾、進藤、チアゴが右CBで、瀬古、鳥海が左CBという計算だったのだろうが鳥海が3ヶ月離脱となった今、瀬古にもし何かあると左CBが不在となるという不安点は残っている。


■CH

藤田直之(別メニュー調整中)、奥埜博亮、原川力、中島元彦、松本泰志、西川潤(別メニュー調整中)


クルピ監督のサッカーではチームをコントロールする役割を担う重要なポジション。徳島戦、横浜FC戦では昨季終盤のレギュラー藤田と奥埜のコンビが先発していたが、横浜FC戦後に藤田が負傷離脱したようで、以降は原川と奥埜のコンビが先発している。

藤田の復帰次第だが、そのまま原川と奥埜がファーストチョイスとなりそう。

それに続くのが松本と藤田。中島は当初左SHで起用されていたが藤田の離脱後は全てCHで起用されている。

またもう1人CHで起用されていたのが西川。本来ならトップ下など前線に近いポジションの選手だが、プレシーズンではCBに負傷者が続出しており横浜FC戦まで松本もCBで起用されていたことから、左利きでキープ力があってサイズもある西川が一つ落ちることになったのだろう。

ただ心配なのが、その西川も町田戦以降は離脱。練習試合ではCH以外のポジションの出場がないまま開幕を迎えようとしている。


■右SH

坂元達裕、松田力


今季はチームの顔としての活躍が期待される坂元が入る右SH。もちろん練習試合では全試合先発出場。今季も間違いなくレギュラーだろう。そんな坂元のバックアッパーとして全試合プレーしたのが松田力。ここには昨季新潟でプレーしていた中島もいるが、基本的には坂元と松田力の2人でこのポジションを回すことになりそうだ。

しかし坂元も同じポジションとはいえ役割は昨季とは変化する。昨季は大外レーンで1対1を仕掛けるという仕事がメインだったが、今季は内側レーンでゴールに向かってプレーすることになるのでゴールという結果により拘ってプレーしたい。


■左SH

高木俊幸、中島元彦、山田寛人、清武弘嗣、為田大貴(負傷離脱中)


宮崎での練習試合で全試合先発していたのは高木俊幸。シュートへのこだわりをクルピ監督が評価している可能性が高い。

そして途中出場していたのが中島と山田。キャンプ前半では中島が起用されていたが、藤田の離脱で中島がCHで起用されるようになってからは山田が入るようになった。

しかし最終盤になって試合途中からだが清武もこのポジションでプレー。高木に代わって加藤が投入され豊川と2トップになり、清武が左SHに入るという形が見られるようになっている。

残念だったのが新加入の為田。右足首の負傷で1月30日に手術しており全治3ヶ月との診断。出遅れる格好となってしまった。


■トップ下

清武弘嗣、(大久保嘉人)、(西川潤(別メニュー調整中))


チームのキャプテンであり、顔であり、エースであり、中心選手の清武が入るポジション。というか清武が出場していない時は2トップになっているので清武のためのポジションと言っていいだろう。

強いていうなら大久保、西川も入る可能性はあるが、2人ともキャラクター的にはFWに近い。

あと練習試合の映像を見ると清武が入っている時もボール非保持では清武が1列前に出てまず4-4-2でセットする形が見られる。

このあたりは昨季までの遺産といったところだろう。


■FW

豊川雄太、大久保嘉人、加藤陸次樹、タガート(未合流)、藤尾翔太(別メニュー調整中)


当初は新加入のタガートを中心にと考えてたと思われるが、残念ながらまだ入国の目処が立たず。ということで昨季からプレーする豊川がファーストチョイスとして練習試合の全試合に先発。コンビを組んでいたのが清武ということで布陣は4-2-3-1になっていた。

途中出場でプレーしていたのが大久保と加藤。藤尾は練習風景を見てもまだジョギング程度しか出来ていない様だ。

しかし練習試合も終盤になって存在感を出してきたのが加藤。宮崎での最後の岡山戦で、先発こそ豊川と清武だったが、左SHの高木に代えて加藤を投入し豊川と2トップに。そして清武を左SHに移動させる布陣をテストしている。

90分間DFラインの背後を狙い続けることができる加藤は個人的にも今季の注目選手の1人なので、もしかすると早い段階でチャンスが訪れるかもしれない。


■予想布陣

現時点で考えられる予想布陣は4-2-3-1。

別メニュー調整中の藤田、加入間もないダンクレー、練習試合に間に合わなかった進藤、彼らのコンディションにもよるが、ここまでの練習試合で先発していた選手がベースになるはずだ。

またあり得るのが加藤を2トップに入れた4-4-2。加藤は試合を重ねるごとに存在感を増している様子がうかがえるので、このまま開幕先発を掴む可能性もある。

ベンチ入りは、松井、進藤or西尾orダンクレー、小池、藤田or中島、高木or中島or加藤、松田力、大久保か。

予想布陣 A

予想布陣B


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