2018年10月9日火曜日

尹晶煥監督の進退問題報道について


今季2度目の大阪ダービーに破れた翌日からスポーツ紙から尹晶煥監督の進退問題についての報道が出るようになった。
報道しているのは主にスポニチとスポーツ報知。どちらも近年セレッソ大阪の特にチーム内事情について比較的積極的に報じることの多い2社である。


C大阪 尹監督、電撃解任も...「今は頭の整理がうまくつかない」 - スポニチ Sponichi Annex サッカー 【C大阪】ダービー7戦未勝利 尹監督の進退議論も C大阪が緊急スタッフ会議、尹晶煥監督を途中解任の可能性浮上 - スポニチ Sponichi Annex サッカー

■尹晶煥の進退について

まず尹晶煥監督の進退についてだが、個人的な考えを先に言っておくと監督を代えることには消極的だ。
今季の総括については例年通りシーズン終了後に行う予定であるためここでは避けるが、確かに昨季よりも成績は落ちている。またサッカーの内容的にも低調である。
それはよく言われている攻撃の形が無いとか4-4-2の精度とかというよりももう少し根本的な部分。怪我人やスケジュールの問題もあるのだろうが、尹晶煥にとって当初考えていたようなチームは作れていないのだろう。そういう意味では今季は失敗したと言っても良い。
ただその象徴として攻撃の形が無いということや4-4-2の精度に不満があるなどと言われることも多く、個人的にもこの部分に関してこのブログに関して指摘してきたこともあるが、その言葉が独り歩きしている印象を受けている。勘違いしてはいけないのはかつての様に本当に何も無い状態では無いということだ。
ここで言う攻撃の形はポジショニングで優位性を作るような取り組みだったり、4-4-2の精度であれば圧縮度だったりを指しているのだが、これらはゲームモデルに関する領域。あることにメリットはあるが無ければチームが成り立たないという類のものではなく、他の方法で成立するのであれば問題無い。サッカーにはこれが正解という形は無いからだ。
そして今季のチームが目指すスタイルが昨季の延長線上にあるならば、これらが今季も取り組まないこと予想できたことでもある。
なぜなら昨季のチームは攻撃でも守備でも4-4-2の形をほとんど崩さず、ボールを運ぶ位置を限定することでボールを失う位置も限定し、守備の時に4-4は自陣に戻すも2トップを高い位置に居続けることにも意味をもたせるという別のゲームモデルを持つチームだったからだ。

ただ、今季やろうとしたであろう昨季の延長線上のサッカーは先程も書いたように失敗、日程的な問題や怪我人のことを考えるとあの時点で他の方法は無かったのかもしれないが、最終的には3バックに変えた時点で頓挫した。そもそも編成自体も3バックの構成にはなっていないし広がりもない。なので今の3バックのサッカーはチームのリソースを使って勝ち点を重ねることに特化したチームだとも言える。
極端に言ってしまえば、前線は杉本や山村。敵陣30mでは清武。アタッキングサードではソウザ。クロスは丸橋と松田。ビルドアップはオスマルと木本に頼り、それがだめならセットプレー。守備は人数をかけるという形だ。

なので3バックにして今の戦い方を選んだ時点で厳しく判断し、来季以降の契約は延長しないという判断を下してもいいのかもしれないが、個人的にはここまでに書いたように当初のプランは頓挫、さらに多数の怪我人を出すというアクシデントはありながらもここまで勝ち点を重ねていることを考えると契約延長しても良いんじゃないかと思っている。
例えばレッドブルから誰か引っ張ってくるなどという具体的なプランが既にあるというならまた話しも変わってくるがそうでなければなおさらだ。

例えばポジショナルプレーの考え方を導入したり、リバプールやレッドブルのようなサッカーに対する憧れや興味はあるが、僕も含めてサポーターは結局のところ結果が出るならどんなサッカーでも良いし理解を得られるだろう。
それは「勝利至上主義」や「勝てば良い」という意味ではなく、どんなサッカーでも結果が出るには理由がありそこに魅力はあるので、元々チームに興味を持っているサポーターならばその魅力を感じ取れるだろうからだ。

■プレー面以外の要素では

ここまでは実際のピッチで見られるサッカーのプレー面について書いてきたが、ここからはそれ以外、チームマネージメントについても考えてみよう。

チームマネージメント面では最初に思い当たるのは若手育成についてだが、尹晶煥監督が就任したのはU-23が始まった2シーズン目からだが、この2シーズンでU-23からトップに定着した選手は0。今季もリーグ戦では山内の出場4試合が最多で後は西本が2試合、安藤が1試合のみだ。
ただ、これは監督ではなく強化部・編成面の問題。各ポジションに3人もしくはそれ以上の選手がいればこうなってしまうのも当然だろう。

次に選手との関係だが、これは去年から色々あったりまたこの夏には大きな話題になった柿谷の問題は避けて通れないだろう。ただこれは正直なところわからないし、日本国内のクラブと記者の関係だとこういう問題がハッキリとすることは仕組み上ないだろうから、言ってみればどっちでもいい。
柿谷でもそれ以外の選手でも、もしどうしようも無いぐらいの問題があるならクラブがどうするのかという判断を下すだけだ。

ただ気になるのは、「突然ともいえるタイミングで尹晶煥監督の進退問題に関する報道自体が出た」ということだ。
記事の内容としては確定的なものはほとんど無く読み方によっては憶測とも取れるものばかりである。しかしここ数年のチーム状況と特にスポニチの報道との関係をみると、こういったニュースは単に記者の作文という訳ではなく記者もどこかからの情報を受け書かれたもの。つまりこの内容が事実かどうかは別としてもチームやその周辺に監督を代えたいという思惑を持った誰かがいて、そこから何らかの情報が出ているということは間違いないだろう。
それがチームマネージメントとして書いたことと関係があるのかどうかもわからないし、今後にどんな影響があるのかも現段階ではわからないが、個人的には監督の去就云々よりもこういった報道が出てしまう体制こそが実はチームにとって大きな問題なんじゃないかと感じてしまう。

3 件のコメント :

  1. リークした人間は誰を後任に考えてるんでしょうね、それこそネットの774みたいにとにかくユン気にくわないから辞めろみたいな無責任じゃ体制側の人間として大問題な訳で。メンディリバルやベリッソみたいにリーガでばりばりやってる人を後任として想定して呼べるなら話は別ですが。
    個人的には3年目を見てみたいのですが、それでダメで途中解任して尹監督と仲違いするより任期満了で別れたほうが、後々ヘンテコ監督を連れてきてダメだったとき小豆おじさんみたく困った時のユンえもんとしてヘルプ求めれるからいいのかなあと思いました。

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  2. いつも楽しく頷きながら拝見しています。尹晶煥は昨年結果を出したし、若手台頭については書いてはる通りだと思います。セレッソはイメージとしては攻撃的で撃ち合い辞さずでハマった時はワクワクしますが、結果としてダービー13勝25敗のエレベータクラブになってしまっていますので、躍進翌年に降格を避けたその一点でも継続するべきだと思います。個人的には昨年一杯で契約解除してしまった関口選手みたいに頑張りが目に見える選手を多く使って欲しいとは思いますが。。。

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  3. それならむしろ柿谷いらない

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