2015年10月31日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第39節 vs ロアッソ熊本 プレビュー

2015年11月1日 13時00分:キンチョウスタジアム
予想スタメン

讃岐の守備ブロックを崩せずにスコアレスドローに終わった前節。自動昇格圏の2位への可能性がなくなった訳ではないが現実的にかなり厳しく、また3位の福岡との勝ち点差も7と大きく開いてしまった中での39節はホームキンチョウスタジアムでのロアッソ熊本戦。プレーオフを現実的に考えてもチーム状態を改善する必要があります。



■前回の対戦
前回の対戦は5/24の第15節アウェイうまかな・よかなスタジアムでの対戦。
カカウの退団が発表された直後の試合で、カカウが出場した最後の試合。4-2-1-3のいわゆるファイアーフォーメーションで挑みましたが、熊本の守備を崩せずに0-0のスコアレスドロー。
この試合の熊本は4-4-2による気持ち守備と撤退守備というシンプルなもので、攻撃に関してはとにかく前に出すというチームとしての狙いがほとんど見えてこない再現性の低い形ばかりでしたが、セレッソにはその守備をチームとして外す形が全く無く、意味のないロングボールを繰り返すばかり。さらに熊本が撤退守備を選択してからはボールが欲しいカカウが下がってきてしまうという悪循環。おそらくサイドチェンジからスピードアップしてクロスという形が狙いだったんだと思いますが、前線4人の役割が全く整理されておらず、両チームともに内容的には乏しい試合でした。
しかしこの時点での熊本側にとっては、この試合までのほとんどの試合で複数失点していた事もあってセレッソ側の問題もありながらも無失点で終えたという事は一定の評価ができる試合だった様で、その手応えを感じている発言が試合後のインタビューなどではでていました。
後、試合後のインタビューといえば、この試合はアウトゥオリ監督が、退団が決まったカカウを先発させながらも、そしてそのカカウを含めて3人同時に交代させたことに対する発言で、外国人選手に出場確約があったといったゴシップもでてきた試合でもあります。(話題になったこの発言を落ち着いてよく読むと、実は出場確約に対する話しではなく退団が決まったカカウを起用した事に対しての発言で、実際これ以降はカカウを一切起用せず、またフォルランも退団決定後は一切起用しませんでした。)



■現在のロアッソ熊本
前回対戦時はちょっと大丈夫かな?厳しいのではないかな?とも思わせる状態だったロアッソ熊本ですが、現在は高い位置でコンパクトで組織的な4-4-2を作る攻守に効果的なサッカーを見せるチームに生まれ変わっています。シーズン開幕直後と比べると最も大きく変化したチームだと思います。
前節磐田に敗れたもののその前まで3連勝。しかもその磐田戦で喫した2失点は7/26の千葉戦以来12試合ぶりの複数失点という事からもわかる様にベースになっているのは、人に喰い付きすぎずにコンパクトな状態で4-4-2を維持しながらきっちりと縦方向を消してくる形の守備。
ラインが高いので裏のスペースで危ない場面を作られる事もありましたが、かなり精度の高い守備ができるチームになっています。
また攻撃に関しては得点の半分がセットプレーとなっていますが、チームとしてボランチの1枚を落とした所からサイドを突破して大外にクロスという形が落とし込まれており、試合中何度も見られます。

■プレビュー
今のセレッソが、熊本の戦い方やチームの状況、またプレーオフも含めた事を総合して選ぶのはおそらく4-2-3-1。田代をワントップに置いて左サイドにマグノクルス、右サイドに関口が入る形になりそうです。また出場停止となる田中裕介の代わりに右SBに入るのはセレッソでの初先発となる小暮。天皇杯では途中出場しましたがリーグ戦では初出場です。そしておそらくキム・ジンヒョンが戻ってきます。

一方の熊本は、やはり4-4-2。前節の磐田戦では普段はCBに入る園田が久々にボランチでプレーしていましたが、今節はCBに戻り高さのあるクォン・ハンジンとのコンビ。さらにセレッソの3代目8番清武弘嗣の実弟である清武功暉も前節の出場停止から復帰し左SHで先発すると思われます。

熊本のコンパクトでハイラインを敷く守り方は、今回先発が見込まれる田代と玉田のコンビで快勝した栃木の形に比較的近く、おそらく同じ狙いを持っての2人の起用だと思われます。
とはいえ田代と玉田のコンビは奥行き問題が必ず出て来ます。なので田代はできるだけ中央で頑張る事、そして下がってきた時には玉田が飛び出す。さらに中央で起点を作って関口とマグノクルスが飛び出す。今回フォーメーションを4-2-3-1にし、パブロではなくマグノクルスを入れているのはおそらくこれが狙いです。
なのでセレッソとしては熊本のボランチを動かす事が大切。人に喰い付きにくいという事は「ブロックの間」があるという事です。ここを玉田や関口、マグノクルスと山口と扇原によるボールの動きで使い、ボランチを動かした所で縦パスを入れるという形が理想です。

あとクロスに対して、田代はおそらく高さに自信があるのでいつも高さで勝負しやすいファーサイドに広がるポジションをとりますが、特にこの形だとファー専門ではなく相手の前に入ったりしてくれたほうがありがたい所です。前節、この熊本相手にボスロイドが決めた先制ゴールの様な形で・・・

2 件のコメント :

  1. やっぱり勝てなかったですね。しつこくメンバーが問題だと言ってる人は多かったですがこれで証明されちゃいましたね・・・玉田達が試合に出られないのは単純に実力不足であると。

    エジは浦和時代チームにフィットするのに時間が掛かったそうですがその後ゴールを量産したそうです。
    もう彼に期待するしかないですね。

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    1. 何を言ってるのやら。
      玉田中心の(玉田が最も生きる形の)フォーメーションと戦略にしなきゃダメですよ。
      その方向でチーム全体が調子にのっていけるよう継続すること。
      たとえセオリーに反していようと。

      勝負師としての勘をもたず俯瞰でしか見れない監督にも大きな問題があります。
      混沌を避け、すぐにセオリーに戻ろうとする。
      けれどうまくいかない。

      なぜ時間を無駄にするの?
      本当にわからないの?

      削除

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