2018年11月26日月曜日

11/24 明治安田生命J1リーグ第33節 VS 柏レイソル @ ヤンマースタジアム長居

スタジアムヤンマースタジアム長居主審福島 孝一郎
入場者数23,110人副審相樂 亨、木川田 博信
天候 / 気温 / 湿度晴 / 13℃ / 44%第4の審判員小屋 幸栄
セレッソ大阪C大阪
 
柏レイソル
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 岩瀬 健

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
柏レイソル 岩瀬健監督

セレッソ大阪 山口選手、杉本選手、柿谷選手、水沼選手、丸橋選手、キム・ジンヒョン選手
柏レイソル 小池選手、伊東選手、中山選手、大谷選手(柏レイソル公式)


2018年明治安田生命J1リーグのホーム最終戦となる第33節。ヤンマースタジアム長居で行われたセレッソ大阪対柏レイソルの一戦は0-3で柏レイソルに敗戦。
セレッソ大阪にとっては尹晶煥監督のホームラストゲームで今季2度目の3点差負けを喫し、柏レイソルにとっては今季ベストゲームとも言える内容で勝利したものの他会場での結果によりJ2降格が決定した。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーは予想通りの11人。前節からは1人のみが入れ替わっており、負傷離脱していた清武が先発に復帰。前節先発の田中亜土夢はベンチスタートとなっている。

一方、J1残留に首の皮一枚繋がっている状態の柏レイソルは前節終了後についに加藤監督を解任。岩瀬新監督を迎え非公開でトレーニングを積んできたが先発メンバーが入れ替わったのは手塚から大谷の1人のみ。
DFラインには小池、鈴木、鎌田、高木。MFに伊東、大谷、中山、江坂。FWに瀬川とクリスティアーノが入る4-4-2の布陣を敷いてきた。
また加藤監督の時は途中から全く起用されなくなったキム・ボギョンもベンチ入り。代わりに小泉がベンチから外れる事となっている。

■柏のセレッソ対策・守備編

この試合の柏は、守備では敵陣からのアプローチをかけ1列目の守備が突破されると4-4-2でブロックを作る形をとっていた。
ただし特徴的だったのは敵陣からアプローチをかけるときも2トップは常にCBにまでプレッシングに行くわけではないということ。
もちろんチャンスがあればボールを奪いに行くが、優先されているのは前に立つことでハイプレスをかけるという訳ではない。
これはおそらくセレッソに長いボールを蹴らせたくないという狙いだったのだろう。CBにまでプレッシングをかけるとセレッソはGKにボールを戻して躊躇なくロングボールを蹴ってくる。ロングボールを避けるギリギリのラインがこの守備方法だったのだろう。

ということで試合はセレッソがロングボールを使わず、ボールを保持しながら攻撃をするという展開になっていく。
キム・ジンヒョンが試合後のコメントで「自分たちでタイミング良くパスを回しながら、ロングボールだけではなくビルドアップのところもやった」と語っているが、そうなったのは柏の守備の形によるものだ。セレッソもボールを保持することを嫌がっているわけではない(ここは色々あるのだが)のでこういった展開となる。

ただ特に前半の柏は、1列目の守備を外され自陣にボールを運ばれた後のファーストディフェンスが曖昧になってしまうことがあり、その結果守備ブロックが下がり思いの外セレッソが押し込む形になった。
しかしそんな中でも柏はしっかりと人数をかけて守ることで前半を0点に抑えきった。
この試合を分ける大きなポイントとなったのはここだろう。
この試合のセレッソは、やはり時々は杉本と柿谷の2トップが同じ動きをしてしまうこともあり「完璧」ではなかったが、ここ数試合と比べると背後を狙う動きなどもあり悪くはなかった。
むしろ4バックに戻してからの試合では一番良かったと言っても良いぐらいだろう。
前半のセレッソのボール保持は59%。パス数は柏よりも100本以上多く、アタッキングサードプレー数、敵陣30mプレー数も倍以上記録していた。
しかしここを柏は守りきった。

■柏のセレッソ対策・攻撃編

柏の攻撃時の形
柏はボール保持の時に、ボランチの1枚が最終ラインに下がりCBが開いて3バック化。さらにSHがハーフスペースに入り大外のレーンにはSBが上がっていくという形をとっていた。
セレッソの守備が4-4-2でセットすると中は絞るのでボールは大外へ。特にCBからSBへ出すという形が多かった。
中途半端に中に出して引っ掛けられてカウンターを受けるという形は避けたいということもあったのだろう。
この形自体は下平体制時にもよく見た形である。また大外からボールを運ぶというのも前回対戦時に使ってきたやり方と同じだ。
しかし、柏の攻撃の本命はセットしてからではなかった。

この試合の柏でもう1つ特徴的だったのは、GKの中村航輔はゴールキックで長いボールを蹴らずショートパスでつないでくる回数が多かったことだろう。キャッチしたボールも近い選手にスローでつないでくる回数が多かった。
相手がこういったやり方を取るとセレッソは敵陣で前線からアプローチをかけようとする。
普段はハイプレスというやり方はほとんど取らず自陣で4-4-2でセットして守備を行うことが多いセレッソだが、対ミシャシステムでも見られるように、自陣低い位置からボールをつないでくるチームには前から行く。
しかしこの時にセレッソはCBとボランチの間にスペースを作ってしまうという傾向がある。ダブルボランチのソウザと山口のどちらもが、前にでて独力でボールを奪い切ることができる選手であるがゆえに2人とも前に出てしまうのだ。
柏が狙っていたのはまさにここ。
山口とソウザが前に出た後にできるボランチ裏とCBの間のスペースにボールを入れ2トップで起点を作る。さらに先程の形でいうとここにはSH(主に伊東)も入ってくるので、ここから2トップの1人や、入ってきたSHを一気にCBとSBの間やSBの裏へと走らせてきたのだ。

この形は自陣でボールを奪った場合でも同じ。セレッソが押し込み柏はリトリートして守っている状態になっているので、GKからショートパスをつなぐ形の時と同じ様にセレッソの選手を引き出し、ボランチの裏を起点として2トップの1人や中に入ってきたSH(主に伊東)をCBとSBの間やSBの裏へと前半から何度も走らせてきた。

なので前半は圧倒的にセレッソがボールを保持しながらもシュート数は同じ6本ずつ。
さらに前半後半合わせてのシュート数ではセレッソの14本に対して柏は15本と上回っている。

この試合で柏が見事だったのは、この戦い方をチーム内で徹底できていたことだろう。
試合を通じてのパス数はセレッソの738本に対して柏は433本と300本以上少なく、敵陣でのパス数もセレッソ412本に対して柏は165本しかない。
しかし柏はこの少ないパス数のうち43.4%にあたる188本が縦パス。さらにスルーパスも21本を記録し成功率は81%。なんと17本のスルーパスを通している。

■柏の3ゴール

後半も前半同様の展開で始まる。セレッソとしては押し込むことが出来ていたのでなんとか攻めきれれば、柏としてはカウンターが出来ていたのでそれでゴールを奪うことができればということだったのだろう。

そんな中、ゴールネットを揺らしたのは柏。中山の豪快なミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。
セレッソのアプローチが遅れたこともあるが、打った中山を褒めるしか無いような素晴らしいシュートだった。

そしてこの先制ゴールが柏にとって優位に働く。先制されたセレッソは前がかりになる。ということはさらにセレッソのCBとボランチの間は空きやすくなるからだ。
案の定5分後の58分にハーフスペースから飛び出した伊東の折返しを江坂が決めて柏が2点目を奪った。
61分〜
柏が2点目を奪った直後の59分に柏は瀬川に代えて山崎を投入。役割は瀬川と同じ。
一方のセレッソは61分に柿谷に代えて山村を投入する。
柿谷はここ数試合の中では一番良かったが2点ビハインドとなるとここを代えるしか無い。
山村はFWが本職ではないのでゴール前での瞬間瞬間の動きでは劣る部分はあるものの、自分がどこに行きたいかよりももう1人のパートナーを見て自分の動きを決めるのでもう1人のFWにとってはやりやすい選手なんじゃないかと思う。

ここからはセレッソがさらに前掛かりなり、柏がカウンターという展開になるが、セレッソは決められない。柏も山崎がビッグチャンスを迎えるも決められないので0-2のまま。
84分〜
80分に柏は大谷に代えて古巣対戦となるキム・ボギョンを投入。
セレッソも84分に水沼に代えてここに来て存在感を増している田中亜土夢を投入するが、その直前にカウンターからクリスティアーノが決めて0-3とした。
88分〜
そして88分、柏はクリスティアーノに代えて中川を投入するとそのまま逃げ切り。
0-3でセレッソは柏に敗れた。

こうして柏は土壇場の一戦で快勝したものの、同時刻に行われていた14位湘南対浦和は2-1で湘南が勝利。15位鳥栖対横浜FMは2-1で鳥栖が勝利。広島対16位名古屋は1-2で名古屋が勝利と、柏と勝ち点差4の3チーム全てが勝利したため柏の降格が決定。
前節は川崎が敗れながらも優勝を決めたここヤンマースタジアム長居で、今節は柏が勝利しながらもJ2降格が決定した。

■その他

既に今季限りでの退任が発表された尹晶煥監督のホームラストマッチは0-3の完敗に終わった。
今季3点差をつけられたのは第16節の清水戦に次いで2度目。3失点したのも第2節札幌戦を含む3度目となる。
これだけの完敗を喫しておいてなんだが、この試合はここ数試合の中では悪い内容ではなかった。どちらかといえば柏にきっちりと準備され、まんまとしてやられたという試合だったように思う。そういってる時点でここ数試合はかなり低いレベルでサッカーをしてしまていたことになるが、正直なところここ数試合は同じ負けるにしても相手に負けるというよりも別の何かに負けていた。
しかしこの試合では、正真正銘柏に負けたといえる試合だったので個人的にはまだスッキリした負けだと感じている。もちろん残念な結果だし、柏の狙いにセレッソが対抗できなかった試合なのだが、向き合って勝負した結果なのでしょうがない。勝負なのでこういう結果はあり得る。
今季のサッカーや尹晶煥体制についてはまた今季終了後に改めて書こうと思う。

そして降格が決まった柏。
この試合の柏は、わずか2試合前の川崎戦で何がしたいのか全くわからない試合をしていたのと同じチームとは思えないようなサッカーだった。
それだけにここまで引っ張ったのかが悔やまれることだろう。
個人的には昨季の柏のサッカーは好きだっただけに今回の降格は残念に感じている。




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