2015年11月3日火曜日

11/1 明治安田生命J2リーグ第39節 VS ロアッソ熊本 @ キンチョウスタジアム

第39節
2015年11月1日(日)13:04KO 金鳥スタ

スタジアムキンチョウスタジアム主審上田 益也
入場者数10,194人副審村田 裕介、津野 洋平
天候 / 気温 / 湿度曇 / 16.8℃ / 32%第4の審判員川崎 秋仁

スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
ロアッソ熊本熊本
 
  • 監督
  • パウロ アウトゥオリ
 
  • 監督
  • 小野 剛
セレッソ大阪C大阪
熊本ロアッソ熊本
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪ロアッソ熊本セレッソ大阪ロアッソ熊本
FK16151514
CK10465
PK0000
シュート166118
警告/退場2/02/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督
ロアッソ熊本 小野剛監督

セレッソ大阪 パブロ選手、玉田選手、関口選手、山下選手、小暮選手
ロアッソ熊本 上原選手、シュミット選手
ロアッソ熊本 シュミット選手、園田選手、上原選手、上村選手

長いシーズンもいよいよ最終盤となった39節ホームキンチョウスタジアムにロアッソ熊本を迎えての一線は1-1と2試合続けての引き分け。前節の引き分けでほぼ絶望的となっていましたが、この試合の結果でついに自動昇格圏である2位の可能性が消滅、昇格の可能性はプレーオフのみとなりました。

■メンバー
セレッソは田中裕介が出場停止となった右SBを含め5人を前節から入れ替え、システムも4-2-3-1を採用。ワントップには田代、その田代を縦関係が基本ポジションとなるトップ下には玉田が入り両サイドには関口とマグノクルス、右SBには小暮が入っている。小暮は期限付き移籍で所属していた徳島での先発出場はあるものの、セレッソでは初先発となっている。またベンチには鎖骨骨折で離脱していたキム・ジンヒョンが戻っている。

一方の熊本は、清武功暉が出場停止から復帰、また前節の磐田戦ではボランチに入っていた園田がCBに戻る予想通りのメンバーとなっていたが、普段の4-4-2ではなく清武功暉がトップ下に入る4-3-1-2。熊本は基本を4-4-2としながらもブロックを作って守る讃岐相手に4-3-3を採用したりと相手の戦い方によってフォーメーションを変化させる事もありますので、もしかすると前節までセレッソが使っていた4-3-3の可能性を考えての採用だったのかもしれません。

■熊本の守備
守備のスタート
4-3-1-2を使ってきた熊本。守備のルールとしてはまずFWがCBの前にポジションをとって、中盤の3センターは中央に絞る。とここまでは人というよりもスペース、コースを切る守備なんですが、清武だけは扇原を捕まえている。そしてこの時に扇原が最終ラインに降りてボールを受けようとすると前線からのプレッシングがスタート。扇原に清武が付いて行き、2CBに2トップがプレッシャーをかける。ここでボールを取れると最高ですが、ダメならサイドにボールが出た所で中盤の3枚がスライドしてはめ込むという形。序盤にマグノがショートのFKでプレスバックした選手に奪われたのはここの2トップとトップ下の3枚いることを把握しきれていなかったからです。
ただこの守備がはまっていたかと言われればかなり微妙。というのもこの日のセレッソはダブルボランチの4-2-3-1なので山口がいてサイドハーフもいる。
そして山口はむやみに下がってくる事もなく3センターの前にいつづけたので3センターのスライドでサイドでハメる事ができない場面も数多く出て来て少しずつセレッソがボールを運ぶ場面が増えてくる。
ただ、カウンターというか、ボールを奪ってからの攻撃で熊本のメインの方法になっているサイドからクロスを入れる時に中に3枚、2トップの1枚がサイドに流れても中に2枚が入ることができるのでそれはそれで良しとしているのでしょうか。

■4-3-1-2に対して
サイドに開く
3センターはセレッソも使っていたので、こういう時に何をされると嫌だったかを思い出せば逆にここで何をすれば良いのかという事がわかってくるかと思いますが、嫌だったのはサイドチェンジ。3センターではピッチの横幅68mは絶対にカバーしきれないので縦パスを入れられないようにまず中央を絞ってそこからサイドにスライドしてきます。その時に外側は空きます。3センターではそれをされないためにサイドではめ込んでしまう事が重要なんですが、山口が浮いているので熊本はそれが出来ていない。なのでやるべきことは関口とマグノクルスの両SHがサイドに開いておくこと。それができていればサイドチェンジをした時に上がってきたSBとSHで相手のSBに対して2対1の状態を作りやすくなります。
前節に引き続きサイドの話になっていますが、このサイドに開いておくという事は相手の守備を崩す上で本当に重要で、14分にあったマグノクルスが裏に抜けだした場面も、マグノクルスのスタートポジションが熊本の3センターの、そして右SBの外側からスタートしているので熊本の選手は養父を除いてだれもマグノクルスの存在に気がついていませんでした。ただ、養父は前に入られているので少なくとも途中で気がついているはずなのにちょっとルーズな対応だったのはいくら本職ではないとはいえどうかと思いますが(苦笑)。
27分のチャンス
また27分にあったチャンスも開いた所から左サイドを崩す典型的なシーンで、マグノクルスとポジションを入れ替えた関口がサイドに開いていて、逆サイドでボールを持った扇原が顔を上げた時にそこに丸橋が上がってくる。扇原から丸橋へのサイドチェンジが入るとSBの養父が詰めてくるが、そこで丸橋がヘディングで落とすと関口がSBとCBの間に入ってペナルティエリア内でCBに向かってドリブルを仕掛けています。最終的にはマイナスのクロスを山口がスルーして後ろの玉田がシュートを放つもシュミットダニエルがセーブするという形でしたが、関口までの展開はほぼ狙い通り。田代と玉田がこの時にDFラインとGKの間に飛び込んでくるぐらいのポジションが取れていたらもっと良いのでしょうが、田代と玉田を前で起用した場合はなかなか難しい所です。玉田がシュートを打ったポジションにはマグノクルスが入ればいいでしょうからね。

ただ、このサイドのポジショニングが安定しないのが今のセレッソ。もともと横幅はSB、しかもSBの主な仕事は顔を上げてから斜めのパスかアーリークロスであまり深い位置にまで行かないという中央偏重で横から崩すという考え方をとほとんど取らずにやってきたチームなのでそれが伝統といえば伝統なのかもしれませんが、サイドに開いたポジションで横から崩すというという事をなかなか再現性を持って継続的に続ける事が出来ません。
特にこの日の熊本は4-3でサイドにスペースがあり、さらに熊本の右SBに入っている養父はSBをやっているのは今年からで10番をつけているように本来は中盤の選手、そして一度マグノクルスに抜けられた事もあってか、明らかにポジショニングがおかしく何度かはサイドで2対1を作れるんですが、せっかくそうやってフリーを作ってもそこからカットインやアーリーが多く中を固められると崩し切れない。
33分にマグノクルスがふくらはぎを痛めてなのかパブロと交代しますが状況は変わらず。
サイドを使ってボールを運ぶ事はできる。ただ、そこから相手が4-3で絞ってる中央にカットインするので攻めてはいるもののという状況です。

そしてさらに37分。
熊本の右サイドからのアーリークロスをファーサイドで齋藤が小暮を背負って収めるとその外側に落とす。そしてそこに上原が飛び込んできて放ったシュートが決まり熊本が先制します。
ミスマッチ
このシーン、上原がフリーなのは関口が戻れていなかったからですが、相手が中盤をフラットにした4-4-2だとこ、この状況右サイドでSHとSBのコンビネーションでSBがアーリークロスを上げていて、中に3人入っている時にはの外側に中盤の選手はいません。4-4-2だと得点を決めた上原は左ボランチになるのですが、よほど前がかりになっている状況でなければここでクロスに対してボランチが大外を回って上がってくるという事はありえません。なので上がってくるとするとSBで、関口はおそらくSBのポジションは確認していたと思います。なのでシステムの噛み合わせで起こっているミスマッチをピッチ内では把握しきれていなかったんでしょう。

先制されたとは言えボールを運ぶ事はできていたし、効率が悪いながらもまだチャンスも作っていたセレッソ。先に書いたように熊本の守備は決してハマっているわけでもなく、また先制したとはいえ、そして先制した場面は結果的にシステムが噛み合っていない事にメリットがあったとはいえ、熊本は攻撃の形を作れない事も多かったので、熊本の4-3-1-2は収支的に結構微妙というかギリギリだったと思います。
浮いている山口
熊本の攻撃が効果的でなかったのはセレッソがいつもより高い位置から守備で効果を上げることができていたからです。その高い位置から守備で効果を上げることができていた原因は山口がフリーマン的な事ができていたから。フリーマン的な役割とはバルセロナの高い位置での守備が機能していた時におけるブスケツ的な役割で、熊本が山口を浮かせているから、ボールを奪われた時にも山口はフリー。なので中盤の3枚にボールが渡った所で高い位置から相手にプレッシャーをかける事ができてそこで相手の攻撃を遅らせる。そしてその間に関口やマグノクルス/パブロ、田代、玉田らがプレスバックしたりすることもできたし、後ろも相手を見失い事無く捕まえられていたからです。
サッカーでは攻守がつながっているので、セレッソの攻撃面で山口が浮いている事がポイントになっていると書きましたが、それがボール失った時にもメリットとして出て来ていました。
40分〜
熊本が取っていた4-3-1-2。得点後も少し続けていたのですが、山口がファールをしてイエローカードを受けプレーが切れたタイミングで変更。40分からは清武が左サイドに入る4-4-2に変わりました。

■4-4-2を崩すのは
後半は立ち上がりから4-4-2になってる熊本。4-3-1-2から4-4-2に変わると相手のサイドに選手が1人増える分、攻撃に一手間増えるとはいえやることは同じ。
49分の右サイドを崩して山口のシュートがゴールポストに当たったシーンの崩しはほぼパーフェクト。
パブロが右サイドに流れてきて同サイドにSHが2人固まるというサイドに人数をかけて崩してくるチームが「逆サイドから来たらもはや誰が捕まえるのかわからないだろう」的な感じでやってるのを時々見られる方法で、山口と小暮、関口が右サイドでボールをつないでいる間にパブロが右サイドにまで流れてきてサイドにポイントを作り、崩すためのポイントとなった一手は関口からパブロを飛ばしてインナーラップで中に入ってくる小暮への斜めのパス。これで最終ラインにギャップと熊本ディフェンスの身体の向きを入れ替え、そのギャップに入ったパブロに小暮がシンプルに2タッチで落とすとパブロはフリーでペナルティエリア内に侵入。
できればパブロのクロスを中の田代と玉田でシュートまで持って行って欲しい。というか前半のシーンじゃないですが、ここで前線の2人、田代と玉田には前を狙って欲しいんですが、狙わないのでマイナス気味のボールになって、その落としを山口が狙うという形でした。

しかし前半同様なぜかこれを続けられない。
53分には玉田のCKからパブロがニアですらせるという、CKをゾーンで守るチームへの攻撃方法としては典型的な形、以前セレッソがCKをゾーンで守ってた頃にはよくやられた形で同点に追いつきますが、どんどん中へ中への攻撃が増えていき、クロスも崩さずに上げる可能性が低いものが増えていきます。
そんな中でもチャンスを作れていたんですが、これは熊本しシステムが変わって後半最初のカウンターでボールを運ばれ、その後も熊本が比較的オープンな戦い方を挑んできたからだろうなとは思います。
83分〜
熊本は70分に清武に代えて田中、75分には中山に代えて嶋田、83分には平繁に代えて巻と齋藤を左SHに回し攻撃的な選手を多数投入する4-2-3-1に変更と攻めてくる。
なのでセレッソもその分中央偏重でもボールを運べるしシュートまでもっていけますが、そのシュートはシュミットダニエルにことごとく防がれ、また皆が皆中へ中へと入ってくるし、さらにそうなったら今度は前半は頑張って真ん中にいた田代がサイドに流れだしていて欲しい選手とポジションがバラバラになるし、小暮は足が止まってしまって関口のサポートにいけなくなるしでそのまま試合終了。1-1の引き分けで終わった。

■その他
2試合続けて引き分けとなったこの試合ですが、特に後半は熊本が前に出て来た分こちらもチャンスを数多く作る事ができましたが、セレッソにとっては内容的には良かったかと言われると微妙。やはり前節同様サイドからチャンスを作りかけるも続かない、やっぱり中に入っていってしまう。全く出来ないならまだ諦めもつきますが、ちょっと出来るのが逆に悩ましいところです。
逆に熊本にとっては勝ち点3を取れなかったものの後半の戦い方も含めて充実したゲームだったんじゃないかと思います。

初先発となった小暮はちょっと怪しいところもありましたが、思っていたよりもよく出来たんじゃないでしょうか。前半にマイボールのスローインとなったボールを自分で拾ったのに関口に渡して前に走っていった時はちょっとビックリしましたけど(笑)。
ただ後半の途中からは完全に足が止まってしまいました。この試合は交代が難しく結局パブロ以外の交代はありませんでしたが、小暮と椋原は代えた方が良かったかもなあと思っていました。

この試合で自動昇格圏の可能性が完全に消滅、昇格への道はプレーオフのみとなりました。
またこの試合の結果で先制された試合で追いついて同点に終わる率が38.5%となり、リーグ平均の22.3%を大きく上回りリーグ1位となりました。




4 件のコメント :

  1. Akiさんも仰るように内容は良くなったですね。
    しかしサポの間では「メンバーが良いから前節より内容も良く思えた」という評価のようです・・・。
    彼らが見に来ているのは玉田なのかセレッソの勝利なのかよく分からなくなりそうです(笑)

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    1. コメントありがとうございます。
      確かに攻撃の機会は増えましたからね。
      サッカーは自分たちだけでなく相手のいるスポーツなんですけどね

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  2. 熊本が苦戦していたのは、個人的には玉田を自由にしすぎてるのが原因だった印象でしたね。
    正直今のセレッソは玉田を封じられると攻守ともに機能停止します、そこを自由にしたのは何故なのか、と。

    熊本は後半戦9勝5分4敗。セレッソよりも結果を残してます。
    ですが前半戦は一時期最下位に沈んでいたほど低迷したわけで、POまでは勝点差が試合前で10。
    前節磐田に負けたことでもう後が無い、いくらアウェーとはいえ勝つしか無い状況でした。
    (そして、熊本はそういう上位陣との試合でしっかりと勝てるだけのチーム力がある)

    どうしても勝ちたかった故、キーマンをある程度自由にしてでも得点を奪いたかったのかな。

    前半押し込まれた時間帯、相手は絶妙な崩しで先制。
    その後も決定的なチャンスを作り続けましたし、あそこで踏ん張れなかったら今頃負けていたでしょう。
    逆に言えば、踏ん張れた結果、後半戦ワンチャンスを決めてドローに持ち込めた。

    相手も後半戦は巻が超決定機を外してますし、1-1のドローは妥当という判断。
    うちの決定機はコースを絞られてたりと苦しいシュートがやはり多かったですしね。
    むしろ負けてもおかしくなかったゲームでした。

    さてPOが確定ですが、相手がどうなるか…。
    熊本は今節のドローでPO進出が絶望的になりました。
    チームとしての総合力を考えれば、長崎かジェフとの対戦になりそうです。

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    1. コメントありがとうございます。
      玉田云々は別にして、勝ち点を奪うためにキーマンを自由にするのはちょっとおかしな感じがしますね。
      なので僕は、熊本が勝ち点を奪うために考えたのが扇原の所でボールを奪うということだと思っています。
      扇原は長いボールを蹴る事ができますが、時間とスペースの判断が悪くある形からプレッシャーをかけるとボールを奪える確率がかなり高い(あえてハッキリと書きません(苦笑))。
      4-3-1-2では熊本こそまさにワンチャンスしかありませんでしたので、そんな中でも普段の4-4-2ではなくあえて清武を真ん中に置いたのは熊本はそこを狙ったんだと思います。
      なので、ちょっと寂しい所でもありますが、個人的には扇原はアンカーに向いているとは思っていないんですね。プラスもあるけどマイナスが大きいので…

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